婚活のプレゼント選び|仮交際・真剣交際は記憶の包み紙
- 婚活のコツ
- デート
- 恋愛テクニック
こんにちは。恋愛心理研究家の関口美奈子です。
婚活のプレゼントは、値段を上げるほど気持ちが伝わりにくくなります。
相手の心に届くのは品物の値札ではなく、「あのとき話したこと、覚えていてくれたんだ」という記憶の包み紙のほうです。
この記事では、仮交際と真剣交際で何を贈ればいいか、誕生日・クリスマス・記念日の違い、IBJのルールとの関係、渡すときの言葉ともらったときの返し方まで、例文つきで整理しました。
仮交際中のお相手の誕生日が、来週に迫っている。
何もしないのは冷たい気がするし、でも高い物を渡して重いと思われるのも怖い。
クリスマスが近づくと、そんなご相談が本当に増えます。
プレゼント選びで迷う人ほど、実はとても誠実な人です。
相手の気持ちを大切にしたいから、失敗したくない。
その誠実さが、つい「値段」や「ブランド」という、わかりやすい物差しに頼らせてしまうんですよね。
でも、のべ3万人以上の男女と向き合ってきた中で、交際が深まったプレゼントの話を聞くと、驚くほど金額の話が出てきません。出てくるのは、いつも「なぜそれを選んだか」の話です。
この記事の結論
・婚活中のプレゼントは、贈ってかまいません。ただしIBJでは交際中の金銭の授受・貸借は禁止なので、現金や商品券など金銭に近いものは避けます。
・仮交際は「気をつかわせない消えもの」、真剣交際は「暮らしに残る実用品や、一緒に選ぶもの」が基本です。
・高さより「会話で聞いたことを覚えていた証拠」が伝わります。品物は、その記憶を包む紙です。
・迷ったら、候補を2つに絞って相手に聞いてかまいません。聞かれて選んだ贈り物のほうが、受け取る側の満足は高い傾向があります。
この記事を書いた人:関口美奈子(恋愛心理研究家・作家)
著書『最初の男になりたがる男 最後の女になりたがる女』『気遣いを恋と勘違いする男 優しさを愛と勘違いする女』『働く人の悩みを89%解決する コミュニケーションの極意』。KADOKAWAほかより刊行し、中国・韓国・台湾で翻訳出版。TBS「王様のブランチ」のBOOKランキングにも掲載されました。結婚相談所エースブライダルを主宰し、のべ3万人以上の男女と向き合ってきた経験と心理学から書いています。
婚活中のプレゼントは、贈ってもいいの?IBJのルールは?
贈ってかまいません。ただし、お金に近いものと、お泊まりを伴う贈り物は避けます。
IBJの「お見合いと交際のルール&マナー」では、交際期間中の旅行や婚前交渉、金銭の授受・貸借は禁止と定められています。
さらに、宿泊や宿泊をともなう旅行、結婚の口約束などは「成婚」とみなされる、とも書かれています。
プレゼントそのものを禁じる文言はありません。
ただ、ルールの趣旨を考えると、次のものは交際中の贈り物として選ばないほうが安心です。
・現金、商品券、ギフトカード、電子マネー:金銭の授受に近く、受け取る側も困ります
・旅行や宿泊のプレゼント:宿泊をともなう旅行は成婚とみなされる対象です
・高額なブランド品や貴金属:交際が終わったときに返す・返さないの問題になりやすいからです
判断に迷う品物があれば、贈る前に担当カウンセラーにひとこと聞いてください。
IBJのルールでも、気になることは些細なことでも婚活カウンセラーに相談するよう案内されています。
「こんな物を贈ろうと思うんですが、大丈夫ですか」と聞くのは、まったく恥ずかしいことではありません。
なぜ、高いプレゼントほど気持ちが伝わりにくいの?
