婚活の褒め方 男女別例文|刺さるのは「目撃証言」
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こんにちは。恋愛心理研究家の関口美奈子です。
先に答えをお伝えしますね。
婚活で心に残る褒め言葉は、「すごいですね」でも「おきれいですね」でもありません。
残るのは、「あなたのここを、ちゃんと見ていました」と伝わる一言です。
褒めることは、相手に点数をつけることではなく、見たことを証言すること。上手な人の褒め言葉は、評価ではなく「目撃証言」になっています。だから、語彙が少なくても、口下手でも、褒め上手にはなれるんです。
「褒めたほうがいいのはわかるけど、わざとらしくならないか不安」
「さしすせそを使ってみたけど、会話が盛り上がらなかった」
「女性の見た目を褒めたら、微妙な顔をされた」
婚活中の方から、本当によくいただくご相談です。
のべ3万人以上の男女と向き合ってきて、「また会いたい」と言われる人の褒め方には、はっきりした共通点がありました。
言葉がうまいのではなく、相手をよく見ている。そして、見たことをそのまま、具体的に返している。
この記事では、目撃証言の作り方、男女別の褒め方と例文、お見合いとデートの場面別の使い方、逆効果になるNG、褒められたときの受け取り方まで、まとめてお伝えします。
この記事の結論
・婚活で響く褒め方は、「見た事実」+「自分の気持ち」の順で伝える目撃証言です。「すごい」だけの評価より、相手をちゃんと見ていたことが伝わります。
・男性には、選んだことや段取り、仕事への向き合い方を。女性には、選んだものや気遣い、話し方を。どちらも、生まれつきの見た目より「その人が選んだこと・したこと」を褒めます。
・お見合いでは、来てくれたこと、話の中身、別れ際の一言の3回。デートでは、2回目以降に「前回からの変化」や「一緒にいて感じたこと」へ深めていきます。
・人は、自分の褒め言葉が相手をどれだけ喜ばせるかを低く見積もりがちです。迷ったら、短くてもいいので言葉にしてみてください。
この記事を書いた人:関口美奈子(恋愛心理研究家・作家)
著書『最初の男になりたがる男 最後の女になりたがる女』『気遣いを恋と勘違いする男 優しさを愛と勘違いする女』『働く人の悩みを89%解決する コミュニケーションの極意』。KADOKAWAほかより刊行し、中国・韓国・台湾で翻訳出版。TBS「王様のブランチ」のBOOKランキングにも掲載されました。結婚相談所エースブライダルを主宰し、のべ3万人以上の男女と向き合ってきた経験と心理学から書いています。
婚活で褒めるのは、本当に効果がある?
あります。そして多くの人は、その効果を実際より小さく見積もっています。
9つの実験を行った研究では、心からの褒め言葉を書いた人は、受け取った相手がどれだけうれしく感じるかを低く予想し、どれだけ気まずく感じるかを高く予想していました。その読み違いが、褒め言葉を口にするのをためらわせていたこともわかっています(Zhao & Epley, 2021)。
別の研究でも、褒める側は相手の喜びを低く見積もり、居心地の悪さを高く見積もっていました。一方で、実際に褒めたあとは、褒めた本人の気分もよくなっていたそうです(Boothby & Bohns, 2021)。
婚活の場面にあてはめると、こうなります。
お見合いで「今日のお洋服、素敵だな」と思っても、「わざとらしいかな」「気持ち悪いと思われたら」と飲み込んでしまう。
でも実際には、その一言は、あなたが思うよりずっとうれしく届いています。
褒めすぎより、褒め足りないほうが、婚活ではよくある失敗です。
「すごいですね」が響かないのは、なぜ?
