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恋愛心理研究家が伴走する、選ばれる人になる婚活

恋愛と結婚は違う?選ぶ相手の差は「平日の相性」

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エースブライダル「恋愛と結婚は違う?選ぶ相手の差は「平日の相性」」-1

こんにちは。恋愛心理研究家の関口美奈子です。

「恋愛と結婚は違う」という言葉は、半分だけ正しいと私は思っています。

違うのは、好きになる相手そのものではありません。相性を確かめている曜日です。恋愛は、会うために予定を空ける週末の相性。結婚は、何も予定のない火曜日の夜の相性。つまり「平日の相性」です。

この記事では、恋愛で選ぶ相手と結婚で選ぶ相手の違いを8つに分けて、心理学の研究と婚活の現場から整理し、そのうえで「恋愛と結婚を両立させる選び方と育て方」までお伝えします。

ドキドキする人とは結婚が想像できない。

結婚相手としては申し分ない人なのに、ときめかない。

「好きな人と結婚したいだけなのに、どうしてこんなに難しいんだろう」と、立ち止まってしまうことはありませんか。

婚活の相談でいちばんよく聞く迷いのひとつが、この「恋愛と結婚のズレ」です。

のべ3万人以上の男女と向き合ってきて感じるのは、このズレに悩む人は、恋愛か結婚かのどちらかを諦めているのではなく、ふたつを同じものさしで測ろうとしているということです。ものさしを分けてみると、両立の道は意外とはっきり見えてきます。

この記事の結論

・恋愛と結婚の違いは、相手の違いではなく、見ている時間帯の違いです。恋愛は特別な日の相性、結婚は普通の日の相性、つまり「平日の相性」を見ます。

・研究でも、人は相手との関係が深くなるほど求める条件を変えること、長い関係では「強い執着」は満足度と逆の関係になり、執着のない恋愛感情は満足度と強く結びつくことがわかっています。

・両立のコツは順番です。まず平日の相性がいい人を選び、そのうえで恋愛の気持ちを育てる。ときめきは選ぶ基準ではなく、育てる対象です。

・婚活では、仮交際の段階から平日の夜のデートや、ちょっと困る場面を一緒に過ごしてみると、平日の相性が見えてきます。

この記事を書いた人:関口美奈子(恋愛心理研究家・作家)

著書『最初の男になりたがる男 最後の女になりたがる女』『気遣いを恋と勘違いする男 優しさを愛と勘違いする女』『働く人の悩みを89%解決する コミュニケーションの極意』。KADOKAWAほかより刊行し、中国・韓国・台湾で翻訳出版。TBS「王様のブランチ」のBOOKランキングにも掲載されました。結婚相談所エースブライダルを主宰し、のべ3万人以上の男女と向き合ってきた経験と心理学から書いています。

恋愛と結婚は、何が違う?

恋愛と結婚のいちばんの違いは、一緒に過ごす時間の「種類」です。

恋愛は、会うために予定を合わせ、おしゃれをして出かける特別な時間を重ねていく関係。結婚は、疲れて帰ってきた日や、何もない休日も含めて、普通の時間をずっと重ねていく関係です。

恋愛心理学者のスタンバーグは、愛を「親密さ」「情熱」「決意とコミットメント」の3つの要素で説明しました(Sternberg, 1986)。

親密さは、つながりや安心を感じる気持ち。情熱は、ロマンスや惹かれる気持ち。そして決意とコミットメントは、短期的には「この人を愛している」と決めること、長期的にはその愛を保ち続けようとすることです。

この3つで見ると、恋愛と結婚の違いがよくわかります。

恋愛は、情熱が関係を引っぱっていく時期。結婚は、親密さとコミットメントが関係を支えていく時期。

どちらかが正しいのではなく、関係の中で主役になる要素が入れ替わるんですね。

だから、「恋愛と結婚は違う」は半分正しく、半分は誤解です。

正しいのは、求められる要素が違うこと。誤解なのは、「恋愛する相手」と「結婚する相手」を、まったく別の人から選ばなければいけないと思ってしまうことです。

恋愛で選ぶ相手と、結婚で選ぶ相手は、なぜ違ってくるの?

