リードしない・受け身な男性の婚活|鍵は「呼び水」
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こんにちは。恋愛心理研究家の関口美奈子です。
先に答えをお伝えしますね。
リードしない受け身な男性の多くは、あなたに興味がないのではありません。
「誘って断られたらどうしよう」「店選びで外したらがっかりされる」という怖さを、自分の中だけで抱えて止まっているんです。
そして女性の側も、彼が動かないのを見て「脈がないのかな」と一歩引いてしまう。ふたりとも相手の遠慮を無関心と読み違えて、同時に手を止めてしまう。婚活でいちばんもったいない、遠慮の相打ちです。
これをほどくのは、女性が全部を引っぱることでも、「男ならリードして」と迫ることでもありません。
彼が動きやすい小さなきっかけを、先にそっと置いておくこと。井戸のポンプに最初のひと杯を注ぐように、「呼び水」があると、受け身な人は驚くほど自分から動き出します。
「デートの行き先も、次の日程も、いつも私から提案している」
「優しいし誠実なのはわかるけど、このまま結婚して大丈夫かな」
「リードしてほしいと言ったら、責めているみたいで言えない」
仮交際中の女性から、本当によくいただくご相談です。
そして実は、男性の側からも同じくらいご相談をいただきます。
「リードしろと言われても、何をどうすればいいのかわからない」
「自分から誘って、迷惑だったらと思うと動けない」
のべ3万人以上の男女と向き合ってきて、受け身の男性とそのお相手のすれ違いは、どちらかが悪いのではなく、仕組みで起きていると感じています。
この記事では、受け身な男性の心理をタイプ別に整理し、本当の脈なしとの見分け方、女性側の関わり方と例文、そして男性ご本人が今日からできるリードの練習まで、両方の立場からまとめました。
この記事の結論
・リードしない男性の多くは、脈なしではなく「断られる怖さ」や「失敗したくない気持ち」で止まっています。女性も同じ怖さで手を止めやすく、お互いに相手の遠慮を無関心と読み違えがちです。
・女性側は、全部を引き受けるのではなく、二択の質問や行きたい場所の共有など、彼が動きやすい「呼び水」を置きます。彼の小さなリードを見つけて喜ぶと、次の一歩が出やすくなります。
・男性にとってのリードは、全部を決めることではなく「選択肢を出すこと」です。デートの最後に次の候補日を言う、店の候補を3つ持っておく、から始められます。
・呼び水を何度置いても応えがないときは、受け身ではなく気持ちが育っていない可能性があります。ひとりで抱えず、担当カウンセラーに相談しましょう。
この記事を書いた人:関口美奈子(恋愛心理研究家・作家)
著書『最初の男になりたがる男 最後の女になりたがる女』『気遣いを恋と勘違いする男 優しさを愛と勘違いする女』『働く人の悩みを89%解決する コミュニケーションの極意』。KADOKAWAほかより刊行し、中国・韓国・台湾で翻訳出版。TBS「王様のブランチ」のBOOKランキングにも掲載されました。結婚相談所エースブライダルを主宰し、のべ3万人以上の男女と向き合ってきた経験と心理学から書いています。
リードしない男性は、脈なし?
