真剣交際・プロポーズを決めてくれない男性心理|ひとり点検
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こんにちは。恋愛心理研究家の関口美奈子です。
先に答えをお伝えしますね。
真剣交際やプロポーズを決めてくれない男性の多くは、迷っているのではありません。頭の中で、ひとりきりの点検をしているんです。
収入の見通し、住む場所、親のこと、自分の暮らしがどう変わるか、そして「彼女は本当に自分でいいのか」。その点検表を誰にも見せずに「ひとり点検」を続けているから、外からは止まっているように見えます。女性にできるのは、黙って待つことでも急かすことでもなく、その点検をふたりの机の上に出してもらうことです。
デートは楽しい。LINEも途切れない。
なのに、真剣交際の話も、プロポーズの気配も出てこない。
「私から言ったら重いかな」「このまま待っていていいのかな」と、カレンダーを見るたびに胸がざわつく。そんな時期は本当に苦しいですよね。
のべ3万人以上の男女と向き合ってきて感じるのは、決めてくれない男性の中身は、ひとつではないということです。ひとり点検の途中の人もいれば、今が心地よくて止まっている人も、本当に引っかかりを抱えている人も、まだほかの方と比べている人もいます。
この記事では、その4つのタイプの見分け方と、タイプ別の待ち方・動き方を、そのまま使える言葉の例とIBJのルールに沿って整理しました。
この記事の結論
・真剣交際やプロポーズを決めてくれない男性の心理は、「ひとり点検」「居心地」「迷い」「比べている」の4つに分かれます。いちばん多いのは、結婚の準備をひとりで点検している「ひとり点検」です。
・見分けるポイントは、未来の話を振ったときに彼が具体的な質問で乗ってくるか、避ける話題が決まっていないか、日程と行動が保たれているかの3つです。
・女性の動き方は、待つか急かすかの二択ではありません。点検の中身をふたりで話す場をつくり、自分の気持ちを先に言葉にし、必要ならカウンセラーを通して彼の意思を確かめます。
・IBJでは、お見合いから3か月以内を目安にプロポーズがすすめられています。待つことにも、自分で期限をつけて大丈夫です。
この記事を書いた人:関口美奈子(恋愛心理研究家・作家)
著書『最初の男になりたがる男 最後の女になりたがる女』『気遣いを恋と勘違いする男 優しさを愛と勘違いする女』『働く人の悩みを89%解決する コミュニケーションの極意』。KADOKAWAほかより刊行し、中国・韓国・台湾で翻訳出版。TBS「王様のブランチ」のBOOKランキングにも掲載されました。結婚相談所エースブライダルを主宰し、のべ3万人以上の男女と向き合ってきた経験と心理学から書いています。
男性が真剣交際やプロポーズを決めてくれないのは、気持ちがないから?
多くの場合、気持ちがないからではありません。決める役目を自分が背負っていると感じるぶん、慎重になっているからです。
アメリカの社会学者サスラーとミラーは、一緒に暮らすカップル30組への聞き取りで、結婚の話題を持ち出すのは女性であることも多い一方、関係を正式な段階へ進めるかどうかの主導権は男性の側にありがちだったと報告しています(Sassler & Miller, 2011)。
「決めるのは自分」という空気が残っているほど、男性は決める前に、ひとりで準備を整えようとします。
もうひとつ、結婚への「準備ができた」と感じる基準を若い世代788人に尋ねた研究では、人々は結婚の準備を、人と関わる力を育て、生涯の約束を引き受け、人を支える力を身につけていく過程としてとらえていました(Carroll et al., 2009)。
つまり、結婚を決める前に「自分はこの人を支えられる状態か」を確かめたくなるのは、ごく自然なことなんです。
IBJの婚活では、仮交際は1か月〜1か月半、真剣交際は1か月半〜2か月が目安とされ、お見合いから3か月以内を目安にプロポーズをすすめています。恋愛結婚よりずっと速いペースです。
そのスピードの中で、男性の点検はたいてい外から見えません。女性から見ると「何も考えていない」ように映る時間に、実は頭の中はいっぱいになっていることが多いのです。
ただし、全員がそうとは限りません。次の章で、4つのタイプを見分けていきましょう。
決めてくれない男性の心理は?4つのタイプ
決めてくれない男性は、「ひとり点検」「居心地」「迷い」「比べている」の4タイプに分かれます。
タイプによって、待つべきか、動くべきか、区切るべきかが変わります。
①ひとり点検型:準備が整うまで言えない
何が起きているか:結婚を決める前に、頭の中の点検表を一つずつ埋めようとしている状態です。男性会員さんの本音を聞いていると、点検の中身はだいたい次のあたりに集まります。
・仕事と収入の見通し(この先も今の働き方で大丈夫か)