人は、関係に深く関わるほど、相手に求める条件を変えるからです。

ケンリックらの研究では、大学生の男女に、24の特徴について「デートの相手」から「結婚相手」まで、関わりの深さ別に最低限求める水準を答えてもらいました。

すると、特に男性は、想定する関係の深さによって求める条件が大きく変わりました。軽い関係の相手には女性より求める水準が低いのに、長く付き合う相手を選ぶときには、女性とほぼ同じくらい選り好みをするようになったのです(Kenrick et al., 1990)。

「付き合うならこの人、結婚するならあの人」という感覚は、多くの人の心の中で、実際に起きていることなんです。

では、結婚相手を選ぶときに、人は何を大切にしているのでしょうか。

国立社会保障・人口問題研究所の調査では、結婚の意思がある未婚者が結婚相手に求める条件として、男女ともに「人柄」がいちばん多く重視されていました。次いで、家事などの能力や姿勢、自分の仕事への理解と協力といった、暮らしにかかわる項目が続きます(第16回出生動向基本調査)。

また、リーらの研究では、限られた予算で理想の結婚相手を「設計」する課題で、人はまず「これがないと困る」という必需品を確保してから、ほかの条件にお金を回しました。そして男女ともに、やさしさと知性が必需品として扱われていました(Li et al., 2002)。

恋愛では、ときめきや見た目、一緒にいる刺激が先に目に入ります。

結婚では、やさしさや人柄、生活の感覚が、じわじわと効いてきます。

恋愛の目で結婚相手を探すと物足りなく感じ、結婚の目で恋愛相手を見ると不安になる。ズレの正体は、この見ている場所の違いです。

恋愛相手と結婚相手の違い8つ

恋愛で見がちなところと、結婚で効いてくるところを、8つの違いに分けて整理しました。

どれも「どちらかがいい」ではなく、「見る場所が違う」という話です。

①ときめきをくれる人/安心をくれる人

何が起きているか:恋愛の初期は、会えるかどうか、どう思われているかがわからない不安が、そのまま気持ちの高まりになります。一方で結婚生活では、相手の気持ちを毎日確かめなくていい安心が、関係の土台になります。

婚活の場面での見え方:返信が気まぐれな人のことばかり考えてしまい、毎回きちんと連絡をくれる人には「ときめかない」と感じてしまう。

結婚相手として見るポイント:一緒にいて、相手の機嫌を気にせずに自分のことを話せるか。その人の前で、あなたが素のままでいられるかを見てください。

②会話が面白い人/沈黙が心地いい人

何が起きているか:恋愛では、会話の盛り上がりが相性のよさに感じられます。でも毎日一緒にいると、話していない時間のほうがずっと長くなります。

婚活の場面での見え方:デートでは話が弾んで楽しいのに、会話が途切れた瞬間になぜか落ち着かない。

結婚相手として見るポイント:移動中や食事の途中など、会話が止まったときに気まずくならないか。沈黙が心地いい相手とは、平日の夜も一緒に過ごしやすいものです。

③特別な日に気が利く人/普通の日に気が利く人

何が起きているか:記念日のサプライズや素敵なお店選びは、恋愛ではとても魅力的に映ります。結婚生活でありがたいのは、あなたが疲れている日に気づいてくれる、日常の気づかいのほうです。

婚活の場面での見え方:デートプランは完璧なのに、あなたが少し体調を崩したときの反応がそっけない。

結婚相手として見るポイント:予定どおりにいかなかった日の振る舞いを見てください。雨でお店を変えた日、待ち合わせに遅れた日に、どれだけ自然にあなたを気づかえるかです。

④追いかけたくなる人/帰りたくなる人

何が起きているか:少し手の届かない人を追いかける気持ちは、恋愛を強く燃やします。けれど、結婚は毎日「帰っていく」関係です。追いかける相手ではなく、帰る場所になれる人かどうかが問われます。

婚活の場面での見え方:つれない態度の人に惹かれ、好意をまっすぐ伝えてくれる人を「物足りない」と感じる。

結婚相手として見るポイント:デートのあとに、疲れよりほっとした気持ちが残るか。家に帰ったとき、「楽しかった」と同時に「落ち着いた」と思える相手かどうかです。

⑤自分に合わせてくれる人/違いをすり合わせられる人

何が起きているか:恋愛の初期は、相手に好かれたい気持ちから、お互いに合わせ合います。結婚生活に入ると、住まい、お金、家事、休日の過ごし方と、合わせきれない違いが必ず出てきます。

婚活の場面での見え方:何を聞いても「なんでもいいよ」と言ってくれる人は、一見やさしいけれど、本音が見えない。

結婚相手として見るポイント:意見が分かれたときに、自分の考えを伝えたうえで、あなたの考えも聞けるか。合わせてくれる人より、すり合わせられる人が、結婚では強いんです。