「すごいですね」は、何を見てそう思ったのかが伝わらないからです。
中身のない褒め言葉は、相手にとって「とりあえず言っている」に聞こえてしまいます。
人に取り入るための行動を調べた研究をまとめた分析では、お世辞などの行動は、全体としては好感を高めるものの、その効果は、意図が見え透いているかどうかなどによって左右されることが示されています(Gordon, 1996)。
「すごいですね」「さすがですね」を何度も続けると、相手は「気に入られようとしているな」と感じ始めます。言葉がやさしくても、見え透いた瞬間に効き目は薄れてしまいます。
では、何が違うのか。
カップルが相手に感謝を伝える会話を調べた研究では、「ありがとう」の中に相手の良さをたたえる言葉が含まれているほど、受け取った側は「この人は自分をわかってくれている」と感じ、愛情も感じやすかったことが報告されています(Algoe, Kurtz, & Hilaire, 2016)。
「ありがとう」だけより、「こんなに調べてくれて、ありがとう」。自分が得をしたことより、相手がしてくれたことに光を当てる言葉のほうが、心に届きます。
褒め上手になる「目撃証言」の作り方は?
目撃証言は、「見た事実」+「自分の気持ち」の2つで作ります。余裕があれば、最後に「質問」をひとつ添えます。
・評価だけの褒め言葉
「お店選びのセンス、すごいですね」
・目撃証言の褒め言葉
「窓際の静かな席を予約してくださったんですね(見た事実)。話しやすくて、ほっとしました(気持ち)。こういうお店、よくご存じなんですか(質問)」
違いは、相手が「そこを見てくれていたんだ」と感じられるかどうかです。
見た事実が具体的であるほど、お世辞ではなく本心として届きます。気持ちを添えると、評価ではなく「あなたといてうれしい」という好意になります。
そして質問を添えると、褒め言葉がそのまま会話の入り口になります。
質問、とくに相手の話を受けてさらに聞く質問が多い人ほど好かれやすく、スピードデーティングでは次のデートの約束を得やすかったことがわかっています(Huang et al., 2017)。
褒めて終わりにせず、褒めたところを聞いてみる。これが、会話の途切れない褒め方です。
男性への褒め方は?例文つき
男性には、「選んだこと」「段取りしたこと」「向き合っていること」を褒めると届きやすいです。
もちろん男性にもいろいろな方がいますが、現場で見てきた中では、結果そのものより、そこに至る判断や工夫を見てもらえたときに、うれしそうな表情をする方が多いと感じます。
①お店や時間を選んでくれたこと
・例文
「このお店、落ち着いていて話しやすいですね。選んでくださってありがとうございます」
「私の帰りの時間まで考えて、この時間にしてくださったんですね。助かりました」
選んだことへのお礼は、受け身になりがちな男性にとって「またやってみよう」と思えるきっかけにもなります。
②仕事への向き合い方
・例文
「お客さんのことを話すとき、すごく楽しそうですね。大事にされているのが伝わってきます」
「大変な時期なのに、それを楽しそうに話せるのが素敵だなと思いました」
肩書きや会社名ではなく、話しているときの様子を褒めるのがポイントです。「大きな会社ですごいですね」は、条件を見られているように感じる方もいます。
③気遣いや、ちょっとした行動
・例文
「さっき、店員さんにお礼を言っていましたよね。そういうところ、いいなと思いました」
「歩くとき、車道側を歩いてくださっていましたね。気づいてうれしかったです」
本人も意識していない小さな行動を拾ってもらえると、「ちゃんと見てくれている人だ」という印象が強く残ります。
④話や知識
・例文
「その話、はじめて知りました。〇〇さんの説明、すごくわかりやすいです。どうやって詳しくなったんですか」
「知らなかった」「すごい」だけで終わらせず、何がよかったのか、どう感じたのかを一言足します。さしすせそは入り口として便利ですが、そのあとに目撃証言を続けると、ぐっと本物らしくなります。
⑤見た目は「選んだもの」を
・例文
「そのネクタイの色、今日の雰囲気に合っていますね」
「眉や髪がきちんと整っていて、清潔感があるなと思いました」
顔立ちや体型より、本人が選んだり整えたりしたものを褒めると、照れずに受け取ってもらいやすいです。
⑥2回目以降は「変化」と「一緒にいた感想」を
・例文