脈なしとは限りません。むしろ、あなたを大切に思っているからこそ動けなくなっている男性も少なくありません。
恋愛関係を始めるときの「最初の一歩」について調べた6つの研究では、参加者は、自分が動けない理由を「断られるのが怖いから」と説明する一方で、相手が動かない理由は「自分に興味がないから」だと受け取りやすかったことが示されています(Vorauer & Ratner, 1996)。
自分の遠慮は怖さのせいなのに、相手の遠慮は無関心のせいに見えてしまう。人の心には、そんな読み違えのくせがあるんです。
婚活の場面にあてはめると、こうなります。
彼は「僕から誘ったら、重いと思われるかも」と待っている。
あなたは「彼から誘ってこないなら、私に興味がないのかも」と待っている。
ふたりとも好意があるのに、ふたりとも相手の沈黙を「脈なし」と読んでしまう。これが遠慮の相打ちです。
ですから、彼がリードしないことだけで結論を出すのは早すぎます。
見るべきは、あなたが置いたきっかけに、彼がどう応えるか。そこで、受け身と脈なしははっきり分かれます。
受け身な男性の心理は?5つのタイプ
受け身の理由は、ひとつではありません。現場で見てきた受け身の男性は、大きく5つのタイプに分かれます。
タイプによって、効く呼び水が違います。
①断られ怖さ型:誘って断られるのが怖い
いちばん多いタイプです。
自分から誘って断られると、自分そのものを否定されたように感じてしまう。だから、相手から誘われるのを待つほうが安全だと感じています。
婚活の場面では、LINEには丁寧に返してくれるのに、自分から次のデートの話を切り出さない、という形で出やすいです。
あなたが誘うと、とてもうれしそうに乗ってくるのが特徴です。
見分けポイントは、あなたからの誘いへの反応の速さと明るさ。すぐに候補日を返してくれるなら、気持ちは十分にあります。
②正解探し型:失敗して、がっかりされたくない
「お店選びを外したらどうしよう」「つまらないデートだと思われたら」。
真面目で準備を大切にする人ほど、正解がわからないうちは決められなくなります。
婚活の場面では、「どこか行きたいところありますか」と聞き返してばかりになったり、お店を決めるのに何日もかかったりします。
いざデートになると、下調べがしっかりしていることも多いタイプです。
見分けポイントは、ヒントを渡すと一気に動けるか。「和食が好きです」と伝えた途端に、候補を探してきてくれるなら、このタイプです。
③尊重しすぎ型:あなたの希望を優先したい
自分の好みを押しつけて、相手を我慢させたくない。
その優しさが強すぎて、「〇〇さんの行きたいところでいいですよ」が口ぐせになっているタイプです。
婚活の場面では、「なんでもいいですよ」「合わせますよ」が続きます。
本人はリードしていないつもりはなく、むしろ気遣っているつもりなのが特徴です。
見分けポイントは、「あなたはどっちがいい?」と聞いたときに、ちゃんと答えが出てくるか。答えられるなら、好みがないわけではなく、先に言うのを遠慮しているだけです。
④段取り未経験型:リードの「やり方」を知らない
恋愛経験が少なかったり、これまでの交際で相手が段取りをしてくれていたりして、デートを組み立てる型を持っていないタイプです。
やる気はあるのに、何から手をつければいいかがわからない状態です。
婚活の場面では、日程は決まるのに、場所や時間がなかなか決まらない。当日も「このあと、どうしましょうか」と聞いてくることが多いです。
見分けポイントは、一度やり方を知ると、次から自分でできるようになるか。前回あなたがしたことを、次のデートで真似してくるなら、学んでいる途中です。
⑤温度低め型:まだ、気持ちが育っていない
このタイプだけは、受け身というより、あなたとの関係にまだ気持ちが乗っていない状態です。
ほかの交際を優先していたり、決めかねていたりすることもあります。
婚活の場面では、あなたが誘えば会ってはくれるものの、候補日の返事が遅く、会っても次の話が出てきません。
見分けポイントは、呼び水を置いても、何も返ってこないこと。ここは次の章で詳しくお話ししますね。
受け身と、本当の脈なしはどう見分ける?
見分けるいちばんの手がかりは、あなたが置いたきっかけに、彼が何かを「返してくるか」です。
受け身の男性は、自分からは始めなくても、あなたが始めたことには必ず何かを足して返してきます。
・受け身の男性に多い反応
誘うと、すぐに候補日が返ってくる
「〇〇に行きたい」と言うと、お店や時間を調べてくれる
デート中は楽しそうで、帰り際に名残惜しそうにする
あなたの話を覚えていて、次のLINEで触れてくる
小さなことなら、少しずつ自分から提案するようになる
・気持ちが育っていない男性に多い反応
誘っても、候補日がなかなか返ってこない
「いいですね」で止まり、具体的な話に進まない
デートは2時間きっかりで終わり、次の話が出ない
