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デート代は割り勘?婚活は「お会計の3秒」で決まる

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エースブライダル「デート代は割り勘?婚活は「お会計の3秒」で決まる」-1

こんにちは。恋愛心理研究家の関口美奈子です。

先に答えをお伝えしますね。

婚活のデート代でふたりの印象を分けるのは、誰がいくら払ったかではありません。

伝票がテーブルに置かれてから、お店を出るまでの「お会計の3秒」に、ふたりが何を言い、どんな顔をしたか。見られているのは金額ではなく、その3秒ににじむ思いやりのほうなんです。

「毎回ごちそうするのは正直きつい。でも割り勘にしたらケチだと思われそう」

「ごちそうになってばかりで申し訳ない。財布を出すべきか、出さないほうがいいのか」

「2回目で割り勘にされた。これって脈なしですか?」

デート代のご相談は、男性からも女性からも、同じくらいの数が届きます。

のべ3万人以上の男女と向き合ってきて感じるのは、デート代でつまずくふたりの多くが、お金に困っているわけでも、ケチなわけでもない、ということです。

男性は「払うのが当然と思われている」と疲れ、女性は「払わないと思われている」と気まずい。お互いに相手を気づかっているのに、その気づかいが3秒の中でうまく言葉にならず、すれ違ってしまうんです。

この記事では、IBJのお茶代とデート代のルール、男女それぞれの本音、お見合いから真剣交際までの段階別の目安、男性・女性それぞれの好印象な払い方と例文、割り勘を提案されたときの受け止め方、真剣交際でのお金の話し合い方まで、どちらも責めずにまとめました。

この記事の結論

・IBJでは、お見合い当日のお茶代は男性が支払うのがルールです。交際中のデート代は「男性がすべて負担する」というルールはなく、男性が多めに支払うことがすすめられています。

・たとえば食事代は男性、カフェ代は女性というように、金額に応じて分けるのが、IBJ公式でも紹介されているバランスのよい形です。

・好印象を分けるのは金額より「お会計の3秒」。男性はスマートに、女性はお礼と財布を出す姿勢を。どちらも、感謝を言葉にすることがいちばん効きます。

・真剣交際に入ったら、デート代は「結婚後のお金の話」の入口です。金銭感覚の違いは早めに、責めずに話し合うのがおすすめです。

この記事を書いた人:関口美奈子(恋愛心理研究家・作家)

著書『最初の男になりたがる男 最後の女になりたがる女』『気遣いを恋と勘違いする男 優しさを愛と勘違いする女』『働く人の悩みを89%解決する コミュニケーションの極意』。KADOKAWAほかより刊行し、中国・韓国・台湾で翻訳出版。TBS「王様のブランチ」のBOOKランキングにも掲載されました。結婚相談所エースブライダルを主宰し、のべ3万人以上の男女と向き合ってきた経験と心理学から書いています。

婚活のデート代は誰が払う?IBJのルールは?

お見合いのお茶代は男性が払うのがルールで、交際中のデート代は男性が多めに払うのがすすめられている、というのがIBJの考え方です。

ここは、ネットの相場や体験談ではなく、IBJ公式の案内をそのまま確かめておきましょう。

お見合い当日のお茶代:男性が支払うルール

IBJ公式のマナー案内では、男性がお見合い当日のお相手女性のお茶代を支払うのがルールとされています。そして女性は「ありがとうございます」のひと言を忘れずに、と添えられています。

お見合いでは割り勘の相談をする必要はありません。男性は当然のこととして、女性は感謝のひと言で。これで十分です。

交際中のデート代:男性がすべて負担するルールはない

一方で、交際中については、毎回のデート代や食事代を男性がすべて負担するというルールはありませんと明記されています。

ただし、交際を円滑に進めるために男性が多めに支払うことがすすめられていて、たとえば食事代は男性、カフェ代は女性、というように、金額に応じてバランスを取る方法が紹介されています。あわせて、デート費用が高額にならないよう、お互いに気をつけましょうとも書かれています。

IBJ公式のコラムでは、ほかにもこんなポイントが挙げられています。

・初回のデートから割り勘にすると、「ケチな男性」と誤解されることがある

・誕生日やクリスマスなどのイベントと重なるときは、できるだけ男性が負担するのがおすすめ

・金銭的に難しい場合は、金額の大きいものは男性、小さいものは女性に払ってもらう形も有効

交際中のお金の貸し借りは禁止

もうひとつ、大事なルールがあります。IBJでは、交際期間中の金銭の授受や貸し借りは禁止されています。

「今日は手持ちがないから立て替えておいて、あとで返すね」が続く、高額なプレゼントのやりとりをする。こうしたことは、トラブルのもとになります。もし金銭を求められるようなことがあれば、ひとりで判断せず、すぐに担当カウンセラーに相談してください。

デート代の割り勘は、なぜこんなにすれ違うの?

