女性の気持ちは手に表れる しぐさ20選|手元の雪どけ
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こんにちは。恋愛心理研究家の関口美奈子です。
お見合いの席で、お相手の女性がずっとグラスを両手で包んでいる。
話は弾んでいるのに、指先だけがせわしなく動いている。
「退屈させているのかな」「脈なしかな」と気になった経験はありませんか。
最初に、少し意外な結論をお伝えします。
女性の手のしぐさで読めるのは「好きか嫌いか」ではありません。
読めるのは、いまこの瞬間の緊張と安心のバランスです。そして好意は、しぐさの種類より、こわばっていた手がだんだんほどけていく「手元の雪どけ」に表れます。
手は、顔ほど上手に取りつくろえません。
笑顔はつくれても、握りしめた指の力までは気が回らないものです。
のべ3万人以上の男女と向き合ってきた中で、お見合いの前半と後半で手の動きがまるで変わる女性を、数えきれないほど見てきました。
この記事では、女性の手に表れるしぐさを20に分けて、何が起きているのか(心理の説明)、お見合いや仮交際でどう見えるか、そして脈ありとの見分け方と、その場でかけられるひとことまで整理しました。
女性のみなさんには、自分の手が相手にどう映っているかのセルフチェックとしても使っていただけます。
この記事の結論
・女性の手のしぐさには、性格よりも「いまの緊張と安心」が出ます。指先をいじる、物を握るといった動きの多くは、脈なしではなく緊張を落ち着かせる動きです。
・好意に近いのは、手のひらが見える、あなたとの間の物に手を伸ばす、あなたの動きに手元がそろう、といった「開く・寄る・そろう」しぐさです。
・いちばん信頼できるのは、1つのしぐさではなく「前半より後半で手がほどけたか」という変化です。
・しぐさ1つで好意を断定しないこと。研究でも、単独の非言語サインから気持ちを読む精度は高くありません。会話の中身と、次の約束が進むかをあわせて判断しましょう。
この記事を書いた人:関口美奈子(恋愛心理研究家・作家)
著書『最初の男になりたがる男 最後の女になりたがる女』『気遣いを恋と勘違いする男 優しさを愛と勘違いする女』『働く人の悩みを89%解決する コミュニケーションの極意』。KADOKAWAほかより刊行し、中国・韓国・台湾で翻訳出版。TBS「王様のブランチ」のBOOKランキングにも掲載されました。結婚相談所エースブライダルを主宰し、のべ3万人以上の男女と向き合ってきた経験と心理学から書いています。
女性の気持ちは、なぜ顔より手に表れるの?
答えは、手が「気持ちを落ち着かせる道具」として、本人の自覚より先に動くからです。
精神医学者のトロイージは、人が緊張する場面で、顔や髪に触れる、体をかくといった自分に向けた動作が増えることを整理しました(Troisi, 2002)。
こうした動作は不安や否定的な気分と結びつき、しかも面接の研究では、本人の言葉や表情よりも正確にその人の感情の状態を伝えていたと報告されています。
さらに、ストレスのかかる課題を受けた男性42人を調べた実験では、顔に触れる、唇をかむといった動作が多かった人ほど、課題のあとに感じたストレスが小さかったという結果が出ています(Mohiyeddini & Semple, 2013)。
つまり、手が自分の体や物に触れるのは、相手を拒んでいるのではなく、自分で自分をなだめていることが多いのです。
もうひとつ、知っておいてほしい研究があります。
強い喜びと強い苦痛の瞬間の写真を使った実験で、人は顔の表情だけでは喜びか苦痛かを見分けにくく、体の動きがあるとはっきり見分けられたのです(Aviezer et al., 2012)。
顔は多くを語るように見えて、実は体のほうが正直なことがある。手はその代表です。
ただし、ここで大切な注意があります。
ウソをついているときの手がかりを1,338の推定値から総合した大規模な研究では、多くのしぐさは本心と弱い関係しかなかったことがわかっています(DePaulo et al., 2003)。
しぐさ1つで気持ちを断定しない。これが、この記事全体の大前提です。見るべきは単発のしぐさではなく、組み合わせと変化です。
緊張しているときの女性の手のしぐさは?
