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年の差婚の婚活|叶う人は年齢より「時差」を見る

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エースブライダル「年の差婚の婚活|叶う人は年齢より「時差」を見る」-1

こんにちは。恋愛心理研究家の関口美奈子です。

年の差婚は、今の婚活でむしろ「縮んでいる」結婚のかたちです。

IBJの成婚者を見ると、夫婦の平均年齢差はこの8年で4.23歳から2.77歳へ小さくなり、妻が年上の夫婦は約1.8倍に増えました。

それでも年の差婚をかなえる人は、確かにいます。その人たちに共通しているのは、年齢の数字ではなく、ふたりの間にある「人生の時差」を先に見て、話し合える人だということです。

この記事では、国の人口動態統計とIBJの公式データ、心理学の研究をもとに、年の差婚の現実、うまくいくカップルの共通点、結婚相談所での進め方、年上側と年下側それぞれのNGまでお伝えします。

「年上の人のほうが落ち着いていて安心できる」

「年下の人と結婚したいけれど、現実的なのかな」

「好きになった人と年が離れていて、周りにどう思われるか不安」

年の差について悩む方は、年上を望む人、年下を望む人、そして年の差のある相手を好きになった人と、立場もさまざまです。

のべ3万人以上の男女と向き合ってきて感じるのは、年の差婚で苦しくなる人とうまくいく人の差は、年齢差の大きさではない、ということです。

苦しくなるのは、年齢を「条件」として扱ってしまう人。

うまくいくのは、年齢差を「時差」として扱える人です。

海外に住む人と付き合うとき、時差があること自体は問題になりません。問題になるのは、時差があることを知らずに、相手が寝ている時間に電話をかけ続けてしまうことです。年の差婚も、同じなんです。

この記事の結論

・婚活での年の差は、今は縮む傾向にあります。IBJの成婚者の平均年齢差は2017年の4.23歳から2025年は2.77歳に。妻が年上の夫婦は9.1%から16.8%に増えました。

・国の人口動態統計でも、初婚どうしの夫婦で妻が年上の割合は1995年の18.0%から2015年の24.2%に増えています。「年の差婚=男性が年上」という形は、もう当たり前ではありません。

・年の差婚がうまくいくかどうかは、年齢差の大きさより、体力と生活リズム、仕事の時期、お金、家族、将来の計画という5つの「人生の時差」を、交際中に言葉にして話し合えるかで決まります。

・結婚相談所で年の差婚を目指すなら、年齢だけで申し込み範囲を決めず、「なぜその年齢を望むのか」を担当カウンセラーと言葉にするところから始めましょう。

この記事を書いた人:関口美奈子(恋愛心理研究家・作家)

著書『最初の男になりたがる男 最後の女になりたがる女』『気遣いを恋と勘違いする男 優しさを愛と勘違いする女』『働く人の悩みを89%解決する コミュニケーションの極意』。KADOKAWAほかより刊行し、中国・韓国・台湾で翻訳出版。TBS「王様のブランチ」のBOOKランキングにも掲載されました。結婚相談所エースブライダルを主宰し、のべ3万人以上の男女と向き合ってきた経験と心理学から書いています。

年の差婚は、婚活でかなうの?現実は?

かなえている人はいます。ただし、婚活全体では年齢差は縮む流れにあり、「大きな年の差」は少数派です。

IBJが成婚者のデータを分析した「成婚白書」では、夫婦の平均年齢差(夫-妻)は、2017年の4.23歳から、2025年は2.77歳へと約1.5歳縮まりました。

夫婦の組み合わせで見ても、夫が年上の夫婦は82.6%から72.2%に減り、同い年の夫婦は8.3%から11.1%に、妻が年上の夫婦は9.1%から16.8%に増えています。

