仮交際で好きになれない・ときめかない|好きは後払い
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こんにちは。恋愛心理研究家の関口美奈子です。
仮交際で好きになれないのは、失敗ではありません。婚活では、それが「ふつうの順番」です。
婚活の「好き」は、会う前に払われる前払いではなく、会って、話して、同じ時間を重ねたあとに届く「好きの後払い」だからです。
この記事では、仮交際でときめかないときに「好き」が育つ条件と、育たない相手を見極める期限を、IBJの交際ルールと心理学の研究をもとに、デートの組み立て方や伝え方の例文つきで整理しました。
いい人なのは、わかっている。
話していて嫌なところもない。
なのに、次のデートの前日になると少し気が重い。LINEが来ても、胸が高鳴らない。
「このまま進んでいいのかな」「私が贅沢なのかな」と、ひとりで考え込んでしまう時期は、本当にしんどいですよね。
のべ3万人以上の男女と向き合ってきて、仮交際の相談でいちばん多い言葉のひとつが「いい人なんですけど、好きになれなくて」です。
同じ言葉を言っていた方が「今はこの人じゃなきゃ嫌です」と笑って成婚していくのも、我慢したまま進んで苦しくなった方も、どちらも見てきました。
違いを分けるのは、気持ちの強さではありません。好きが育つ条件がそろっていたかどうかと、見極めの期限を決めていたかどうかです。
この記事の結論
・仮交際で好きになれない、ときめかないのは、よくあることです。婚活は好きになる前に会う仕組みなので、「好き」はあとから育つ後払いになりやすいのです。
・好きが育つ条件は、①会う回数と時間、②自己開示の往復、③新しい体験を一緒にすること、④「ちゃんと受け止めてもらえた」感覚の4つ。ときめきがないのは、この条件がまだそろっていないだけのことがよくあります。
・見分けの基準は「会う前」ではなく「会ったあと」の気持ちです。会う前は面倒でも、会ったあとに少し軽くなるなら育つ余地があります。会ったあとのほうが重い、触れられるのがつらい、尊重されていないと感じるなら、育たない側のサインです。
・期限の目安は、IBJの仮交際期間(1か月〜1か月半、交際はお見合いの日から3か月がルール)の中で、3回目までは判断を保留し、半日デートを含む4〜5回目で見極めること。迷ったら、担当カウンセラーに「期限つきで続けたい」と伝えましょう。
この記事を書いた人:関口美奈子(恋愛心理研究家・作家)
著書『最初の男になりたがる男 最後の女になりたがる女』『気遣いを恋と勘違いする男 優しさを愛と勘違いする女』『働く人の悩みを89%解決する コミュニケーションの極意』。KADOKAWAほかより刊行し、中国・韓国・台湾で翻訳出版。TBS「王様のブランチ」のBOOKランキングにも掲載されました。結婚相談所エースブライダルを主宰し、のべ3万人以上の男女と向き合ってきた経験と心理学から書いています。
仮交際で好きになれないのは、おかしいこと?