「前回お話ししていたお仕事、無事に終わったんですね。お疲れさまでした」
「〇〇さんといると、つい笑ってしまいます。今日も楽しかったです」
前回の話を覚えていること自体が、いちばんの褒め言葉になります。
女性への褒め方は?例文つき
女性には、「選んだもの」「気遣い」「話し方や笑い方」を褒めると届きやすいです。
顔立ちやスタイルのような、生まれ持ったものへの品評は、初対面に近い婚活の場では身構えられることがあります。その人が選んだり、工夫したりしたところに目を向けてください。
①服や小物など、選んだもの
・例文
「そのスカーフの色、すごくきれいですね。今日の季節にぴったりだと思いました」
「落ち着いた色の組み合わせで、素敵です。お洋服を選ぶの、お好きなんですか」
「かわいいですね」だけよりも、何がどういいのかを一言足すと、センスを見てもらえたと感じてもらえます。
②気遣いや、ちょっとした行動
・例文
「さっき、お店の方に先にお礼を言っていましたよね。素敵だなと思いました」
「僕の話を、すごく丁寧に聞いてくださってうれしいです」
③話し方や笑い方
・例文
「〇〇さんが笑うと、こちらまで楽しくなります」
「話し方がやわらかくて、すごく話しやすいです」
その人の雰囲気を褒めるときは、「自分がどう感じたか」を主語にすると、品評ではなく好意として伝わります。
④仕事や打ち込んでいること
・例文
「資格の勉強を続けているんですね。仕事と両立するの、大変じゃないですか。尊敬します」
「好きなことを話しているときの〇〇さん、目がきらきらしていますね」
努力していることを見つけて言葉にすると、「私のことをわかろうとしてくれている」と感じてもらえます。
⑤価値観や考え方
・例文
「家族や友人を大事にしているのが、話を聞いていて伝わってきました。そういうところ、いいなと思います」
仮交際が進んできたら、見た目より考え方を褒めるほうが、結婚相手としての信頼につながります。
⑥2回目以降は「前回との違い」を
・例文
「今日の髪型、前回と雰囲気が違いますね。どちらも似合っています」
「前に話していたお店、行ってみたんですね。どうでしたか」
「どちらも似合っています」のように、前回を否定しない言い方がポイントです。「今日のほうがいいですね」は、前回がよくなかったように聞こえてしまいます。
お見合いでは、いつ、何を褒めればいい?
お見合いでは、はじめ、中盤、別れ際の3回を目安にすると、自然に褒められます。
IBJのお見合いは、ホテルのラウンジなどで1時間前後お茶をするのが基本です。その短い時間の中で、褒め言葉は「一度にたくさん」より「要所に少しずつ」がおすすめです。
はじめ:来てくれたことへのお礼
・例文
「今日はお忙しい中、ありがとうございます。お会いできるのを楽しみにしていました」
最初は、見た目よりも「来てくれたこと」を。緊張をほどく一言になります。
中盤:話の中身を褒める
・例文
「そのお仕事の話、すごくおもしろいです。〇〇さんが説明してくださると、わかりやすいですね」
「週末に料理をされるんですね。続けられるのがすごいです。得意料理は何ですか」
IBJでは、プロフィールを見ながらのお見合いはマナー違反とされています。事前にお相手のプロフィールをよく読んで、気になったところを覚えておくと、「そこを見てくれていたんだ」という目撃証言になります。
別れ際:今日感じたことを一言
・例文
「今日は本当に話しやすくて、あっという間の1時間でした」
「〇〇さんの笑顔が印象的でした。ありがとうございました」
別れ際の一言は、お相手がお返事を考えるときに思い出す場面になりやすいです。最後に、いちばん伝えたい目撃証言をひとつだけ置いていきましょう。
デートでは、どう褒めればいい?段階別の例文
デートでは、段階が進むにつれて、「したこと」から「一緒にいて感じたこと」へ、褒める対象を深めていきます。
初デート:選んでくれたこと、来てくれたこと
・例文
「素敵なお店ですね。探してくださってありがとうございます」
「今日のお洋服、秋らしくていいですね」
まだお互いを知らない段階なので、目に見えることを具体的に。
2回目・3回目:覚えていたことと、人柄
・例文
「前回話していたこと、覚えていてくださったんですね。うれしいです」
「〇〇さんって、誰に対しても丁寧ですよね。一緒にいて安心します」