あなたの話への質問が、ほとんど返ってこない
何度きっかけを置いても、ひとつも自分から動かない
現場での目安としては、呼び水を3回ほど置いてみて、どれにも応えがないなら、受け身ではなく温度が低い可能性が高いと考えています。
そのときは、ひとりで判断せず、担当カウンセラーに相談してください。カウンセラー同士で、お相手の気持ちをそれとなく確かめられるのは、結婚相談所ならではの強みです。
女性側は、どう関わればいい?「呼び水」の置き方
呼び水とは、彼が動きやすいように、最初のきっかけだけをこちらから置いておくことです。
全部を決めてあげるのでも、黙って待つのでもない、そのあいだの関わり方です。
①「どこがいい?」ではなく、二択で聞く
受け身の男性にとって、「どこに行きたいですか」という自由な質問は、実はいちばん答えにくい質問です。
正解が無限にあると、正解探し型の人ほど固まってしまいます。
・例文
「次は和食と洋食、どっちの気分ですか」
「土曜のお昼と日曜の夕方なら、どちらが都合いいですか」
二択なら、彼は「選ぶ」だけで済みます。選ぶことは、小さなリードの第一歩です。
②行きたい場所を、先に「共有」しておく
「今度ここに行ってみたいんです」と、行きたい場所を普段のLINEで話しておきます。
彼に決めてもらうのではなく、彼が「じゃあ、そこに行きましょう」と言える材料を渡しておくイメージです。
・例文
「最近、〇〇のあたりに気になるカフェができたんです。いつか行ってみたいなと思っていて」
数日後に彼から「前に言っていたカフェ、行きませんか」と誘いが来たら、それは彼のリードです。呼び水がちゃんと働いた証拠です。
③決めることを、分けあう
デートの計画を、「場所はあなた、時間は私」のように分担します。
全部を任されると重く感じる人も、半分なら動けることが多いものです。
・例文
「日にちは私が合わせますので、お店は〇〇さんのおすすめを教えてもらえませんか。〇〇さんが好きなお店に行ってみたいです」
「あなたの好きなもの」を知りたいと伝えると、尊重しすぎ型の男性も、遠慮せずに自分の好みを出しやすくなります。
④彼の小さなリードを、見つけて喜ぶ
受け身の男性を動かすいちばんの呼び水は、実は「喜ぶこと」です。
彼がお店を選んでくれた、次の日程を先に言ってくれた。その小さな一歩を、見逃さずに言葉にします。
相手のうれしい出来事に、関心を持って積極的に応えてもらえる関係ほど、親密さや満足度が高いことが研究で示されています(Gable, Reis, Impett, & Asher, 2004)。
リードも同じです。「やってよかった」と思えた行動は、次もしたくなります。
・例文
「このお店、〇〇さんが選んでくれたんですよね。雰囲気がすごく好きです。探してくれてありがとうございます」
「次の日にちを先に言ってもらえて、うれしかったです」
反対に、選んでくれたお店に「ちょっと遠かったですね」と言ってしまうと、正解探し型の人は、次から選ぶのが怖くなってしまいます。気になることがあっても、まずは選んでくれたことへのお礼を先に。
⑤自分の気持ちを、先に言葉にする
断られ怖さ型の男性は、「断られない」とわかった瞬間に動けるようになります。
あなたから「また会いたい」をはっきり伝えることは、彼にとって最大の安心材料です。
・例文
「今日すごく楽しかったです。また〇〇さんと出かけたいです」
好意を先に言うのは、負けではありません。遠慮の相打ちを、あなたの側から解いてあげることです。
⑥担当カウンセラーに、翻訳をお願いする
直接言いにくいことは、カウンセラーを通して伝えるのもひとつの方法です。
「彼に誘ってもらえるとうれしい、と伝えてもらえますか」とお願いすれば、角が立たない形で彼に届きます。
彼の担当カウンセラーから「お相手はあなたからのお誘いを楽しみにしていますよ」と聞けば、断られ怖さ型の男性は一気に動けることがあります。
「リードしてほしい」は、どう伝えればいい?
不満としてではなく、「私の希望」として、うれしかった場面とセットで伝えるのがコツです。
「どうしてリードしてくれないの」は責める言葉になりますが、「〇〇してくれるとうれしい」は、彼にとってのヒントになります。
・言い換え例
✕「いつも私ばっかり誘ってますよね」
〇「〇〇さんから誘ってもらえると、すごくうれしいです。この前、先に日にちを言ってくれたとき、うれしかったんです」
✕「男性なんだから、少しはリードしてほしいです」
〇「私、決めてもらうと安心するタイプなんです。次のお店、〇〇さんに選んでもらえたらうれしいです」
✕「なんでもいい、って言われると困ります」
〇「〇〇さんが本当に行きたいところに行ってみたいです。遠慮しないで教えてくださいね」
伝えるのは、LINEより会っているときか電話がおすすめです。文字だと、やわらかく書いたつもりでも責めているように読まれやすいからです。
受け身を抜けたい男性は、何から始めればいい?
