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お見合いで断られる理由|多いのは減点より「無得点」

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エースブライダル「お見合いで断られる理由|多いのは減点より「無得点」」-1

こんにちは。恋愛心理研究家の関口美奈子です。

先に答えをお伝えしますね。

お見合いで断られる理由のいちばん多くは、嫌われたことではありません。

失礼なことをしたわけでも、大きな欠点が見つかったわけでもない。ただ、1時間のあいだに「この人ともう一度会いたい」と思える瞬間がひとつも生まれなかった。減点されたのではなく、点が入らなかった「無得点のお見合い」が、お断りの正体であることがとても多いんです。

「感じよく話せたはずなのに、お断りだった」

「申し込んでも、そもそもお見合いが組めない」

「理由を聞いても『ご縁がなかった』しか返ってこない」

婚活中の方から、本当によくいただくご相談です。何度も続くと、自分のどこがだめなのかわからなくなって、申し込むこと自体が怖くなってしまいますよね。

のべ3万人以上の男女と向き合ってきた中で、お断りが続く方ほど「何を直せばいいか」を探して、自分の欠点ばかりを数えていました。

でも、直すべきは欠点よりも「点の入れ方」のほうだったことが、ほとんどなんです。

この記事では、「お見合いが成立しない(申し込みが通らない)」と「お見合いのあとに断られる」を分けて、それぞれの理由を男女別に整理しました。お断りの定型文の読み解き方、次に活かす振り返りの3つの質問、そのまま使える確認の例文までまとめています。

この記事の結論

・お見合いで断られる理由の多くは、欠点による減点ではなく「もう一度会いたい理由が1つも残らなかった」無得点です。

・「お見合いが成立しない」は写真・自己PR・申し込み先と数の問題、「お見合い後に断られる」は1時間の中身の問題。原因の場所が違うので、直し方も分けて考えます。

・お断りの理由は「ご縁がなかった」など定型文で届くことが多いので、担当カウンセラーと一緒に、お見合い当日のうちに振り返るのがいちばんの近道です。

・振り返りは「相手に何回質問したか」「相手が笑った場面はあったか」「次に会う話の種を置いたか」の3つで十分。自分を責めるためではなく、次の1件で1点を取りにいくために使います。

この記事を書いた人:関口美奈子(恋愛心理研究家・作家)

著書『最初の男になりたがる男 最後の女になりたがる女』『気遣いを恋と勘違いする男 優しさを愛と勘違いする女』『働く人の悩みを89%解決する コミュニケーションの極意』。KADOKAWAほかより刊行し、中国・韓国・台湾で翻訳出版。TBS「王様のブランチ」のBOOKランキングにも掲載されました。結婚相談所エースブライダルを主宰し、のべ3万人以上の男女と向き合ってきた経験と心理学から書いています。

お見合いで断られる、いちばん多い理由は?

いちばん多いのは、「悪くはなかったけれど、また会いたいと思う決め手がなかった」という理由です。

お断りの連絡でよく使われる「フィーリングが合わなかった」「将来がイメージできなかった」も、多くはこの意味で使われています。

IBJでは、交際に進むかどうかは、できれば当日中、遅くとも翌日の午後1時までに返事をするのがマナーです(IBJ公式のマナー案内より)。お相手は、1時間会って、その日のうちに「もう一度会うか」を決めます。その短い判断で問われるのは、「欠点がないか」より「会いたい理由があるか」のほうなんです。

興味深い研究があります。スピードデーティングの参加者に、事前に「理想の相手に何を求めるか」を答えてもらい、実際に会ったあとの好意と比べたところ、事前に語った理想の条件は、実際に誰に惹かれたかをほとんど予測しませんでした(Eastwick & Finkel, 2008)。

人は、会う前に思っている条件ではなく、会ったときに何を感じたかで相手を選んでいるんです。

お見合いの席で問われているのは、条件の答え合わせではなく「この人といると、どんな気持ちになるか」です。お断りが続くときは、欠点を消すより、この1点をどこで取るかを考えるほうが、ずっと早く結果が変わります。

「お見合いが成立しない」と「お見合いで断られる」は、何が違う?