とくに変化が大きいのは、成婚者の年代が上の層です。

50代の成婚者では平均年齢差が7.66歳から3.57歳に、60代以上では8.33歳から3.06歳に縮まりました。

「年齢を重ねた男性は、うんと年下の女性と結婚する」というイメージは、少なくともIBJの成婚データでは当てはまらなくなってきています。

2025年の成婚者で見ると、初婚どうしの夫婦の平均年齢差は2.66歳、どちらかが再婚の夫婦は3.49歳でした。

国全体の統計でも、同じ流れが見えます。

厚生労働省の人口動態統計によると、2024年の平均初婚年齢は夫が31.1歳、妻が29.8歳でした。1995年は夫が28.5歳、妻が26.3歳でしたから、夫婦の平均初婚年齢の差は、この30年ほどで小さくなっています。

また、2016年度の人口動態統計特殊報告では、初婚どうしの夫婦で妻が年上の割合は、1995年の18.0%から2015年の24.2%に増え、夫が年上の割合は64.4%から55.0%に下がりました。

つまり今の年の差婚は、「年上の男性と年下の女性」だけの話ではありません。

年上の女性と年下の男性、同じ世代どうし、再婚どうし。いろいろな形の中から、ふたりに合う形を選ぶ時代になっているんです。

年の差婚は、何歳差からを言うの?

決まった定義はありません。現場の感覚では、5歳を超えると「年の差がある」、10歳を超えると「大きな年の差」と受け止める方が多いようです。

ただ、同じ5歳差でも、感じ方は立場によってまったく違います。

20代前半と20代後半の5歳差と、40代と50代の5歳差では、話題も体力も、置かれている人生の段階も違いますよね。

だからこの記事では、年の差を「何歳差か」ではなく、「ふたりの人生の時計がどれくらいずれているか」で考えていきます。

なぜ年の差のある相手を望むの?その心理は?

年上を望む人も年下を望む人も、多くの場合、年齢そのものではなく、年齢に重ねて見ている「安心」や「刺激」を求めています。

進化心理学の研究では、男性は年齢を重ねるほど自分より年下の相手を好む傾向が強くなり、女性は若いうちはやや年上の相手を好み、その傾向は年齢であまり変わらないことが示されています。心理学者のケンリックとキーフは、新聞の交際広告や結婚の記録など、国や時代の異なる6つの研究でこのパターンを確かめました(Kenrick & Keefe, 1992)。

ただし、これは「平均するとそういう傾向がある」という話です。

一人ひとりが結婚で幸せになれるかどうかとは別の問題ですし、先ほどのIBJのデータのように、実際の成婚では年齢差はむしろ縮んでいます。

好みとして語られる条件と、実際に結婚を決める相手は、一致しないことが多いのです。スピードデーティングの研究でも、事前に語った理想の条件は、実際に会った相手への惹かれを予測しませんでした(Eastwick & Finkel, 2008)。

現場で年の差を望む理由を聞くと、だいたい次のように分かれます。

・年上を望む人:「落ち着いていて頼れそう」「自分を受け止めてくれそう」「経済的に安定していそう」

・年下を望む人:「一緒にいると元気をもらえる」「新しいことを一緒に楽しめそう」「家族の将来を考えると年齢が気になる」

・年の差のある人を好きになった人:「たまたま好きになった人が離れていた」

どの理由も、悪いことではありません。

大切なのは、「年上だから落ち着いている」「年下だから元気」という年齢のイメージと、目の前の相手の実際の人柄を分けて見ることです。落ち着いた年下の人も、好奇心いっぱいの年上の人も、たくさんいますから。

年の差婚がうまくいくカップルは、何を話し合っている?