おかしいことではありません。結婚相談所の婚活は、好きになった人と会うのではなく、会ってから好きになるかを確かめる仕組みだからです。
ふつうの恋愛では、職場や友人の集まりで何度も顔を合わせ、なんとなく気になり、そのうち好きになってから交際が始まります。
ところが婚活では、プロフィールと1時間のお見合いだけで仮交際が始まります。
好きになる前に、交際という名前がついている。だから「交際しているのに好きじゃない」というズレが起きるのは、仕組みとして自然なことなんです。
研究でも、相手をよく知るほど評価が変わることが示されています。
アメリカの心理学者イーストウィックとハントは、大学のクラスメイトどうしが学期の初めと終わりに互いをどう評価するかを調べました。その結果、恋愛相手としての評価は「みんなが同じように魅力的だと感じる部分」より、「その人とその相手の間だけで生まれる、ふたり固有の評価」のほうが大きいことがわかりました(Eastwick & Hunt, 2014)。
同じ研究者たちは、167組のカップルを調べ、付き合う前に長く知り合っていたカップルや友人から始まったカップルほど、見た目の魅力が釣り合っている度合いが弱いことも示しています(Hunt, Eastwick & Finkel, 2015)。
つまり、時間をかけて相手を知った人ほど、第一印象の見た目ではなく、その人ならではの良さで相手を選んでいるということです。
もうひとつ、心強い研究があります。
アメリカで暮らすインド系の夫婦を調べた研究では、お見合い結婚の夫婦と恋愛結婚の夫婦とで、結婚への満足度、コミットメント、そして情熱的な愛や穏やかな愛の強さに差が見られませんでした(Regan, Lakhanpal & Anguiano, 2012)。
小さな調査なので言い切れませんが、「始まりにときめきがない結婚は、愛のない結婚になる」とは限らないことを示す材料です。
婚活の「好き」は、最初にまとめて払われるものではありません。
会うたびに少しずつ届く、後払いです。
だから、3回目までにときめかないことを理由に、自分を責める必要はまったくないんですよ。
仮交際で「ときめかない」のは、なぜ?
多くの場合、相手に魅力がないからではなく、ときめきの基準が「不安」や「条件」の側にずれているか、好きが育つ材料がまだ足りていないからです。
現場でよく見る理由を5つに分けますね。自分がどれに近いかを見ると、次の一手が変わります。
①ときめきの基準が「追いかける不安」になっている
何が起きているか:人は、相手の気持ちがわからないときほど、その人のことを考え続けてしまいます。アメリカの研究では、女子学生に男子学生のプロフィールを見せ、「あなたをとても気に入っている」「ふつうくらい」「どちらかわからない」と伝え分けたところ、いちばん惹かれたのは「どちらかわからない」と言われた相手でした。わからないぶん、その人のことを考える時間が増えたからです(Whitchurch, Wilson & Gilbert, 2011)。
婚活の場面での見え方:仮交際の相手は、毎回きちんと連絡をくれて、次の日程もすぐに出してくれる。そのわかりやすさに、胸が動かない。むしろ返信の遅い別の人のほうが気になってしまう。
見分けのポイント:「ときめかない」の正体が「不安にならない」なら、それは相手の欠点ではなく、誠実さの証拠かもしれません。安心できる人と一緒にいて胸が高鳴らないのは、心がちゃんと休めているからでもあります。
②まだ、表面の会話しかしていない
何が起きているか:人と人が近づくのは、少しずつ深い話を打ち明け合ったときです。初対面の二人に、だんだん深くなる質問を45分間交互に話してもらった実験では、ただの雑談をしたペアより、相手を近く感じる度合いがはっきり高くなりました(Aron et al., 1997)。
婚活の場面での見え方:3回会ったけれど、話したのは仕事、休日の過ごし方、好きな食べ物。どれも感じよく盛り上がったのに、相手がどんな人なのか、まだよくわからない。
見分けのポイント:相手の「大事にしているもの」や「これまでで一番うれしかったこと」を知らないなら、好きになる材料がまだ届いていないだけです。判断するのは、深い話を一度してからでも遅くありません。
③毎回、同じ形のデートを繰り返している
何が起きているか:カップルが新しい体験を一緒にすると、関係の満足度が高まることがわかっています。反対に、いつも同じ過ごし方は「退屈」を生み、それが満足度を下げていました(Aron et al., 2000)。
婚活の場面での見え方:毎回、駅前のカフェで2時間向かい合って話して解散。会話は途切れないけれど、印象に残る場面がない。
見分けのポイント:向かい合う面接型のデートしかしていないなら、まだ「一緒に何かをしたときの彼(彼女)」を見ていません。並んで歩く、一緒に選ぶ、初めての場所に行く。その景色の中で初めて見える顔があります。
④会いながら「条件の答え合わせ」をしている
何が起きているか:スピードデーティングの研究では、事前に語っていた理想の条件は、実際に会った相手への惹かれを予測しませんでした(Eastwick & Finkel, 2008)。条件で相手を見ている間は、心が動く瞬間を見逃しやすいのです。
婚活の場面での見え方:デートの間ずっと、「年収は条件に合っている」「身長はもう少し高いほうが」「趣味は合わないな」と、頭の中のチェック表と照らし合わせている。
見分けのポイント:デートのあとに思い出すのが「条件のどこが合っていたか」ばかりなら、目の前の人をまだ見ていないのかもしれません。「今日、いちばん笑ったのはどこだったか」を思い出せるかどうか、試してみてください。
⑤あなた自身が、少し疲れている
何が起きているか:お見合いと仮交際が続くと、誰でも心の燃料が減ります。燃料が少ないときは、どんな相手に会っても気持ちが動きにくくなります。
婚活の場面での見え方:今の相手だけでなく、ここ最近会った誰にもときめかない。デートの予定を入れること自体が重く感じる。
見分けのポイント:「誰にも」ときめかないなら、見直したいのは相手ではなくペースのほうです。予定を詰めすぎていないか、カウンセラーと確かめてみてください。
「好き」が育つ条件は?