ここからは、男性ご本人に向けてお話ししますね。
リードとは、全部を決めることではなく、「選択肢を出すこと」です。
そう考えると、受け身から抜けるハードルはぐっと下がります。
①「どうしたい?」を「AとBどっちがいい?」に変える
「どこに行きたいですか」と聞かれた女性は、実は困っていることが少なくありません。
あなたが2つに絞って出すだけで、それは立派なリードです。
・例文
「次は、〇〇の和食屋さんか、△△のイタリアンのどちらかを考えています。どちらが気になりますか」
選ぶのは相手、候補を出すのはあなた。これで、押しつけにもならず、丸投げにもなりません。
②デートの最後に、次の候補日を言う
「もし、デートが終わって駅に向かい始めたら、次の候補日を2つ言う」。
このように、どの場面で何をするかを前もって決めておくと、行動に移しやすくなることがわかっています。94の検証をまとめた分析でも、はっきりした効果が確認されました(Gollwitzer & Sheeran, 2006)。
・例文
「今日はありがとうございました。また会いたいです。再来週の土曜か日曜はいかがですか」
この一言があるだけで、女性の不安の多くは消えます。受け身の男性が最初に練習するなら、ここです。
③お店の候補を、3つ「在庫」しておく
行きたいお店を、普段から3つほどメモしておきます。
カフェ、ランチ、夜の食事と、場面別にひとつずつあると十分です。
誘うときに毎回ゼロから探すと、正解探し型の人はそこで止まってしまいます。在庫があれば、誘うのは一瞬です。
④連絡は、自分から始める日をつくる
IBJでは、交際が成立して連絡先を交換した当日に、男性から原則電話で連絡するのがマナーとされています。
この最初の電話は、リードの第一歩です。その後も、週に何回かは自分からLINEを始める日を決めておくと、「いつも待っている人」という印象が変わります。
⑤気持ちを、一行で言う
受け身な男性の多くは、好意があっても言葉にしません。
でも、あなたが相手の沈黙を不安に感じるように、相手もあなたの沈黙を「興味がないのかな」と読んでいるかもしれません。
・例文
「〇〇さんと話していると、時間があっという間です」
「今日会えるのを楽しみにしていました」
長い告白はいりません。一行の気持ちが、遠慮の相打ちを終わらせます。
⑥断られても、自分が否定されたわけではない
誘って日程が合わないことは、よくあります。
それは、あなたが否定されたのではなく、その日の予定が合わなかっただけです。
女性から代わりの日が返ってくるなら、まったく問題ありません。代わりの日がなく、何度誘っても進まないときは、担当カウンセラーに相談してください。ひとりで「嫌われた」と結論づける必要はありません。
⑦リードの本質は、相手の反応を見ること
引っぱることより、相手が楽しんでいるか、疲れていないか、次に何をしたそうかを見て、それに応えること。
やりとりを重ねるほど好意が高まる背景として、「この人は自分に応えてくれる」という感覚が関わっていることが示されています(Reis et al., 2011)。
強く引っぱる人より、よく見て応える人のほうが、婚活では選ばれます。受け身な男性がもともと持っている気遣いは、リードに変えられる素質なんです。
受け身な男性との婚活で、やってはいけないことは?
女性側も男性側も、相手を試したり、相手のせいにしたりすることは避けたいところです。
・(女性)わざと連絡を止めて、彼から来るか試す
断られ怖さ型の男性は、あなたが止まると「嫌われたかも」とさらに止まります。遠慮の相打ちが深まるだけです。
・(女性)他の男性と比べる
「前にお会いした方は全部決めてくれた」のような比較は、正解探し型の男性をいちばん傷つけます。
・(女性)全部を先回りして決めてしまう
楽だからと全部を引き受けると、彼がリードを練習する場がなくなります。呼び水は、最初のひと杯だけで十分です。
・(男性)「なんでもいいです」を繰り返す
優しさのつもりでも、相手には「私に興味がない」と届きやすい言葉です。二択を出すだけで印象は変わります。
・(男性)決めたあとに、責任を相手に返す
「〇〇さんが言ったお店だったので」のような言い方は、せっかくのリードを台なしにします。選んだことは、自分の選択として引き受けましょう。
・(男女とも)不満を、溜めてから一度に出す
小さな希望を小さいうちに伝えるほうが、関係は崩れません。
受け身な男性は、結婚相手に向かない?