・住む場所(どちらの職場に寄せるか、今の部屋をどうするか)
・親のこと(紹介の順番、実家との距離)
・自分の暮らしの変化(ひとりの時間、趣味、お金の使い方)
・彼女の本気度(自分だけが乗り気なのではないか)
婚活の場面での見え方:将来の話を振ると、はぐらかすのではなく、少し考え込む。急に住宅情報や家計の話を調べていたりする。「ちゃんとしてから言いたい」「もう少し整理させてほしい」という言葉が出る。
見分けのポイント:未来の話に彼のほうから具体的な質問を返してくるなら、点検の途中です。「職場まで何分くらいなら通えそう?」「実家には年に何回くらい帰りたい?」。質問の中身が、そのまま彼の点検表の項目です。
②居心地型:今が心地よくて、決める理由が見つからない
何が起きているか:今の関係に不満がないからこそ、変える理由も見つからない状態です。行動経済学では、人は選択肢の良し悪しとは別に、今の状態を選び続ける傾向があることが知られていて、「現状維持バイアス」と呼ばれています(Samuelson & Zeckhauser, 1988)。
婚活の場面での見え方:デートは毎週のように楽しく続く。将来の話にはにこやかに「いいね」「そのうちね」と同意する。けれど、時期や場所など、日付の入った話にはならない。
見分けのポイント:同意はするのに、具体が一度も出てこないのが居心地型です。あなたが何も言わずに待っていてくれる限り、彼にとっては「決めない今」がいちばん楽な選択になっています。悪意ではありませんが、期限のない心地よさは、あなたの時間だけを使っていきます。
③迷い型:本当に引っかかっていることがある
何が起きているか:お金の感覚、住む場所、親との距離、仕事の続け方。どこかに、まだ言葉にしていない引っかかりを抱えている状態です。
結婚直後の464人に「結婚前に迷ったことがあるか」を尋ねた研究では、3組に2組で少なくともどちらか一方が迷いを経験していました。そして迷いは珍しくない一方で、とくに女性の迷いはその後4年間の離婚の多さと、夫婦ともに迷いは結婚満足度の低さと関連していました(Lavner et al., 2012)。
迷いそのものは異常ではない。けれど、放っておいてよいものでもない、ということです。
婚活の場面での見え方:特定の話題になると、表情が曇ったり、急に別の話に移ったりする。ほかの話題では楽しそうなのに、お金や住まいの話だけ毎回うまくかみ合わない。
見分けのポイント:避ける話題が、毎回同じかどうかを見てください。ひとり点検型は未来の話全体に乗ってきますが、迷い型は特定のテーマだけを避けます。そこが、彼の引っかかりの場所です。
④比べている型:まだ、ほかの可能性を手放せていない
何が起きているか:人が関係に深く関わっていく気持ちは、今の満足度、その関係に注いできたもの、そして「ほかの選択肢の魅力」で説明されます。ラズバルトらの投資モデルでは、ほかの選択肢が魅力的に見えるほど、今の関係への関与は弱まるとされています(Rusbult et al., 1998)。
婚活の場面での見え方:仮交際のまま、真剣交際の話を先延ばしにされる。デートの日程がいつも彼の都合で決まり、候補日を出してもすぐに返事が来ない。IBJでは仮交際は複数の方と並行できるので、まだほかの方とも会っている可能性があります。
見分けのポイント:日程の決まり方に、あなたの優先度が出ます。次の約束がすぐ決まり、場所もあなたに寄せてくれるなら、比べている段階は越えつつあります。反対に、日程が毎回ぎりぎりまで決まらないなら、まだ天秤の上にいると考えたほうがよさそうです。
4つのタイプは、どう見分ければいい?
いちばん確かなのは、未来の話をひとつ振ってみて、彼の反応を「乗ってくる」「同意だけ」「避ける」「後回し」の4つで見ることです。
たとえば、デートの帰り道にこう聞いてみてください。
「もし一緒に住むとしたら、どのあたりがいいと思いますか?」
乗ってくる(ひとり点検型):「〇〇さんの職場からだと、どのくらいまでなら通えますか?」と質問が返ってくる。考え込んでも、話は前に進む。
同意だけ(居心地型):「いいですね、そのうち考えましょう」。笑顔だけれど、具体が出ない。
避ける(迷い型):住まいの話は楽しそうなのに、家賃や家計の話になると急に黙る。避ける場所が決まっている。
後回し(比べている型):「まだそこまでは」と話を閉じ、次のデートの日程もなかなか決まらない。
ひとつの反応だけで決めつけず、2〜3回、別の話題でも試してみてください。
そして、話題への反応と一緒に「日程と行動が保たれているか」も見ます。会う頻度が変わらず、あなたの話を覚えていて、デートの場所をあなたに寄せてくれる。そこが保たれているなら、決めてくれないのは気持ちの不足ではなく、準備か迷いの問題である可能性が高いです。
決めてくれない彼を、どう待てばいい?