好きが育つのは、①会う回数と時間、②自己開示の往復、③新しい体験の共有、④受け止めてもらえた感覚、の4つがそろったときです。
ときめかない相手を見切る前に、この4つが今の交際にあるかを確かめてみてください。ない条件は、次のデートで足すことができます。
条件①:会う回数と、一緒にいる時間
心理の仕組み:初対面どうしの会話を調べた実験では、やりとりの回数が多いほど、相手への好意が高まりました。その理由として、相手が自分の話にちゃんと応えてくれる感覚、一緒にいる心地よさ、相手を知った感覚の3つが挙げられています(Reis et al., 2011)。
婚活の場面:IBJでは、仮交際中はできるだけ週に1回会うことがすすめられています。2週間に1回のペースだと、会うたびに「はじめまして」に近い距離から始まり、好きが積み上がりにくくなります。
今日からできること:次の2〜3週間だけ、週1回のペースを守ってみる。短い時間でもかまいません。平日の夜に1時間の食事を挟むのも立派な1回です。
条件②:自己開示の「往復」
心理の仕組み:前の章でご紹介したとおり、深さを少しずつ上げながら打ち明け合うことで、人は相手を近くに感じます(Aron et al., 1997)。ポイントは、片方だけが話すのではなく、打ち明けて、受け取って、打ち明け返す「往復」になっていることです。
婚活の場面:仮交際の2回目、3回目で、相手の価値観に触れる質問を一つだけ入れてみます。重すぎる話はいりません。
そのまま使える質問の例:
「これまでで、いちばんうれしかった誕生日ってどんな日でしたか?」
「〇〇さんが、仕事で大事にしていることって何ですか?」
「10年後の休日、どんなふうに過ごしていたいですか?」
「最近、ちょっと落ち込んだことってありました? 私はこの前……」
質問したら、あなたも同じテーマで少し話してください。聞かれ続けるだけだと、相手は面接の気分になります。
条件③:新しい体験を一緒にすること
心理の仕組み:一緒に新しいことをすると、関係への満足度が上がり、マンネリによる退屈が減ることがわかっています(Aron et al., 2000)。
婚活の場面:カフェの面接型デートから、並んで何かをするデートに切り替えます。
デートの例:
・行ったことのない街を、地図を見ながら歩く
・美術館や展示を見て、帰りに「どれが好きだった?」と話す
・料理教室や陶芸体験のような、手を動かす体験
IBJのルールで、交際中の宿泊をともなう旅行は禁止されています。日帰りで、明るい時間に楽しめる場所を選びましょう。
条件④:「ちゃんと受け止めてもらえた」感覚
心理の仕組み:①のReisらの研究でも、好意を高めた理由の一つが「相手が自分の話にちゃんと応えてくれる」感覚でした。人は、自分をわかろうとしてくれる人を好きになります。
婚活の場面:あなたが話したことを、相手が次のデートで覚えていたか。あなたの小さな変化に気づいたか。困ったときにどう扱ってくれたか。ときめきより先に、この「受け止められた記憶」が積もっていきます。
見分けのポイント:これは与える側にもなれる条件です。あなたが相手の話を覚えて返すと、相手も変わり、あなたの気持ちも動きやすくなります。
育つ「好きじゃない」と、育たない「好きじゃない」の見分け方は?