緊張のしぐさは、手が「自分」か「物」にくっつく形で出ます。
お見合いの最初の15分はほとんどの女性がこの状態です。ここで脈なしと決めつけず、ほどけるのを待つのが正解です。
①指先や爪をなぞる、指を組み替える
何が起きているか:手持ちぶさたを埋めて、高まった緊張を逃がしている状態です。考えごとをしているときにも出ます。
お見合いでの見え方:あなたの質問に答えながら、片手でもう片方の指先をなでている。話題が自分のことになると動きが増える。
見分け方とひとこと:退屈のサインなら、視線がよそへ流れ、相づちが減ります。あなたを見て話しているのに手だけ忙しいなら、緊張です。「僕も今日、けっこう緊張してまして」と先に自分の緊張を明かすと、相手の手が止まることがよくあります。
②バッグやハンカチ、スマホをぎゅっと持っている
何が起きているか:知らない場所では、人は手の中に「よりどころ」を置きたくなります。握る力は、気持ちの力みに比例しがちです。
お見合いでの見え方:ラウンジに着席しても、バッグをひざの上で抱えたまま。ハンカチを握った手を最後まで離さない。
見分け方とひとこと:時間とともにバッグが横の席や足元へ移るかを見てください。移れば警戒がほどけた合図です。「荷物、こちらに置けますよ」と空いている椅子を示すだけでも、手を自由にするきっかけになります。
③グラスやカップを両手で包む、何度も持ち直す
何が起きているか:飲み物は、もっとも手近なよりどころです。飲むためではなく、触れているために持っていることがあります。
お見合いでの見え方:ほとんど減っていないのに、カップを持ち上げては置く。両手でマグを包んで話を聞く。
見分け方とひとこと:中盤以降、片手で自然に持てるようになり、置いたまま話せる時間が増えれば、場になじんできた証拠です。「ここ、紅茶もおいしいみたいですよ」とメニューを一緒に見る時間をつくると、手が物から会話へ移っていきます。
④首すじや耳、髪に触れる
何が起きているか:首や耳、髪に触れるのは、トロイージが挙げた「自分に向けた動作」の典型で、照れや気まずさをなだめる動きです。
お見合いでの見え方:褒められた直後や、答えにくい質問のあとに、耳の後ろや首すじに手がいく。
見分け方とひとこと:このしぐさは、照れにも困惑にも出ます。直前の話題で見分けてください。褒め言葉のあとなら照れ、踏み込んだ質問のあとなら「その話はまだ早い」の合図かもしれません。後者なら「ごめんなさい、急に聞きすぎましたね」と一歩引けば、信頼が残ります。
⑤口元やあごに手を添える
何が起きているか:ことばを選んでいるとき、また考えながら聞いているときに出やすいしぐさです。オーストラリアの医学生26人を撮影した研究では、人は1時間に平均23回も顔に触れていました(Kwok et al., 2015)。顔に触れること自体は、とてもありふれた動きです。
お見合いでの見え方:あなたの話を聞きながら、あごに指を添えて小さくうなずいている。
見分け方とひとこと:うなずきと質問がセットなら、真剣に聞いてくれているサインです。「どう思われますか」と意見を聞いてみると、考えていたことを話してくれるはずです。
⑥腕を組む、手をテーブルの下に隠す
何が起きているか:腕組みは拒絶のサインと言われがちですが、そう単純ではありません。腕を組ませた実験では、難しい課題を粘り強く続けられるようになったという結果もあります(Friedman & Elliot, 2008)。寒さ、考えごと、踏ん張りでも人は腕を組みます。
お見合いでの見え方:冷房の効いたラウンジで、二の腕を抱えるように腕を組んでいる。両手をひざの上に置いたまま、テーブルに出てこない。
見分け方とひとこと:判断材料は表情と体の向きです。笑顔で体がこちらを向いているなら、腕組みは寒さか癖。「少し冷えますね、席を移りましょうか」と環境の話にしてみると、手の理由がわかります。
安心してきた女性の手のしぐさは?
