お見合いの返事に迷う時|迷いは「宿題」か「警報」か
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こんにちは。恋愛心理研究家の関口美奈子です。
先に答えをお伝えしますね。
「迷ったら交際希望」も「迷ったらお断り」も、半分しか正しくありません。
お見合いのあとの迷いには、もう一度会えば答えが出る「宿題の迷い」と、会うほど大きくなる「警報の迷い」の2種類があります。宿題なら交際希望、警報ならお断り。決めるのは相手の点数ではなく、迷いの種類です。
「悪い人ではなかった。でも、ときめきもなかった」
「会話は普通に続いたけれど、また会いたいかと聞かれると、わからない」
「明日の13時までに返事をしなきゃいけないのに、決められない」
お見合いのあと、ホテルのラウンジを出て駅に向かう道で、こんなふうに頭を抱えている方は本当に多いんです。
ネットで調べると、「迷うなら会ってみよう」という記事と「迷うならやめよう」という記事が、同じくらい出てきますよね。
どちらも一理あるから、余計に迷ってしまう。
のべ3万人以上の男女と向き合ってきた中で感じるのは、答えが割れるのは、迷いの中身を分けずに語っているからだということです。
この記事では、IBJのお見合いの返事のルール、宿題の迷いと警報の迷いの見分け方、判断に使える3つの質問、カウンセラーへの返事の例文、交際希望にしたあとの1回目のデートで確かめることまで、順番にまとめました。
この記事の結論
・お見合いの返事に迷ったら、まず迷いの理由を1文で書き出します。主語が「自分の緊張」や「まだわからないこと」なら宿題の迷い、主語が「相手のふるまい」なら警報の迷いです。
・宿題の迷いは交際希望で大丈夫です。IBJの仮交際は複数の方と並行でき、カウンセラーを通していつでも終えられます。1回目のデートで確かめることを1つだけ決めておきましょう。
・警報の迷い(店員さんへの態度、こちらを否定する話し方、触れられる想像での拒否感など)は、2回目で消えることがほとんどありません。お断りで大丈夫です。
・返事はできれば当日中、遅くとも翌日13時までに担当カウンセラーへ。結果だけでなく、迷った理由も添えて伝えると、次のサポートが変わります。
この記事を書いた人:関口美奈子(恋愛心理研究家・作家)
著書『最初の男になりたがる男 最後の女になりたがる女』『気遣いを恋と勘違いする男 優しさを愛と勘違いする女』『働く人の悩みを89%解決する コミュニケーションの極意』。KADOKAWAほかより刊行し、中国・韓国・台湾で翻訳出版。TBS「王様のブランチ」のBOOKランキングにも掲載されました。結婚相談所エースブライダルを主宰し、のべ3万人以上の男女と向き合ってきた経験と心理学から書いています。
お見合いの返事に迷ったら、交際希望とお断りのどちらにする?
迷いが「宿題」なら交際希望、「警報」ならお断り。これが私の答えです。
お見合いは1時間前後。その短い時間で「この人と結婚したいか」がわかる人は、ほとんどいません。だから迷うこと自体は、まったくおかしくないんです。
大事なのは、その迷いが何でできているかです。
・宿題の迷い:情報が足りない、自分が緊張していた、ときめきはないけれど嫌ではない。もう一度会えば、答えが出る種類の迷いです。
・警報の迷い:相手のふるまいのどこかに、小さくても引っかかりがあった。会う回数を重ねるほど、はっきりしてくる種類の迷いです。
宿題の迷いをお断りにすると、まだ1ページ目しか読んでいない本を閉じることになります。
反対に、警報の迷いを交際希望にすると、2回目、3回目のデートで違和感が確信に変わるまで、お互いの時間を使ってしまいます。
「迷ったら会う派」と「迷ったらやめる派」がいつまでも平行線なのは、それぞれが片方の迷いだけを見ているからなんですね。
IBJのお見合いの返事は、いつまでに・どうやって出す?