人柄を褒めるのは、実際に見た場面を根拠にできるようになってから。初対面で「優しそうですね」と言うより、2回目で「さっき、こうしていましたよね。優しいですね」と言うほうが、ずっと重みがあります。
真剣交際が見えてきたら:ふたりの関係について
・例文
「〇〇さんといると、無理をしなくていいのが楽です」
「話し合うとき、ちゃんと私の意見を聞いてくれるところが好きです」
この段階の褒め言葉は、「あなたと一緒にいる自分」が心地いいという伝え方になります。結婚生活を想像してもらえる言葉です。
デートのあとのLINEで
・例文
「今日はありがとうございました。〇〇さんが教えてくれたお店、本当においしかったです。また一緒に行きたいです」
お礼の中に、その日の目撃証言をひとつ入れるだけで、定型のお礼とは違う温度になります。
逆効果になる褒め方は?NG例と言い換え
逆効果になるのは、比べる、品評する、条件を見る褒め方です。
褒めているつもりでも、相手には「値踏みされている」と伝わってしまいます。
・年齢に触れる
✕「年齢より若く見えますね」
〇「表情が明るくて、話していて元気をもらえます」
「若く見える」は、年齢を気にしている前提になり、喜ばない方も多い言葉です。
・「意外と」をつける
✕「意外と話しやすいですね」
〇「すごく話しやすくて、ほっとしました」
「意外と」は、最初は期待していなかったと言っているのと同じです。
・体型や顔立ちを品評する
✕「スタイルいいですね」
〇「その服の着こなし、素敵ですね」
体についての言葉は、初期の婚活では身構えられやすいです。
・年収や職業などの条件を褒める
✕「〇〇にお勤めなんてすごいですね」
〇「お仕事の話をしているときの顔が、すごく楽しそうです」
条件を褒めると、「条件で見られている」と感じる方がいます。
・ほかの人と比べる
✕「今までお会いした方の中でいちばん話しやすいです」
〇「〇〇さんとは、自然体で話せます」
比べる言葉は、ほかにもたくさん会っていることを思い出させてしまいます。
・同じ言葉を何度も言う
「すごい」「さすが」を連発すると、見え透いた印象になります。褒めるのは要所で、具体的に。
・「男らしい」「女性らしい」で決めつける
「女性らしくていいですね」は、ほめ言葉のつもりでも、役割を押しつけられたように感じる方もいます。「〇〇さんらしくて素敵です」と、その人を主語にしましょう。
褒められたときは、どう返せばいい?
褒められたときは、否定せずに受け取って、うれしい気持ちを返すのがいちばんです。
「いえいえ、そんなことないです」と打ち消すと、褒めてくれた相手の言葉を否定することになってしまいます。
相手のうれしい話に、関心を持って積極的に応えてもらえる関係ほど、親密さや満足度が高いことが研究で示されています(Gable, Reis, Impett, & Asher, 2004)。
褒め言葉の受け取り方も同じです。受け取ってうれしそうにする人には、また言葉をかけたくなります。
・例文
「ありがとうございます。そう言っていただけて、うれしいです」
「このお洋服、迷って選んだので、気づいてもらえてうれしいです」
「ありがとうございます。〇〇さんにそう言ってもらえると、自信になります」
無理に褒め返す必要はありません。すぐに褒め返すと、お返しのための言葉に聞こえてしまうことがあります。受け取って、少したってから、あなたが見つけた目撃証言を返せば十分です。
褒めるのが苦手な人は、どうすればいい?
苦手な人ほど、言葉を探す前に、見ることから始めてください。
褒め上手は、話し上手ではなく、観察上手です。
褒める側が相手の反応を読み違えてしまう背景には、褒める本人の緊張や「うまく言えるだろうか」という心配があることがわかっています(Boothby & Bohns, 2021)。
でも、実際に受け取る側は、あなたが思うよりずっとうれしく感じています。うまい言葉でなくていいんです。
練習としておすすめなのは、デートやお見合いの前に「今日見つけたいこと」を3つ決めておくことです。
・相手が選んだもの(服、小物、お店)
・相手がしてくれたこと(予約、気遣い、時間の配慮)
・話していて、いいなと思ったところ
この3つを探しながら会うと、自然に目撃証言が集まります。
見つけたら、その場で言えなくても大丈夫です。帰りのLINEで「今日、〇〇してくださったのがうれしかったです」と送れば、それも立派な褒め言葉です。
褒め言葉が届く人は、何が違う?