向かないとは限りません。受け身であることと、結婚生活で頼りにならないことは、別のことです。
受け身な男性の中には、あなたの意見をよく聞き、話し合って決めようとする人がたくさんいます。
結婚生活は、デートよりずっと長く、決めることも多い毎日です。そこでは、ぐいぐい引っぱる力より、相手の考えを聞いて一緒に決める力のほうが、ふたりを楽にしてくれることがあります。
ただし、次のような様子が続くなら、受け身とは別の心配として、担当カウンセラーに相談してください。
・大事なことを決める場面で、いつも相手のせいにする
・不満は言うのに、代わりの案は出さない
・あなたが困っていても、手を貸そうとしない
「自分からは始めないけれど、始まったことには一緒に取り組む」人か、「始めないし、取り組まない」人か。見るべきはそこです。
受け身な人とうまくいく人は、何が違う?
受け身な相手とうまくいく人は、相手が動ける場所を、先につくってあげられる人です。
「リードしてくれない」と感じたとき、人はつい、相手に足りないものを数えてしまいます。
でも持てる人は、相手に足りないものではなく、相手がすでに持っているものを見ます。丁寧さ、誠実さ、あなたを傷つけたくない気持ち。その上に、小さな呼び水を置いていくんです。
これは、女性だけの話ではありません。
受け身から抜けようとする男性にとっても、リードとは相手を支配することではなく、相手が選びやすい場所を用意することです。二択を出す、次の日を言う、気持ちを一行で伝える。どれも、相手が安心して一歩を出せるようにする行動です。
お互いが相手のために最初のひと杯を注げるふたりは、結婚してからも、どちらか一方が疲れ果てることがありません。
リードする人とされる人ではなく、交代で呼び水を置き合える関係。それが、長く続くふたりの形だと思います。
「彼の受け身は、脈なしなのか、遠慮なのか」「自分のリードは、相手にどう見えているのか」。当事者同士では見えにくいところだからこそ、第三者の目が役に立ちます。
エースブライダルでは、仮交際中のすれ違いを、カウンセラーがおふたりの間に立って一緒に整えています。まずは無料相談で、今の状況をお話ししてみてくださいね。
チェックリスト:その受け身、ほどけそう?
・女性向け:彼は遠慮しているだけ?
□ 私から誘うと、すぐに候補日が返ってくる
□ 私の話を覚えていて、あとで触れてくる
□ 二択で聞くと、ちゃんと選んでくれる
□ 行きたい場所を話すと、調べてくれる
□ デートの帰り際が名残惜しそう
□ 少しずつでも、自分から提案することが増えている
3つ以上当てはまるなら、脈なしではなく遠慮の途中です。呼び水を続けてみてください。
・男性向け:今日からできるリード
□ 「どうしたい?」ではなく、二択で聞いている
□ デートの最後に、次の候補日を言っている
□ お店の候補を、場面別に3つ持っている
□ 週に何回かは、自分から連絡を始めている
□ 「楽しかった」「また会いたい」を言葉にしている
□ 相手が選んでくれたことに、お礼を言っている
全部でなくて大丈夫です。まずはひとつ、次のデートで試してみてください。
まとめ:受け身な男性との婚活は、「呼び水」で動き出す
リードしない男性の多くは、脈なしではなく、断られる怖さや失敗したくない気持ちで止まっています。
そして女性もまた、その沈黙を無関心と読み違えて手を止めてしまう。ふたりが同時に待つ、遠慮の相打ちです。
女性は、全部を引き受けるのではなく、二択の質問や行きたい場所の共有で、彼が動ける呼び水を置く。小さなリードを見つけて、うれしいと伝える。
男性は、リードを「全部決めること」ではなく「選択肢を出すこと」と捉えて、次の候補日をひとつ言うところから始める。
呼び水を置いても何も返ってこないときは、ひとりで抱えずにカウンセラーへ。
お互いが最初のひと杯を注ぎ合えたとき、受け身だったふたりの関係は、驚くほど自然に流れ出します。
よくある質問
Q.デートの誘いがいつも私からです。脈なしでしょうか?