「成立しない」はお見合いを組む前の段階、「断られる」はお見合いで会ったあとの段階の話です。

同じ「断られた」でも、原因のある場所がまったく違うので、まず自分がどちらで止まっているのかを確かめてください。

IBJの結婚相談所では、プロフィールを見て申し込み、お相手がお受けすればお見合いが成立します。お見合いは1時間前後で、ホテルのラウンジなどでお茶をしながら話します。そのあと、お互いに「交際希望」か「お断り」かを担当カウンセラーに伝え、ふたりとも交際希望なら仮交際に進みます(IBJ公式のお見合いの流れ・マナー案内より)。

・申し込んでもお見合いが組めない:写真と自己PR、申し込み先と申し込みの数に原因があります。

・お見合いはできるのに、交際に進めない:1時間の過ごし方と、最後の数分に原因があります。

・仮交際には進むけれど、すぐ終わる:これはお見合いとは別の問題です。初回デートや連絡の取り方を見直していきます。

お見合いの申し込みが成立しない理由は?

申し込みが通らない理由は、ひと言でいえば「会う前に、会う理由が伝わっていない」ことです。

お相手は、たくさんのプロフィールの中から、写真と文章だけで判断しています。そこで見直したいのは、次の5つです。

①写真の表情が「緊張」のまま止まっている

何が起きているか:人は顔を見て、驚くほど短い時間で印象を決めています。顔写真を0.1秒見せただけの判断が、時間をかけて見たときの判断とほとんど同じだったという研究もあります(Willis & Todorov, 2006)。好感や信頼の印象まで、一瞬で決まっているんです。

婚活の場面:プロフィールの写真は、あなたに会う前の「最初の数秒」です。スーツや服装がきちんとしていても、表情がこわばっていると「話しかけにくそう」と受け取られやすくなります。

見直し方:いちばん効くのは服よりも表情です。撮影中はカメラマンと話しながら、目元がゆるんだ瞬間を選んでもらってください。写真を変えるだけで、返事が変わる方は本当に多いです。

②自己PRが「履歴書」になっている

何が起きているか:職業、年収、趣味。事実の並んだ文章は、情報としては正しいのに、会ったときの空気が想像できません。

婚活の場面:「趣味は映画鑑賞です」より、「休日の朝に映画館へ行き、帰りに感想を話せるお店を探すのが楽しみです」のほうが、一緒にいる場面が浮かびます。

見直し方:冒頭の3行に、あなたの休日のひとコマをひとつ入れてください。お相手が「この話、聞いてみたい」と思える入口があるだけで、申し込みを受ける理由が生まれます。

③申し込み先が、人気の集中する方ばかり

何が起きているか:条件が高いかどうかより、「多くの人が同じ方に申し込んでいる」ことが問題になります。人気の方には申し込みが集中し、ひとりひとりに丁寧に目を通す余裕がありません。IBJ公式のコラムでも、返事が来ない理由のひとつとして、たくさんの申し込みに対応しきれていない可能性が挙げられています。

見直し方:条件を下げるのではなく、検索の入り口を変えてみてください。たとえば、登録して間もない方、写真より自己PRが丁寧な方、あなたの趣味や地元と重なる方。条件はそのままでも、出会える相手の顔ぶれは変わります。

④申し込みの数が少なすぎる

何が起きているか:お見合いは確率の世界でもあります。IBJの「成婚白書」(2025年)では、成婚した人はおよそ11回のお見合いを経ていて、成婚した人のお見合い数は、成婚しなかった人の約2.7倍でした。

婚活の場面:「この人だ」と思う方にだけ、月に数件ずつ申し込む。慎重さは大切ですが、それだと返事を待つ時間ばかりが長くなり、気持ちが一件ごとに揺れてしまいます。IBJ公式のコラムでも、複数の方に申し込むほうが返事をもらえる可能性が高いとされています。

見直し方:申し込んだら、返事を待たずに次を探す。これくらいの軽さがちょうどいいです。1件ごとの結果ではなく、1か月の合計で見るようにすると、心もずいぶん楽になります。

⑤担当カウンセラーに「会いたい理由」を預けていない

申し込みは、システムの上だけで動いているわけではありません。「なぜこの方に会いたいのか」をひと言、担当カウンセラーに伝えておいてください。IBJ公式のコラムでも、承諾率を上げるポイントとして、担当カウンセラーとの連携と「会いたい理由」を伝えることが挙げられています。

お見合いのあと、男性が断られる理由は?

