膝を交えて話すこと…彼女が踏み出した最初の一歩。
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自分のことは、もう十分わかっている
ここまで自分について考えてきた人ほど、婚活で動けなくなることがあります。
なぜ距離が近づくと逃げたくなるのか。
親との関係が、自分の結婚観にどう影響しているのか。
AIに聴き、ネットで調べ、カウンセリングも受けて、自分なりの答えはかなり見えてきた。
それなのに、自分からは申し込めない。
仮交際の相手にも、もう一歩踏み込めない。
「もう少し自分の気持ちが整理できたら」
そう考えているうちに、半年、一年と時間が過ぎていきます。
でも、もしかすると足りないのは、もう「理解」ではないのかもしれません。
頭の中では、人間関係は動かない
自分を理解することは大切です。
ただ、自己分析には一つだけ限界があります。
頭の中には、自分しかいないことです。
実際の人間関係では、こちらが勇気を出して何かを言えば、相手から予想外の言葉が返ってきます。
嫌われると思っていたのに受け止めてもらえることもあれば、分かってくれると思っていた人と噛み合わないこともあるでしょう。
その経験だけは、どれほど考えても先取りできません。
だから、あるところまで来たら必要なのは「正しい答え」ではなく、生身の人間を一人、自分の人生に入れてみることなのです。
「そうしないことには何も始まらない」
唐突ですが、村上春樹の小説『夏帆』で、夏帆は最後に母親と向き合おうとします。
そこで大切なのは、母親との問題がすべて解決したことではありません。
それまで自分の内側で考えていたことを、現実の関係へ戻そうとしたことです。
婚活もよく似ています。
この人でいいのか分からない。
自分が結婚したいのかも、まだ百パーセントは分からない。
それでも、もう一度会ってみる。聞きたかったことを聞いてみる。
「私はこう思う」と伝えてみる。
膝を交えて話すとは、きれいな結論を出すことではありません。
分からないままでも、相手との間に自分を置いてみることです。
「わかってから動く」を逆にしてみる
婚活では、気持ちが決まったから真剣に向き合えるとは限りません。
むしろ、真剣に向き合ったから、自分の気持ちが分かることがあります。
会ってみたら、思ったより楽しかった。
本音を言ったら、相手の反応にほっとした。
逆に、きちんと話したことで「この人ではない」と納得できることもあるでしょう。
それでいいのです。
動くことは、正解の相手を選ぶためだけにあるのではありません。
動いた自分にしか見えない次の景色があります。
婚活の出口は、頭の中で見つけてから歩き出すものではなく、歩きながら少しずつ見えてくるものなのです。
ワーク:
もし今、交際中の相手について考え続けているなら、一つだけ自分に聞いてみてください。
「これは、まだ考えることで答えが出る問題だろうか?」
答えが出ないなら、次は考える代わりに何か一つ動かしてみる。
準備が整ってからでなくても構いません。
まず会って、膝を交えて、話してみる。
そうしないことには何も始まらない。
そしておそらく、そこで初めて始まるのは「二人の関係」だけではありません。
誰かと関わりながら、自分の人生を自分で動かしていくという、あなた自身の新しい経験なのだと思います。
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「自分の課題は分かっている。でも、なぜか動けない」「考えれば考えるほど、何が正解なのか分からなくなる」。
そんなところで立ち止まっているなら、もう一人で答えを探し続けなくてもいいのかもしれません。
私たちは正解を教えるのではなく、あなたが次に何を確かめ、どんな一歩なら踏み出せるのかを一緒に考えます。
婚活は、理解した自分を完成させてから始めるものではありません。
誰かと向き合うところから、まだ知らなかった自分に出会っていくものでもあるのです。