答えは、贈る側と受け取る側で「見ているところ」がずれているからです。
スタンフォード大学のフリンとアダムスは、贈り物の値段と、受け取った人の感謝の関係を調べました(Flynn & Adams, 2009)。
贈る側は「高い物ほど感謝される」と考えていたのに、受け取る側の感謝は、値段が上がってもそれほど増えていませんでした。
贈り物の研究をまとめた論文では、このずれを次のように説明しています(Galak et al., 2016)。
贈る側は「渡す瞬間」に相手がどう驚くかを思い描きがちで、受け取る側は「そのあと自分の物として使えるか」を見ている。
だから贈る側は見栄えのいい物を選び、受け取る側は使いやすい物を喜ぶ、というすれ違いが起きるのです。
婚活では、このずれがもう一段大きくなります。
まだ関係が浅い相手からの高価な贈り物は、うれしさより先に「お返しはどうしよう」「この先を約束させられている気がする」という重さを連れてきます。
現場でも、仮交際で思いがけず高いプレゼントを受け取った女性から「うれしいけれど、断りにくくなった」という声を何度も聞いてきました。
では、何が伝わるのか。
それが記憶の包み紙です。
「前に、朝はコーヒーより紅茶派って言ってましたよね」と添えられた紅茶の小箱は、値段以上に「私の話をちゃんと聞いてくれていた」という手ざわりを届けます。
相手が開けているのは、品物ではなく、あなたの記憶のほうなんです。
マーケティング研究者のルースらは、贈り物を受け取る体験が、ふたりの関係を強めることもあれば、弱めることもあると報告しています(Ruth et al., 1999)。
同じ品物でも、関係の段階や渡し方、受け取った人の気持ちによって、関係への響き方が変わるということです。
だから婚活のプレゼントは、品物選びより先に「今の関係の段階」を確かめるところから始めましょう。
仮交際では、何を贈ればいい?
仮交際では、「相手が気をつかわずに受け取れて、形に残らない物」がいちばんです。
仮交際は、お互いにほかの方ともお会いしている段階です。贈り物の目的は気持ちを示すことで、関係を決めることではありません。
①会話に出てきた「好きな味」の消えもの
なぜ喜ばれるか:お菓子や紅茶、コーヒー豆などの消えものは、使い終われば手元に残りません。交際がどうなっても、相手の負担になりにくい贈り物です。
婚活の場面での選び方:「甘いものが好き」ではなく、「和菓子なら栗が好き」「コーヒーは浅煎り」のように、会話で聞いた具体的な好みに寄せます。ここが記憶の包み紙になります。
添える言葉の例:「前に栗のお菓子が好きっておっしゃっていたので、見つけたときに〇〇さんの顔が浮かびました」
②ハンドクリームやリップなど、毎日少しずつ使う物
なぜ喜ばれるか:毎日使える小さな実用品は、使うたびに「くれた人」を思い出させます。それでいて、なくなれば終わる気軽さもあります。
婚活の場面での選び方:香りの強いものは好みが分かれます。迷ったら無香料や、ほのかな香りのものを選びましょう。男性に贈るなら、乾燥する季節のハンドクリームや、仕事で使えるちょっといい文房具も喜ばれやすいです。
添える言葉の例:「お仕事で手を使うことが多いと聞いたので、よかったら使ってください」
③小さな花を、デートの帰りに
なぜ喜ばれるか:花は、その場の気持ちを伝えるための贈り物です。枯れてなくなるので、関係の重さを残しません。
婚活の場面での選び方:大きな花束は持ち帰りが大変です。帰り道の荷物にならない、小さなブーケや一輪を選びます。デートの最初に渡すと荷物になるので、別れ際が向いています。
添える言葉の例:「お誕生日おめでとうございます。荷物にならないよう小さいのにしました」
④「体験」は、プレゼントではなく次のデートにする
なぜそうするか:仮交際で、行きたがっていたお店や展示のチケットを贈りたくなることがありますよね。でも「一緒に行く前提のチケット」は、断りたいときに断りにくい贈り物になります。
婚活の場面での選び方:品物にせず、「前に話していた〇〇、誕生日のお祝いに行きませんか」と次のデートの提案にします。お会計はいつも通りふたりのルールで。これなら相手は、行くか行かないかを自由に選べます。
金額の目安は、相手が「お返しを考えなくていい」と感じる範囲です。
統計ではなく現場で見てきた目安ですが、仮交際で喜ばれている贈り物は、ほとんどが数千円までの消えものでした。
ネットには「仮交際は〇円」といった相場も出回っていますが、出どころのはっきりしない数字が多いので、金額より「気をつかわせないか」で決めてください。
真剣交際では、何を贈ればいい?