いちばん確かな見分け方は、「会う前」ではなく「会ったあと」の気持ちを見ることです。
会う前の気持ちは、疲れや天気や仕事で簡単に揺れます。でも、会ったあとの気持ちには、その人と過ごした時間の中身がそのまま残ります。
育つ余地がある「好きじゃない」
・会う前は少し面倒だけれど、会ったあとは「思ったより楽しかった」と感じる
・ときめきはないけれど、一緒にいて疲れない
・相手の話を、あとからふと思い出すことがある
・相手の小さな気づかいを「ありがたい」と感じられる
・この人を断る場面を想像すると、少しだけもったいない気がする
育ちにくい「好きじゃない」
・会ったあとのほうが、会う前より気持ちが重い
・手が触れる、近くに座るといった距離の近さが、はっきりつらい
・話を否定される、見下される、約束を軽く扱われるなど、尊重されていないと感じる
・一緒にいる間、ずっと演技をしている感覚がある
・この人を断る場面を想像すると、ほっとする
とくに大切なのは、「退屈」と「嫌悪」を分けることです。
退屈は、会い方を変えれば動くことがあります。けれど、近づかれることへのはっきりした拒否感や、尊重されていないという感覚は、回数を重ねても育ちにくい。むしろ回数を重ねるほど、あなたをすり減らしていきます。
見極めの期限は、何回目・いつまで?
目安は、3回目までは判断を保留し、半日デートを含む4〜5回目で見極めることです。
これは統計ではなく現場で見てきた目安ですが、IBJの交際ルールと照らしても無理のない線です。
IBJでは、お見合い後の交際期間は、お見合いの日から3か月がルールです。
その中で、仮交際は1か月〜1か月半、真剣交際は1か月半〜2か月が目安とされています。
週に1回会えば、仮交際の1か月半でおよそ5〜6回会える計算になります。
この期間の使い方を、ざっくり次のように考えてみてください。
1〜2回目(お見合いから2週間ほど):判断しない時期。初デートは2時間程度で、緊張して本来の姿が見えないのはお互いさまです。「嫌じゃなければ次へ」で十分です。
3回目(3〜4週間目):深い話を一つ入れる時期。自己開示の往復が起きるかを見ます。
4〜5回目(1か月〜1か月半):半日デートなど、いつもと違う形で会う時期。会ったあとの気持ちが一度でも軽くなったか、を確かめます。
見極めのタイミング:ここまで来て、会ったあとに軽くなる瞬間が一度もないなら、区切りを考えてよいころです。反対に、少しでも「また会ってもいいかな」が出てきたなら、カウンセラーと相談して、もう少し続ける選択もあります。
なお、IBJの成婚者を分析したデータでは、交際日数が約4か月(120日)を過ぎると、関係が進む確率が下がる傾向が示されています。
好きが育つのを待つことは大切ですが、待つ時間にも期限をつける。この二つは、どちらも相手とあなた自身を大切にするためのものです。
好きになれない相手と、次のデートで何を試せばいい?
次のデートでは、「会い方」「話の深さ」「あなたの見方」のうち一つだけ変えてみてください。一つ変えるだけで、見える景色はかなり変わります。
①会い方を変える:向かい合うカフェから、食事と散歩と寄り道を組み合わせた半日デートへ。誘うときは、たとえばこう送ります。
「次は、〇〇のあたりを歩いてみませんか。気になっているお店があって、〇〇さんとも行ってみたいなと思っています」
②話の深さを一段だけ上げる:条件②の質問から一つ選び、気持ちがほぐれたデートの後半に入れます。答えを聞いたら「どうしてそう思うようになったんですか?」ともう一歩だけ。相手の答えの続きに、その人らしさが出ます。
③あなたの見方を変える:その日は条件のチェックをお休みして、相手のいいところを一つ見つける日と決めて会います。帰り道に「今日いちばん笑った場面」をメモしておくと、会ったあとの気持ちが正しく見えやすくなります。
この3つを試しても会ったあとが重いままなら、それは確かめたうえでの答えです。
担当カウンセラーや相手には、どう伝えればいい?