安心のしぐさは、手が「ゆるむ・開く・話に参加する」形で出ます。
ここが「手元の雪どけ」の始まりです。お見合いの後半や、仮交際の2回目以降に増えていきます。
⑦手のひらが見える形で話す
何が起きているか:手のひらを見せる動きは、力が抜けて相手に向かって開いている状態で出やすくなります。握った手や隠した手とは反対の方向です。
お見合いでの見え方:「それがすごく楽しくて」と話すとき、手のひらを上に向けて小さく広げる。
見分け方とひとこと:もともと身ぶりの大きい人もいます。最初は閉じていた手が、途中から開き始めたかを見てください。「その話、もっと聞きたいです」と続きを促すと、さらに手が動き出します。
⑧話しながら身ぶり手ぶりが増える
何が起きているか:身ぶりは、話す内容を頭の中で組み立てる負担を軽くします。説明中に身ぶりを使った人は、同時に覚えさせられた単語をよりよく思い出せたという実験があります(Goldin-Meadow et al., 2001)。身ぶりが増えるのは、話すことに気持ちが乗って、頭がなめらかに動いているときです。
お見合いでの見え方:旅行先の景色や仕事の出来事を、手で形を描きながら話してくれる。
見分け方とひとこと:身ぶりが出るのは、あなたに伝えたい気持ちがあるから。「それ、見てみたいな」と映像が浮かぶ返しをすると、話がさらに広がります。
⑨笑うときに手で口元を隠す、手をたたく
何が起きているか:こらえきれない笑いが出たとき、上品に見せたい気持ちが口元を隠させます。手をたたくのは、笑いが体まで届いた状態です。
デートでの見え方:あなたの冗談に、口元を押さえて肩をゆらす。思わず小さく拍手する。
見分け方とひとこと:愛想笑いは顔だけで終わり、手が動きません。手まで笑っているなら本当に楽しんでいます。同じ種類の話題を次のデートでも用意しておきましょう。
⑩グラスを置いたまま、手をテーブルの上に出して話す
何が起きているか:よりどころを手放しても平気になった状態です。③の反対の動きと考えてください。
お見合いでの見え方:後半になると、カップから手を離し、両手をテーブルの上に軽く重ねて話している。
見分け方とひとこと:これは好意というより「この人となら大丈夫」という安心のサインです。婚活では、好きの前にこの安心が必要です。ここまで来たら、次の約束の提案をしてよい頃合いです。
⑪ひざの上で手を軽く重ねて、動きが止まる
何が起きているか:せわしなかった手が静かになるのは、気持ちが落ち着いたか、話に集中しているときです。
仮交際のデートでの見え方:2回目のデートでは、初回にずっと動いていた指先が、ひざの上で静かにそろっている。
見分け方とひとこと:話を聞く目が生き生きしていれば集中、ぼんやりしていれば疲れです。疲れなら「少し歩きませんか」と場面を変える提案を。気づかいそのものが好印象になります。
好意に近い女性の手のしぐさは?