うまくいくカップルは、年齢差から生まれる5つの「人生の時差」を、交際中に一つずつ言葉にしています。

ここでは、それぞれの時差が何を生むか、婚活のどの場面で見えるか、そして確かめるための質問の例をまとめました。

①体力と生活リズムの時差

何が起きるか:休日の過ごし方、夜の時間の使い方、旅行の好み。年齢差があると、元気の使い方やペースにずれが出やすくなります。

婚活の場面での見え方:年下の側は朝から夜まで出かけたいのに、年上の側は午後は家でゆっくりしたい。デートの長さや時間帯の好みに、少しずつ差が出てきます。

確かめる質問の例:「理想の休日って、どんな一日ですか?」「朝型ですか、夜型ですか?」

答えが違っても大丈夫です。大事なのは、違いを知ったうえで「じゃあ土曜は出かけて、日曜はゆっくりしましょうか」と間を取れるかどうかです。

②仕事の時期の時差

何が起きるか:一方は仕事で責任が増えていく時期、もう一方は働き方を見直したい時期。仕事のピークや引退の時期がずれることで、使える時間やお金の見通しが変わります。

婚活の場面での見え方:年上の側は「あと数年で働き方を変えたい」と考えていて、年下の側は「これから仕事を頑張りたい」と思っている。お互いの将来像を話すと、時期のずれが見えてきます。

確かめる質問の例:「これから5年、仕事はどんなふうにしていきたいですか?」「何歳くらいまで、今のように働きたいと思っていますか?」

③お金の時差

何が起きるか:年齢差があると、貯蓄や収入の段階、住まいの状況、老後の準備の進み具合が違うことがよくあります。年上の側が支払いを多く持つ関係は、交際中は自然でも、結婚後には負担や遠慮のもとになることがあります。

婚活の場面での見え方:デート代をいつも年上の側が出していて、年下の側は「このままでいいのかな」と気にしている。あるいは年上の側が「頼られている」ことに疲れ始めている。

確かめる質問の例:「結婚したら、お金の管理はどうしたいですか?」「住まいは、今のところと新しく探すの、どちらがいいと思いますか?」

IBJでも、デート費用は高額にならないよう、お互いに気をつけることがすすめられています。どちらかが無理をし続ける形は、年の差婚ほど長くは続きません。

④家族の時差

何が起きるか:年齢差があると、お互いの親の年齢も離れていることが多く、親の健康や介護の時期がずれて訪れます。また、自分の親と相手の年齢が近い、ということも起きます。

婚活の場面での見え方:真剣交際に入ると、「親にどう紹介しよう」「親が年齢差をどう思うか」という話が出てきます。年上の側の親はすでに介護が必要、というケースもあります。

確かめる質問の例:「ご両親とは、どれくらいの距離で暮らしたいですか?」「もし親に何かあったとき、どんなふうに支えたいと思っていますか?」

⑤将来の計画の時差

何が起きるか:家族のかたちをどうしたいか、老後をどこでどう過ごしたいか。年齢差があると、これらを考え始めるタイミングや、残された時間の感じ方がずれます。とくに、子どもを望むかどうかなどの家族計画は、年齢と関わりやすいため、早めに確かめておきたいテーマです。

婚活の場面での見え方:一方は「まずは二人の時間を楽しみたい」、もう一方は「家族のことは早めに考えたい」。どちらも間違いではないのに、話さないままだと、真剣交際の終盤で大きなずれとして表に出てきます。

確かめる質問の例:「10年後、どんな暮らしをしていたいですか?」「家族のかたちについて、希望はありますか?」

このテーマは、仮交際の早い段階で聞くと重く感じる方もいます。仮交際の後半から真剣交際にかけて、担当カウンセラーにも相談しながら、少しずつ話していきましょう。

5つの時差は、どれも「ある」こと自体は問題ではありません。

年齢差のない夫婦にも、時差はあります。年の差婚は、それが少しだけ早く、はっきり見えるだけ。

時差を先に言葉にしたカップルほど、結婚後に「こんなはずじゃなかった」が少なくなります。

年の差婚を結婚相談所で目指すなら、どう進める?

結婚相談所で年の差婚を目指すなら、①理由を言葉にする、②申し込みの幅を少し広げる、③プロフィールで世代の橋をかける、④交際で時差を話す、の4ステップで進めるのがおすすめです。