真剣交際では、「ふたりの暮らしに続いていく物」や「相手と一緒に選ぶ物」が向いています。
お相手をひとりに絞り、結婚を具体的に考える段階です。贈り物も、今の気持ちだけでなく、これからの時間を想像させるものに変わっていきます。
①毎日使う、少しいい実用品
名刺入れ、キーケース、マグカップ、タオルやルームウェア。
毎日使う物の「ひとつ上」を選ぶと、相手の暮らしのなかに、あなたの存在が自然に入っていきます。
真剣交際でも、何十万円もするような物は必要ありません。値段より、相手の生活を知っているからこそ選べる物が喜ばれます。
②相手に聞いて、一緒に選ぶ
サプライズにこだわらず、「今年は何がほしい?」と聞くのは、真剣交際ではむしろおすすめです。
ジーノとフリンの研究では、受け取る側は、自分が頼んだ贈り物のほうを、頼んでいない贈り物より高く評価し、「よく考えてくれた」とも感じていました(Gino & Flynn, 2011)。
一方で贈る側は、頼まれていない物のほうが心がこもって見えると思いこんでいたのです。
婚約指輪や結婚の準備が近づくほど、ふたりで選ぶ場面は増えていきます。その練習だと思って、一緒に選ぶ時間そのものを贈り物にしてみてください。
③思い出の詰まった物を、少しだけ
ギヴィとガラックの研究では、贈る側は「好みに合っていそうな物」を選びがちで、受け取る側がほしいと思うほどには「思い出の詰まった物」を選ばない傾向がありました(Givi & Galak, 2017)。
外れるのが怖くて、無難なほうに逃げてしまうんですね。
真剣交際まで来たなら、少しだけ勇気を出して大丈夫です。
初めてのデートで入ったお店の焼き菓子、ふたりで話した本、はじめて一緒に歩いた街の小さな雑貨。
高くなくていいので、「ふたりの記憶」がついた物をひとつ添えると、贈り物が一気にあなたたちだけの物になります。
④手紙を一枚
真剣交際の誕生日やクリスマスに、いちばん長く残るのは手紙だったという声は本当に多いです。
長く書く必要はありません。「出会えてよかったと思った瞬間」をひとつ、具体的に書くだけで十分です。
例:「〇月に雨の中で待っていてくれたとき、この人とならちゃんと話し合えると思いました。いつもありがとう」
⑤指輪やネックレスは、段取りを確かめてから
アクセサリー、とくに指輪は、婚約や結婚の約束を連想させやすい贈り物です。
IBJでは結婚の口約束も成婚とみなされるので、真剣交際中に指輪を贈るなら、プロポーズや成婚退会の流れとの関係を、先に担当カウンセラーと確かめておくと安心です。
相手の好みや指のサイズもあるので、指輪は「一緒に選ぶ」前提にしておくのがおすすめです。
誕生日・クリスマス・記念日で、贈り方は変わる?
変わります。誕生日は「相手ひとりのための日」、クリスマスは「ふたりで過ごす日」、記念日は「ふたりの歩みを確かめる日」だからです。
誕生日:相手の話を覚えていたことを、いちばん伝えやすい日
誕生日は、記憶の包み紙がいちばん効く日です。
仮交際で、お見合いから日が浅いときに誕生日が来たら、品物はなくても大丈夫。当日の「お誕生日おめでとうございます」のメッセージと、次のデートでケーキのおいしいお店を選ぶくらいで十分に伝わります。
お相手の誕生日を知らないまま過ぎてしまうのを避けたいなら、会話のなかで「〇〇さんって何月生まれですか」と自然に聞いておきましょう。
クリスマス:贈り合うかどうかを、先に話しておく
クリスマスは、片方だけが用意して、もう片方が手ぶら、というすれ違いが起きやすい日です。
仮交際なら「クリスマスは、ちょっとしたお菓子を交換しませんか」と、先に贈り合う大きさをそろえておくのがいちばん気まずくありません。
真剣交際なら、「今年は何か一緒に選びに行こうか」と話しておくのもすてきです。
交際の記念日:品物より「ふりかえり」を
仮交際や真剣交際に進んだ日から1か月、といった記念日を大切にする人もいれば、まったく気にしない人もいます。
婚活の交際は期間が限られているので、記念日には品物より、「この1か月でうれしかったこと」をお互いに話す時間のほうが、ずっと価値があります。
相手が記念日を気にしないタイプなら、合わせすぎなくて大丈夫です。
プレゼントの渡し方と、添える言葉の例文は?