すれ違う理由は、男女どちらも「相手はこう思っているはず」と想像したまま、確かめずにお会計を迎えているからです。

そしてその想像は、たいてい少しずつずれています。

アメリカで未婚の男女1万7千人あまりに「デート代を誰が払うか」をたずねた大規模な調査があります(Lever et al., 2015)。

そこでは、交際が半年を過ぎると男女ともに多くの人が「ふたりとも払っている」と答えた一方で、男性の84%、女性の58%が「それでも男性のほうが多く払っている」と答えていました。

おもしろいのは、ここからです。

・女性の39%は、自分が払うと申し出たとき、男性に断ってほしいと思っていた

・女性の44%は、男性に払うのを期待されるともやもやすると答えていた

・一方で、女性の40%は、男性がお金を受け取ってくれないともやもやすると答えていた

・男性の64%は、女性も払うべきだと考え、44%は、まったく払わない女性とはデートをやめると答えていた

・それでも男性の76%は、女性からお金を受け取ると申し訳なさを感じると答えていた

アメリカの調査なので、日本の婚活にそのまま当てはまるわけではありません。

それでも、この数字を見ると、男性も女性も「払いたい気持ち」と「払ってほしい気持ち」の両方を抱えて、揺れていることがよくわかります。

だからこそ、デート代でつまずいたとき、どちらかを「ケチ」「図々しい」と決めつけるのは早すぎます。

多くの場合、ふたりはお互いを気づかっていて、その気づかいの形がずれていただけなんです。

男性と女性、デート代の本音は?

現場でお聞きしている本音を、男女それぞれ置いておきますね。

相手側の本音を知っておくだけで、お会計の3秒はずっと穏やかになります。

男性の本音

・払うこと自体はいやではない。でも、お礼がないと少しさみしい

・毎週会うようになると、正直、金額が積み重なる

・財布を出してくれると、払うつもりでもうれしい

・割り勘にしたいわけではなく、「当然」と思われるのがつらい

・年収がプロフィールで見えているぶん、見栄を張るべきか迷う

女性の本音

・払う気持ちはある。でも、財布を出すと失礼になるのか迷う

・ごちそうになり続けると、借りがたまっていくようで落ち着かない

・1円単位で割られると、気持ちまで割られたように感じる

・高いお店より、気楽なお店でいいのにと思っている

・「今日は私が」と言ったとき、素直に受け取ってもらえるとうれしい

読んでみると、男女の本音はぶつかっていません。

男性は「感謝してほしい」、女性は「負担を分けたい」。どちらも、相手と対等でいたいという、同じ気持ちから出ています。

お会計の3秒で、何が見られている?

お会計の3秒で見られているのは、財布の中身ではなく、「受け取ったものに、どう応えるか」です。

人には、何かをしてもらったらお返しをしたくなる、という強い傾向があります。社会学者のグールドナーは、この「お返しの決まり」が、どの社会にも広く見られるものだと論じました(Gouldner, 1960)。

デート代は、この「お返し」が目に見える、数少ない場面です。

ごちそうされた側が何も言わなければ、ごちそうした側の気持ちは宙に浮きます。反対に、ごちそうした側が「払ってあげた」という顔をすれば、された側には重たい借りが残ります。

交際中のカップルを追いかけた研究では、「自分ばかりが損をしている」と感じている人ほど、関係への満足度や気持ちが低く、別れにもつながりやすかったことが報告されています(Sprecher, 2001)。

大事なのは、実際の金額が完全に半分かどうかではありません。お互いが「釣り合っている」と感じられているかどうかです。

男性の「ごちそうさせてください」と、女性の「ありがとうございます。次のお茶は私に」。この2つの言葉がそろうだけで、金額が違っても、ふたりは釣り合っていると感じられます。

段階別、婚活のデート代の目安と払い方は?