担当カウンセラーには、正直に「好きになれるかわからない」と伝えて大丈夫です。むしろ、早めに伝えてもらえるほど、打てる手が増えます。
カウンセラーへの伝え方の例:
「〇〇さんはとてもいい方で、会うのは嫌ではないんです。ただ、気持ちが動いている感じがまだなくて。あと2回、会い方を変えて会ってみて、それでも変わらなければお断りを考えたいです」
ポイントは、気持ち・事実・期限をセットにすることです。「いつまで続けるか」まで言葉にすると、相手側のカウンセラーとの調整もしやすくなります。
相手が真剣交際を急いでいるときも、カウンセラー経由が安心です。直接言うなら、前向きな形にします。
「〇〇さんと過ごす時間は楽しいです。ただ、私は気持ちが追いつくのに少し時間がかかるタイプで。もう少し、いろいろな場所でお会いしながら知っていけたらうれしいです」
お断りを決めたときは、IBJのルールどおり、担当カウンセラーを通して伝えます。相手に直接連絡する必要はありません。
「この気持ちは育つのか、それとも違和感なのか」。
ひとりで考えると、どうしても「贅沢なのかな」「逃したら次はないかも」という不安に引っぱられがちです。
第三者の目で、会ったあとの気持ちや、会い方の工夫を一緒に整理できると、判断はぐっと楽になります。
エースブライダルでは、仮交際で気持ちが動かないときの会い方の組み立てや、続けるか区切るかの整理も、カウンセラーが一緒に考えています。まずは無料相談で、今の交際のことを聞かせてくださいね。
好きになれないとき、やってはいけないことは?
いちばん避けたいのは、「好きなふり」をしたまま、期限を決めずに先へ進むことです。
好きになれない自分を責める気持ちから、次のような行動をとってしまう方は少なくありません。どれも、あなたと相手の両方を苦しくします。
・好きなふりをして、真剣交際に進む:「進めば好きになるかも」と先に形だけ整えると、真剣交際で他の方との交際をすべて止めたあとに、引き返しにくくなります。
・期限を決めずに、会い続ける:相手の大切な時間も、あなたの婚活の時間も止まってしまいます。
・ときめかない理由を、相手の欠点探しで埋める:「だって話がつまらないし」と理由を集め始めると、相手の良さが目に入らなくなります。
・過去の恋愛の「好き」と比べる:不安や駆け引きで高まった昔の恋と、安心から始まる今の関係は、そもそも温度の上がり方が違います。
・ひとりで結論を出して、急に連絡を減らす:フェードアウトは相手を混乱させます。区切るときもカウンセラーを通して、きちんと伝えましょう。
好きになれるか迷ったときのチェックリストは?
次の10項目のうち、前半5つ(育つサイン)に多く当てはまるなら、会い方を変えて続ける価値があります。
後半5つ(育ちにくいサイン)に2つ以上当てはまるなら、区切りを考えてよいタイミングです。
育つサイン
□ 会ったあとに「思ったより楽しかった」と感じた日がある
□ 一緒にいて、気をつかいすぎず疲れない
□ 相手の話を、あとで思い出すことがある
□ 相手の気づかいを「ありがたい」と素直に思える
□ まだ深い話や、いつもと違う形のデートをしていない
育ちにくいサイン
□ 会ったあとのほうが、会う前より気持ちが重い
□ 手が触れる、近くに座ることがはっきりつらい
□ 話をさえぎられる、否定されるなど、尊重されていないと感じる
□ 一緒にいる間、ずっと演技をしている
□ 断る場面を想像すると、ほっとする
好きを育てられる人は、何が違う?