返事はできるだけ早く、できれば当日中、遅くとも翌日の午後1時までに、担当カウンセラーへ伝えるのがIBJのルールです。
お相手に直接伝えることはしません(IBJ公式のマナー案内より)。
流れを整理しておきますね。
・お見合いが終わったら、担当カウンセラーに「交際希望」か「お断り」かを伝える
・お互いが交際希望なら仮交際が成立し、カウンセラーを通じて連絡先を交換する
・連絡先を交換した当日に、男性から連絡する(ファーストコール。原則は電話)
・交際期間は、お見合いの日から3か月がルール
そして、迷っている方にこそ知っておいてほしいのが、仮交際の性質です。
IBJでは、仮交際の段階では複数の方と並行して交際することができ、終わらせたいときは相談所を通していつでも終えられます(IBJ公式コラムより)。
つまり交際希望は「この人に決めます」という宣言ではありません。「もう少し知りたいです」という意思表示です。
ここを「結婚するかどうかの返事」と重く受け止めてしまうと、1時間ではどうしても決められなくなります。
お見合いの返事で問われているのは、結婚の可否ではなく、次の2時間をこの人に使うかどうか。そう考えるだけで、肩の力が少し抜けるはずです。
なぜ、お見合いの返事はこんなに迷うの?
1時間の初対面で「また会いたいか」を判断するのは、人間の心の仕組みから見ても難しいからです。
迷うのは優柔不断だからではありません。迷いを生む理由は、主に5つあります。
①会う前の情報では、相手への気持ちを予測できない
スピードデーティングの参加者について、会う前に測った100以上の項目から「誰が誰に惹かれるか」を予測しようとした研究があります。結果は、特定の相手への惹かれ方は、ほとんど予測できませんでした(Joel, Eastwick & Finkel, 2017)。
プロフィールで「条件は合っている」と思っていた相手に会って迷うのは、自然なことなんです。気持ちは、実際のやり取りの中で生まれてくるものだからです。
②相手が自分をどう思ったかを、低く見積もってしまう
初対面の会話のあと、人は相手が自分をどれくらい好ましく思ったかを、実際より低く見積もる傾向があります(Boothby et al., 2018)。
「相手はつまらなそうだった」「たぶん断られる」と感じると、人は先に自分から断って傷つかないようにしたくなります。その防衛が、迷いに混ざっていることがあります。
③候補がたくさん見えていると、断るモードに入りやすい
オンラインで次々に相手のプロフィールを見ていくと、あとになるほど相手を断りやすくなる、という研究があります(Pronk & Denissen, 2020)。
IBJの検索画面にも、たくさんのお相手が並んでいます。「もっといい人がいるかも」という気持ちが、目の前の人の評価を静かに下げてしまうんです。
④「断った後悔」と「進んだ後悔」の重さを見誤る
後悔の研究では、何かをして失敗した後悔は短期的に強く、何かをしなかった後悔は長い目で見るほど残りやすいことが示されています(Gilovich & Medvec, 1995)。
お見合いの直後は「交際希望にして、合わなかったらどうしよう」という後悔のほうが大きく見えます。けれど数か月後に心に残りやすいのは、「あのとき一度くらい会っておけばよかった」のほうだったりします。
⑤寂しさや焦りが、判断に混ざる
反対方向の迷いもあります。
ひとりでいることへの不安が強い人ほど、自分への応答が少ない相手にも関心を向けやすく、満足していない関係を終わらせにくいことがわかっています(Spielmann et al., 2013)。
「この人を逃したら、もう次はないかもしれない」という焦りから交際希望にするときは、少し立ち止まってほしいんです。
交際希望にしていい「宿題の迷い」は?
