婚活で理想が高いと言われたら|高望みの正体は理想の渋滞
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こんにちは。恋愛心理研究家の関口美奈子です。
先に答えをお伝えしますね。
「理想が高い」「高望み」と言われる人の多くは、理想が高いのではありません。理想が渋滞しているんです。
ひとつずつ見ればどれも普通の条件なのに、全部を同じ入口に並べて、全部を同時に満たす人だけを通そうとする。その「理想の渋滞」が、出会いの流れを止めています。
だから必要なのは、理想を下げることではなく、条件を並べ替えて車線を分けることです。
「別にお金持ちがいいなんて言ってないのに」
「普通の人でいいんです、って言ってるだけなのに」
親や友人、ときにはカウンセラーからまで「理想が高いんじゃない?」と言われて、悔しい思いをした方もいらっしゃいますよね。
しかも、そう言われた本人は、たいてい自分ではかなり妥協しているつもりなんです。
のべ3万人以上の男女と向き合ってきて感じるのは、高望みと言われる人に「わがままな人」はほとんどいない、ということです。
むしろ、真面目で、失敗したくなくて、後悔しない結婚をしたいと考えている人ほど、条件が増えていきます。
この記事では、男女それぞれ「高望み」と言われやすい条件と、その組み替え方、下げてはいけない条件まで、例つきでまとめました。
この記事の結論
・高望みの正体は、条件の高さより「数」と「組み合わせ」です。1つずつは普通でも、5つ重なると当てはまる人は一気に少なくなります。
・条件は下げるより組み替えます。「絶対に必要なもの」と「あればうれしいもの」に分け、さらに「検索で絞る条件」「会って確かめる条件」に車線を分けてください。
・年収や年齢差は、思っているほど結婚の決め手になっていないことが、IBJの成婚データからも見えています。
・価値観、誠実さ、お金や暮らしの感覚など、結婚生活の土台になる条件は下げなくてかまいません。
この記事を書いた人:関口美奈子(恋愛心理研究家・作家)
著書『最初の男になりたがる男 最後の女になりたがる女』『気遣いを恋と勘違いする男 優しさを愛と勘違いする女』『働く人の悩みを89%解決する コミュニケーションの極意』。KADOKAWAほかより刊行し、中国・韓国・台湾で翻訳出版。TBS「王様のブランチ」のBOOKランキングにも掲載されました。結婚相談所エースブライダルを主宰し、のべ3万人以上の男女と向き合ってきた経験と心理学から書いています。
婚活で「理想が高い」と言われるのは、どんなとき?
答えは、条件そのものより、婚活の結果が「会えない」「進まない」に偏っているときです。
次のような状態が続いているなら、条件の渋滞を疑ってみてください。
・検索しても、申し込みたいと思える人が数人しかいない
・申し込む相手が、人気の集まりやすい層に偏っている
・お見合いは組めても、「いい人だったけど」とお断りが続く
・会う前にプロフィールで外す人が、会う人よりずっと多い
・カウンセラーからの紹介に、ほとんど申し込めない
反対に、お見合いは組めていて、交際にも進んでいるなら、条件の問題ではない可能性が高いです。
そのときは、交際の進め方や決め方のほうを見直したほうが近道になります。
理想が高いのと、理想が渋滞しているのは、どう違うの?