男性がお見合いのあとに断られる理由は、「話がつまらない」より「私に興味があるのかわからなかった」が中心です。

現場で多いものを、5つに整理しました。

①質問が少なく、女性が話を回していた

何が起きているか:会話の中で質問、とくに相手の答えを受けた「追加の質問」が多い人ほど好かれやすく、スピードデーティングでも「また会いたい」と言われやすかったことがわかっています(Huang et al., 2017)。

婚活の場面:男性が緊張して質問が出ないと、女性が気を使って話題を探し続けることになります。帰り道、女性に残るのは「楽しかった」ではなく「疲れた」です。

見直し方:質問の数を増やすより、相手の答えの「続き」をひとつ聞く。「旅行が好きです」に「どこに行かれたんですか」ではなく、「旅先ではまず何をするタイプですか」。お見合いの会話そのものは、別の記事でくわしくまとめていますが、ここでは「答えの続きを聞く」だけ覚えておいてください。

②清潔感が「服」ではなく「細部」で崩れていた

婚活の場面:スーツはきちんとしていても、爪、靴のかかと、襟元、眉の形。女性は驚くほど細かいところを見ています。本人は気づかないまま、最初の数分で「なんとなく」の印象がつきます。

見直し方:前日の夜に、爪・靴・眉・シャツの襟を鏡で確認する。服を新しくするより、細部を整えるほうが印象は変わります。

③店員さんへの態度や会計の場面

何が起きているか:女性は、自分への態度より、第三者への態度にその人の本音を見ます。

婚活の場面:注文のときに目を見ない、ラウンジの席について小さな文句を言う、会計でもたつく。IBJのお見合いでは、お相手女性のお茶代は男性が支払うのがルールです。ここがスマートかどうかで、1時間の印象がまとまってしまいます。

見直し方:店員さんに「ありがとうございます」をひと言。会計は相手が席を立つ前に静かに済ませる。それだけで「一緒にいて安心な人」という1点が入ります。

④自分の話が「説明」になっていた

婚活の場面:緊張すると、話は説明になっていきます。仕事の内容を5分かけて説明するより、「最近、仕事でうれしかったこと」をひとつ話すほうが、人柄が伝わります。女性が知りたいのは、仕事の中身より、仕事をしているあなたの顔です。

見直し方:自分の話は1分以内、最後に「〇〇さんは、どうですか?」と相手に番を渡す。これを意識するだけで、会話の偏りはほぼなくなります。

⑤誰にでも同じ熱量で、特別感がなかった

何が起きているか:スピードデーティングの研究では、会った全員に同じように好意を示した人は、かえって相手から好かれにくく、特定の相手にだけ特別な好意を向けた人は、その相手から好意を返されやすいことがわかっています(Eastwick et al., 2007)。

婚活の場面:感じはいいけれど、誰とでも同じ話をしている印象。女性は「私でなくてもよさそう」と感じると、交際に進む理由を見つけにくくなります。

見直し方:プロフィールを読んで、その方にしか聞けない質問をひとつ用意していく。「プロフィールに書かれていた〇〇、ずっと気になっていました」。これだけで、あなたのお見合いは「その方のためのお見合い」になります。

お見合いのあと、女性が断られる理由は?

