「いい子」で育ち、反抗期がなかったあなたへ
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「親とは、ほとんど喧嘩したことがありません」
39歳のある女性は、子どもの頃から「手のかからない子」だったそうです。
親の期待を裏切るようなことはせず、学校でも職場でも人間関係は良好。母親とは今でも仲がよく、大きな反抗期もありませんでした。
ところが婚活では、お見合いから仮交際へ進むと長く続きません。
「いい人なんですけど、なんか違うんですよね」
食事の好み、休日の過ごし方、ちょっとした言葉遣い。小さな違いが見つかると、急に気持ちがしぼんでしまうのです。
「それ、彼には伝えました?」
ある男性との仮交際で、彼女は「いつも彼が選ぶお店が少し苦手なんです」と話しました。
私は尋ねました。
「それ、彼には伝えました?」
「いえ。せっかく予約してくれたので」
では、次は静かな店がいいと伝えてみては?
すると彼女は少し考えて、
「そこまでして会いたい相手なのかな、と思っちゃいます」
と答えました。
私は、この言葉が気になりました。
彼女の中では、違いが見つかったあとに二人で調整する、という選択肢が抜けていたからです。
仲人が勧めたのは、「小さな違い」を出すこと
彼女は自己主張のできない女性ではありません。
むしろ、人とぶつからずに生きるのが上手でした。合わせられるところは合わせ、それでも合わなければ距離を取る。そのやり方で、これまで大きな問題なく生きてこられたのです。
けれど結婚では、育った家庭も生活習慣も違う二人が近づいていきます。
違いが出ないほうが不自然でしょう。
そこで次のデートでは、一つだけ自分の好みを伝えてもらいました。
「私はあなたとは少し違う」を、二人の間に置いて自己主張してみる練習です。
「言っても、大丈夫なんですね」
彼女は男性に、「今度はもう少し静かなお店に行きたいです」と伝えました。
男性はあっさり、
「そうだったんですね。次は探してみます」
と答えました。
次のデートでは、本当に静かな店を予約してくれたそうです。
面談で彼女は言いました。
「言っても、大丈夫なんですね」
彼女が驚いたのは、希望が通ったことではありません。
自分と相手が違っていても、関係が壊れなかったことでした。
「なんか違う」は、終わりとは限らない
婚活では、「なんか違う」という感覚を無視する必要はありません。
ただ、その違和感をすべて「相性が悪い」に変換してしまうと、誰とも深い関係をつくれなくなることがあります。
親密になるほど、違いは見えてくるからです。
大切なのは、違いのない相手を探すことではなく、違いが出たあと、その人と話し合えるかどうか。
彼女も少しずつ、「この人は違う」と判断する前に、「私はこう思う」を出せるようになりました。
すると不思議なことに、相手のことも以前よりよく見えるようになったのです。
「いい子」をやめなくてもいい
親に反抗しなかったことが、悪かったわけではありません。
ただ、「嫌だ」と言わずに済む生き方が上手だった人ほど、違いを抱えたまま誰かと一緒にいる経験が少ないことがあります。
婚活で初めて、その練習が始まる人もいるのです。
もしかすると、「この人を好きになれない」のではなく、まだその人の前で、自分を十分に出していないのかもしれません。
ワーク:
次のデートで「なんか違う」と感じたら、一度だけ自分に聞いてみてください。
この違和感を、私は相手に伝えただろうか。
交際終了を決める前に、小さな本音を一つだけ出してみる。
そして、そのとき相手がどう応じるのかを見てください。
壊れない関係とは、何もぶつからない関係ではありません。
小さくぶつかっても、仲直りできる関係です。
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「いい人なのに好きになれない」「少し違うと感じると気持ちが冷めてしまう」。そんなことが続いているなら、相性だけが原因ではないかもしれません。
私たちは、お相手を選ぶことだけでなく、あなたが誰かと近づくときに何が起きているのかを一緒に整理します。まずは、今感じている違和感から聞かせてください。