目安は、お見合いは男性、初デートは男性が多めに、回数を重ねたら分担を少しずつ、真剣交際では話し合って、です。

ここでの分け方は、IBJのルールと公式の案内をもとに、現場で見てきた「うまくいくふたり」に多い形をまとめたものです。

・お見合い:お茶代は男性が支払います(IBJのルール)。女性はお礼をひと言。財布を出す必要はありません。

・初デート:男性が払うか、男性が多めに払うのがおすすめです。IBJ公式のコラムでは、初デートのランチは1人1,500円から2,000円くらいが相場とされています。女性はその場でお礼を伝え、財布を出す姿勢を見せます。

・2〜4回目:食事は男性、そのあとのカフェは女性、など、金額に応じて分けていく時期です。女性から「ここは私に」と申し出て、男性が気持ちよく受け取る、という形が自然に生まれるとうまくいきます。

・真剣交際:結婚後のお金の使い方を話し合う時期です。「デートの予算はどれくらいが心地いいか」「どう分けたいか」を、言葉にしてすり合わせていきます。

男性向け:好印象なデート代の払い方は?

好印象な払い方は、「相手に気をつかわせない払い方」です。

金額の多さより、払い方のなめらかさのほうが、ずっと記憶に残ります。

①自分の収入に合ったお店を選ぶ

何が起きているか:結婚相談所では、年収がプロフィールでお相手に見えています。背伸びをした高級店は、「結婚したら、この金銭感覚で暮らすのかな」という心配につながることもあります。

婚活の場面:無理のない価格帯のお店で、気持ちよく払う。そのほうが、高いお店で割り勘にするより、ずっと誠実に伝わります。お店の選び方は、初デートのお店選びをまとめた記事でくわしく書いていますので、あわせて読んでみてくださいね。

②お会計は、席で押し問答にしない

何が起きているか:伝票を前にして「いいですよ」「いえいえ」をくり返すと、ふたりとも疲れてしまいます。

婚活の場面:IBJ公式のコラムでは、食事が終わるころ、女性がお化粧室などに立ったタイミングで、男性が先に支払いを済ませておく方法が紹介されています。レジで並ぶ時間もなくなり、会話の余韻のままお店を出られます。

例文:女性「あれ、お会計は?」

男性「今日はごちそうさせてください。楽しかったので」

③1円単位では割らない

何が起きているか:レシートを見ながら「〇〇さんは1,380円ですね」と細かく割ると、金額より先に「気持ちも細かく計算されている」と受け取られがちです。

婚活の場面:分けるなら、「食事は僕、カフェはお願いしてもいいですか」と場面で分けるか、「千円だけいただけますか」とざっくり分けるほうが、ずっと角が立ちません。

④女性の申し出は、ときどき受け取る

何が起きているか:毎回かたくなに断ると、女性の中に「借り」がたまっていきます。先ほどの調査でも、男性がお金を受け取ってくれないことにもやもやする女性は、決して少なくありませんでした(Lever et al., 2015)。

婚活の場面:2回目以降、女性から「次は私に」と言われたら、笑顔で受け取るのもやさしさです。

例文:「ありがとうございます。じゃあ、コーヒーはお言葉に甘えますね」

⑤割り勘や分担にしたいときは、先に、理由と一緒に伝える

何が起きているか:お会計の瞬間に突然「割り勘で」と言われると、女性は心の準備ができていません。同じ割り勘でも、事前に言葉があるかどうかで、受け取り方はまったく変わります。

婚活の場面:毎週会うようになって負担が大きいなら、それは悪いことではありません。デートの前か、デートの途中の落ち着いたタイミングで、ふたりのこれからの話として切り出してください。

例文:「〇〇さんとは、これからもたくさん会いたいと思っています。長く続けられるように、食事は僕、カフェはお願いする、くらいの形にしてもいいですか?」

女性向け:ごちそうになるとき、好印象なふるまいは?