理想が高いのは「1つの条件のハードルが高い」状態、渋滞は「普通の条件が一度に重なりすぎている」状態です。
たとえば女性の場合、こんな条件はよく見かけます。
「年収は平均くらいでいい。年齢は近いほうがいい。身長は自分より高ければいい。清潔感があって、転勤がなくて、家事を一緒にやってくれて、話していて楽しい人」
ひとつひとつは、決して高望みではありません。
でも、これを全部同時に満たす人となると、当てはまる人は驚くほど少なくなります。しかも、同じ条件で探している人がほかにもたくさんいるので、その少ない人に申し込みが集中します。
道路は広いのに、全員が同じ車線に並んでいる。これが渋滞の正体です。
もうひとつ、検索画面ならではの落とし穴もあります。
84回のスピードデーティングで約3,700人の選び方を調べた研究では、選べる相手が多いときほど、人は職業や学歴のように確かめるのに時間がかかる特徴への注意が減り、身長や体型のようにぱっと見てわかる特徴に注意が向くことが示されました(Lenton & Francesconi, 2010)。
結婚相談所の検索画面は、まさに「選べる相手がとても多い」状態です。気づかないうちに、数字で見える条件ばかりが増えていくのは、あなたの性格のせいではなく、選び方の仕組みのせいでもあるんです。
女性が「高望み」と言われやすい条件と、組み替え方は?
女性が言われやすいのは、年収、年齢、身長や見た目、職業、住まいの5つです。
それぞれ、なぜその条件を置きたくなるのかと、どう組み替えるかを見ていきます。
①年収:「一定以上」の線が高すぎる
なぜ置きたくなるか:年収は、将来の暮らしの不安をいちばん数字で安心させてくれる条件です。
データで見ると:IBJ結婚みらい研究所が2025年の成婚者を調べたところ、成婚した男性の年収で最も多かったのは500万円台(20.4%)でした。そして、800万円を超えても成婚率は頭打ちで、43%から46%の間で推移していたと報告されています。年収が高いほど結婚が決まりやすい、とは限らないんですね。
組み替え方:年収の線を「自分が安心できる暮らし」から逆算し直してみてください。共働きを考えているなら、ふたりの合計で考えると、線は自然に下がることが多いです。そのぶん「お金の使い方が堅実か」を、会ってから確かめる条件に回します。
②年齢:「年上でも5歳まで」と幅を狭くしすぎる
なぜ置きたくなるか:年齢が近いほうが話が合いそう、というのは自然な感覚です。
組み替え方:年齢の幅を、上下に2〜3歳ずつ広げてみてください。年齢は、プロフィールで最も多くの人を外してしまう条件です。広げても、会ってみて話が合わなければお断りできます。会う前に外すのと、会ってから外すのとでは、出会いの数がまるで違います。
③身長・見た目:数字の線を引いている
なぜ置きたくなるか:身長は、検索でいちばん簡単に絞れる条件だからです。前の章でお話しした研究のとおり、選べる相手が多いほど、こうした見てすぐわかる条件が重く感じられます。
組み替え方:「身長〇cm以上」を外して、「並んで歩いて違和感がないか」を会ってから確かめる条件にします。見た目も同じで、写真で外すのは「清潔感がどうしても受け入れられない」ときだけにしておくと、会える人が一気に増えます。
④職業・学歴:「安定した職業」の範囲が狭い
なぜ置きたくなるか:職業や学歴は、人柄が見えない段階で「ちゃんとした人か」を測る目印になるからです。
組み替え方:「どんな職業か」より「その仕事をどう続けているか」を見ます。会ってから「お仕事で大事にしていることは何ですか」と聞けば、安定しているかどうかは職種の名前よりずっとよくわかります。
⑤住まい・働き方:転勤なし、実家から近い、などが重なる
なぜ置きたくなるか:暮らしの形が変わることへの不安が大きいからです。
組み替え方:「絶対に譲れないのはどれか」を1つに絞ります。転勤も実家の距離も両方ゆずれない、となると、それだけで候補が大きく減ります。1つは必須、もう1つは話し合いで決める、に分けてみてください。
男性が「高望み」と言われやすい条件と、組み替え方は?
