「会話が弾まない」は彼のせい?見落としがちな男性の魅力
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「今日の人も、あまり楽しくなかったです」
37歳のある女性は、お見合いのたびに同じ感想を口にしていました。
「悪い人ではないんです。でも、会話が盛り上がらなくて。」
お相手は質問には答えてくれるものの、そこから話が広がらない。沈黙ができると彼女が話題を探すことになり、帰る頃にはぐったりします。
アプリで会っていた男性なら、こんなことはありませんでした。こちらが黙っていても話題を振り、笑わせてくれて、初対面から「楽しかった」と思わせてくれます。
それと比べれば、IBJの男性が物足りなく見えるのも無理はありません。
ただ、お断りが何人も続いた頃、私は少し違うところが気になりました。
「彼の話下手」だけが原因でしょうか
あるお見合いの報告で、彼女はまた「話が続きませんでした」と言いました。
プロフィールを見ると、その男性には十年以上続けている趣味があり、仕事でもかなり専門的な分野を担当しています。
私は尋ねました。
「その趣味のこと、聞いてみました?」
彼女は少し考えて、「そういえば、あまり聞いていません」と答えました。
彼女が悪いわけではありません。
ただ、それまでのお見合いでは、男性が話題を提供してくれるのを待つことが多かったのです。
つまり彼女は、無意識のうちに「この男性は私をどれだけ楽しませてくれるか」という目で、お見合いを見ていました。
仲人が勧めたのは、「質問のパス」を出すこと
次のお見合いでは、相手が話してくれるのを待たず、少しだけ深く聞いてみることを提案しました。
趣味が登山なら、「どこへ行くんですか」で終わらず、「そんなに長く続けているのは、何が面白いんですか」と一歩先へ入ってみる。
すると、普段は口数の少ない男性でも、自分の好きなことなら表情が変わることがあります。
大切なのは質問攻めにすることではありません。
相手が話せる入り口を、一つ渡してみることです。
遊び慣れた男性は、その入り口を自分でつくるのが上手です。でも奥手な男性には、こちらから小さなパスを出したほうが、本来の姿が見えやすくなります。
「こんなに話す人だったんですね」
次のお見合いで会った男性も、最初はかなり緊張していました。
それでも彼女が仕事について少し深く聞くと、急に話が具体的になりました。
普段どんなことを考えながら仕事をしているのかを聞くうちに、彼が思っていた以上に好奇心の強い人だと分かり、途中から彼女のほうも面白くなってきたそうです。
面談では、
「最初の十分くらいは、また話下手な人だと思ったんです。でも途中から全然印象が変わりました。」
と話していました。
彼が別人になったわけではありません。
彼女が、相手の魅力が出てくる場所まで会話を運んだのです。
婚活では、「楽しませてもらう側」から降りてみる
お見合いをサービスのように受け取っていると、会話上手な男性ほど高得点になります。
けれど、結婚生活では毎日どちらか一方が相手を楽しませ続けるわけではありません。疲れている日もあれば、話題のない夜もあります。
そこで必要になるのは、相手が差し出してくれるものを待つだけではなく、二人で居心地のいい時間をつくれることです。
彼女はその後、「今日の男性は面白かったか」ではなく、「この人とは二人で会話を育てられそうか」を見るようになりました。
この変化で、お見合いの景色そのものが変わっていきました。
「話が面白い男性」より、「話したくなる男性」
彼女は後に、口数の多くない男性と成婚しました。
彼は最後まで、場を盛り上げるタイプではありませんでした。
ただ、彼女が何かを尋ねると真剣に答え、彼女の話にも少しずつ質問を返すようになっていきました。
成婚前の面談で、彼女が言った言葉が印象に残っています。
「面白い話をしてくれる人ではないんです。でも、この人にはいろいろ話したくなるんですよね。」
婚活では、この違いを見落とさないでほしいと思います。
初対面の一時間を華やかにできることと、何十年も会話を続けていけることは、同じ能力ではありません。
ワーク:
次のお見合いで「会話が弾まない」と感じたら、交際終了を決める前に一度だけ振り返ってみてください。
私は、この人が話したくなる質問を一つでも投げただろうか。
相手を盛り上げる必要はありません。
ただ、一歩だけ興味を持って中へ入ってみる。そのとき初めて見えてくる魅力があります。
お見合いは、相手のトーク力を審査する場ではなく、二人の間に何が生まれるかを確かめる時間なのです。
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