「子供が欲しいかわからない」という迷い
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「子供は欲しいですか?」と聞かれると困ります
38歳のある女性は、都内のメーカーで経理の仕事をしています。
仕事は安定していて、一人暮らしも長い。結婚はしたいと思っています。
ところが、お見合いや仮交際で子供の話になると、急に答えに詰まります。
「嫌いじゃないんです。友達の子供も可愛いと思います。でも、自分が母親になりたいかと聞かれると……わからないんです」
年齢を考えれば、のんびりしていられないことも分かっています。
だからこそ焦ります。
「こんな状態で婚活していていいんでしょうか」
彼女を苦しめていたのは、「子供が欲しいか」以上に、今すぐ答えを出せない自分への不安でした。
「お母さんとの関係はどうでした?」
彼女の母親は、いわゆる毒親ではありません。
教育熱心で、娘のことをいつも気にかけてくれる人でした。
「母には感謝しています。ちゃんと育ててもらったと思います」
ただ、話を聞いていくと、彼女は子供の頃から母親を困らせないようにしてきました。
進学でも就職でも、「これなら母も安心するだろう」という選択が自然に混じっていたそうです。
そこで私は聞きました。
「母親になると考えたとき、どんな姿を想像します?」
彼女はしばらく黙ってから、
「母みたいに、ちゃんとしなきゃいけない感じがします」
と答えました。
子供が欲しくない、と決めていたわけではありません。
「母親になる」という言葉の中に、自分の母親しか入っていなかったのです。
仲人が勧めたのは、「わからない」と言ってみること
婚活では、プロフィール以上に子供について確認することは大切です。
特に30代後半なら、曖昧なまま相手の時間を使うことにも慎重でありたいところです。
ただ、「欲しい」「欲しくない」の二択を無理に選ぶことと、誠実であることは同じではありません。
そこで彼女には、交際中の男性に今の気持ちをそのまま話してみることを勧めました。
「私は結婚したいと思っています。でも、子供については、まだ自分でも気持ちがはっきりしていません」
決まっていないことを、決まっているふりをしない。
それも立派な意思表示です。
「二人で考えていけばいいんじゃない?」
彼女がその話をすると、男性は少し考えてから答えたそうです。
「僕はできれば欲しいと思っているけど、結婚したら必ず子供、とは考えてないです。ゆっくり二人で話していけばいいんじゃない?」
彼女は、その言葉が意外だったと言いました。
それまで彼女の頭の中では、結婚して子供を持つとは、「自分が母親になる」という大きな決断でした。
けれど彼と話して初めて、もう一つの見方が生まれます。
「私が母になる」だけではなく、「この人と家庭をつくる」ことでもある。
その二つは、似ているようで少し違います。
「母と私」を繰り返さなくていい
自分の母親と大きな問題がなかった人ほど、母から受け取ったものを疑わないことがあります。
どんな母親であるべきか。
どんな家庭をつくり、子供のために何をするべきか。
知らないうちに、その「当たり前」を自分の未来にも置いている。
すると、母親になりたいかと聞かれても、心が動かないことがあります。
それは子供を望んでいないからとは限りません。
まだ、自分がつくりたい家庭を想像したことがないだけかもしれないのです。
結婚は、親から渡された家庭の続きを演じることではありません。
目の前の人と話しながら、二人に合う暮らし方を一からつくっていくこともできます。
ワーク:
「子供が欲しいかわからない」と悩んだら、いったん答えを出すことから離れて、こう考えてみてください。
私は、誰と、どんな家庭ならつくってみたいだろう。
子供がいるかどうかだけではなく、働き方、家事、休日、一人の時間、お互いの親との距離まで想像してみる。
そして交際相手には、今の自分が「わからない」ことも含めて話してみてください。
人生のハンドルを自分で握るとは、すべてを一人で決めることではありません。
まだ決められない自分の気持ちも持ったまま、誰となら一緒に考えていけるのかを見ることも、婚活なのです。
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「結婚はしたい。でも子供が欲しいのかわからない」「年齢を考えると、早く答えを出さなければと焦ってしまう」。そんな迷いを一人で無理に結論へ持っていく必要はありません。
私たちは、正解を押しつけるのではなく、あなた自身がどんな家庭や人生を望んでいるのかを一緒に整理します。まずは、まだ答えの出ていない気持ちから聞かせてください。