「育ちの違う人と暮らす準備」ができていますか?
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好きなのに、一緒に暮らす姿が想像できない
「結婚したい気持ちはあるんです。でも、この人と暮らせる気がしなくて……。」
30代前半の女性から、そんな相談を受けました。
真剣交際へ進んだお相手は、とても誠実な方でした。
ところが交際が深まるにつれ、小さな違いが気になり始めます。
お互いのプライベートでの拘りをシェアし合ってみました。
食器を片付ける順番や休日の過ごし方、洗濯物を畳むタイミングなど、どれも小さな違いに見えて気になり始めました。
どれも些細な、大きな問題ではありません。
それでも彼女の中では、「そんなやり方があるの?」という驚きが積み重なり、不安へ変わっていきました。
違和感の正体は、「価値観」だけではありません
話を聞いていくと、彼女は一人っ子として大切に育てられ、これまで誰かと生活を共にする経験がほとんどありませんでした。
だから、自分の暮らし方が「普通」だったのです。
結婚生活では、それぞれが違う家庭で育ってきた二人が、一つの暮らしをつくっていきます。
朝の支度も、食卓のマナーも、お金の使い方も、「これが当たり前」と思っていたことほど違いが現れます。
そのたびに「間違っている」と受け止めてしまうと、結婚生活は息苦しくなってしまいます。
仲人が伝えたのは、「正解を決めないこと」
私は彼女に、「どちらが正しいかを決めなくていいですよ」とお話ししました。
代わりにお願いしたのは、一つだけです。
違いを見つけたら、すぐに判断せず、「あなたのお家では、どうしていたんですか」と聞いてみること。
すると、彼には彼なりの理由がありました。
彼女も、自分が当たり前だと思っていた習慣を説明してみると、「そういう考え方もあるんですね」と返してもらえました。
暮らしの違いは、勝ち負けではありません。
お互いの歴史が見えてくる入り口でもあるのです。
二人で、新しい「普通」をつくっていく
その後の交際では、「どちらのやり方を採用するか」を話し合う場面が増えていきました。
彼女はそこで初めて気づきます。
結婚とは、相手の家へ入ることでも、自分の家のルールを守ってもらうことでもない。
二人だけの新しい暮らし方を、一つずつつくっていくことなのだと。
その考え方に変わってから、小さな違いに出会っても、以前のようにパニックになることはなくなりました。
結婚生活は、「違い」を楽しめるかどうか
彼女はその後、無事に成婚されました。
成婚後の面談で印象的だったのは、この言葉です。
「違いがなくなったわけじゃないんです。でも、『そんな考え方もあるんだ』と思えるようになりました。」
結婚は、もう一人の自分を探すことではありません。
まったく違う歴史を歩んできた二人が、お互いの違いを持ち寄り、新しい日常を育てていくことです。
その準備ができたとき、結婚は「ゴール」ではなく、本当のスタートになります。
ワーク:
最近、「この人とは合わない」と感じた出来事を一つ思い出してください。
そのとき、相手は間違っていたのでしょうか。
それとも、自分とは違う家庭で育ってきただけだったのでしょうか。
違いをなくそうとするより、「なぜ、その習慣になったのだろう」と興味を持てたとき、結婚生活は少しずつ楽になっていきます。
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まずは、今のあなたの状況やお気持ちをお聞かせいただければと思います。