好意に近いしぐさは、手が「あなたの方へ寄る・あなたとそろう」形で出ます。
ただし、どれも1つだけでは断定できません。2つ3つと重なり、会話や約束も前に進んでいるときに、はじめて信頼できるサインになります。
⑫あなたとの間にある物に手を伸ばす
何が起きているか:好意と行動の関係を309の効果量から調べたメタ分析では、目線や笑顔のような間接的な行動より、近づく、話しかけるといった直接的な行動のほうが、好意とより強く結びついていました(Montoya et al., 2018)。手が二人の間の空間に入ってくるのは、この「近づく」の小さな版です。
デートでの見え方:メニューをあなたの側に寄せて一緒に見る。取り分けのお皿をあなたの近くに置く。
見分け方とひとこと:気づかいのできる女性は誰にでもします。見るべきは二人の間の距離が、回を追うごとに縮んでいるかです。「これ、半分こしませんか」と共有できる注文を提案すると、自然に手が寄ってきます。
⑬あなたと同じタイミングでカップを持つ
何が起きているか:人は無意識に相手の姿勢やしぐさをまね、まねされた側は相手への好感が高まるという実験があります(Chartrand & Bargh, 1999)。手元の動きがそろうのは、会話のリズムが合ってきた証拠です。
お見合いでの見え方:あなたがカップを口に運ぶと、少し遅れて彼女も手を伸ばす。あなたがテーブルに手を置くと、彼女の手も前に出てくる。
見分け方とひとこと:意識してまねしている場合は動きがぎこちなくなります。自然にそろっているものだけを数えてください。あなたの側からわざとまねをするのはおすすめしません。
⑭スマホの写真を見せてくれる
何が起きているか:スマホは、多くの人にとって自分の生活そのものです。画面をあなたに向けるのは、小さな自己開示です。
デートでの見え方:「この前行ったお店、ここなんです」と、画面をあなたの方に傾けて見せてくれる。
見分け方とひとこと:見せてくれた写真について質問を2段重ねると喜ばれます。「どなたと行ったんですか」「何がいちばんおいしかったですか」。写真の先にある彼女の毎日に興味を持つことが大切です。
⑮会話の流れで、あなたの腕や肩にそっと触れる
何が起きているか:見えない状態で見知らぬ人に腕を触れられるだけでも、人は怒り、感謝、共感、愛情などを読み取れたという研究があります(Hertenstein et al., 2006)。軽い接触は、言葉より先に気持ちを運ぶ手段です。
デートでの見え方:笑いながら「もう、やめてくださいよ」と腕を軽くたたく。
見分け方とひとこと:これは女性からの自然な動きとして受け取るだけにしてください。あなたから返す必要はありません。IBJの交際マナーでも、仮交際で無理に手をつないだりボディタッチをしたりするのはNGとされています。彼女の一歩を、あなたが先回りして大きくしないことが信頼につながります。
⑯髪を耳にかけて、顔をあなたに向け直す
何が起きているか:髪を整えるしぐさは、④のような照れの動きにもなりますが、顔をすっきり見せて相手に向き直る動きとして出ることもあります。
デートでの見え方:あなたの話の途中で髪を耳にかけ、体ごとこちらに向き直ってから聞き始める。
見分け方とひとこと:髪に触れること自体は、癖の人が多いしぐさです。そのあと体と視線があなたに向くかまでをセットで見てください。向き直ってくれたら、話を丁寧に続けましょう。
⑰手を胸元に当てて話を聞く
何が起きているか:胸に手を当てるのは、相手の話に心が動いた、「わかります」と深く受け止めた、という反応として出やすい動きです。
デートでの見え方:あなたが仕事の苦労や大切にしている家族の話をしたとき、胸に手を当ててうなずく。
見分け方とひとこと:共感の深い人の癖でもあります。あなたの真剣な話のときに出るかどうかがポイントです。「聞いてもらえてうれしいです」と素直に返すと、話がもう一段深まります。
別れ際とLINEで、女性の手の本音はどこに出る?
別れ際は、手の動きがいちばん本音に近くなる場面です。
「今日を終わらせたくない」気持ちは、帰り支度の手の速さに出ます。
⑱帰り支度がゆっくりで、バッグを持つまでに間がある
何が起きているか:時間が来ても手が片づけに向かわないのは、話し足りない気持ちの表れであることが多いです。
お見合いでの見え方:終わりの時間を告げても、カップの残りを飲みながらもう一話題続ける。コートを手に取るまでに少し間がある。
見分け方とひとこと:反対に、時間ぴったりにさっと支度が整うなら、予定があるか、この日はここまでという気持ちです。お見合いは1時間程度が基本なので、長引かせるより「続きは次回に」で締めましょう。「今日の続き、ぜひ次回聞かせてください」が好印象です。
⑲手を振るのが長い、振り返ってもう一度振る
何が起きているか:別れのあいさつを長くするのは、名残惜しさがそのまま手に出ている状態です。
デートでの見え方:改札を通ったあと振り返り、もう一度小さく手を振る。
見分け方とひとこと:礼儀正しい女性は一度は必ず振ります。「振り返ってもう一度」があったら、楽しかった気持ちが残っているサインです。帰宅後のお礼LINEは、その日のうちに送りましょう。
⑳LINEの返信が、手で打った長さになっている
何が起きているか:LINEは手の作業です。スタンプ1つで済ませず、文を打つ手間をかけるのは、会話を続けたい気持ちの表れです。
LINEでの見え方:デート後の返信に、その日の具体的な話題や写真が入っている。
見分け方とひとこと:文章が短い女性もいます。長さより、その日の出来事に触れているかを見てください。「〇〇さんが話していたお店、調べてみました」と具体を返すと、やりとりが続きものになります。
好意と勘違いしやすい手のしぐさは?