⑥非日常が楽しい人/日常のリズムが合う人

何が起きているか:旅行やイベントのような非日常では、多少の違いも楽しさに変わります。でも暮らしは、起きる時間、食事の時間、休日の使い方といった、細かいリズムの積み重ねです。

婚活の場面での見え方:週末のデートは楽しいのに、平日の夜に少し電話しただけで、生活リズムの違いに疲れてしまう。

結婚相手として見るポイント:平日の夜に会ったり、電話したりしてみてください。仕事終わりの疲れた状態でも、一緒にいて負担にならないかが見えてきます。

⑦気前のいい人/お金の感覚が合う人

何が起きているか:恋愛では、ごちそうしてくれる気前のよさが愛情に見えます。結婚では、ふたりのお金をどう使い、どう残すかという感覚の近さが、暮らしの安心を左右します。

婚活の場面での見え方:デートでは毎回高級なお店に連れて行ってくれるけれど、貯金や将来の話になると話をそらす。

結婚相手として見るポイント:金額の大きさではなく、何にお金を使い、何に使わないかの話ができるか。価値の置き方が近いと、結婚後の小さな衝突がぐっと減ります。

⑧ケンカをしない人/ケンカから戻ってこられる人

何が起きているか:恋愛の初期にケンカがないのは、まだお互いに本音を出していないからのことも多いものです。結婚生活で問われるのは、ケンカをしないことより、ぶつかったあとにどう戻ってくるかです。

婚活の場面での見え方:ちょっとした行き違いがあったときに、相手が黙りこんで、そのまま連絡が途切れる。

結婚相手として見るポイント:小さな行き違いのあとに、どちらからともなく話し合いに戻れるか。謝り方と、機嫌の直し方に、その人の結婚生活での姿が表れます。

なぜ「好きだけど、結婚は違う」と感じてしまうの?

それは、今感じている「好き」の中に、執着のような強い気持ちが多く含まれているからかもしれません。

アセヴェドとアーロンは、長い関係の中の恋愛感情について、25の研究をまとめて分析しました。

すると、強い熱中や執着をともなわない恋愛感情は、短い関係でも長い関係でも、関係の満足度と強く結びついていました。

一方で、相手のことが頭から離れないような執着は、付き合いの浅い関係では満足度とプラスに、長い関係ではマイナスに結びついていたのです(Acevedo & Aron, 2009)。

つまり、恋愛の初期に私たちが「好き」と感じている気持ちの一部は、長い関係ではむしろ満足度を下げる方向に働くということです。

返信が来るまで落ち着かない、相手の気持ちが読めなくて眠れない。その苦しいほどのドキドキは、恋愛では燃料になりますが、結婚では消耗のもとになりやすい。

「好きだけど結婚は違う」という直感は、実はこのことを、あなたの心がちゃんと感じ取っているサインなのかもしれません。

反対に、「ときめかないけれど、一緒にいると落ち着く」という相手に物足りなさを感じるのも、自然なことです。

そこにないのは恋愛感情ではなく、執着のほうかもしれないからです。

恋愛の目で結婚相手を選ぶと、どこでつまずく?

いちばん多いのは、特別な日の相性だけで決めてしまい、平日の相性を確かめないまま結婚の話に進むことです。

婚活の現場で見てきた、よくあるつまずきを挙げますね。

・デートが楽しいことを、結婚の相性と取り違える:楽しいデートは大切です。でも、楽しいデートと楽しい暮らしは、別の力でできています。

・ときめかないことを、相性の悪さと決めつける:安心感が大きい相手ほど、最初はときめきを感じにくいことがあります。

・条件表で相手を採点してしまう:イーストウィックとフィンケルの研究では、事前に語った理想の条件は、実際に会った相手に惹かれるかどうかを予測しませんでした(Eastwick & Finkel, 2008)。条件は入口を絞る道具で、相手を決める道具ではありません。

・「結婚したら変わってくれる」と期待する:平日の相性は、結婚後に突然よくなるものではありません。交際中に見えている姿が、結婚生活の姿に近いと考えておくほうが安全です。

結婚の質がどう変わっていくかを調べた115の長期研究、4万5千組以上の結婚をまとめたカーニーとブラッドベリーのレビューからは、結婚の行方を、ふたりがもともと抱えている弱さ、外から来るストレス、そしてふたりの対処の仕方の組み合わせでとらえる見方が生まれました(Karney & Bradbury, 1995)。

どんな相手とでも、困ったことは必ず起きます。結婚で本当に大切なのは、困ったときにふたりがどう向き合えるか。これこそが、平日の相性のいちばん深いところです。

恋愛と結婚は、両立できる?