男性が言われやすいのは、年齢差、見た目、家事の担い方、働き方への希望の4つです。
男性の高望みは、女性より表に出にくいぶん、お見合いが組めない理由に気づきにくいのが特徴です。
①年齢:自分よりかなり若い女性ばかりに申し込む
なぜ置きたくなるか:若い女性のほうが、結婚後の暮らしを長く一緒に描ける気がするからです。
データで見ると:IBJ結婚みらい研究所が2025年に成婚した9,394組を調べたところ、夫婦の平均年齢差は2.77歳で、2017年の4.23歳から縮まっていました。同い年か妻が年上の夫婦は27.8%と、4組に1組を超えています。今の婚活では、年齢の近い相手と決まっていく人がむしろ多数派なんです。
組み替え方:申し込む年齢の幅を、自分と同じ年齢まで、あるいは少し年上まで広げてみてください。年齢の近い女性は、同じ時代の話ができるぶん、お見合いの1時間が驚くほど楽になります。
②見た目:写真の印象で外しすぎる
なぜ置きたくなるか:男性は相手を選ぶとき、見た目の魅力を重く見やすいことが研究でも示されています(Todd et al., 2007)。
組み替え方:写真は、撮り方や光で印象が大きく変わります。「写真で迷ったら会う」を自分のルールにしてみてください。会って話したときの笑顔や声の感じで、印象が逆転することは本当によくあります。
③家事:「家のことはしっかりやってくれる人」を求める
なぜ置きたくなるか:自分の母親の姿を、無意識に結婚生活の基準にしていることが多いからです。
組み替え方:共働きの女性が多い今、「やってくれる人」を探すと相手が限られます。「一緒に分けられる人」に言い換えるだけで、条件ではなく話し合いのテーマになります。お見合いで「休日はどんなふうに過ごしますか」と聞けば、暮らし方の相性はだいたいわかります。
④働き方:「仕事を続けてほしい」と「家庭を優先してほしい」が同時にある
なぜ置きたくなるか:経済的な安心と、家庭の安心、両方ほしいという気持ちは自然です。
組み替え方:両方を相手ひとりに求めると、相手の負担が重くなります。自分は家のことをどこまで担えるかを先に決めると、相手に求める条件が自然に1つに絞れます。
なぜ理想は、気づかないうちに高くなってしまうの?
理想が上がっていくのは、選べる相手が多すぎて、しかも「もっといい人がいるかもしれない」と感じやすい仕組みの中にいるからです。
心理学には、いつも最善の選択を探そうとする「マキシマイザー」と、自分の基準を満たせば満足できる「サティスファイサー」という分け方があります。マキシマイザーの傾向が強い人ほど、選んだあとの満足が低く、後悔しやすいことがわかっています(Schwartz et al., 2002)。
婚活で理想が渋滞していく人は、この「最善を探し続ける」モードに入っていることが多いんです。
IBJ結婚みらい研究所の成婚白書でも、2025年の成婚者の8割は「お見合い25回以内、交際180日以内」に集中していました。お見合いを10〜12回ほど経験すれば、自分に合うお相手の傾向は十分につかめる、とも報告されています。
探し続けることが、そのまま結婚への近道になるわけではない、ということです。
それから、条件が増えていくもうひとつの理由は、断られた痛みを条件で防ごうとすることです。
「前の人は年収のことで揉めたから」「前の人は実家が遠くて大変だったから」。過去の失敗の数だけ条件が増えていく。条件の一つひとつに、その人なりの物語があるんですよね。
条件は、どう組み替えればいい?5つのステップ
条件は、下げるのではなく「分ける」と考えてください。
次の5つのステップで、紙1枚あればできます。
ステップ1:条件を全部書き出す
頭の中にある条件を、恥ずかしがらずに全部書きます。「清潔感」「話が合う」のような言葉にしにくいものも入れてください。
ステップ2:それぞれに「なぜ」を1行つける
「年収600万円以上:お金の心配をしたくないから」「身長170cm以上:ヒールを履きたいから」。
なぜを書くと、条件の奥にある本当の願いが見えてきます。お金の心配をしたくないなら、見るべきは年収の額より、お金の使い方かもしれません。