いちばん勘違いしやすいのは、「癖」「気づかい」「寒さ」を好意と読んでしまうことです。
次の4つは特に注意してください。
・もともと身ぶりの大きい女性:誰と話しても手が動きます。その人の普段の手を基準にして、あなたの前でどう変わるかを見ましょう。
・接客業や人と接する仕事の女性:お皿を取り分ける、メニューを向けるといった気づかいは、仕事で身についた所作であることがあります。
・腕に触れるのが癖の女性:男女問わず誰にでも触れる人の接触は、好意の証拠になりません。
・緊張がとけない女性:最後まで手がこわばっていても、会話が前向きで、交際希望が来ることは珍しくありません。人見知りの方ほど、手の雪どけは2回目以降にやってきます。
研究でも、好意と行動の結びつきは、断られる不安が強い場面ほど弱くなることが示されています(Montoya et al., 2018)。
お見合いは、まさに断られる不安が大きい場面です。好意があっても手に出にくい。このことを知っているだけで、早すぎる「脈なし」判定を防げます。
手のしぐさを見るとき、やってはいけないことは?
いちばん避けたいのは、しぐさを診断テストの答えのように扱い、相手を採点するような目で見ることです。
見られている側は、観察されている空気を敏感に感じとります。
・しぐさ1つで「脈あり」「脈なし」と決めつける
・「さっきから指を触っていますね」と、しぐさを口に出して指摘する
・好意のサインだと思い込んで、手をつなぐ、肩に触れるなど距離を詰める
・自分から意図的にまねをして、相手の反応を試す
・ネットの「しぐさ診断」を持ち出して、相手の性格を言い当てようとする
しぐさを読む目的は、相手を見抜くことではありません。
相手の緊張に気づいて、先に場をやわらげるためです。
自分の手はどう見えている?女性のためのセルフチェック
しぐさは、相手を読む道具であると同時に、自分を整える道具でもあります。
緊張すると手がせわしなくなるのは自然なこと。無理に止めなくて大丈夫です。そのうえで、次の3つを試してみてください。
・バッグは最初から横に置く:抱えたままだと、手が「よりどころ」から離れられません。
・カップは置いてから話す:持ったまま話すより、置いて手をテーブルに出すほうが、落ち着いた印象になります。
・うれしいときは手も使う:「それ、すごくいいですね」と言うとき、手のひらを小さく見せる。言葉と手がそろうと、気持ちがまっすぐ届きます。
「緊張していると思われたくない」と力むより、「緊張しているけれど、あなたと話すのは楽しい」が伝わるほうが、ずっと魅力的です。
チェックリスト:その手は「雪どけ」している?