女性が断られる理由の中心は、「楽しんでいるのかどうか、男性から見えなかった」ことです。

男性は、女性が思っている以上に「自分といて楽しそうか」を気にしています。

⑥反応が小さく、楽しそうに見えなかった

何が起きているか:人は、自分に好意を向けてくれる人を好きになりやすいものです。心理学でいう「好意の返報性」で、とても確かな傾向です。

婚活の場面:緊張していると、うなずきや笑顔が小さくなります。本人は楽しんでいても、男性には「つまらなかったのかな」と伝わってしまい、自信をなくした男性のほうからお断りが出ることもあります。

見直し方:相づちをひとつ大きく。「え、そうなんですか」「それ、すごく楽しそうですね」。表情は、いつもの自分の1.2倍くらいでちょうどいいです。

⑦質問を「待つ」だけになっていた

婚活の場面:男性が質問し、女性が答える。その繰り返しは、男性から見ると「面接をしている」気持ちになります。「僕に興味がないのかもしれない」と感じると、男性も交際希望を出しにくくなります。

見直し方:答えたあとに、同じ質問を返すだけでも十分です。「私は〇〇です。〇〇さんは?」。それだけで、会話が一方通行から往復に変わります。

⑧条件の確認が、尋問に聞こえた

婚活の場面:年収、転勤、住む場所。真剣だからこそ気になるのは自然ですが、お見合いの1時間でそれを続けて聞くと、男性は「条件で見られている」と感じて身構えます。

見直し方:条件の確認は、交際に進んでからで十分間に合います。お見合いの席では、条件より「一緒にいたらどんな休日になりそうか」がわかる話を選んでください。

⑨写真とのギャップが、良い方向になかった

婚活の場面:写真が華やかで、当日は疲れた表情だった。写真が明るい服で、当日は暗い色で固めていた。魅力が下がったわけではないのに、「写真と違う」というずれが先に立ってしまいます。

見直し方:写真は「いちばん調子のいい日のあなた」ではなく「会った日にそのまま再現できるあなた」で。当日は、写真に近い色の服を選ぶと安心です。

⑩生活の話が一度も出ず、一緒の未来が浮かばなかった

何が起きているか:男性がお断りの理由として「将来がイメージできなかった」を挙げるとき、多くは条件の話ではなく、「この人と暮らす毎日の手ざわりが見えなかった」という意味です。

婚活の場面:趣味や仕事の話だけで終わると、楽しくても「いい人だった」で止まります。

見直し方:重い話をする必要はありません。「休みの日は朝ごはんをゆっくり作るのが好きなんです」「近所のパン屋さんを開拓するのが楽しみで」。暮らしのひとコマをひとつ話すだけで、相手の頭の中に、ふたりの休日が浮かびやすくなります。

お断りの理由は教えてもらえる?定型文はどう読めばいい?

お断りは担当カウンセラーを通じて届きます。理由が添えられることもありますが、多くはやわらかい定型文です。

IBJでは、お断りはお相手に直接伝えず、担当カウンセラーを通じて行うのがルールです(IBJ公式のマナー案内より)。お相手を傷つけないための仕組みなので、どうしても表現は丸くなります。

定型文は「判決」ではなく「手がかり」として読んでください。現場でよく見る言葉と、その裏側にあることが多い意味です。

・「ご縁がありませんでした」

理由をあえて書かない、いちばん丁寧な形です。あなたに問題があったとは限りません。ほかの方と交際が進んでいた、ということもよくあります。

・「フィーリングが合いませんでした」

話のテンポや笑うポイントが合わなかった、という意味が多いです。直すより、「合う人を探す」方向で考えていい理由です。

・「将来がイメージできませんでした」

一緒にいる場面が浮かばなかった。特別感の不足や、生活の話が出なかったときに起きやすい言葉です。

・「とても素敵な方でしたが」

礼儀正しく、欠点もなかった。でも決め手がなかった。まさに無得点のお見合いです。

・「緊張されていたようで」

相手もあなたのことをもっと知りたかったのに、届かなかった可能性があります。表情と相づちを見直すと、いちばん伸びやすいタイプです。

同じ言葉が3回以上続いたら、それはあなたの「傾向」です。1回ずつは偶然でも、重なると形が見えてきます。

断られたあと、次に活かす振り返り方は?