両立はできます。ただし、順番が大切です。

ときめきで選んでから平日の相性を祈るのではなく、平日の相性がいい人を選び、そのうえで恋愛の気持ちを育てていく。この順番なら、恋愛と結婚は同じ人の中で両立します。

先ほどのアセヴェドとアーロンの分析でも、執着をともなわない恋愛感情は、長い結婚生活の中でもちゃんと存在し、結婚の満足度や幸福感と結びついていることが示されています(Acevedo & Aron, 2009)。

結婚したら恋愛感情はなくなる、というのは思いこみです。形を変えて続いていくんですね。

そして、恋愛の気持ちは育てることができます。

アーロンらの実験では、カップルが一緒に、新しくて少しワクワクする活動に取り組むと、ありふれた活動をした場合に比べて、関係の質の実感が高まりました。関係の満足度の低下には「退屈」が関わっていることも示されています(Aron et al., 2000)。

恋愛と結婚を両立させるために、婚活中からできることは次の5つです。

①選ぶ基準は平日の相性、育てる対象はときめき

結婚相手を選ぶときは、①〜⑧で見てきた平日の相性を基準にします。

ときめきは、選ぶ基準から外すのではなく、選んだあとに育てるものとして扱います。「ときめかないから次へ」と決める前に、ときめきが育つ余地があるかを見てあげてください。

②新しいことを一緒にする

いつものカフェをやめて、行ったことのない街を歩く、初めての展示に行く、一緒に料理教室に参加してみる。

ふたりで「初めて」を共有すると、関係に新しい風が入ります。仮交際の段階から試せる、恋愛の気持ちを育てるいちばん簡単な方法です。

③特別な日と、普通の日の両方で会う

週末のおしゃれなデートだけでなく、平日の仕事帰りに30分だけお茶をする日もつくってみてください。

特別な日は恋愛の気持ちを、普通の日は結婚の相性を育てます。両方の日があると、恋愛と結婚が同じ相手の中でつながっていきます。

④小さな困りごとを、一緒に解いてみる

道に迷った、お店が満席だった、予定が急に変わった。

こんな小さなハプニングは、実は平日の相性を知る絶好の機会です。困ったときにふたりで笑って切り替えられた経験は、安心感とときめきの両方を育ててくれます。

⑤「ありがとう」と「うれしかった」を言葉にする

平日の相性がいい相手ほど、一緒にいることが当たり前になりやすいものです。

だからこそ、してもらったことに「ありがとう」、楽しかったことに「うれしかった」を具体的に伝える。言葉にされた好意は、相手の中で恋愛の気持ちを育てていきます。

婚活で「平日の相性」を確かめるには?

いちばん確実なのは、特別ではない時間を一緒に過ごしてみることです。

IBJの婚活では、仮交際はできるだけ週に1回会うことがすすめられ、交際期間はお見合いの日から3か月がルールとされています。その限られた時間の中で、平日の相性を確かめる場面を、意識的に入れてみてください。

・平日の夜に会う、または電話をする:仕事終わりの疲れた状態で、どんな話し方をするか

・予定どおりにいかないデートを経験する:雨、満席、電車の遅れにどう対応するか

・食事以外のデートをする:散歩や買い物など、並んで何かをする時間の心地よさ

・お金の話を、軽い話題から始める:「最近買ってよかったもの」「お金をかけたいこと」

・意見が分かれる小さな話題を出す:行きたいお店が違ったときの決め方

会話で確かめたいときは、次のような質問が使いやすいですよ。

「平日の夜って、帰ってから何をしているときがいちばんほっとしますか?」

「疲れたときって、ひとりになりたい派ですか?誰かといたい派ですか?」

「休みの日、何も予定がなかったら何をしていますか?」

「最近、ちょっと困ったことがあったとき、どうやって切り替えましたか?」

答えの内容以上に、答えを聞いたときのあなたの気持ちを大切にしてください。

「その暮らし、隣にいても疲れなさそう」と思えたら、それが平日の相性のいいサインです。

「この人と結婚していいのかな」「ときめかないのは、私の問題なのかな」。

そんなふうに迷ったときは、ひとりで答えを出そうとしなくて大丈夫です。

エースブライダルでは、仮交際で気持ちが揺れたときの整理や、相手の平日の相性をどう見ればいいかも、カウンセラーが一緒に考えています。まずは無料相談で、今の気持ちをお話ししてみてくださいね。

恋愛と結婚の違いで、やってはいけないことは?