ステップ1:「なぜその年齢か」を言葉にする

最初に、担当カウンセラーと一緒に、年齢の希望の理由を書き出してみてください。

「落ち着いた人がいい」なら、それは年齢でなく人柄の条件です。「家族のことを考えて」なら、年齢より、将来の計画が合うかどうかの条件です。

理由がわかると、年齢の条件をゆるめても、本当に大事なものは守れるようになります。

ステップ2:申し込みの年齢幅を、少しだけ広げる

年齢の条件を狭くしすぎると、出会える人の数が大きく減ってしまいます。

理想の年齢の幅に加えて、前後に少しだけ幅を持たせてみてください。現場で見てきた目安では、希望の年齢幅を前後に2〜3歳広げるだけで、「会ってみたら一番話しやすかった」という出会いが生まれることがよくあります。

年の差を望む人ほど、年の差の小さい相手とも一度会ってみると、自分が本当に求めていたものがはっきりします。

ステップ3:プロフィールで、世代の橋をかける

年上の側は、「若く見せる」より「今を楽しんでいる」ことが伝わるプロフィールを。

休日に新しく始めたこと、最近行ってよかった場所など、今の自分の好奇心が伝わる内容が、年下の相手には安心と興味の両方になります。

年下の側は、「年上の人に頼りたい」だけでなく、「一緒に楽しみたいこと」「自分が相手にできること」を書くと、対等なパートナーとして受け取ってもらいやすくなります。

ステップ4:交際に入ったら、時差を一つずつ話す

お見合いでは、年齢差の話を深くする必要はありません。

仮交際に入ったら、①の体力と生活リズム、②の仕事の話から自然に。

真剣交際では、③のお金、④の家族、⑤の将来の計画まで、少しずつ言葉にしていきましょう。

IBJでは交際期間はお見合いの日から3か月がルールです。限られた期間だからこそ、話すべき時差を後回しにしないでください。

年上の側・年下の側が、やってはいけないことは?

いちばん避けたいのは、年齢差を「上下関係」にしてしまうことです。

年の差婚でつまずくカップルの多くは、どちらかが先生と生徒、あるいは保護者と子どものような関係になってしまっています。

年上の側が気をつけたいこと

・「若いから知らないでしょう」と、相手の意見を軽く扱う

・昔の話や自分の経験の話ばかりして、相手の今の話を聞かない

・相手の世代の流行や言葉づかいを、笑ったり否定したりする

・若く見せようと無理をして、自然体の良さを失う

・お金や経験で、相手を引っぱりすぎる

年下の側が気をつけたいこと

・「年上だから、全部決めてくれるはず」と頼りきる

・デート代や将来の計画を、当たり前のように任せる

・相手の体力やペースを「ノリが悪い」と受け取る

・相手の経験を「古い」と決めつける

年の差がある関係でも、ふたりは対等なパートナーです。

年上の側は「教える」より「一緒に知る」を、年下の側は「頼る」より「一緒に考える」を意識すると、年齢差はそのまま、関係の豊かさに変わっていきます。

年上女性と年下男性の年の差婚は、うまくいく?

うまくいくカップルはたくさんいます。IBJの成婚者でも、妻が年上の夫婦は16.8%と、この8年で大きく増えています。

アメリカの心理学者レーミラーとアグニューが、年齢差のある関係にいる女性を調べた研究では、女性が年上のカップルは、女性が年下のカップルや同年代のカップルと比べて、関係への満足度とコミットメントがもっとも高いという結果でした(Lehmiller & Agnew, 2008)。

もちろん、どのカップルもそうなるという意味ではありません。それでも、「女性が年上だとうまくいかない」という思い込みを裏づけるものではない、ということは言えそうです。

年上の女性が気にしやすいのは、「相手に無理をさせていないか」「周りにどう見られるか」という点です。

年下の男性が気にしやすいのは、「頼りなく見えていないか」「経済的に釣り合うか」という点です。

お互いが気にしていることを、先に言葉にして伝え合うこと。これも、立派な時差の話し合いです。

周りの目や、親の反対が気になるときは?

