「夏帆症候群」で読み解く婚活のフェードアウト
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結論:距離を置きたくなったからといって、相手を嫌いになったとは限りません
お見合いは楽しかったし、初回デートも悪くなかった。
ところが仮交際で二回、三回と会い、相手からの好意が見え始めると、なぜか気持ちが重くなる。
LINEが来ても、返信するのが億劫になってしまう。
「いい人なのに、どうして?」
「私って結婚に向いていないのかな」
そんなふうに、自分を疑わないでください。
このシリーズで「夏帆症候群」と呼んでいる人たちには、相手が嫌になったというより、相手との距離が縮まったことで、自分のペースを保てなくなるような息苦しさを感じている場合があります。
離れる前に、一度だけ試してほしいことがあります。
相手との距離ではなく、自分にちょうどいい距離を、自分の言葉でつくってみることです。
好かれたはずなのに、なぜか逃げたくなる
最初のお見合いでは、むしろ好印象だった。
ところが相手から「また会いたいです」と言われ、LINEが増えてくると、少しずつ疲れてしまう。
次のデートを楽しみにしていたはずなのに、予定が近づくと気が重い。
返信も後回しになり、そのまま交際を終わらせたくなる。
ここで厄介なのは、相手に分かりやすい落ち度がないことです。
嫌なことをされたなら理由が分かります。
でも、優しくしてもらっているのに苦しいから、「やっぱり私は結婚に向いていないのかも」と自分のほうを責めてしまう。
でも、本当にそうでしょうか。
苦しいのは「相手」ではなく、近づき方かもしれない
相手から好意を向けられると、嬉しいだけではなく、「応えなければ」という気持ちが生まれることがあります。
もう少し長く一緒にいたそうだから帰りづらい。
毎日LINEが来るから、自分も返したほうがいい気がする。
相手は何も強制していません。
それでも、人に合わせることが自然にできる人ほど、知らないうちに自分のペースを相手へ渡してしまうことがあります。
すると、相手そのものが嫌なわけではないのに、その人と関わること自体が重くなってくる。
「会いたくない」は、ときに「この人が嫌い」ではなく、「このままのペースでは苦しい」という身体からの知らせなのかもしれません。
フェードアウトする前に、「今日は1時間で」と言ってみる
ここで必要なのは、我慢してデートを続けることではありません。
むしろ、自分が疲れない範囲を先に相手へ伝えてみてください。
「今日は少し疲れやすいので、1時間くらいで失礼しますね」
これだけでもいいのです。
相手に悪く思われないように無理をして三時間付き合い、帰宅してからぐったりして「もう会いたくない」となるより、自分で決めた一時間を気持ちよく過ごして帰る。
すると、「この人といると疲れる」と思っていたものの中に、実は自分が無理をしていた分もあったことに気づくかもしれません。
境界線は、相手を遠ざけるための線ではありません
心理学では、自分と相手のあいだにある境目を「バウンダリー(境界線)」と呼ぶことがあります。
婚活で境界線を持つというと、少し冷たく聞こえるかもしれません。
でも本来は逆です。
「今日はここまで」「私はこういうペースが心地いい」と言えるから、相手から消えずに済む。
そして、その言葉を相手が尊重してくれるかどうかも、結婚相手を見極める大切な材料になります。
成婚したあとには、もっと長い時間を二人で過ごします。
だからこそ、ずっと合わせ続けなくても一緒にいられる関係を、婚活のうちから少しずつつくってほしいのです。
カウンセラーと、「離れたい」の中身を見てみる
ただ、息苦しくなっている最中に、「相手が嫌なのか」「自分のペースを失っているだけなのか」を一人で見分けるのは簡単ではありません。
だから私たちは、仮交際で「もう終了したいです」と言われたとき、無理に引き止めるのではなく、その気持ちが生まれたところを一緒に振り返ります。
すると、
「本当は、毎週会うのが少ししんどかったんです」
と、交際終了とは別の本音が見えてくることがあります。
それなら、すぐに離れなくてもいいかもしれません。
「もう少しゆっくり仲良くなりたいです」と伝えて、それでも安心して付き合える相手なのかを確かめてから決めても遅くありません。
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仮交際が始まるところまではいくのに、二回、三回とデートすると急に距離を置きたくなる。
そんなことが何度か続いているなら、「私は結婚に向いていない」と結論を出す前に、一度その息苦しさを私たちと一緒に見てみませんか。
リアルラブでは交際を続けることを正解にはしません。
本当に合わない相手なら、次へ進むことも大切です。
ただ、相手が嫌だったのか、それとも自分のペースを守れないことが苦しかったのか。
そこを丁寧に分けていくと、次の婚活は変わります。
誰かと近づくために、自分を明け渡す必要はありません。
自分の領域を持ったまま、それでも誰かと近づいていける。
その感覚を育てることが、幸せな成婚の先まで続く関係につながっていきます。