迷いの理由が、自分の側の事情か、まだ知らないことに向いているなら、宿題の迷いです。
現場でよく聞く7つを挙げます。どれかに当てはまるなら、交際希望にして、1回目のデートで答え合わせをしましょう。
①ときめきがなかった
何が起きているか:初対面のときめきは、多くの場合「緊張」と区別がつきません。人は、やり取りを重ねるほど相手に惹かれていくことが実験で示されています。その理由は、受け止めてもらえた感覚、心地よさ、相手を知った感覚でした(Reis et al., 2011)。
判断のひと言:「ときめかなかった」だけなら宿題です。「一緒にいて落ち着かなかった」なら、⑦と一緒に確かめましょう。
②自分が緊張していて、何を話したか覚えていない
何が起きているか:緊張していると、相手を観察する余裕がありません。その状態でつけた評価は、相手ではなく自分の緊張を測っています。
判断のひと言:「相手が悪かった」のではなく「自分が見られていなかった」なら、もう一度見に行く価値があります。
③見た目がタイプではないが、嫌ではない
何が起きているか:恋愛相手としての評価は、「誰が見ても魅力的」という部分より、「その人にとって魅力的」という、ふたりの間だけの評価の割合が大きいことがわかっています(Eastwick & Hunt, 2014)。その人ならではの魅力は、会って話すうちに見えてくるものです。
判断のひと言:「タイプではない」と「生理的に受けつけない」は別物です。後者なら警報の⑤へ。
④会話は普通。悪いところは特にない
何が起きているか:減点がないのは、立派な材料です。お見合いは初対面のうえ、話してはいけない話題もあるので、会話が「普通」に落ち着くのは当たり前なんです。
判断のひと言:「普通だった」は、相手を責める理由にはなりません。2回目のデートで、相手が好きなことを話しているときの顔を見てみましょう。
⑤相手の反応が薄くて、脈があるのかわからない
何が起きているか:先ほどのとおり、人は相手からの好意を低く見積もりがちです(Boothby et al., 2018)。緊張で表情がかたい方、ていねいな敬語がそっけなく聞こえる方もいます。
判断のひと言:相手の気持ちは、あなたが決めることではありません。あなたが会いたいかどうかだけで返事をして大丈夫です。
⑥条件のひとつが、希望と少し違う
何が起きているか:年齢や身長、年収などの「少しの違い」は、会う前は大きく見え、会ったあとは小さく見えることがよくあります。事前に思い描いた理想は、実際の惹かれ方をあまり予測しないからです(Joel, Eastwick & Finkel, 2017)。
判断のひと言:それが「好み」なのか、「暮らしが成り立たない線」なのかを分けて考えましょう。好みの違いなら宿題です。
⑦楽しかったかどうか、自分でもわからない
何が起きているか:お見合いの1時間は、楽しむ場というより「失礼がないように」気を張る場です。楽しさを感じる余白がなかっただけ、ということはよくあります。
判断のひと言:帰り道に「疲れた」より「ほっとした」が近いなら、宿題です。
お断りしていい「警報の迷い」は?