好印象なふるまいは、「財布を出す姿勢」と「2回のお礼」です。

払うかどうかより、受け取ったものに応えようとする気持ちが見えることが大事なんです。

①財布は、そっと出す

何が起きているか:財布を出すのは、「ごちそうが当たり前だと思っていません」という意思表示です。払わずに済んだとしても、この姿勢はしっかり伝わります。

婚活の場面:お会計のときにバッグから財布を出し、「おいくらでしたか?」と聞く。男性が「今日は大丈夫です」と言ったら、そこで引いて大丈夫です。押し問答にする必要はありません。

②お礼は、その場と、帰ってからの2回

何が起きているか:その場のお礼は反射的なものとして受け取られがちですが、帰宅後のLINEでもう一度伝えると、「ちゃんと覚えていてくれた」と感じてもらえます。

例文(お店を出たところで):「ごちそうさまでした。とてもおいしかったです」

例文(帰宅後のLINE):「今日はごちそうさまでした。〇〇さんが選んでくれたお店、パスタが本当においしくて、また行きたいです」

③「次は私に」を、具体的に言う

何が起きているか:「次は私が」は、お返しの気持ちであると同時に、「次もあなたと会いたい」という好意のサインにもなります。

例文:「ありがとうございます。このあとのお茶は、私にごちそうさせてくださいね」

④小さなお返しを、ときどき

何が起きているか:お金で返さなくても、釣り合いは取れます。相手が喜ぶ小さなものを選んだという事実が、気持ちを伝えてくれます。

婚活の場面:前に話していた好きなお菓子、仕事で疲れているときの入浴剤など、数百円から千円ほどのもので十分です。高価なものは、かえって相手に気をつかわせますし、交際中の高額なやりとりはトラブルのもとにもなります。

⑤払ってもらえなかった日も、責めない

何が起きているか:割り勘や分担を提案されたとき、それを「大事にされていない」とすぐに結びつけると、本当は誠実な男性を見送ってしまうことがあります。

婚活の場面:まずは「わかりました」と気持ちよく応じて、その日のふるまい全体で判断してください。次の節で、見分け方をお話ししますね。

割り勘にされたら脈なし?誤読しやすいケースは?

割り勘にされただけで、脈なしとは言えません。

反対に、毎回ごちそうしてくれるから本気、とも限りません。お会計はひとつの材料にすぎず、見るべきは、その前後のふるまいです。

割り勘でも、脈がある可能性が高いケース

・事前に、または落ち着いたタイミングで「長く会いたいから」と理由を話してくれた

・金額の大きい食事は払い、カフェをお願いされた

・次の約束や、結婚後の話を自分から出してくれる

・あなたが払った日に、きちんとお礼を言ってくれる

こうした方は、お金をきちんと考えている、結婚生活に向いた方であることも多いです。

ごちそうでも、慎重に見たいケース

・高いお店ばかりで、プロフィールの年収と金銭感覚が合わないように見える

・「払ってあげた」ことを、あとから何度も口にする

・お会計のときに店員さんへの態度が横柄になる

・ごちそうの代わりに、何かを求める雰囲気がある

お会計の場面は、結婚後の暮らしがいちばん素直に見える3秒でもあります。

金額より、その人がお金をどう扱い、人にどう接しているかを見てください。

真剣交際では、お金の話をどう始める?

真剣交際に入ったら、デート代の話を入口に、結婚後のお金の使い方を少しずつ話し合っていきます。

デート代は、ふたりが最初に向き合う「共同のお財布」だからです。

お金の話を避けたくなる気持ちはよくわかります。でも、アメリカの夫婦4,574組を追いかけた研究では、お金をめぐる意見の食い違いは、ほかの種類の意見の食い違いよりも、離婚を強く予測していたことが報告されています(Dew et al., 2012)。

大事なのは、収入の多さではなく、お金についてぶつかったときに、ふたりがどう話し合えるかです。

もうひとつ、知っておいてほしい研究があります。

お金を使うのがつらいタイプの人と、使いすぎてしまうタイプの人は、お互いに惹かれて結婚しやすい一方で、その違いが夫婦のお金の衝突を通じて、結婚生活の満足度を下げやすいことが示されています(Rick et al., 2011)。

自分にないものを持っている人に惹かれるのは自然なことです。だからこそ、違いを知ったうえで、どう折り合うかを結婚前に話しておくと安心です。

お金の話を始めるときの聞き方

いきなり「貯金はいくらですか」では、面接になってしまいます。デート代の話から、やわらかく始めてください。

例文:「これからも会い続けたいので、デートのお金のこと、一度ふたりで決めておきませんか?〇〇さんは、どんな形がいちばん気楽ですか?」

例文:「〇〇さんは、ごほうびにお金を使うタイプですか?それとも、コツコツ貯めるほうが安心するタイプですか?」

例文:「結婚したら、お財布はひとつにしたいですか?それとも、それぞれ持っておきたいですか?」

答えの正解探しをする必要はありません。

ちがっていても、「そう考えているんですね」と受け止め合えれば、それがいちばんの答えです。

デート代で、やってはいけないことは?