振り返りは、お見合いの当日中に、3つの質問だけで行うのがいちばん効果的です。

IBJでも、お見合いの結果は当日中に担当カウンセラーへ報告し、結果だけでなく「なぜそう思ったか」まで共有することがすすめられています。IBJの公式ページでは、レポート機能を使っていた人の成婚率は、使っていなかった人の約3倍だったと紹介されています(2019年1〜6月の比較)。

振り返りの3つの質問

質問1:相手に、何回質問したか?そのうち「答えの続き」を聞けたのは何回か?

正確な回数でなくてかまいません。「ほとんど聞けなかった」「3回くらい」で十分です。

質問2:相手が笑った場面、身を乗り出した場面はどこだったか?

そこが、あなたが1点を取れていた場所です。次のお見合いでも、その話題や話し方を最初のほうに置いてください。

質問3:最後の5分で、「次に会う話の種」を置けたか?

「〇〇のお店、今度行ってみたいです」のような、続きを感じさせるひと言があったかどうか。ここがなかったお見合いは、楽しくても無得点で終わりやすいです。

自分を責める振り返りは、次のお見合いを硬くする

断られると、人は自分の悪かったところを探し始めます。

でも研究では、人は会話のあと、相手が自分をどれくらい好ましく思ったかを、実際より低く見積もりがちだとわかっています(Boothby et al., 2018)。あなたが「失敗した」と思っているお見合いは、相手から見ると、そこまで悪くなかったことが多いんです。

また、拒絶に敏感になっている人ほど、相手のあいまいな態度を「拒絶された」と読みやすく、それがかえって関係をぎくしゃくさせることもわかっています(Downey & Feldman, 1996)。お断りが続いたあとのお見合いで表情が硬くなるのは、この流れです。

そこで役に立つのが、自分へのやさしさです。自分を思いやれる人ほど、嫌なできごとのあとも気持ちが崩れにくく、しかも自分の側の原因を落ち着いて認められることが示されています(Leary et al., 2007)。

「今日は緊張したね。でも、相手が笑った場面はあったよね」。そう声をかけてから3つの質問に答えると、振り返りは反省会ではなく、作戦会議になります。

担当カウンセラーへの共有の例文

レポートや連絡には、結果より「自分がどう感じたか」を書いてください。カウンセラーは、その言葉から次のお見合いの作戦を立てられます。

例文:「今日のお見合いは、仕事の話では笑ってくださったのですが、後半は私ばかり質問していた気がします。お相手のカウンセラーさんから、もし印象について伺えることがあれば教えてください。次のお見合いで直したいです」

お相手の感想をどこまで聞けるかはケースによりますが、「次に活かしたい」という姿勢で聞くと、ひと言の手がかりが返ってくることがあります。

お見合いを成立させる人は、当日何をしている?

交際につながる人は、1時間の中に「会いたい理由」を意識して置いています。

最初の3分で「プロフィールの〇〇を読んで、お話を聞いてみたかったんです」とその方だけの話題をひとつ。真ん中は相手の答えの続きを聞き、自分の話は短く。最後の10分で「そのお店、行ってみたくなりました」と次に会う話の種を置き、別れ際に「今日は本当に楽しかったです」を目を見てひと言。そして返事は当日中に。特別な話術はいりません。

お断りを誤読しやすいケースは?

お断りは、あなたの価値の判定ではありません。とくに次のようなケースは、あなたの努力とは関係のないところで決まっていることが多いです。

・お相手が、ほかの方と交際を進めるタイミングだった

婚活では、お相手も並行して活動しています。あなたのお見合いがとてもよくても、ちょうど別の方と真剣交際に進む直前だった、ということは現場でもよくあります。

1回のお断りに、深い意味を探しすぎないでくださいね。見るべきは1回ではなく、3回以上重なったときの「傾向」です。

お見合いで断られたとき、やってはいけないことは?