迷いの理由が、相手のふるまいそのものに向いているなら、警報の迷いです。
こちらは、2回目で消えることがほとんどありません。むしろ、慣れてくるほどはっきり出てきます。次の6つは、迷っていてもお断りで大丈夫です。
①店員さんへの態度が横柄だった
お見合い相手には丁寧でも、立場の弱い人への態度には、その人の素が出ます。
結婚すれば、あなたもいつか「気をつかわなくていい相手」になります。その日の態度を、先に見せてもらったと考えてください。
②あなたの話を否定したり、茶化したりした
仕事や趣味の話を「それって意味あるんですか」と返されたり、笑いにされたりした。初対面で出るこうした反応は、緊張では説明しにくいものです。
会うほどに、あなたが自分の話をしなくなっていく関係になりやすいので、お断りして大丈夫です。
③自分の話だけで、1時間が終わった
緊張で話しすぎてしまう方はいます。ただ、あなたへの質問がほとんどなく、話を振っても自分の話に戻ってしまうなら、それはその人の会話の型かもしれません。
見分けるポイントは、最後の10分です。後半になっても質問がひとつも出てこなかったなら、警報に近いと考えてください。
④結婚観の「譲れない線」が、はっきり違った
住む地域、仕事を続けるかどうかなど、あなたにとって動かせない線が、お見合いの中ではっきり違うとわかった場合です。
宿題の⑥との違いは、「話し合えば歩み寄れそうか」。どちらかが根本から変わらないと成り立たないなら、警報です。
⑤手をつなぐ場面を想像すると、拒否感がある
「タイプではない」とは違う、体が先に拒むような感覚です。
ときめきは後から育つことがありますが、この拒否感は、会う回数を重ねるほど強くなることが多いと、現場では感じてきました。無理に交際希望にする必要はありません。
⑥約束やマナーが、明らかに守られていなかった
連絡なしの大幅な遅刻、プロフィールと明らかに違う事実、お見合いの席で連絡先を聞き出そうとする、など。
IBJでは、お見合いの席での連絡先交換は禁止されています。ルールを軽く扱う人は、ふたりの約束も軽く扱いがちです。
迷ったときに使える、判断の3つの質問は?
いちばん使えるのは、「迷いの理由を1文で書いて、その主語を見る」ことです。
頭の中でぐるぐる考えていると、宿題と警報が混ざってしまいます。スマホのメモでいいので、次の3つに順番に答えてみてください。
質問1:迷っている理由を1文で書くと?主語は誰?
「私が緊張していて、よくわからなかった」「ときめきが、まだない」。主語が自分や「まだ」なら、宿題です。
「彼が店員さんに強い口調だった」「彼女が私の仕事を笑った」。主語が相手のふるまいなら、警報です。
1文にできないほどもやもやしているときは、たいてい宿題の迷いです。
質問2:あと2時間、この人とランチができる?
IBJでは、交際が成立したら時間をあけずに初デートをし、その初デートは2時間程度が目安とされています。
ですから本当に問われているのは、「結婚できるか」ではなく「あと2時間、この人と過ごせるか」です。
「2時間なら、まあ、いいかな」と思えるなら交際希望。「2時間は正直しんどい」なら、それがあなたの答えです。
質問3:その迷いは、1回目のデートで確かめられる?
「笑うとどんな顔をするのか見てみたい」「仕事の話をもう少し聞いてみたい」。確かめる方法が思い浮かぶ迷いは、宿題です。
「何回会っても、あの言い方は変わらない気がする」。確かめる方法が思い浮かばない迷いは、警報です。
3つの答えがそろわないときは、質問1を優先してください。それでも決められなければ、担当カウンセラーに迷った理由をそのまま相談しましょう。
交際希望にしたら、1回目のデートで何を確かめる?
確かめたいことを、1つだけ決めて会いに行きましょう。
宿題の迷いで交際希望にしたのに、1回目のデートでも「なんとなく」過ごしてしまうと、迷いは2回目、3回目へと持ち越されていきます。
・ときめきがなかった → 相手が好きなことを話しているときの表情を見る
・緊張で覚えていない → お見合いで聞けなかった休日の過ごし方を聞く
・反応が薄かった → 自分から少し踏み込んだ話をして、相手の返し方を見る
・条件が少し違う → その条件の背景(なぜその働き方なのか、など)を聞く
・楽しかったかわからない → 帰り道に「疲れた」か「ほっとした」かを確かめる
そして、デートのあとは3行でいいのでメモを残してください。
「よかったところ」「引っかかったところ」「次に確かめたいこと」。
IBJのシステムでもデートの振り返りを入力できます。書いておくと、宿題が片づいたのか、警報に変わったのかが、自分でもわかるようになります。
カウンセラーへの返事は、どう伝えればいい?例文は?