いちばん避けたいのは、お金の話を「どちらが正しいか」の勝ち負けにしてしまうことです。

男女どちらにも起きやすいものを並べておきますね。

・レシートを見ながら、1円単位で割る

金額よりも、気持ちの細かさとして受け取られます。

・伝票の前で、長い押し問答をする

どちらの好意も、疲れに変わってしまいます。

・過去に払った金額を持ち出す

「前回も僕が払ったので」「私も前に出しましたよね」。記録を読み上げると、関係が取引に見えてしまいます。

・ごちそうされて、何も言わない

男性の気持ちが宙に浮きます。ひと言のお礼が、いちばん安くて、いちばん効きます。

・見栄を張って、無理な高級店に通う

続かない背伸びは、いつか関係を苦しくします。

・お金の貸し借りをする

IBJでは交際中の金銭の授受や貸し借りは禁止です。求められたら、すぐに担当カウンセラーに相談してください。

・SNSや友人に、お会計の不満を言いふらす

不満があるなら、本人か担当カウンセラーに伝えましょう。

お会計がきれいな人は、何が違う?

お会計がきれいな人は、お金に余裕がある人ではなく、「受け取ること」と「与えること」の両方が上手な人です。

ここには、財布の大きさではなく、器の大きさが出ます。

与えるのが得意な人は、ときどき受け取るのが苦手です。

「次は私が」と言われても、かたくなに断ってしまう。それは優しさでもありますが、相手にお返しの機会を渡さないことでもあります。

反対に、受け取るのが得意な人は、ときどき与えることを忘れます。「ありがとう」を言わないまま、ごちそうが続いていく。

持てる人は、先に与えて、見返りを数えません。

そして相手が返そうとしてくれたら、それを素直に受け取ります。お返しを受け取ることも、相手の「与えたい気持ち」を大事にすることだからです。

結婚は、毎日がお会計の3秒の積み重ねです。

ふたりで食べて、ふたりで払って、ふたりで「おいしかったね」と言い合う。デート代の悩みは、その練習を、一足先に始めているということでもあるんです。

「デート代のことで、相手にどう伝えたらいいかわからない」「このお相手の金銭感覚、結婚して大丈夫かな」。そんなときは、ひとりで抱え込まないでくださいね。

エースブライダルでは、お相手のカウンセラーとも連携しながら、交際中の悩みを一緒に考えています。まずは無料相談で、今のご状況をお話ししてみてください。

デート代で後悔しないためのチェックリスト

男性の方へ

□ 自分の収入で、無理なく続けられる価格帯のお店を選んでいる

□ お会計は、席で押し問答にならないよう済ませている

□ 分けるときは、1円単位ではなく場面かざっくりで分けている

□ 女性からの「次は私が」を、ときどき受け取っている

□ 分担にしたいときは、お会計の前に理由と一緒に伝えている

女性の方へ

□ お会計のとき、財布を出す姿勢を見せている

□ お礼を、その場と帰宅後のLINEの2回伝えている

□ 「次のお茶は私に」など、お返しを具体的に申し出ている

□ 割り勘や分担を、それだけで脈なしと決めつけていない

□ ごちそうを当たり前だと思わず、小さなお返しをしている

まとめ:デート代は、金額より「お会計の3秒」

IBJでは、お見合いのお茶代は男性が支払うのがルールです。交際中のデート代は男性がすべて負担するルールはなく、男性が多めに、金額に応じて分けていくのがすすめられています。

そして、ふたりの印象を分けるのは、金額よりお会計の3秒です。

男性は、気をつかわせない払い方と、ときどき受け取るやさしさを。女性は、財布を出す姿勢と、2回のお礼を。真剣交際に入ったら、デート代をきっかけに、結婚後のお金の話を少しずつ。

その3秒をきれいに重ねていけるふたりは、結婚してからのお財布も、きっと穏やかに分け合っていけます。

よくある質問

Q.お見合いのお茶代は、必ず男性が払うのですか?