いちばん避けたいのは、恋愛と結婚を完全に切り離してしまうことです。

「結婚は条件だけで決めるもの」と割り切ると、恋愛の気持ちが育つ余地までなくしてしまいます。

・恋愛感情はまったく不要だと決めて、嫌悪感のある相手と結婚を進める

・ときめきだけを頼りに、平日の相性を一度も確かめずに決める

・相手を条件表で採点し、人柄や一緒にいる心地よさを見ない

・ときめかない自分を「恋愛ができない人間だ」と責める

・過去の恋愛の相手と、目の前の人を比べ続ける

過去の恋愛で感じた強いときめきは、特別な日の相性の記憶です。目の前の人の平日の相性とは、比べるものさしが違います。

恋愛も結婚も手に入れる人は、何が違う?

恋愛も結婚も手に入れる人は、好きになれる人より、好きでい続けられる人を選ぶ人です。

そして自分自身も、相手にとって平日の相性がいい人であろうとしています。

「好きになれる人」は、出会いの瞬間に見つかります。

「好きでい続けられる人」は、何度も会い、普通の日を一緒に過ごす中でしか見つかりません。

持てる人は、一瞬のときめきを追いかけるより、時間をかけて相手を知ることを楽しめます。相手の平日を知ろうとする姿勢は、それだけで相手への深い関心の表れです。

持てる人は、次の3つを大切にしています。

①自分の機嫌を、自分でとれる

平日の相性がいい人とは、相手に機嫌をとってもらわなくても、自分で自分を落ち着かせられる人です。

自分の機嫌を自分でとれる人は、相手にとって「帰りたくなる場所」になれます。

②相手の普通の日を、面白がれる

特別なデートの話だけでなく、相手の仕事の愚痴や、何気ない一日の話を楽しんで聞ける。

相手の普通の日に興味を持てる人は、結婚してからも、会話と関心を絶やさずにいられます。

③ときめきを、ふたりでつくる側に立つ

ときめきを相手からもらうものと思っていると、いつか物足りなくなります。

新しい場所に誘う、うれしかったことを言葉にする、小さなサプライズを用意する。ときめきをつくる側に立てる人は、何年たっても恋愛と結婚を両立させていけます。

結婚相手としての相性を確かめるチェックリスト

次の10項目のうち、7つ以上当てはまるなら、平日の相性はかなりいいと考えてよいと思います。

□ 相手の機嫌を気にせず、自分のことを話せる

□ 会話が途切れても、気まずくならない

□ 予定どおりにいかなかった日に、相手の対応に安心できた

□ デートのあと、疲れよりほっとした気持ちが残る

□ 意見が分かれたとき、お互いに考えを言い合えた

□ 平日の夜に会ったり話したりしても、負担に感じない

□ お金の使い方の話を、気まずくならずにできた

□ 小さな行き違いのあと、話し合いに戻れた

□ 相手の普通の日の話を、興味を持って聞ける

□ この人と新しいことをしてみたいと思える

当てはまる数が少なくても、すぐに結論を出す必要はありません。まだ確かめていない項目は、次のデートで確かめればいいんです。

まとめ:恋愛は週末の相性、結婚は平日の相性

恋愛と結婚は違う。でもそれは、別々の人を選ばなければいけないという意味ではありません。

恋愛は特別な日の相性、結婚は普通の日の相性、つまり平日の相性を見ている。違うのは、相手ではなく、見ている時間帯です。

両立のコツは、順番です。

まず平日の相性がいい人を選び、そのうえで恋愛の気持ちを育てていく。ときめきは選ぶ基準ではなく、育てる対象です。

何も予定のない火曜日の夜に、「この人がいてよかった」と思える。

そんな相手と出会えたなら、恋愛と結婚は、きっと同じひとりの中にそろっていきます。

よくある質問

Q.恋愛と結婚は、何が違うのですか?

A.いちばんの違いは、一緒に過ごす時間の種類です。恋愛は特別な日を重ねる関係、結婚は普通の日を重ねていく関係です。そのため、恋愛ではときめきや刺激が、結婚では安心感や生活の相性が大切になります。

Q.恋愛相手と結婚相手は、別の人を選ぶべきですか?