結果だけでなく、「なぜそう思ったか」まで添えて伝えるのがおすすめです。
IBJも、お見合いの結果はできるだけ当日中にカウンセラーへ報告し、気持ちまで共有することで状況に合ったサポートを受けられると案内しています。
迷ったけれど交際希望にするとき
例文:「本日はありがとうございました。〇〇さん、交際希望でお願いします。正直、まだときめきはないのですが、話し方が穏やかで、もう少し知りたいと思いました。次は休日の過ごし方を聞いてみたいです」
「迷っている」と書くことを怖がらなくて大丈夫です。
迷いを伝えておくと、カウンセラーは1回目のデートのあとに「どうでしたか?」と、ちょうどいいタイミングで声をかけてくれます。
お断りするとき
例文:「本日はありがとうございました。〇〇さん、今回はお断りでお願いします。感じのよい方でしたが、住む地域の考えが大きく違い、私のほうで歩み寄るのは難しいと感じました」
お断りの理由は、相手の相談所にそのまま伝わるわけではありません。
ですから、自分の担当カウンセラーには本音で大丈夫です。「なんとなく」ではなく具体的に伝えるほど、次に紹介してもらうお相手の精度が上がります。
どうしても決められないとき
例文:「〇〇さんの件で迷っています。悪い印象はないのですが、会話がかみ合っていたのか自分でわかりません。期限までに決めたいので、少しお話を聞いていただけますか」
期限を守るつもりがあることを伝えたうえで相談すれば、失礼にはなりません。
返事の期限を過ぎてしまうほうが、お相手にとってはずっと負担です。
お見合いの返事で、やってはいけないことは?
いちばん避けたいのは、迷いを理由に期限を過ぎてしまうことです。
そのほかにも、次のような返事の仕方は、あなたの婚活を遠回りさせやすいので気をつけてくださいね。
・「相手が交際希望なら、私も」という返事
気持ちはよくわかります。でも、断られる不安から相手の答えに合わせていると、自分の気持ちがどこにあるのか、いつまでもわからなくなってしまいます。
・迷った人を全員、交際希望にする
宿題の迷いは交際希望で大丈夫ですが、警報まで全部抱えると、仮交際の予定だけが増えていきます。IBJの公式コラムでも、同時に交際する人数が多すぎると、真剣交際が先延ばしになりやすいとされています。
・友人にプロフィールを見せて、多数決で決める
そもそもIBJでは、会員のプロフィール情報を第三者に見せることは禁止されています。それに、その1時間を過ごしたのはあなたです。友人の「いいじゃん」「微妙じゃない?」には、あなたが感じた空気は入っていません。相談するなら、担当カウンセラーにしましょう。
「脈なしだから断ろう」は、誤読のことも?
はい。相手の反応を見て「たぶん断られるから、先に断ろう」と決めるのは、誤読のことが少なくありません。
緊張すると表情がかたくなる方、質問が苦手で聞き役に回る方は、内心では楽しんでいても反応が薄く見えます。締めのあいさつがあっさりしているのも、その場で次の約束をしないというお見合いのマナーを守っているだけかもしれません。
実はお相手も交際希望だった、ということは現場では本当によくあります。
相手の気持ちを読むのは、交際が始まってからで間に合います。返事の段階では、あなたの気持ちだけを見てください。
返事が上手な人は、何が違う?
返事が上手な人は、お見合いを「合否をつける場」ではなく、「次の時間を贈るかどうかを決める場」と考えています。
ここには、テクニックより器の差が出ます。
断られる不安が強いと、人は相手を先に評価したくなります。
減点を探して、「だからこの人じゃない」と自分を納得させる。そうすれば、傷つかずにすむからです。
でも、その守り方を続けていると、1回目のデートまで進む人がいなくなってしまいます。
持てる人は、先に与える側に立ちます。
「もう2時間、あなたのことを知る時間をください」という交際希望は、相手への小さな敬意です。
そして警報が鳴ったときは、相手を責めずに、自分の感覚を信じてお断りする。それも、お互いの婚活の時間を大切にする誠実さです。
迷いを怖がらない人は、迷いの中身をていねいに分けられる人です。
「この迷いは、会えば解ける宿題か。それとも、会うほど大きくなる警報か」。
この問いを持っているだけで、返事は軽く、そして誠実になっていきます。
「この迷いがどっちなのか、自分では判断できない」というときは、第三者と一緒に整理するのがいちばんの近道です。
エースブライダルでは、お見合いの返事に迷ったときも、カウンセラーがその日のうちにお話を聞いています。まずは無料相談で、今の婚活の状況を聞かせてくださいね。
チェックリスト:あなたの迷いは、宿題?警報?