待つなら、「期限つきで、話しながら待つ」のが正解です。
黙って待つと居心地型を長引かせ、急かすとひとり点検型を焦らせます。そのあいだにある待ち方には、3つのコツがあります。
待ち方1:自分の期限を、先に決めておく
IBJでは、お見合い後の交際期間はお見合いの日から3か月がルールとされ、プロポーズもお見合いから3か月以内が目安とされています。
さらにIBJの成婚データでは、2025年に成婚した19,112名を分析した結果、交際が約4か月(120日)を過ぎても結婚の決断ができない場合、その後に関係が進む確率はどんどん下がっていくと報告されています。
だから、期限を持つことはわがままではありません。
「真剣交際に入って1か月たっても、住まいとお金の話が一度も出なければ、カウンセラーに相談する」。こんなふうに、自分の中で区切りを決めておくと、待っている時間が不安ではなく「確かめている時間」に変わります。
待ち方2:待つあいだも、未来の話を小さく続ける
待つことと、黙ることは違います。
「住むならどんな部屋がいいか」「休日はどう過ごしたいか」「実家にはどのくらい帰りたいか」。重たい話し合いではなく、デートの雑談として未来の話を小さく出していくと、彼の点検表が少しずつ外に出てきます。
見知らぬ人同士の会話でも、話す回数が増えるほど「この人はわかってくれる」「一緒にいて落ち着く」という感覚が育ち、好意が高まることが実験で示されています(Reis et al., 2011)。未来の話も同じで、回数を重ねるほど、ふたりの間で話しやすいものになっていきます。
待ち方3:自分の気持ちは、先に言葉にしておく
男性がいちばん言い出しにくいのは、「自分だけが乗り気だったらどうしよう」という不安があるときです。
恋人が自分のために時間や労力を注いでくれていると感じた人ほど、感謝の気持ちが生まれ、その関係にもっと関わろうとすることが、実験と日記調査の両方で確かめられています(Joel et al., 2013)。
つまり、あなたがこの関係を大切に思っていることが伝わると、彼は決める側に一歩近づけます。
「〇〇さんと会うようになって、休日が楽しみになりました」「この先のことも、〇〇さんと一緒に考えていけたらうれしいです」。答えを求める言葉ではなく、自分の気持ちを差し出す言葉を先に置いてみてください。
女性から動くなら、何をどう伝えればいい?タイプ別の例文
女性から動いてかまいません。ポイントは、「決めて」と迫るのではなく、彼が決めやすくなる材料を渡すことです。
タイプごとに、渡す材料が違います。
ひとり点検型には:点検をふたりでする場をつくる
ひとり点検をしている男性には、点検項目をふたりで話す「ふたり点検」の場をつくるのがいちばん効きます。
おすすめは、話し合いの席を設けるより、デートの中に混ぜてしまうことです。住んでみたい街を散歩する、家具店をのぞく、休日の理想の過ごし方を話す。暮らしの話が、自然にできる場所を選んでください。
お金の話は、相手に聞く前に自分から出すと話しやすくなります。
「私、毎月これくらいは貯金に回すようにしていて。〇〇さんはお金の使い方で大事にしていることってありますか?」
「結婚したら、私は今の仕事を続けたいと思っています。〇〇さんは、働き方のことでどう考えてますか?」
自分の手の内を先に見せると、彼も点検表を出しやすくなります。点検が終われば、言葉は意外なほど早く出てきます。
居心地型には:期限を「脅し」ではなく「私の希望」として伝える
居心地型の男性には、今のままでは足りないことを、責めずに知らせる必要があります。
ここで大事なのは、期限を最後通告ではなく、あなた自身の希望として伝えることです。
「〇〇さんといる時間が本当に楽しくて、だからこそ、私はこの先のことも一緒に決めていけたらと思っています。私の中では、年内くらいには将来の話をちゃんとできたらうれしいな」
「いつまでに決めてくれないと別れる」ではなく、「私はいつごろまでにこうしたい」。主語を自分にすると、彼は責められたと感じにくく、自分の中に時計を持てるようになります。
迷い型には:引っかかりを一緒に開ける
迷い型の男性には、避けている話題を、安全に話せる空気をつくります。
問い詰めるのではなく、「どんな答えでも受け止める」という前置きをしてから聞くのがコツです。
「もし気になっていることがあったら、どんなことでも聞かせてほしいです。住む場所のことでも、お金のことでも、私も一緒に考えたいので」
引っかかりが言葉になれば、多くは話し合いで解決できるものです。反対に、何度場をつくっても話してもらえないなら、それは彼ひとりでは開けられない迷いかもしれません。そのときは、次の章のカウンセラーの出番です。
比べている型には:自分から区切りを申し出る
比べている男性には、あなたの側から「真剣交際に進みたい」という意思を、カウンセラーを通して伝えてもらうのが確実です。
IBJでは、真剣交際に進むとほかの方との交際も、紹介やお相手検索もすべて停止になります。だからこそ、あなたが先に意思を示すことで、彼も天秤から降りるかどうかを決めなければならなくなります。
女性から真剣交際を申し出ることは、まったく恥ずかしいことではありません。答えが出るまで待ち続けるより、あなたの時間を守る動き方です。
カウンセラーには、何を頼めばいい?