渡すときは、品物の説明より「なぜあなたにこれを選んだか」をひとこと添えます。
これだけで、同じ品物がまったく違う贈り物になります。
男性から女性へ(仮交際・誕生日)
「お誕生日おめでとうございます。前に紅茶が好きだと聞いたので、少しだけですが。気をつかわないでくださいね」
女性から男性へ(仮交際・クリスマス)
「寒くなってきたので、お仕事の合間に使えたらと思って。ほんの気持ちです」
真剣交際(誕生日)
「〇〇さんが最近ずっと使ってるマグ、ふちが欠けてたでしょう。毎朝使うものだから、いいのを選びたくて」
一緒に選ぶ提案(真剣交際・クリスマス)
「今年のクリスマス、何かほしいものある?サプライズより、ちゃんと使ってもらえるものを一緒に選びたいな」
渡すタイミングは、デートの最初よりお別れの前が基本です。
最初に渡すと、相手は一日中それを持ち歩くことになるからです。
お店の人にラッピングをお願いするときは、紙袋もひとつもらっておくと、相手が持ち帰りやすくなります。
プレゼントをもらったときは、どう返せばいい?お返しは必要?
まずは「その場の笑顔と、具体的なひとこと」で受け取ります。お返しは、同じくらいの大きさで、次の機会に返せば十分です。
人には、してもらったことを返したくなる気持ちがあります。だからこそ、受け取る側も「すぐに同じだけ返さなきゃ」と焦りがちです。
でも相手がうれしいのは、お返しの品物より、自分の選んだ物が喜ばれたという手ごたえのほうです。
受け取るときの例文
「わあ、覚えていてくれたんですね。うれしいです。さっそく明日の朝に使います」
帰ってからのLINEの例文
「今日はありがとうございました。いただいた紅茶、さっそく淹れてみました。香りがすごくよくて、ほっとしました」
使ってみた感想を後日伝えるのが、いちばんのお返しです。
記憶の包み紙を受け取った人は、今度は「使いました」という報告で、その記憶を相手に返すことができます。
高すぎるプレゼントをもらって困ったときの例文
「お気持ち、本当にうれしいです。ただ、まだお互いを知っていく途中なので、こんなにすてきな物をいただくのは気が引けてしまって。次からは、お菓子くらいにしてもらえたらうれしいです」
直接言いにくい場合は、担当カウンセラーから相手のカウンセラーに伝えてもらうこともできます。
婚活で贈ってはいけないNGプレゼントは?
避けたいのは、「受け取った人に、あとの負担が残る物」です。
・現金、商品券、ギフトカード:交際中の金銭の授受はIBJで禁止されています。金券も金銭に近いので避けましょう
・宿泊や旅行のプレゼント:宿泊をともなう旅行は成婚とみなされる対象です
・仮交際でのアクセサリーやブランド品:交際が終わったとき、返すかどうかで双方が困ります
・手作りの食べ物:気持ちはうれしくても、衛生面や好みの問題で受け取る側が困ることがあります
・ふたりの写真を使ったグッズ:仮交際の段階では重く感じられやすく、交際が終わったあとの扱いにも困ります
・香りの強い香水や、サイズのある服:好みやサイズが合わないと、使えないまま気まずさだけが残ります
・「これを読んで勉強して」という本や自己啓発グッズ:相手を変えたいというメッセージに受け取られがちです
もうひとつ、品物ではありませんが避けたいのが、「こんなに高い物をあげたのに」という見返りの気持ちです。
贈り物を交際を進める取引の道具にすると、どんなにいい品物でも、相手には重さとして伝わってしまいます。
プレゼントについて、誤読しやすいケースは?
プレゼントの有無や値段で、相手の気持ちを判断しすぎないでください。よくある誤読を4つ挙げますね。
「プレゼントがなかった」=脈なし、とは限らない
仮交際では、相手に気をつかわせないように、あえて品物を用意しない人もいます。
誕生日を覚えていてメッセージをくれた、次のデートを誕生日のお祝いにしてくれた。そういう行動があるなら、気持ちはちゃんと届いています。
「高いプレゼント」=本気、とも限らない
高価な贈り物は、本気の表れのこともあれば、相手より自分の気持ちを優先しているサインのこともあります。
見るべきは値段ではなく、あなたの話を覚えて選んでいるか、あなたが受け取りやすいかを考えているかです。
「好みじゃない物」をもらったら、相性が悪い?