周りの目は、気にしないように我慢するより、ふたりで話題にしたほうが、関係を守りやすくなります。

レーミラーとアグニューは、周囲から認められていないと感じる関係について別の研究も行っています。その結果、周りから認められていないと感じるほど、関係へのコミットメントは下がる傾向がありました。一方で、そうした関係のカップルは、ほかの相手に目を向けないことで、結びつきを保っていたことも示されています(Lehmiller & Agnew, 2006)。

つまり、周りの目はたしかに関係に影響します。

だからこそ、ひとりで抱えず、ふたりで「周りに何か言われたら、どう答えようか」と話し合っておくと、関係はぐっと守りやすくなります。

親の反対が心配なときは、真剣交際の段階で、担当カウンセラーにも相談してください。

年齢差そのものより、「相手がどんな人か」「ふたりがどんな暮らしを考えているか」が伝わると、親の不安はやわらぐことが多いものです。5つの時差を話し合ってきたカップルは、この説明がとても上手です。

年の差婚を考えるとき、ひとりで条件を決めると、どうしても年齢の数字に引っぱられがちです。

「なぜその年齢なのか」を一緒に言葉にしてくれる人がいると、申し込みの幅も、交際での話し合いも、ずっと進めやすくなります。

エースブライダルでは、年齢の希望の整理から、交際中に話し合いたいことの順番まで、カウンセラーが一緒に考えています。まずは無料相談で、あなたの希望を聞かせてくださいね。

年の差婚に向いているか、確かめるチェックリストは?

次の10項目のうち、7つ以上当てはまれば、年の差のある相手ともいい関係を築いていける準備ができています。

当てはまらない項目は、交際の中で一つずつ意識してみてください。

□ 年齢の希望の理由を、自分の言葉で説明できる

□ 年齢のイメージと、相手の実際の人柄を分けて見られる

□ 相手の世代の話題を、面白がって聞ける

□ 自分の経験を押しつけず、相手の意見を聞ける

□ 体力や生活リズムの違いを、話し合って間を取れる

□ お金の話を、どちらかに任せきりにしない

□ お互いの親のことを、率直に話せる

□ 将来の計画を、早めに言葉にする覚悟がある

□ 周りに何か言われても、ふたりで話し合える

□ 相手を「年上」「年下」ではなく、一人の人として見ている

年の差を越えて選ばれる人は、何が違う?

年の差を越えて選ばれる人は、年齢を「武器」や「言いわけ」にせず、相手の時計に合わせて歩ける人です。

持てる人は、ここで3つのことをしています。

①自分の時計を、相手に押しつけない

自分のペースが正しいと思わず、相手のペースにも理由があると考える。

年上なら相手の「これから」を、年下なら相手の「これまで」を、敬意を持って受け取れる人は、年齢を越えて信頼されます。

②年齢ではなく、今の自分で勝負する

「若さ」や「経験」に頼らず、今の自分が相手にどんな時間を差し出せるかを考える。

好奇心を持ち続ける年上の人も、落ち着いて相手を思いやれる年下の人も、年齢ではなく人柄で選ばれていきます。

③時差を、ふたりの豊かさに変える

年上の側は、相手の世代の新しい楽しみを教えてもらう。年下の側は、相手の経験から学ぶ。

時差があるからこそ、ひとりでは見られなかった景色が見える。そう思えるふたりは、年齢差をハンデではなく、ふたりだけの財産にしていきます。

まとめ:年の差婚は、年齢より「時差」で決まる

今の婚活では、夫婦の年齢差は縮む流れにあり、妻が年上の夫婦も増えています。

年の差婚は「年上の男性と年下の女性」だけの話ではなく、いろいろな形の中から、ふたりに合う形を選ぶ時代です。

年の差婚がうまくいくかどうかを決めるのは、年齢差の大きさではありません。

体力と生活リズム、仕事の時期、お金、家族、将来の計画。この5つの人生の時差を、交際中に言葉にして話し合えるかどうかです。

年齢は、変えられません。

でも、時差の埋め方は、ふたりで選べます。そう考えられる人は、きっと年齢を越えて、ぴったりの相手と出会えますよ。

よくある質問

Q.結婚相談所で、年の差婚をしている人はいますか?

A.います。ただ、IBJの成婚データでは、夫婦の平均年齢差は2017年の4.23歳から2025年は2.77歳に縮まっていて、大きな年の差の成婚は少数派です。年の差を望むなら、年齢の理由を言葉にして、申し込みの幅も少し持たせるのがおすすめです。

Q.10歳以上の年の差婚は、難しいですか?

