「一人のほうが楽」と思った時、お断りしてもいいですか?
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「いい人」なのに、会うのが楽しみにならない
婚活では、ときどきこんなご相談をいただきます。
「本当にいい人なんです。」
誠実で、優しくて、価値観も大きくは違わない。
それなのに、次のデートが近づくと、気持ちは少し重くなる。
「今度の休みは家で映画でも見ていたいな。」
そんな気持ちが浮かび、「こんな私は冷たいのでしょうか」と悩まれるのです。
相手に問題があるわけではないからこそ、答えを出しにくくなります。
彼女が迷っていたのは、相手ではありませんでした
30代後半の女性も、まさにその状態でした。
数回デートを重ねても、嫌なところは一つもありません。
会話も穏やかで、一緒にいて疲れる相手ではありませんでした。
ところが、週末が近づくたびに思うのです。
「今日は一人で映画を見て、本を読んで過ごせたら幸せなのに。」
だからといって、彼と別れたいわけでもありません。
このまま続けるべきなのか、それともお断りしたほうがお互いのためなのか。その判断がつかなくなっていました。
仲人は、「楽しいですか」とは聞きません
こういうとき、私たちは「好きになれそうですか」とも、「もう少し頑張りましょう」とも言いません。
代わりに、こんなことをお聞きします。
「その一人の時間は、誰と会っても勝てないくらい大切なものですか。」
あるいは、
「もし今日会う相手が別の人でも、やっぱり家にいたいと思いますか。」
この質問をすると、自分でも気づいていなかったことが見えてくる場合があります。
相手との相性の問題なのか。
それとも、誰かと継続的な関係を築くこと自体に心がブレーキをかけているのか。
そこを整理しないままお断りを繰り返すと、相手だけが変わり、同じ迷いが何度も繰り返されてしまいます。
お断りの理由は、「比較の軸」で見えてくる
一人の時間が好きなのは、決して悪いことではありません。
私たちも、「結婚したら我慢してください」とは考えていません。
ただ、一つだけ確かめていただきたいことがあります。
あなたは今、「彼」と「一人の時間」を比べているのでしょうか。
それとも、「結婚という人生」と「独身という人生」を比べているのでしょうか。
この二つは、似ているようでまったく違います。
週末の映画は、今日の心地よさを与えてくれます。
一方、結婚が与えてくれる価値は、十年後、二十年後になって初めて実感するものも少なくありません。
目の前の休日だけを比べていると、本当は比べるべきものを見失ってしまうことがあります。
彼女が選んだのは、「もう少し会ってみる」でした
面談のあと、彼女は交際を終わらせませんでした。
「好きになった」というわけではありません。
ただ、「私は彼と映画を比べていたんですね。」
そう笑いながら話してくださいました。
その言葉が出てきたことで、比較する軸が少し変わったのです。
その後も交際を続ける中で、彼と過ごす時間そのものが、少しずつ彼女にとって心地よいものへ変わっていきました。
私たち仲人が大切にしているのは、交際を続けさせることではありません。
どの基準で決断しているのかを、一緒に整理することなのです。
ワーク:
交際を終わらせようと思ったとき、ノートに二つの質問を書いてみてください。
「私は何と何を比べているのだろう。」
そして、
「一年後ではなく、二十年後の私なら、今日の判断をどう見るだろう。」
その二つを書き出してみるだけで、感情だけでは見えなかった判断基準が少しずつ見えてくることがあります。
婚活では、お断りをすることも大切な決断です。
だからこそ、その決断が「今の気分」なのか、「自分が望む人生」なのかを、一度立ち止まって確かめてみてください。
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まずは、今のあなたの状況やお気持ちをお聞かせいただければと思います。