お見合いや仮交際のデートのあとに、前半と後半を思い出して確認してみてください。
5つ以上当てはまれば、少なくとも「あなたといて安心できる」段階まで来ています。
□ 前半より後半のほうが、手の動きがゆっくりになった
□ 抱えていたバッグが、横の席や足元に移った
□ カップを置いたまま話す時間が増えた
□ 話しながら手のひらが見える身ぶりが出た
□ 笑うときに手まで動いた(口元を隠す、手をたたく)
□ メニューやお皿など、二人の間の物に手を伸ばした
□ カップを持つタイミングなど、手元の動きが自然にそろった
□ 帰り支度がゆっくりだった
□ 別れ際に振り返って手を振った
□ その日のうちに、具体的な内容のLINEが届いた
そして何より大切なのは、この先です。
手が雪どけしていても、次の約束が決まらなければ、しぐさはただの居心地のよさかもしれません。反対に、手はかたいままでも次の日程が決まるなら、それが答えです。しぐさは、行動を確かめる前の「予報」として使いましょう。
しぐさの意味は、ひとりで考えると不安の方向に読みがちです。
エースブライダルでは、お見合いや仮交際のあとに、お相手の様子を一緒に振り返り、次の一手を具体的に考えています。
「今日の彼女、どうだったんだろう」と気になったら、無料相談でお話ししてみてくださいね。
しぐさを読める人は、なぜ婚活でうまくいくの?
しぐさを読める人は、相手の緊張を先にほどいてあげられる人だからです。
そして、人は「一緒にいると安心できる人」を、何度でも選びます。
夫婦を対象にしたある研究では、脅威を感じる状況で信頼する相手の手を握ると、脳の不安反応が大きく和らぎ、見知らぬ人の手でも一部和らいだことが報告されています(Coan et al., 2006)。
人の手には、それだけで相手を落ち着かせる力があります。婚活の場で私たちがまず差し出せるのは、実際の手ではなく、相手の手がゆるむ空気です。
持てる人は、ここで3つのことをしています。
①相手の緊張を、自分の緊張で迎えにいく
「僕も緊張しています」「私も今日ドキドキしていました」。
先に自分の緊張を差し出せる人の前で、相手の手はほどけます。余裕とは、緊張しないことではなく、緊張を隠さなくていい空気をつくれることです。
②しぐさを採点せず、ほどける時間を待つ
手がかたいままの相手を「脈なし」と切らず、もう一度会ってみる。
人見知りの人ほど、2回目のデートで別人のようにほどけます。雪どけには時間がかかる季節もある、と知っている人は、出会いを取りこぼしません。
③自分の手元も、やさしく整える
カップを静かに置く、バッグを横に置く、うれしいときは手のひらを見せる。
自分の手が落ち着くと、声も表情も落ち着いてきます。相手を読む前に、自分が安心の発信源になる。それがいちばん確実な「脈あり」の育て方です。
まとめ:女性の気持ちは、しぐさより「手元の雪どけ」で読む
女性の手に出るのは、好きか嫌いかより、いまの緊張と安心のバランスです。
指先をいじる、物を握る、顔に触れる。そうした動きの多くは、脈なしではなく、自分をなだめる緊張のしぐさです。
好意に近いのは、手が開く、あなたの方へ寄る、あなたとそろう動き。そして何より信頼できるのは、前半より後半で手がほどけたかという変化です。
しぐさ1つで断定せず、会話と次の約束とあわせて読む。
相手の手がゆるむ空気をつくれる人が、結局いちばん選ばれます。
よくある質問
Q.お見合い中、女性がずっと指先を触っていました。脈なしですか?
A.脈なしとは限りません。指先を触るのは、緊張を落ち着かせるときによく出る動きです。あなたの顔を見て話し、質問も返ってきていたなら、緊張していただけの可能性が高いです。交際希望が来るかどうかで判断しましょう。
Q.腕を組まれたら、拒絶のサインですか?
A.腕組みだけでは判断できません。寒さや考えごと、踏ん張っているときにも人は腕を組みます。表情が柔らかく、体があなたの方を向いているなら、拒絶ではないことがほとんどです。
Q.女性から腕に触れてきたら、手をつないでもいいですか?
A.彼女の接触は好意のひとつの表れかもしれませんが、あなたから距離を詰める合図にはしないでください。IBJの交際マナーでも、仮交際で無理に手をつないだりボディタッチをしたりするのはNGとされています。まずは言葉で「楽しいです」と伝えるほうが、信頼が育ちます。
Q.手のしぐさだけで、脈ありかどうかわかりますか?