ダンらの実験では、とくに男性は、女性から好みに合わない贈り物を受け取ると「この人とは似ていない」と感じやすく、その感覚が関係の将来への見通しにも影響していました(Dunn et al., 2008)。
贈り物は、思っている以上に「この人は私をわかっているか」の目印として読まれます。
だからこそ、贈る側は迷ったら好みを確かめてかまいませんし、受け取る側は、1回のはずれで相性まで決めつけないでください。
「サプライズじゃない」=手抜き、ではない
「何がほしい?」と聞くのは、手を抜いているのではなく、あなたに使ってもらえる物を選びたいという誠実さです。
前に紹介したとおり、頼んだ贈り物のほうが受け取る側の満足は高い傾向があります。
プレゼントの大きさや渡すタイミングは、交際の段階やお相手の性格によって正解が変わります。
ひとりで考えていると、つい「重く思われないか」ばかりが気になってしまいますよね。
エースブライダルでは、仮交際や真剣交際のイベントの過ごし方も、お相手の様子をふまえてカウンセラーが一緒に考えています。迷ったときは、まずは無料相談で気軽にお話しくださいね。
贈り物上手な人は、何が違う?
贈り物上手な人は、品物を選ぶ前に、相手の話を聞いている人です。
プレゼントは、当日にお店で探し始めるものではありません。会うたびの会話の中で、少しずつ選び始めているものです。
持てる人は、ここで3つのことをしています。
①会話の中の「好き」を、メモしておく
「冬は手が荒れる」「最近ハーブティーにはまっている」「地元の〇〇のお菓子が懐かしい」。
デートのあと、相手が話した小さな好きを3行だけメモしておく。
その3行が、誕生日やクリスマスに、ほかの誰にも選べない贈り物に変わります。
②相手の反応を、見返りにしない
贈った物を使ってくれるか、同じくらいのお返しがあるか。そこに期待しすぎると、贈り物は取引になってしまいます。
持てる人は、渡した時点で贈り物を手放しています。
その余裕が、受け取る側にとっては何よりの安心になります。
③自分も、選ぶ時間を楽しむ
「この人、これを見たらどんな顔をするかな」と想像しながら選ぶ時間は、それ自体が相手を大切に思う時間です。
プレゼント選びを試験のように感じるより、その時間を楽しめる人のほうが、自然と相手にも楽しさが伝わります。
チェックリスト:そのプレゼント、今の関係に合っている?
贈る前に、次の8つを確かめてみてください。
□ 現金・商品券・ギフトカードなど、お金に近いものではない
□ 宿泊や旅行をともなうものではない
□ 仮交際なら、形に残らない物か、小さな実用品にしている
□ 相手が「お返しはどうしよう」と悩まない大きさである
□ 会話で聞いた好みを、ひとつでも反映している
□ 「なぜこれを選んだか」をひとことで言える
□ 交際が終わっても、相手の負担にならない物である
□ 迷う品物は、担当カウンセラーに確認した
6つ以上当てはまれば、自信を持って渡して大丈夫です。
まとめ:婚活のプレゼントは、値札より記憶の包み紙
婚活中のプレゼントは、値段を上げるほど伝わる、というものではありません。
仮交際は気をつかわせない消えもの、真剣交際は暮らしに続く物や一緒に選ぶ物。
そしてどちらの段階でも、いちばん伝わるのは「あなたの話を覚えていました」という記憶の包み紙です。
IBJの交際では、金銭の授受・貸借は禁止されています。お金に近いものや、お泊まりをともなう贈り物は避けて、迷ったら担当カウンセラーに聞いてください。
相手の話をちゃんと聞いてきた人は、きっと、いちばん喜ばれる贈り物を選べる人です。
よくある質問
Q.仮交際中に誕生日が来ました。プレゼントは必要ですか?
A.必須ではありません。お見合いから日が浅いなら、当日にお祝いのメッセージを送り、次のデートでお祝いの気持ちを伝えるだけでも十分です。贈るなら、お菓子や紅茶など、相手が気をつかわずに受け取れる消えものを選びましょう。
Q.仮交際でのプレゼントの相場はいくらですか?