ステップ3:「必需品」と「ぜいたく品」に分ける
理想の結婚相手を、限られた予算で「買う」実験をした研究があります。予算が少ないとき、人は男女とも、まず優しさや知性のような「なくては困るもの」に予算を使い、それが満たされてから、ほかの特徴に予算を回していました(Li et al., 2002)。
あなたの条件も、同じように分けてみてください。必需品は3つまで。残りは「あればうれしいぜいたく品」です。
ステップ4:確かめる時期で「車線」を分ける
必需品を、さらに3つの車線に分けます。
・検索で絞る条件:住んでいる地域、結婚の時期、家族のかたちへの希望など、会う前に確かめておかないと困るもの
・お見合いで確かめる条件:清潔感、話しやすさ、笑顔の感じ
・交際で確かめる条件:お金の使い方、家事の分け方、家族との距離感、けんかしたときの話し合い方
渋滞している人は、この3つを全部「検索で絞る」に入れてしまっています。
お見合いや交際で確かめられることを検索から外すだけで、同じ理想のまま、会える人は何倍にも増えます。
ステップ5:1つだけ幅を広げて、2週間試す
全部を一度に変える必要はありません。
年齢の幅を2歳広げる、身長の条件を外す。1つだけ変えて2週間申し込んでみて、会えた人の印象を振り返ります。
「この条件がなくても、会って楽しい人はいる」と体で感じられると、次の条件も無理なく外せるようになります。
下げなくていい条件は?
結婚生活の土台になる条件は、下げなくてかまいません。
むしろ、ここを下げると、結婚してから苦しくなります。
・誠実さ(約束を守る、うそをつかない)
・人として尊重してくれるか(言葉や態度で見下さない)
・お金の感覚(借金の扱い、使い方の考え方)
・結婚の時期や、家族のかたちについての希望
・宗教や大切にしている価値観
新婚夫婦291組を調べた研究では、夫婦が似ていること自体は態度や価値観の面で多く見られた一方、結婚の満足と強く結びついていたのは性格面、とくに人との距離の取り方(愛着)の似かたでした(Luo & Klohnen, 2005)。
数字の条件より、「一緒にいるときの安心の感じ方」が似ているかどうか。ここは、ぜひ大事にしてください。
「高望み」と言われたとき、やってはいけないことは?
いちばん避けたいのは、言われたショックで条件を全部捨ててしまうことです。
ほかにも、よくある失敗を挙げておきますね。
・一気に全部の条件を下げて、気持ちの動かない人と交際を続ける
・条件を隠して「誰でもいいです」と言い、あとで違和感に苦しむ
・「高望み」と言った人を恨んで、相談できる相手を減らす
・自分には条件を言う資格がない、と自分を責める
・プロフィールを見て外した理由を振り返らず、同じ外し方を続ける
とくに最初の2つは、条件の渋滞を解消したように見えて、実は別の苦しさを生みます。
大事なのは、条件を減らすことではなく、条件を確かめる順番を変えることです。
理想が渋滞していないか、チェックリスト
次の8つのうち、4つ以上当てはまったら、条件の組み替えどきです。
□ 必ず満たしてほしい条件が、5つ以上ある
□ その条件の多くを、検索画面で絞っている
□ 申し込みたいと思える人が、月に数人しかいない
□ 申し込む相手が、人気の集まりやすい層に偏っている
□ プロフィールで外す理由の多くが、数字で見える条件だ
□ 条件の「なぜ」を聞かれると、うまく答えられないものがある
□ 過去の失敗から加えた条件が、いくつかある
□ お見合いをしても「もっといい人がいるかも」と思って決められない
自分の条件を自分だけで組み替えるのは、思っている以上に難しいものです。
どの条件も自分にとっては大事に見えますし、「下げたら負け」のような気持ちも出てきますよね。
エースブライダルでは、条件の書き出しから、どれを検索で絞り、どれを会って確かめるかまで、カウンセラーが一緒に整理しています。「私の条件って、本当に高いのかな」と迷ったら、無料相談で、今の条件をそのまま見せてくださいね。
理想を持ったまま結婚していく人は、何をしている?
