婚活で見落とされがちな「食事疲れ」の正体とは?
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相手ではなく、食事がつらかった
「いい人なんです。でも、一緒にご飯を食べると、ものすごく疲れるんです。」
30代後半の男性から、そんな相談を受けたことがあります。
一人暮らしが長く、自宅では好きな時間に好きなものを食べる生活が当たり前でした。
ところが婚活では、お見合いもデートも食事が中心です。
相手の食べる速さや会話が途切れないように気を遣い、料理を取り分けるべきかどうかまで迷ってしまう。
食事が終わる頃には、デートを楽しんだというより、一仕事終えたような疲労感だけが残っていました。
その結果、「なんとなく合わない気がします」と交際を断ることが続いていたのです。
苦手なのは、相手ではありません
彼に話を聞いているうちに、あることが見えてきました。
苦しかったのは、相手そのものではありません。
誰かと同じペースで時間を過ごすことに、まだ身体が慣れていなかったのです。
一人で食べる食事には、自分だけのリズムがあります。
食べる速さも、話すタイミングも、スマートフォンを見る時間も自由です。
ところが二人になると、そのリズムを少しずつ相手と合わせる場面が増えていきます。
その小さな調整が積み重なることで、気づかないうちに心も身体も疲れてしまう方は少なくありません。
仲人が勧めたのは、お茶だけのデート
私は彼に、「無理に食事デートを増やさなくていいですよ」とお伝えしました。
代わりに提案したのは、一時間ほどのお茶デートです。
食事のマナーを気にする必要もありませんし、「食べ終わるタイミング」を合わせることもありません。
慣れてきたら、今度はカウンター席のお店を選んでもらいました。
正面で向き合うよりも、横並びのほうが会話に集中しやすく、「一緒にいる時間」を自然に楽しめる方も多いからです。
婚活は、いきなり本番を繰り返す場所ではありません。
自分が無理なく過ごせる距離や時間を知り、少しずつ広げていくことも大切な準備です。
「疲れない食事」が増えていった
彼は、お茶デートを何度か重ねるうちに、「人と一緒にいる時間」そのものへの緊張が少しずつ和らいでいきました。
その後、軽めのランチへ進み、やがて夕食も自然に楽しめるようになります。
ある日の面談で、彼は笑いながらこう話しました。
「ご飯を食べたというより、一緒に時間を過ごした感じでした。」
以前は、食事そのものが試験のようになっていました。
でも今は、「誰と食べるか」が少しずつ楽しめるようになってきたのです。
結婚生活は、特別な食事ではありません
彼はその後、交際していた女性と成婚しました。
決め手になったのは、高級レストランでも、特別な記念日でもありません。
仕事帰りに入った定食屋で、何気ない話をしながら食事をした時間だったそうです。
結婚生活で繰り返されるのは、そんな何気ない食卓です。
だから婚活でも、「美味しい店を知っていること」より、「一緒にいて疲れ過ぎないこと」のほうが、ずっと大切なのかもしれません。
ワーク:
もし食事デートが苦手なら、無理に長時間の食事を続けなくても大丈夫です。
まずは素敵なカフェめぐりから始めてみましょう。
そして、帰宅したあとに自分へ聞いてみてください。
「相手が嫌だったのだろうか。それとも、人と時間を合わせることに疲れたのだろうか。」
その違いが見えてくると、自分に合った婚活の進め方も少しずつ見えてきます。
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