褒め言葉が届く人は、相手の良いところを探す目を、先に持っている人です。
婚活をしていると、どうしても「自分がどう見られているか」が気になります。
お見合いの間じゅう、自分の話し方や表情ばかりを気にしていると、相手を見る余裕がなくなってしまいます。そうすると、褒めようとしても、中身のない「すごいですね」しか出てきません。
持てる人は、視線の向きが違います。
自分がどう見られるかより先に、目の前の人の良いところを見つけにいく。相手が選んだもの、してくれたこと、大切にしていること。それを見つけて言葉にするのは、相手の可能性を信じて、その人の味方になることでもあります。
そしてこの目は、結婚したあとにこそ生きてきます。
毎日一緒に暮らすと、相手のしてくれることは、少しずつ「当たり前」に見えてきます。そのときに、「今日もありがとう、助かったよ」と目撃証言を続けられるふたりは、長く仲良くいられるはずです。
婚活の褒め言葉は、その練習の最初の一歩です。
「自分の褒め方が、相手にどう届いているのかわからない」「お見合いで緊張して、相手を見る余裕がない」。そんなときは、第三者の目があると気持ちが楽になります。
エースブライダルでは、お見合いやデートの振り返りを、カウンセラーと一緒に行っています。まずは無料相談で、今の悩みをお聞かせくださいね。
褒め方のチェックリスト
次のお見合いやデートの前に、確認してみてください。
□ 「すごい」だけでなく、何がよかったのかを一言足している
□ 見た事実と、自分の気持ちをセットで伝えている
□ 褒めたあとに、質問をひとつ添えている
□ 顔立ちや体型より、相手が選んだもの・したことを褒めている
□ 年齢、年収、職業など条件を褒めていない
□ 「意外と」「〜より」のような比べる言葉を使っていない
□ 前回の話を覚えていて、変化に気づいている
□ 褒められたら、打ち消さずに「うれしいです」と受け取っている
□ 会う前に「今日見つけたいこと」を3つ決めている
□ その場で言えなかったことは、お礼のLINEで伝えている
全部できていなくて大丈夫です。まずは「見た事実+気持ち」の一文を、次に会う人にひとつ届けてみてください。
まとめ:婚活の褒め方は、評価より「目撃証言」
婚活で心に残る褒め言葉は、「すごいですね」のような評価ではなく、「あなたのここを見ていました」と伝わる目撃証言です。
見た事実に、自分の気持ちを添える。余裕があれば、質問をひとつ。
男性には、選んだことや段取り、仕事への向き合い方を。女性には、選んだものや気遣い、話し方を。
お見合いでは、はじめ・中盤・別れ際の3回。デートでは、段階が進むごとに「したこと」から「一緒にいて感じたこと」へ。
そして、人は自分の褒め言葉の力を小さく見積もりがちです。
迷ったら、短くてもいいので言葉にしてみてください。あなたが見つけた相手の良いところは、きっとあなたが思うよりずっとうれしく届いています。
よくある質問
Q.お見合いで、見た目を褒めてもいいですか?
A.顔立ちや体型より、服や小物など相手が選んだものを褒めるのがおすすめです。「そのネクタイの色、素敵ですね」「そのスカーフ、季節に合っていますね」のように、何がどういいのかを一言添えると、品評ではなく好意として伝わります。
Q.男性が喜ぶ褒め言葉の「さしすせそ」は、婚活でも使えますか?
A.会話の入り口としては使えますが、それだけを繰り返すと見え透いた印象になりやすいです。「さすがですね」のあとに「〇〇の説明がすごくわかりやすかったです」と、何を見てそう思ったのかを足すと、本心として届きます。
Q.褒めすぎると、軽い人だと思われませんか?