理想を持ったまま結婚していく人は、相手に求める前に、自分がその理想にふさわしい人でいようとしています。
スピードデーティングで、人が事前に言った好みと実際の選び方を比べた研究では、事前の好みは実際の選び方をほとんど予測しませんでした。実際には、女性は、自分の魅力をどう感じているかに見合った相手を選ぶ傾向があったと報告されています(Todd et al., 2007)。
つまり、人は結局、自分の手の届く範囲で相手を選んでいるのかもしれません。それなら、理想を叶えるいちばん確かな道は、条件を叫ぶことより、自分の器を広げることです。
持てる人は、ここで3つのことをしています。
①自分がもらいたいものを、先に差し出す
話していて楽しい人がいいなら、自分が相手を楽しませる側に回る。
安心できる人がいいなら、自分が相手を安心させる言葉をかける。
先に与える人のところには、同じものを返してくれる人が自然と集まってきます。
②相手の条件も、尊重する
自分に条件があるように、相手にも条件があります。
申し込みが通らなかったときに「見る目がない」ではなく「相手にも大事な理由があったんだな」と受けとめられる人は、不思議と次の出会いで柔らかい表情になります。
③理想を「条件」ではなく「暮らしの絵」で持つ
「年収〇万円以上の人」ではなく、「週末にふたりで市場に行って、夜は一緒にごはんをつくる暮らし」。
理想を暮らしの絵で持っている人は、その絵を一緒に描ける人を、条件の外からでも見つけられます。
まとめ:高望みは、理想を下げずに並べ替えれば動き出す
婚活で「理想が高い」と言われるとき、その正体は条件の高さより、普通の条件が一度に重なりすぎた「理想の渋滞」です。
条件は下げるのではなく、必需品とぜいたく品に分け、検索で絞る条件、お見合いで確かめる条件、交際で確かめる条件の3つの車線に分けてください。
年収や年齢差は、思っているほど結婚の決め手になっていないことが、成婚データからも見えています。
そして、誠実さや価値観のような土台の条件は、どうか手放さないでください。
理想を持つことは、わがままではありません。理想にふさわしい自分でいようとする人は、きっと、理想を一緒に叶えてくれる人と出会えます。
よくある質問
Q.理想が高いかどうかは、どうやって判断すればいいですか?
A.条件の中身より、婚活の結果で判断します。申し込みたい人がほとんどいない、お見合いが組めない、会っても決められない、が続くなら、条件が渋滞しているサインです。お見合いや交際に進めているなら、条件の問題ではない可能性が高いです。
Q.条件はいくつまでにすればいいですか?
A.会う前に絞る「必ず満たしてほしい条件」は3つまでを目安にしてください。それ以外は、会ってから確かめる条件に回します。条件を捨てるのではなく、確かめる時期をずらすだけなので、理想そのものは変わりません。
Q.年収の条件を下げたら、結婚後に後悔しませんか?
A.後悔しやすいのは、年収の額より、お金の使い方や考え方が合わなかったときです。年収の線を少し広げたぶん、交際中にお金の話をしっかりしておけば、後悔はぐっと減らせます。共働きなら、ふたりの合計で考えるのも一つの方法です。
Q.男性でも「高望み」と言われることはありますか?
A.あります。とくに多いのは、自分よりかなり若い女性にばかり申し込むケースです。IBJの2025年の成婚データでは夫婦の平均年齢差は2.77歳で、同い年か妻が年上の夫婦も4組に1組を超えています。年齢の幅を広げるだけで、お見合いが組めるようになる方は少なくありません。
Q.妥協して結婚した人は、幸せになれますか?
