親と仲がいいのに、なぜか結婚が遠い「いい娘」を卒業する。
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【30代半ばの婚活】【夏帆症候群】
結論|親を大切にすることと、親を少し寂しくさせることは、両立します
一人暮らしを始めたとき、思っていた以上に楽だった。
帰る時間を気にしなくていいし、休日も、自分の好きなように使える。
実家が嫌だったわけではないのに、自分だけの部屋に帰ると、ほっとする。
そして、その「ほっとした自分」に少し罪悪感を覚える。
親には大切に育ててもらったし、今も関係は悪くない。
だから、自分の自由を喜ぶことが、親を遠ざけることのように感じられるのかもしれません。
婚活でも、似たことが起きます。
「私はこの人が好き」と思うより先に、「両親はどう思うかな」が浮かんでくる。
それは、あなたが自立していないからではありません。
大切な人を悲しませずに生きようとしてきた。
その優しさが、自分の人生を選ぶ場面でも少しだけ残っているのだと思います。
親は何も言っていないのに、親の顔が浮かぶ
仮交際中の彼に、「いずれ会社を辞めて、自分で仕事をしたい」と言われた。
そのときは、意外に嫌ではなかった。
むしろ、彼らしいなと思った。
ところが帰宅してから、「うちの親なら心配するだろうな」と考えた途端、急に彼が頼りなく見えてくる。
こういう迷いは厄介です。
親に反対されたわけではないし、自分でも親に従ったつもりはない。
いつの間にか、親の心配を自分の判断として考え始めているからです。
だから、すぐに答えを出さなくていい。
彼を頼りないと思ったのは、いつからだっただろう。
そこまで戻ってみると、自分の気持ちがもう一度見えてくることがあります。
「いい娘」だったことを、悪かったことにしなくていい
村上春樹さんの小説から言葉を借りて、私たちが「夏帆症候群」と呼んでいる女性たちを考えるとき、ここはとても大切なところです。
親の言いなりだったわけではありません。
進学も仕事も、自分で考えて選んできたし、親と大喧嘩をする必要もなく、それなりにうまくやってきたのでしょう。
それはそれでよかったのだと思います。
ただ、結婚には、それまでとは少し違う選び方を求められることがあります。
親が安心する人より、自分が一緒にいたい人を選ぶ。
その選択によって、親が少し寂しそうな顔をすることだってあるかもしれません。
そこで「親を悲しませてしまった」と思わなくてもいいのです。
娘が自分の人生をつくり始めれば、親が少し寂しくなることはあります。
その寂しさまで、あなたが引き受けなくていい(アドラー心理学では「課題の分離」と言います)。
一度だけ、「親のいない世界」で考えてみる
もし婚活で誰かを前にして迷ったら、一度だけ想像してみてください。
親の期待も、世間の評価もなく、この人といる自分だけを見たら、私はどう感じるだろう。
条件として説明しにくいところはある、でもまた会いたい。
将来が全部見えるわけではない、でもこの人の前では少し自分らしくいられる。
そんな気持ちがあるなら、すぐに消してしまわず、もう少し大切にしてみてもいいと思います。
結婚相手を選ぶというのは、ときには少し格好悪く、親にも上手に説明できない選択を、自分で引き受けることでもあります。
結婚は、「親と私」の外側に家庭をつくること
結婚しても、親は親です。
大切にしていいし、頼ることがあってもいい。
ただ、人生の中心には少しずつ、「親と私」とは別の場所ができていきます。
そこにいるのは、あなたと、あなたが選んだ人です。
二人で夕飯を食べ、喧嘩をして、仲直りをして、少しずつ自分たちの暮らし方を決めていく。
それは親を見捨てることではありません。
親からもらった人生を、今度は自分の手で続けていくことなのだと思います。
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