A.別の人を選ぶ必要はありません。鍵は順番で、まず普通の日の相性がいい人を選び、そのうえで恋愛の気持ちを育てていくと、同じ相手の中で恋愛と結婚を両立できます。研究でも、執着をともなわない恋愛感情は、長い結婚生活の中でも続き、満足度と結びついていることが示されています。

Q.ときめかない相手と結婚しても大丈夫ですか?

A.一緒にいて安心でき、嫌悪感がないなら、ときめきは交際を重ねる中で育つことがあります。新しいことを一緒にする、普通の日にも会うなど、育てる工夫をしてみてください。ただし、会うたびに気持ちが重くなる、触れられるのが嫌だと感じる場合は、無理に進めず、カウンセラーに相談しましょう。

Q.「好きだけど結婚は違う」と言われたら、どういう意味ですか?

A.多くの場合、特別な日の相性はいいけれど、普通の日の暮らしが想像できないという意味です。生活リズムやお金の感覚、将来の希望などが見えていないことが多いので、平日の過ごし方や将来の話を、少しずつ共有してみるとよいと思います。

Q.結婚相手の決め手は、条件と気持ちのどちらを優先すべきですか?

A.条件は、会う相手を絞る入口として使い、最後の判断は一緒にいるときの気持ちと、普通の日の相性で決めるのがおすすめです。事前に考えた理想の条件は、実際に会った相手に惹かれるかどうかを予測しなかったという研究もあります。

Q.結婚したら、恋愛感情はなくなりますか?

A.なくなるのではなく、形が変わっていきます。出会ったころのような強い執着は落ち着いていきますが、相手に惹かれる気持ちや親密さは、長い結婚生活の中でも続いていくことがわかっています。新しいことを一緒にするなど、ふたりで育てる工夫が大切です。

Q.婚活中に、平日の相性を確かめる方法はありますか?

A.平日の仕事帰りに短く会う、電話をする、食事以外のデートをするなど、特別ではない時間を一緒に過ごしてみるのがいちばんです。予定どおりにいかない日にどう振る舞うかも、大切な判断材料になります。

参考にした研究・資料

・Sternberg, R. J. (1986). A triangular theory of love. Psychological Review, 93(2), 119-135.

・Kenrick, D. T., Sadalla, E. K., Groth, G., & Trost, M. R. (1990). Evolution, traits, and the stages of human courtship: Qualifying the parental investment model. Journal of Personality, 58(1), 97-116.

・Li, N. P., Bailey, J. M., Kenrick, D. T., & Linsenmeier, J. A. W. (2002). The necessities and luxuries of mate preferences: Testing the tradeoffs. Journal of Personality and Social Psychology, 82(6), 947-955.

・Acevedo, B. P., & Aron, A. (2009). Does a long-term relationship kill romantic love? Review of General Psychology, 13(1), 59-65.

・Aron, A., Norman, C. C., Aron, E. N., McKenna, C., & Heyman, R. E. (2000). Couples' shared participation in novel and arousing activities and experienced relationship quality. Journal of Personality and Social Psychology, 78(2), 273-284.

・Eastwick, P. W., & Finkel, E. J. (2008). Sex differences in mate preferences revisited: Do people know what they initially desire in a romantic partner? Journal of Personality and Social Psychology, 94(2), 245-264.

・Karney, B. R., & Bradbury, T. N. (1995). The longitudinal course of marital quality and stability: A review of theory, method, and research. Psychological Bulletin, 118(1), 3-34.

・国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」https://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou16/doukou16_gaiyo.asp

・IBJ「お見合いと交際のルール&マナー」https://www.ibjapan.com/success/manners/

・IBJ「結婚相談所の真剣交際とは?仮交際からの進み方やルール、確認事項を解説」https://www.ibjapan.com/marriage/p_7720/

この記事を書いた人

関口美奈子(せきぐち みなこ)

恋愛心理研究家・作家。結婚相談所エースブライダルとメンズ眉毛サロンWinsome(新宿・吉祥寺・高円寺)を運営。のべ3万人以上の男女と向き合ってきた現場経験と心理学をもとに恋愛・結婚・人間関係・コミュニケーションを執筆し、自治体や企業、官公庁でも講演。著書はKADOKAWAほかより刊行、中国韓国台湾で翻訳出版。

公式サイト https://sekiguchiminako.com/

著書:『最初の男になりたがる男 最後の女になりたがる女』『気遣いを恋と勘違いする男 優しさを愛と勘違いする女』『働く人の悩みを89%解決する コミュニケーションの極意』

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