A.条件を組み替えることと、気持ちに嘘をつくことは違います。数字の条件を広げても、一緒にいて安心できる、尊重し合えるといった土台の条件を満たしていれば、それは妥協ではなく選び方を変えただけです。反対に、土台の条件まで下げるのはおすすめしません。
Q.親から「理想が高すぎる」と言われてつらいです。
A.親の言葉は、心配から出ていることがほとんどです。ただ、親の世代の結婚の基準と今の婚活は違う部分もあります。条件の「なぜ」を書き出したメモを見せると、親も具体的に考えやすくなりますし、第三者のカウンセラーに一緒に整理してもらうのもおすすめです。
Q.「もっといい人がいるかも」と思って決められません。
A.その気持ちは、選べる相手が多い環境では誰にでも起きます。IBJの成婚データでも、成婚者の8割はお見合い25回以内、交際180日以内に集中しています。「この人と一緒にいるときの自分が好きか」を基準に、期限を決めて判断してみてください。
参考にした研究・資料
・Lenton, A. P., & Francesconi, M. (2010). How humans cognitively manage an abundance of mate options. Psychological Science, 21(4), 528-533.
・Li, N. P., Bailey, J. M., Kenrick, D. T., & Linsenmeier, J. A. W. (2002). The necessities and luxuries of mate preferences: Testing the tradeoffs. Journal of Personality and Social Psychology, 82(6), 947-955.
・Todd, P. M., Penke, L., Fasolo, B., & Lenton, A. P. (2007). Different cognitive processes underlie human mate choices and mate preferences. Proceedings of the National Academy of Sciences, 104(38), 15011-15016.
・Schwartz, B., Ward, A., Monterosso, J., Lyubomirsky, S., White, K., & Lehman, D. R. (2002). Maximizing versus satisficing: Happiness is a matter of choice. Journal of Personality and Social Psychology, 83(5), 1178-1197.
・Luo, S., & Klohnen, E. C. (2005). Assortative mating and marital quality in newlyweds: A couple-centered approach. Journal of Personality and Social Psychology, 88(2), 304-326.
・IBJ結婚みらい研究所 成婚白書「『高年収=即結婚』は幻想か。データが暴く、本当に結婚しやすい男性の“リアルな年収”」https://www.ibjapan.jp/mirai-lab/seikon-hakusho/538/
・IBJ結婚みらい研究所 成婚白書「縮まる夫婦の年齢差。データで見る、令和の『同類婚』のリアル」https://www.ibjapan.jp/mirai-lab/seikon-hakusho/664/
・IBJ結婚みらい研究所 成婚白書「データが示す『決断のタイムリミット』成婚を遠ざける“青い鳥症候群”の罠」https://www.ibjapan.jp/mirai-lab/seikon-hakusho/511/
この記事を書いた人
関口美奈子(せきぐち みなこ)
恋愛心理研究家・作家。結婚相談所エースブライダルとメンズ眉毛サロンWinsome(新宿・吉祥寺・高円寺)を運営。のべ3万人以上の男女と向き合ってきた現場経験と心理学をもとに恋愛・結婚・人間関係・コミュニケーションを執筆し、自治体や企業、官公庁でも講演。著書はKADOKAWAほかより刊行、中国韓国台湾で翻訳出版。
公式サイト https://sekiguchiminako.com/
著書:『最初の男になりたがる男 最後の女になりたがる女』『気遣いを恋と勘違いする男 優しさを愛と勘違いする女』『働く人の悩みを89%解決する コミュニケーションの極意』
「条件を見直したいけれど、どこから手をつければいいかわからない」。そんなときは、一度プロと一緒に整理してみませんか。
エースブライダルでは、恋愛経験ゼロから入会した方のうち98%が交際に進んでいます(※結婚相談所エースブライダルの実績。集計期間2025年1月〜2026年9月26日、仮交際を含む)。
無理な勧誘はしませんので、気軽にお話しにいらしてくださいね。