好きを育てられる人は、恋を「落ちるもの」ではなく「育てるもの」として扱える人です。
そして、育てる力のある人は、育たない関係を見極める力も持っています。
持てる人は、ここで3つのことをしています。
①ときめきを待つより、先に関心を差し出す
相手が自分をときめかせてくれるのを待つのではなく、自分から相手に興味を向ける。
「この人のどこが面白いんだろう」と探しにいく人の前では、相手もだんだん本来の姿を見せてくれます。
好きは、受け取るものであると同時に、自分から育てにいくものでもあるんです。
②安心を、退屈と取り違えない
不安で胸が高鳴る恋ばかりしてきた人ほど、安心できる相手を「物足りない」と感じがちです。
持てる人は、落ち着いていられる時間を「退屈」ではなく「ご縁が合っているしるし」と受け取れます。
結婚は、毎日を一緒に暮らすことです。心が休まる相手の価値は、時間がたつほど大きくなっていきます。
③期限を決めて、誠実に区切る
育てる努力をしたうえで、それでも気持ちが動かないなら、期限どおりに区切る。
それは冷たさではなく、相手の時間を大切にする誠実さです。
「好きになれなかった」ことに罪悪感を持つより、「きちんと向き合った」ことを自分で認めてあげてください。その経験は、次の出会いで必ず生きます。
まとめ:婚活の「好き」は後払いで届く
仮交際で好きになれない、ときめかないのは、婚活ではよくあることです。
婚活は好きになる前に会う仕組みなので、「好き」は会う回数、自己開示の往復、新しい体験、受け止められた感覚が積み重なったあとに届きます。
見分けるときは、会う前ではなく「会ったあと」の気持ちを見る。
退屈は会い方で変わることがありますが、近づかれることへのはっきりした拒否感や、尊重されていない感覚は育ちにくいものです。
3回目までは保留、4〜5回目で見極め。期限を決めて、担当カウンセラーと一緒に進めてください。
好きになる順番が、ふつうの恋愛と違うだけ。
あなたの心は、きっとちゃんと動く準備をしていますよ。
よくある質問
Q.仮交際で好きになれないまま、真剣交際に進んでもいいですか?
A.「嫌ではない」「会ったあとに気持ちが軽くなる」があるなら、真剣交際の中で気持ちが育っていく方もいます。ただ、真剣交際では他の方との交際をすべて止めることになるので、「好きなふり」で進むのはおすすめしません。迷っているなら、仮交際のうちに会い方を変えて確かめ、担当カウンセラーに相談してから決めましょう。
Q.何回会っても好きになれないなら、断るべきですか?
A.現場で見てきた目安は、半日デートを含めて4〜5回会っても、会ったあとに軽くなる瞬間が一度もないなら区切りどきです。見るべきは回数そのものより、会い方や話の深さを変えて試したかどうかです。試したうえでの答えなら、自信を持って区切ってかまいません。
Q.ときめきがない相手と結婚しても、うまくいきますか?
A.始まりにときめきがなくても、安心や尊敬から愛情が深まっていく夫婦はたくさんいます。お見合い結婚と恋愛結婚の夫婦を比べた研究でも、満足度や愛情の強さに差は見られませんでした。ただし、ときめきがないことと、一緒にいるのがつらいことは別物です。後者なら無理に進まないでください。
Q.いい人なのに好きになれない自分が、贅沢に思えます。
A.贅沢ではありません。結婚は長く一緒に暮らすことなので、気持ちを大切にするのは当然のことです。ただ、「いい人」の良さがまだ見えていないだけのこともあります。条件のチェックをお休みして、相手のいいところを探す日として一度会ってみてください。
Q.生理的に無理、と感じるのは直せますか?