A.具体的な目撃証言なら、軽く見られる心配はほとんどありません。軽く見えるのは、「かわいい」「すごい」のような中身のない言葉を連発するときです。褒めるのは要所で、見た事実と気持ちをセットにしましょう。
Q.褒めるところが見つからないときは、どうすればいいですか?
A.選んだもの、してくれたこと、話していていいなと思ったこと、の3つを探してみてください。来てくれたこと、時間を合わせてくれたことへのお礼も、立派な褒め言葉です。無理に作った褒め言葉より、小さくても本当に感じたことのほうが届きます。
Q.褒められたとき、褒め返したほうがいいですか?
A.すぐに褒め返す必要はありません。まずは「ありがとうございます、うれしいです」と受け取ることが大切です。すぐのお返しは社交辞令に聞こえやすいので、少したってから、あなたが見つけた相手の良いところを伝えましょう。
Q.LINEで褒めるのは、効果がありますか?
A.あります。とくにデートのあとのお礼LINEに、その日の目撃証言をひとつ入れると、定型のお礼より気持ちが伝わります。「〇〇さんが選んでくれたお店、本当においしかったです」のように、具体的な場面を入れてください。
Q.真剣交際に進んだら、褒め方は変えたほうがいいですか?
A.見た目や行動に加えて、価値観や、ふたりでいるときの心地よさを褒めていくのがおすすめです。「話し合うとき、ちゃんと聞いてくれるところが好き」のような言葉は、結婚生活を想像してもらえる褒め言葉になります。
参考にした研究・資料
・Zhao, X., & Epley, N. (2021). Insufficiently complimentary?: Underestimating the positive impact of compliments creates a barrier to expressing them. Journal of Personality and Social Psychology, 121(2), 239-256.
・Boothby, E. J., & Bohns, V. K. (2021). Why a simple act of kindness is not as simple as it seems: Underestimating the positive impact of our compliments on others. Personality and Social Psychology Bulletin, 47(5), 826-840.
・Gordon, R. A. (1996). Impact of ingratiation on judgments and evaluations: A meta-analytic investigation. Journal of Personality and Social Psychology, 71(1), 54-70.
・Algoe, S. B., Kurtz, L. E., & Hilaire, N. M. (2016). Putting the "you" in "thank you": Examining other-praising behavior as the active relational ingredient in expressed gratitude. Social Psychological and Personality Science, 7(7), 658-666.
・Huang, K., Yeomans, M., Brooks, A. W., Minson, J., & Gino, F. (2017). It doesn't hurt to ask: Question-asking increases liking. Journal of Personality and Social Psychology, 113(3), 430-452.
・Gable, S. L., Reis, H. T., Impett, E. A., & Asher, E. R. (2004). What do you do when things go right? The intrapersonal and interpersonal benefits of sharing positive events. Journal of Personality and Social Psychology, 87(2), 228-245.
・IBJ「お見合い・交際のマナー」https://www.ibjapan.com/success/manners/
この記事を書いた人
関口美奈子(せきぐち みなこ)
恋愛心理研究家・作家。結婚相談所エースブライダルとメンズ眉毛サロンWinsome(新宿・吉祥寺・高円寺)を運営。のべ3万人以上の男女と向き合ってきた現場経験と心理学をもとに恋愛・結婚・人間関係・コミュニケーションを執筆し、自治体や企業、官公庁でも講演。著書はKADOKAWAほかより刊行、中国韓国台湾で翻訳出版。
公式サイト https://sekiguchiminako.com/
著書:『最初の男になりたがる男 最後の女になりたがる女』『気遣いを恋と勘違いする男 優しさを愛と勘違いする女』『働く人の悩みを89%解決する コミュニケーションの極意』
「褒めたいのに、言葉が出てこない」「お見合いで何を話せばいいかわからない」。そんな悩みも、プロと一緒なら一つずつほどけていきます。
エースブライダルでは、恋愛経験ゼロから入会した方のうち98%が交際に進んでいます(※結婚相談所エースブライダルの実績。集計期間2025年1月〜2026年9月26日、仮交際を含む)。
無理な勧誘はしませんので、気軽にお話しにいらしてくださいね。