A.はい。IBJでは、お見合い当日の女性のお茶代は男性が支払うのがルールとされています。女性は財布を出さなくて大丈夫ですので、「ありがとうございます」「ごちそうさまでした」のひと言を忘れずに伝えてください。

Q.初デートから割り勘にするのは、だめですか?

A.ルール違反ではありませんが、IBJ公式のコラムでは、初回から割り勘にすると「ケチな男性」と誤解されることがあるとされています。負担が気になる場合は、無理のない価格帯のお店を選び、そのお店で気持ちよく払うほうが印象はずっとよくなります。

Q.デート代は、交際何回目くらいから分担していいですか?

A.決まった回数はありません。現場で見てきた目安では、2〜4回目あたりで「食事は男性、カフェは女性」のような分け方が自然に生まれることが多いです。女性からの申し出を受け取る形で始まると、どちらも気持ちよく分担に移れます。

Q.ごちそうになり続けて申し訳ないです。どうすればいいですか?

A.まずはお会計のたびに財布を出し、お礼をその場と帰宅後に伝えてください。そのうえで「このあとのお茶は私に」と具体的に申し出たり、相手の好きな小さなものをお返ししたりすると、気持ちの釣り合いが取れます。

Q.割り勘を提案されました。脈なしでしょうか?

A.それだけでは判断できません。理由を話してくれた、食事は払ってくれた、次の約束を自分から出してくれる、といった様子があれば、お金をきちんと考える誠実な方であることも多いです。気になるときは、担当カウンセラーに相談して、お相手側の様子を確かめてもらうこともできます。

Q.真剣交際に入ったら、デート代はどうすればいいですか?

A.ふたりで話し合って決める時期です。「どれくらいの予算が心地いいか」「どう分けたいか」を言葉にしてすり合わせておくと、結婚後のお金の話もしやすくなります。デート代の話は、結婚後の家計の話の、いちばんやさしい入口です。

Q.交際相手にお金を貸してほしいと言われました。

A.応じないでください。IBJでは、交際期間中の金銭の授受や貸し借りは禁止されています。金額の大小にかかわらず、すぐに担当カウンセラーに相談してください。

参考にした研究・資料

・Lever, J., Frederick, D. A., & Hertz, R. (2015). Who pays for dates? Following versus challenging gender norms. SAGE Open, 5(4).

・Gouldner, A. W. (1960). The norm of reciprocity: A preliminary statement. American Sociological Review, 25(2), 161-178.

・Sprecher, S. (2001). Equity and social exchange in dating couples: Associations with satisfaction, commitment, and stability. Journal of Marriage and Family, 63(3), 599-613.

・Dew, J., Britt, S., & Huston, S. (2012). Examining the relationship between financial issues and divorce. Family Relations, 61(4), 615-628.

・Rick, S. I., Small, D. A., & Finkel, E. J. (2011). Fatal (fiscal) attraction: Spendthrifts and tightwads in marriage. Journal of Marketing Research, 48(2), 228-237.

・IBJ「お見合い・交際のマナー」https://www.ibjapan.com/success/manners/

・IBJ公式ブログ「お見合いデートで割り勘はケチに見られる?」https://www.ibjapan.com/marriage/p_4373/

・IBJ公式ブログ「お見合い相手との初デートのポイントとランチの相場」https://www.ibjapan.com/marriage/p_5590/

この記事を書いた人

関口美奈子(せきぐち みなこ)

恋愛心理研究家・作家。結婚相談所エースブライダルとメンズ眉毛サロンWinsome(新宿・吉祥寺・高円寺)を運営。のべ3万人以上の男女と向き合ってきた現場経験と心理学をもとに恋愛・結婚・人間関係・コミュニケーションを執筆し、自治体や企業、官公庁でも講演。著書はKADOKAWAほかより刊行、中国韓国台湾で翻訳出版。

公式サイト https://sekiguchiminako.com/

著書:『最初の男になりたがる男 最後の女になりたがる女』『気遣いを恋と勘違いする男 優しさを愛と勘違いする女』『働く人の悩みを89%解決する コミュニケーションの極意』

「お金の話、どう切り出せばいいんだろう」とひとりで迷っているなら、一度プロと一緒に考えてみませんか。

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