当てはまるものに印をつけてみてください。宿題の欄が多ければ交際希望、警報の欄に1つでもはっきり当てはまれば、お断りを考えていいサインです。
宿題の迷い
□ ときめきはなかったが、嫌なところも思い浮かばない
□ 自分が緊張していて、相手をよく見られなかった
□ 見た目はタイプではないが、拒否感はない
□ 条件の一部が希望と違うが、暮らしが成り立たないほどではない
□ 相手の反応が薄く、脈があるかわからない
□ 「あと2時間」なら一緒にいられそう
□ 次に確かめたいことが、1つ思い浮かぶ
警報の迷い
□ 店員さんへの態度に引っかかった
□ 自分の話を否定されたり、茶化されたりした
□ 最後まで、自分への質問がほとんどなかった
□ 動かせない結婚観が、はっきり違った
□ 手をつなぐ場面を想像すると、拒否感がある
□ 約束やルールが、明らかに守られていなかった
まとめ:迷ったら、迷いの主語を見る
お見合いの返事に迷うのは、1時間で結婚相手を判断するようには、人の心ができていないからです。
迷ったら、理由を1文で書いて主語を見る。自分の緊張や「まだわからない」が主語なら宿題の迷い、相手のふるまいが主語なら警報の迷いです。
宿題なら交際希望にして、1回目のデートで確かめることを1つ決める。
警報なら、自分の感覚を信じてお断りする。
そして返事は、できれば当日中、遅くとも翌日13時までに、迷った理由も添えて担当カウンセラーへ。
その返事が、あなたの婚活の次の1ページを決めていきます。
よくある質問
Q.お見合いの返事は、いつまでに出せばいいですか?
A.IBJでは、できれば当日中、遅くとも翌日の午後1時までに担当カウンセラーへ伝えるのがルールです。お相手に直接伝えることはしません。迷っているときも、期限内にカウンセラーへ相談すれば大丈夫です。
Q.ときめかなかった相手に、交際希望を出してもいいですか?
A.大丈夫です。初対面のときめきは緊張と区別がつきにくく、好意は会って話す回数を重ねる中で育っていくことが多いからです。嫌なところが思い浮かばず、「あと2時間なら一緒にいられる」と思えるなら、交際希望にして1回目のデートで確かめてみましょう。
Q.交際希望を出したあとで、やっぱり断ることはできますか?
A.できます。IBJの公式コラムでも、仮交際は合わないと感じれば相談所を通していつでも終えられると案内されています。ただし、交際が成立したのに一度も会わずに終えるのは、お相手に失礼になります。交際希望にしたら、少なくとも1回は会って確かめるつもりで返事をしてください。
Q.相手が交際希望かどうかを、先に知ることはできますか?
A.返事はそれぞれが担当カウンセラーに伝えるので、相手の返事を見てから自分の返事を決める、という進め方は基本的にしません。それに、相手の答えに合わせて決めていると、自分の気持ちがわからなくなってしまいます。返事は、あなたが会いたいかどうかだけで決めて大丈夫です。
Q.何回お見合いをしても、毎回迷ってしまいます。
A.毎回迷うのは、判断の基準が「結婚できるか」になっているからかもしれません。お見合いの返事の基準を「あと2時間過ごせるか」に下げてみてください。それでも迷うときは、迷いの理由を1文で書き、担当カウンセラーと一緒に宿題か警報かを分けてみましょう。
Q.お断りの理由は、正直にカウンセラーへ伝えていいですか?