A.不可能ではありませんが、出会える人の数は少なくなりやすいです。うまくいくカップルは、体力や仕事の時期、お金、家族、将来の計画といった「人生の時差」を、交際中に具体的に話し合っています。年齢差が大きいほど、この話し合いは早めに始めるのがおすすめです。

Q.年上女性と年下男性の結婚は、うまくいきにくいですか?

A.そうとは言えません。IBJの成婚者でも妻が年上の夫婦は16.8%に増えていて、海外の研究では、女性が年上のカップルは関係への満足度が高いという結果も出ています。お互いが気にしていることを、先に言葉にして伝え合うのがうまくいくコツです。

Q.年下の相手に申し込んでも、断られてばかりです。

A.年齢の幅を少し広げて、年の近い相手とも会ってみることをおすすめします。また、プロフィールでは若く見せることより、今の自分が楽しんでいることや、相手と一緒にしたいことを伝えると、世代を越えて興味を持ってもらいやすくなります。

Q.年の差があると、話が合わないのが心配です。

A.話題の違いは、お互いの世界を広げるきっかけにもなります。コツは、相手の世代の話を面白がって聞くことと、自分の経験を押しつけないことです。好きな食べ物、休日の過ごし方、最近うれしかったことなど、世代に関係なく話せる話題から始めてみてください。

Q.親に年の差婚を反対されそうです。どうすればいいですか?

A.年齢差そのものより、相手がどんな人か、ふたりがどんな暮らしを考えているかが伝わると、親の不安はやわらぐことが多いです。お金や家族、将来の計画について話し合ってきたことを、ふたりで説明できるように準備しておきましょう。真剣交際の段階で、担当カウンセラーにも相談してください。

参考にした研究・資料

・IBJ 婚活未来ラボ「縮まる夫婦の年齢差。データで見る、令和の『同類婚』のリアル」(2026年5月21日)https://www.ibjapan.jp/mirai-lab/seikon-hakusho/664/

・厚生労働省「令和6年(2024)人口動態統計月報年計(概数)の概況」https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai24/dl/gaikyouR6.pdf

・厚生労働省「平成28年度 人口動態統計特殊報告『婚姻に関する統計』の概況」https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/konin16/dl/gaikyo.pdf

・Kenrick, D. T., & Keefe, R. C. (1992). Age preferences in mates reflect sex differences in human reproductive strategies. Behavioral and Brain Sciences, 15(1), 75-91.

・Eastwick, P. W., & Finkel, E. J. (2008). Sex differences in mate preferences revisited: Do people know what they initially desire in a romantic partner? Journal of Personality and Social Psychology, 94(2), 245-264.

・Lehmiller, J. J., & Agnew, C. R. (2008). Commitment in age-gap heterosexual romantic relationships: A test of evolutionary and socio-cultural predictions. Psychology of Women Quarterly, 32(1), 74-82.

・Lehmiller, J. J., & Agnew, C. R. (2006). Marginalized relationships: The impact of social disapproval on romantic relationship commitment. Personality and Social Psychology Bulletin, 32(1), 40-51.

・IBJ「お見合いと交際のルール&マナー」https://www.ibjapan.com/success/manners/

この記事を書いた人

関口美奈子(せきぐち みなこ)

恋愛心理研究家・作家。結婚相談所エースブライダルとメンズ眉毛サロンWinsome(新宿・吉祥寺・高円寺)を運営。のべ3万人以上の男女と向き合ってきた現場経験と心理学をもとに恋愛・結婚・人間関係・コミュニケーションを執筆し、自治体や企業、官公庁でも講演。著書はKADOKAWAほかより刊行、中国韓国台湾で翻訳出版。

公式サイト https://sekiguchiminako.com/

著書:『最初の男になりたがる男 最後の女になりたがる女』『気遣いを恋と勘違いする男 優しさを愛と勘違いする女』『働く人の悩みを89%解決する コミュニケーションの極意』

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