A.清潔感や服装、話し方など、変えられる部分が原因なら、印象が変わることはあります。一方で、手が触れることや近くにいることにはっきりした拒否感がある場合は、回数を重ねても育ちにくいものです。無理を続けず、カウンセラーに相談して区切りを考えましょう。
Q.相手はすごく好意を示してくれていて、断るのがつらいです。
A.好意を向けてくれる相手ほど、断るのは心苦しいですよね。でも、気持ちが動かないまま続けるほうが、相手の大切な時間を使ってしまいます。IBJでは、お断りは担当カウンセラーを通して伝えるのがルールなので、直接伝える必要はありません。感謝の気持ちを添えて、カウンセラーにお願いしましょう。
参考にした研究・資料
・Eastwick, P. W., & Hunt, L. L. (2014). Relational mate value: Consensus and uniqueness in romantic evaluations. Journal of Personality and Social Psychology, 106(5), 728-751.
・Hunt, L. L., Eastwick, P. W., & Finkel, E. J. (2015). Leveling the playing field: Longer acquaintance predicts reduced assortative mating on attractiveness. Psychological Science, 26(7), 1046-1053.
・Regan, P. C., Lakhanpal, S., & Anguiano, C. (2012). Relationship outcomes in Indian-American love-based and arranged marriages. Psychological Reports, 110(3), 915-924.
・Whitchurch, E. R., Wilson, T. D., & Gilbert, D. T. (2011). "He loves me, he loves me not . . . ": Uncertainty can increase romantic attraction. Psychological Science, 22(2), 172-175.
・Aron, A., Melinat, E., Aron, E. N., Vallone, R. D., & Bator, R. J. (1997). The experimental generation of interpersonal closeness: A procedure and some preliminary findings. Personality and Social Psychology Bulletin, 23(4), 363-377.
・Aron, A., Norman, C. C., Aron, E. N., McKenna, C., & Heyman, R. E. (2000). Couples' shared participation in novel and arousing activities and experienced relationship quality. Journal of Personality and Social Psychology, 78(2), 273-284.
・Eastwick, P. W., & Finkel, E. J. (2008). Sex differences in mate preferences revisited: Do people know what they initially desire in a romantic partner? Journal of Personality and Social Psychology, 94(2), 245-264.
・Reis, H. T., Maniaci, M. R., Caprariello, P. A., Eastwick, P. W., & Finkel, E. J. (2011). Familiarity does indeed promote attraction in live interaction. Journal of Personality and Social Psychology, 101(3), 557-570.
・IBJ「お見合いと交際のルール&マナー」https://www.ibjapan.com/success/manners/
・IBJ「結婚相談所の仮交際(プレ交際)って何?失敗しない仮交際の進め方」https://www.ibjapan.com/marriage/p_8938/
・IBJ「結婚相談所の真剣交際とは?」https://www.ibjapan.com/marriage/p_7720/
・IBJ 婚活未来ラボ「データが示す『決断のタイムリミット』」https://www.ibjapan.jp/mirai-lab/seikon-hakusho/511/
この記事を書いた人
関口美奈子(せきぐち みなこ)
恋愛心理研究家・作家。結婚相談所エースブライダルとメンズ眉毛サロンWinsome(新宿・吉祥寺・高円寺)を運営。のべ3万人以上の男女と向き合ってきた現場経験と心理学をもとに恋愛・結婚・人間関係・コミュニケーションを執筆し、自治体や企業、官公庁でも講演。著書はKADOKAWAほかより刊行、中国韓国台湾で翻訳出版。
公式サイト https://sekiguchiminako.com/
著書:『最初の男になりたがる男 最後の女になりたがる女』『気遣いを恋と勘違いする男 優しさを愛と勘違いする女』『働く人の悩みを89%解決する コミュニケーションの極意』
「この人を好きになれるのかな」と迷ったまま、ひとりで答えを出そうとしていませんか。
エースブライダルでは、恋愛経験ゼロから入会した方のうち98%が交際に進んでいます(※結婚相談所エースブライダルの実績。集計期間2025年1月〜2026年9月26日、仮交際を含む)。
交際の進め方や気持ちの整理も、カウンセラーが一緒に考えます。無理な勧誘はしませんので、気軽にお話しにいらしてくださいね。