A.それだけでは判断できません。あなたが誘ったときにすぐ候補日が返ってくる、デート中に楽しそうにしている、あなたの話を覚えているなら、受け身なだけの可能性が高いです。二択の質問などで彼が動きやすいきっかけを置き、応えてくれるかを見てみましょう。
Q.女性から誘うのは、はしたないと思われませんか?
A.そんなことはありません。婚活では、女性からの「また会いたい」は、男性にとって大きな安心材料になります。とくに断られるのが怖いタイプの男性は、あなたの一言で動けるようになることが多いです。
Q.リードしてほしいと、直接言ってもいいですか?
A.言って大丈夫です。ただし不満としてではなく、「〇〇してくれるとうれしい」という希望の形で、うれしかった場面とセットで伝えるのがおすすめです。言いにくいときは、担当カウンセラーから伝えてもらう方法もあります。
Q.受け身な男性は、結婚しても頼りないですか?
A.そうとは限りません。受け身な人の中には、相手の意見をよく聞いて一緒に決めるのが得意な人も多くいます。見るべきは、自分から始めないことより、始まったことに一緒に取り組んでくれるかどうかです。
Q.自分は受け身な男性です。何から始めればいいですか?
A.まずは、デートの最後に次の候補日を2つ言うことから始めてみてください。次に、「どこがいい?」を「AとBどっちがいい?」に変えること。リードは全部を決めることではなく、選択肢を出すことだと考えると、ぐっと動きやすくなります。
Q.お店選びに自信がありません。どうすればいいですか?
A.普段から、カフェ・ランチ・夜の食事と場面別に1つずつ、行ってみたいお店をメモしておきましょう。候補が手元にあれば、誘うときに迷いません。相手に二択で選んでもらえば、外す心配も小さくなります。
Q.何度きっかけを作っても、彼が動きません。
A.呼び水を3回ほど置いても応えがない場合は、受け身ではなく、気持ちがまだ育っていない可能性があります。ひとりで判断せず、担当カウンセラーに相談して、お相手の気持ちを確かめてもらいましょう。
参考にした研究・資料
・Vorauer, J. D., & Ratner, R. K. (1996). Who's going to make the first move? Pluralistic ignorance as an impediment to relationship formation. Journal of Social and Personal Relationships, 13(4), 483-506.
・Gable, S. L., Reis, H. T., Impett, E. A., & Asher, E. R. (2004). What do you do when things go right? The intrapersonal and interpersonal benefits of sharing positive events. Journal of Personality and Social Psychology, 87(2), 228-245.
・Gollwitzer, P. M., & Sheeran, P. (2006). Implementation intentions and goal achievement: A meta-analysis of effects and processes. Advances in Experimental Social Psychology, 38, 69-119.
・Reis, H. T., Maniaci, M. R., Caprariello, P. A., Eastwick, P. W., & Finkel, E. J. (2011). Familiarity does indeed promote attraction in live interaction. Journal of Personality and Social Psychology, 101(3), 557-570.
・IBJ「お見合い・交際のマナー」https://www.ibjapan.com/success/manners/
この記事を書いた人
関口美奈子(せきぐち みなこ)
恋愛心理研究家・作家。結婚相談所エースブライダルとメンズ眉毛サロンWinsome(新宿・吉祥寺・高円寺)を運営。のべ3万人以上の男女と向き合ってきた現場経験と心理学をもとに恋愛・結婚・人間関係・コミュニケーションを執筆し、自治体や企業、官公庁でも講演。著書はKADOKAWAほかより刊行、中国韓国台湾で翻訳出版。
公式サイト https://sekiguchiminako.com/
著書:『最初の男になりたがる男 最後の女になりたがる女』『気遣いを恋と勘違いする男 優しさを愛と勘違いする女』『働く人の悩みを89%解決する コミュニケーションの極意』
「彼の受け身に、どう向き合えばいいかわからない」「自分からリードするのが苦手」。どちらの立場でも、ひとりで悩まなくて大丈夫です。
エースブライダルでは、恋愛経験ゼロから入会した方のうち98%が交際に進んでいます(※結婚相談所エースブライダルの実績。集計期間2025年1月〜2026年9月26日、仮交際を含む)。
無理な勧誘はしませんので、気軽にお話しにいらしてくださいね。