いちばん避けたいのは、お断りをきっかけに「申し込むこと」そのものを止めてしまうことです。

ほかにも、次のような動き方は、次のお見合いの成功率を下げやすいので気をつけてください。

・お相手に直接、理由を聞こうとする

IBJでは、お見合いの席での連絡先交換は禁止されていて、お断りは担当カウンセラーを通じて行うルールです。気になる気持ちは、担当カウンセラーに預けてください。

・一度に全部を変えようとする

何が効いたのかがわからなくなります。変えるのは、1回につきひとつで十分です。

・条件を下げることだけで解決しようとする

条件を下げても、1時間の過ごし方が同じなら、結果はあまり変わりません。条件は「下げる」より「入れ替える」ほうが、出会いの顔ぶれは変わります。

・「断られないこと」を目標にする

欠点を出さないことばかり考えると、話は無難になり、ますます無得点に近づきます。目標は「1点を取ること」です。

断られても崩れない人は、何が違う?

お断りを経ても次のお見合いで笑える人は、断られない工夫より、断られても崩れない土台を先につくっている人です。

ここには、テクニックの差ではなく、器の差が出ます。

お見合いの1時間は、好かれるための試験ではなく、「この人と一緒にいたら楽しいか」をお互いに確かめる時間です。自分がまず、目の前の人との時間を楽しんでいるか。その余裕は、不思議なくらい相手に伝わります。

持てる人は、先に与える側に立ちます。

緊張している相手に、先に笑いかける。相手の話の続きを、心から聞きたいと思って聞く。そして帰り道には、断られたかどうかより、「今日、あの人の話の中で何がいちばん面白かったか」を思い出している。

そういう人のお見合いは、結果にかかわらず、ちゃんと1点が入っているんです。

お断りが続いて、何を変えればいいのかわからなくなったときは、ひとりで抱え込まないでくださいね。

エースブライダルでは、お見合いのあとの振り返りを、カウンセラーが一緒に行っています。写真や自己PRの見直しから、当日の話し方まで、まずは無料相談で今の状況をお聞かせください。

お見合い前後のチェックリスト

申し込みの前に

・写真は、目元がゆるんだ表情になっているか

・自己PRの冒頭3行に、休日のひとコマが入っているか

・申し込み先が、人気の集中しやすい方ばかりになっていないか

・返事を待たずに、次の申し込みを続けられているか

・担当カウンセラーに「会いたい理由」を伝えているか

お見合いの当日

・プロフィールを読んで、その方にしか聞けない質問を1つ用意したか

・爪、靴、眉、襟元を前日に確認したか

・自分の話は1分以内、最後に相手に番を渡せたか

・最後の10分で、次に会う話の種を置けたか

・交際希望かどうかを、当日中に返事したか

お見合いのあと

・振り返りの3つの質問に答えたか

・自分を責める前に、相手が笑った場面を思い出したか

・担当カウンセラーに、結果だけでなく気持ちまで共有したか

・次のお見合いで変えることを、ひとつだけ決めたか

まとめ:お見合いは、減点を避けるより1点を取りにいく

お見合いで断られる理由の多くは、欠点ではなく、もう一度会いたい理由が残らなかったことです。

お見合いが成立しないなら、写真と自己PR、申し込み先と数を。お見合いのあとに断られるなら、1時間の過ごし方と最後の10分を見直します。

お断りの定型文は手がかりとして読み、振り返りは当日中に3つの質問で。

自分を責めるより、「相手が笑った場面」を次のお見合いの最初に置く。

減点を恐れずに1点を取りにいける人から、お見合いは交際に変わっていきます。

よくある質問

Q.お見合いで断られる確率は、どれくらいが普通ですか?

A.ネットでは「交際に進むのは数件に1件」といった相場を見かけますが、出どころがはっきりしないものがほとんどです。確かなのは、IBJの成婚白書で、成婚した人がおよそ11回のお見合いを経ていることです。数回断られるのは、ごく自然な過程だと考えてください。

Q.お断りの本当の理由を、相手に聞くことはできますか?

A.お相手に直接聞くことはできません。お断りは担当カウンセラーを通じて行うのがIBJのルールです。気になる場合は、担当カウンセラーに「次に活かしたいので、伺えることがあれば」と相談してみてください。

Q.申し込んでも、お見合いがまったく組めません。何から直せばいいですか?