A.公的な相場はありません。現場で見てきた目安では、仮交際で喜ばれているのはほとんどが数千円までの消えものです。金額より、相手がお返しに悩まない大きさかどうかで決めてください。
Q.IBJの交際中に、プレゼントを贈るのはルール違反ですか?
A.プレゼントそのものを禁じる文言はありませんが、交際期間中の金銭の授受・貸借は禁止されています。現金や商品券、ギフトカードは避け、宿泊をともなう旅行の贈り物も控えましょう。判断に迷う品物は、担当カウンセラーに確認すると安心です。
Q.真剣交際のクリスマスは、何を贈ればいいですか?
A.毎日使う物の少しいいもの、ふたりの思い出にちなんだ物、そして短い手紙がおすすめです。「何がほしい?」と聞いて一緒に選ぶのも、受け取る側の満足が高い方法です。指輪は婚約を連想させやすいので、先にカウンセラーと段取りを確かめておきましょう。
Q.高価なプレゼントをもらって困っています。どうすればいいですか?
A.気持ちへのお礼を伝えたうえで、「まだお互いを知っていく途中なので、次からはお菓子くらいにしてもらえたらうれしい」とやわらかく伝えましょう。直接言いにくければ、担当カウンセラーから相手のカウンセラーに伝えてもらうこともできます。
Q.プレゼントをもらったら、お返しはすぐ必要ですか?
A.すぐに同じ金額で返す必要はありません。まずは受け取ったときの笑顔と、後日「使ってみました」という感想を伝えるのがいちばんのお返しです。相手の誕生日やクリスマスなど、次の機会に同じくらいの大きさで返せば十分です。
Q.交際が終わったら、もらったプレゼントは返すべきですか?
A.一般的な消えものや小さな贈り物なら、返す必要はないことがほとんどです。高額な品物で扱いに迷う場合は、相手に直接連絡せず、担当カウンセラーに相談してください。IBJでは、交際が終了したお相手に直接連絡をとることは厳禁とされています。
参考にした研究・資料
・Flynn, F. J., & Adams, G. S. (2009). Money can't buy love: Asymmetric beliefs about gift price and feelings of appreciation. Journal of Experimental Social Psychology, 45(2), 404-409.
・Gino, F., & Flynn, F. J. (2011). Give them what they want: The benefits of explicitness in gift exchange. Journal of Experimental Social Psychology, 47(5), 915-922.
・Givi, J., & Galak, J. (2017). Sentimental value and gift giving: Givers' fears of getting it wrong prevents them from getting it right. Journal of Consumer Psychology, 27(4), 473-479.
・Galak, J., Givi, J., & Williams, E. F. (2016). Why certain gifts are great to give but not to get: A framework for understanding errors in gift giving. Current Directions in Psychological Science, 25(6), 380-385.
・Dunn, E. W., Huntsinger, J., Lun, J., & Sinclair, S. (2008). The gift of similarity: How good and bad gifts influence relationships. Social Cognition, 26(4), 469-481.
・Ruth, J. A., Otnes, C. C., & Brunel, F. F. (1999). Gift receipt and the reformulation of interpersonal relationships. Journal of Consumer Research, 25(4), 385-402.
・IBJ「お見合いと交際のルール&マナー」https://www.ibjapan.com/success/manners/
この記事を書いた人
関口美奈子(せきぐち みなこ)
恋愛心理研究家・作家。結婚相談所エースブライダルとメンズ眉毛サロンWinsome(新宿・吉祥寺・高円寺)を運営。のべ3万人以上の男女と向き合ってきた現場経験と心理学をもとに恋愛・結婚・人間関係・コミュニケーションを執筆し、自治体や企業、官公庁でも講演。著書はKADOKAWAほかより刊行、中国韓国台湾で翻訳出版。
公式サイト https://sekiguchiminako.com/
著書:『最初の男になりたがる男 最後の女になりたがる女』『気遣いを恋と勘違いする男 優しさを愛と勘違いする女』『働く人の悩みを89%解決する コミュニケーションの極意』
「このプレゼント、重くないかな」とひとりで悩んでいるなら、一度プロと一緒に交際の段階を整理してみませんか。
エースブライダルでは、恋愛経験ゼロから入会した方のうち98%が交際に進んでいます(※結婚相談所エースブライダルの実績。集計期間2025年1月〜2026年9月26日、仮交際を含む)。
無理な勧誘はしませんので、気軽にお話しにいらしてくださいね。