A.伝えてください。自分の担当カウンセラーへの理由は、お相手にそのまま伝わるものではありません。「なんとなく」より具体的に伝えるほど、次に紹介してもらうお相手や、あなたへのアドバイスの精度が上がります。
Q.迷っている相手が何人もいるとき、全員交際希望にしてもいいですか?
A.宿題の迷いなら、複数の方と仮交際を並行するのはIBJでも認められています。ただ、人数が多すぎると一人ひとりと会う時間が足りず、真剣交際が遠のきやすくなります。警報の迷いの方はお断りにして、確かめたいことがある方に時間を使いましょう。
参考にした研究・資料
・Joel, S., Eastwick, P. W., & Finkel, E. J. (2017). Is romantic desire predictable? Machine learning applied to initial romantic attraction. Psychological Science, 28(10), 1478-1489.
・Boothby, E. J., Cooney, G., Sandstrom, G. M., & Clark, M. S. (2018). The liking gap in conversations: Do people like us more than we think? Psychological Science, 29(11), 1742-1756.
・Pronk, T. M., & Denissen, J. J. A. (2020). A rejection mind-set: Choice overload in online dating. Social Psychological and Personality Science, 11(3), 388-396.
・Gilovich, T., & Medvec, V. H. (1995). The experience of regret: What, when, and why. Psychological Review, 102(2), 379-395.
・Spielmann, S. S., MacDonald, G., Maxwell, J. A., Joel, S., Peragine, D., Muise, A., & Impett, E. A. (2013). Settling for less out of fear of being single. Journal of Personality and Social Psychology, 105(6), 1049-1073.
・Reis, H. T., Maniaci, M. R., Caprariello, P. A., Eastwick, P. W., & Finkel, E. J. (2011). Familiarity does indeed promote attraction in live interaction. Journal of Personality and Social Psychology, 101(3), 557-570.
・Eastwick, P. W., & Hunt, L. L. (2014). Relational mate value: Consensus and uniqueness in romantic evaluations. Journal of Personality and Social Psychology, 106(5), 728-751.
・IBJ「お見合いと交際のルール&マナー」https://www.ibjapan.com/success/manners/
・IBJ「お見合いや交際の振り返り」https://www.ibjapan.com/success/counselor/
・IBJ「お見合いの返事に迷う理由と判断のポイント」https://www.ibjapan.com/marriage/p_3824/
・IBJ「結婚相談所の仮交際(プレ交際)って何?失敗しない仮交際の進め方」https://www.ibjapan.com/marriage/p_8938/
・IBJ「結婚相談所の結婚までの期間と早く成婚するポイント」https://www.ibjapan.com/marriage/p_3737/
この記事を書いた人
関口美奈子(せきぐち みなこ)
恋愛心理研究家・作家。結婚相談所エースブライダルとメンズ眉毛サロンWinsome(新宿・吉祥寺・高円寺)を運営。のべ3万人以上の男女と向き合ってきた現場経験と心理学をもとに恋愛・結婚・人間関係・コミュニケーションを執筆し、自治体や企業、官公庁でも講演。著書はKADOKAWAほかより刊行、中国韓国台湾で翻訳出版。
公式サイト https://sekiguchiminako.com/
著書:『最初の男になりたがる男 最後の女になりたがる女』『気遣いを恋と勘違いする男 優しさを愛と勘違いする女』『働く人の悩みを89%解決する コミュニケーションの極意』
「この人に交際希望を出していいのか」と、ひとりで期限と向き合っているなら、一度プロと一緒に整理してみませんか。
エースブライダルでは、恋愛経験ゼロから入会した方のうち98%が交際に進んでいます(※結婚相談所エースブライダルの実績。集計期間2025年1月〜2026年9月26日、仮交際を含む)。
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