A.まずは写真の表情と、自己PRの冒頭3行です。そのうえで、申し込み先が人気の集中しやすい方ばかりになっていないか、申し込みの数が少なすぎないかを見直します。一度に全部ではなく、ひとつずつ変えて反応を見てください。

Q.お見合いは楽しかったのに断られました。なぜですか?

A.楽しかったけれど、「もう一度会いたい決め手」が残らなかった可能性があります。最後の10分で、次に会う話の種を置けていたかを振り返ってみてください。また、お相手がほかの方と交際を進めるタイミングだった、ということもよくあります。

Q.お見合いの返事は、いつまでにすればいいですか?

A.IBJでは、できれば当日中、遅くとも翌日の午後1時までに担当カウンセラーへ伝えるのがマナーです。迷うときは、迷っている理由をそのまま担当カウンセラーに話してみてください。

Q.男性から断られることが多いのですが、女性の側で直せることはありますか?

A.いちばん効きやすいのは、反応の大きさと、自分からの質問です。男性は、女性が楽しんでいるかどうかをとても気にしています。相づちを少し大きくし、答えたあとに「〇〇さんは?」と返すだけで、男性が交際希望を出しやすくなります。

参考にした研究・資料

・Eastwick, P. W., & Finkel, E. J. (2008). Sex differences in mate preferences revisited: Do people know what they initially desire in a romantic partner? Journal of Personality and Social Psychology, 94(2), 245-264.

・Eastwick, P. W., Finkel, E. J., Mochon, D., & Ariely, D. (2007). Selective versus unselective romantic desire: Not all reciprocity is created equal. Psychological Science, 18(4), 317-319.

・Willis, J., & Todorov, A. (2006). First impressions: Making up your mind after a 100-ms exposure to a face. Psychological Science, 17(7), 592-598.

・Huang, K., Yeomans, M., Brooks, A. W., Minson, J., & Gino, F. (2017). It doesn't hurt to ask: Question-asking increases liking. Journal of Personality and Social Psychology, 113(3), 430-452.

・Boothby, E. J., Cooney, G., Sandstrom, G. M., & Clark, M. S. (2018). The liking gap in conversations: Do people like us more than we think? Psychological Science, 29(11), 1742-1756.

・Downey, G., & Feldman, S. I. (1996). Implications of rejection sensitivity for intimate relationships. Journal of Personality and Social Psychology, 70(6), 1327-1343.

・Leary, M. R., Tate, E. B., Adams, C. E., Allen, A. B., & Hancock, J. (2007). Self-compassion and reactions to unpleasant self-relevant events: The implications of treating oneself kindly. Journal of Personality and Social Psychology, 92(5), 887-904.

・IBJ「お見合いと交際のルール&マナー」https://www.ibjapan.com/success/manners/

・IBJ「お見合いや交際の振り返り」https://www.ibjapan.com/success/counselor/

・IBJ「お見合いの返事待ちの目安とお見合いの承諾率を上げるポイント」https://www.ibjapan.com/marriage/p_4481/

・IBJ「2025年 IBJ 成婚白書」公開のお知らせ https://www.ibjapan.jp/information/2026/04/%EF%BC%91-10.html

この記事を書いた人

関口美奈子(せきぐち みなこ)

恋愛心理研究家・作家。結婚相談所エースブライダルとメンズ眉毛サロンWinsome(新宿・吉祥寺・高円寺)を運営。のべ3万人以上の男女と向き合ってきた現場経験と心理学をもとに恋愛・結婚・人間関係・コミュニケーションを執筆し、自治体や企業、官公庁でも講演。著書はKADOKAWAほかより刊行、中国韓国台湾で翻訳出版。

公式サイト https://sekiguchiminako.com/

著書:『最初の男になりたがる男 最後の女になりたがる女』『気遣いを恋と勘違いする男 優しさを愛と勘違いする女』『働く人の悩みを89%解決する コミュニケーションの極意』

「どこを直せばいいのか、自分ではもうわからない」と感じているなら、一度プロと一緒に振り返ってみませんか。

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