A.しぐさだけではわかりません。研究でも、単独の非言語サインから本心を読む手がかりの多くは弱いものでした。しぐさは「予報」、次の約束が進むかどうかが「答え」と考えてください。
Q.最後まで手がこわばったままの女性は、脈がないのでしょうか?
A.人見知りの方や、お見合いに慣れていない方は、最後まで緊張がとけないことがよくあります。会話が前向きだったなら、2回目のデートで印象が大きく変わることも珍しくありません。1回の手の様子だけで判断しないでください。
Q.自分が緊張で手をいじってしまいます。どうすればいいですか?
A.無理に止めなくて大丈夫です。バッグを最初から横に置く、カップを置いてから話すなど、手の置き場所を決めておくと落ち着きます。緊張していることを笑顔でひとこと言ってしまうのも、実はとても効果的です。
Q.LINEでも、手のしぐさのような本音は出ますか?
A.出ます。LINEは手の作業なので、スタンプだけで済ませず、その日の具体的な話題を打ってくれるかに気持ちが表れます。ただし文章が短い人もいるので、長さより「あなたとの話の続き」になっているかを見てください。
参考にした研究・資料
・Troisi, A. (2002). Displacement activities as a behavioral measure of stress in nonhuman primates and human subjects. Stress, 5(1), 47-54.
・Mohiyeddini, C., & Semple, S. (2013). Displacement behaviour regulates the experience of stress in men. Stress, 16(2), 163-171.
・Aviezer, H., Trope, Y., & Todorov, A. (2012). Body cues, not facial expressions, discriminate between intense positive and negative emotions. Science, 338(6111), 1225-1229.
・DePaulo, B. M., Lindsay, J. J., Malone, B. E., Muhlenbruck, L., Charlton, K., & Cooper, H. (2003). Cues to deception. Psychological Bulletin, 129(1), 74-118.
・Kwok, Y. L. A., Gralton, J., & McLaws, M.-L. (2015). Face touching: A frequent habit that has implications for hand hygiene. American Journal of Infection Control, 43(2), 112-114.
・Friedman, R., & Elliot, A. J. (2008). The effect of arm crossing on persistence and performance. European Journal of Social Psychology, 38(3), 449-461.
・Goldin-Meadow, S., Nusbaum, H., Kelly, S. D., & Wagner, S. (2001). Explaining math: Gesturing lightens the load. Psychological Science, 12(6), 516-522.
・Montoya, R. M., Kershaw, C., & Prosser, J. L. (2018). A meta-analytic investigation of the relation between interpersonal attraction and enacted behavior. Psychological Bulletin, 144(7), 673-709.
・Chartrand, T. L., & Bargh, J. A. (1999). The chameleon effect: The perception-behavior link and social interaction. Journal of Personality and Social Psychology, 76(6), 893-910.
・Hertenstein, M. J., Keltner, D., App, B., Bulleit, B. A., & Jaskolka, A. R. (2006). Touch communicates distinct emotions. Emotion, 6(3), 528-533.
・Coan, J. A., Schaefer, H. S., & Davidson, R. J. (2006). Lending a hand: Social regulation of the neural response to threat. Psychological Science, 17(12), 1032-1039.
・IBJ「お見合いと交際のルール&マナー」https://www.ibjapan.com/success/manners/
この記事を書いた人
関口美奈子(せきぐち みなこ)
恋愛心理研究家・作家。結婚相談所エースブライダルとメンズ眉毛サロンWinsome(新宿・吉祥寺・高円寺)を運営。のべ3万人以上の男女と向き合ってきた現場経験と心理学をもとに恋愛・結婚・人間関係・コミュニケーションを執筆し、自治体や企業、官公庁でも講演。著書はKADOKAWAほかより刊行、中国韓国台湾で翻訳出版。
公式サイト https://sekiguchiminako.com/
著書:『最初の男になりたがる男 最後の女になりたがる女』『気遣いを恋と勘違いする男 優しさを愛と勘違いする女』『働く人の悩みを89%解決する コミュニケーションの極意』
お相手のしぐさや反応をどう読めばいいのか、ひとりで悩んでいるなら、一度プロと一緒に振り返ってみませんか。
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