「エスコートが下手だからナシ」最高の夫を見逃しているかも
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頼りない人だと思っていました
38歳のある女性は、交際中の男性について、こんなふうに話していました。
誠実で、優しい。
約束も守るし、結婚への温度感も同じ。
それでも、どこか物足りません。
最初のデートでは、お店選びが少しぎこちなく、予約したつもりがされていなかったこともありました。
「いい人なんです。でも、頼りないんですよね。」
その言葉を、面談で何度も聞きました。
比べていたのは、「夫」ではありませんでした
話を聞いていると、以前アプリで出会った男性の話になりました。
その人は、お店選びのセンスも会話も自然でした。
女性を楽しませることに慣れていて、一緒にいる時間はいつも刺激的だったそうです。
でも、その恋は結婚にはつながりませんでした。
面談で私は、お相手のことではなく、彼女の視線に注目しました。
彼女は無意識に、「今できること」で二人を比べていたのです。
でも、結婚生活は現在の完成度だけでは決まりません。
時間とともに変わっていく力のほうが、ずっと大切になります。
仲人が勧めたのは、小さなリクエストでした
私は、評価を変えるようには勧めませんでした。
代わりに、一つだけ提案しました。
「行きたいお店があったら、次は伝えてみませんか。」
彼女は最初、少し遠慮していました。
それでも、「和食が好きなんです」「静かなお店だとうれしいです」と少しずつ言葉にしていきました。
すると彼は、その一つひとつを覚えていました。
次のデートでは、彼女の好きなお店を探し、予約し、帰り際には「前に話していたところだよね」と照れくさそうに笑ったそうです。
彼は変わったというより、変わるきっかけを受け取っていたのでした。
「育てる」のではなく、「育っていく」
成婚から一年後、オンラインでお二人にお会いしました。
彼は以前より自然に気配りができるようになっていました。
でも、一番変わっていたのは彼女でした。
「最初は、何でもできる人が魅力的だと思っていました。」
そう話したあと、少し笑って続けました。
「でも今は、一緒に暮らしながら、私を大事にしてくれる人のほうが、ずっと安心できます。」
その言葉が印象に残っています。
結婚は、完成品を選ぶことではありません。
二人で暮らす中で、お互いが少しずつ相手を知り、歩み寄り、その家庭だけの形を育てていく営みです。
仲人が見ているのは、「伸びしろ」です
婚活では、「今できるかどうか」が気になります。
けれど、結婚生活は何十年も続きます。
だから私たちは、「今のエスコート力」だけでは判断しません。
相手の言葉に耳を傾けられ、素直に学べる人か。
大切な人のためなら、自分を少し変えられる人か。
そうした姿勢がある人は、結婚してから本当に頼もしい夫へ育っていきます。
ワーク:
交際中のお相手に、「ここがもう少しこうだったら」と思うことはありませんか。
その願いを、一度でも言葉にしたでしょうか。
結婚生活は、察し合う関係ではなく、育て合う関係です。
小さなリクエストを重ねられる二人ほど、年月とともに「自分たちらしい夫婦」になっていきます。
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婚活では、「相手選び」以上に、「関係をどう育てるか」が成婚を左右します。
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