いちばん頼ってほしいのは、彼の意思と、決めきれない理由を、お相手のカウンセラーを通して確かめてもらうことです。
IBJの結婚相談所はカウンセラー同士が連携しているので、直接聞きにくいことも、お相手の担当者を通して確認してもらえます。
担当カウンセラーには、次のように伝えると動きやすくなります。
「真剣交際に入って〇週目です。デートは毎週楽しく続いていますが、将来の話になると彼は『そのうち』と言うことが多いです。私は結婚に進みたい気持ちがあるので、彼が何か迷っていることがないか、先方のカウンセラーさんに確かめてもらえますか」
「今の状況」「あなたの気持ち」「確かめてほしいこと」の3つをそろえて渡すのがコツです。
返ってくる答えで、彼のタイプもはっきりします。「実は指輪を探している」「親への紹介の段取りで悩んでいる」なら、ひとり点検の途中。「特に理由はないけれど、まだ」なら居心地型。具体的な心配ごとが出てくれば迷い型です。
彼の反応をひとりで読み続けるのは、どうしても不安に引っぱられます。
「これは準備中なのか、迷っているのか」がわからないとき、第三者の目で一緒に読むだけで、判断はずっと楽になります。エースブライダルでは、真剣交際の進め方やプロポーズまでの段取りも、カウンセラーが一緒に考えています。まずは無料相談で、今の状況をお話ししてみてくださいね。
決めてくれない彼に、やってはいけないことは?
いちばん避けたいのは、焦りから、彼の点検表を無理やり閉じさせようとすることです。
気持ちはとてもよくわかります。でも、次のような動き方は、決断を早めるどころか、関係そのものを揺らしてしまいます。
・最後通告をする:「今月中に決めてくれないなら終わり」。期限を伝えること自体はよくても、脅しの形にすると、彼は「決める」ではなく「逃げる」を考え始めます。
・ほかの男性をちらつかせる:真剣交際中は、ほかの方との交際はルールで停止されています。やきもちを狙った嘘は、信頼を削るだけです。
・既成事実で距離を縮めようとする:IBJでは、交際期間中の旅行や婚前交渉は禁止されています。関係を先に進めて決断を引き出そうとするのは、ルールの面でも心の面でも逆効果です。
・彼の友人や家族に探りを入れる:外堀を埋められたと感じると、男性はかえって身構えます。確かめたいことは、カウンセラーを通しましょう。
・何も言わずに我慢し続け、ある日爆発する:黙って待った時間が長いほど、言葉は強くなりがちです。小さく、早く、穏やかに伝えるほうが、ずっと伝わります。
決めてくれないのではなく、決めないほうがいいサインは?
ここまで待ち方と動き方をお伝えしてきましたが、中には「待つより区切ったほうがいい」ケースもあります。
次のサインが重なるときは、あなたの時間を大切にする判断をしてください。
・何度場をつくっても、未来の話を毎回はぐらかし、自分の考えも、あなたの考えへの質問も出てこない
・引っかかりを話し合おうとすると、不機嫌になるか、話を打ち切る
・カウンセラーを通して確かめても、「まだわからない」以外の答えが返ってこない
・交際期間の目安を大きく過ぎても、時期の感覚すら言葉にしない
・何より、あなた自身が、彼との結婚に迷いを感じている
最後のひとつは、見落とされがちです。
先ほどの研究では、結婚前の迷いは珍しくないものの、とくに女性の迷いがその後の離婚の多さと関連していました(Lavner et al., 2012)。
「彼が決めてくれない」と悩んでいるうちに、実はあなたの中にも引っかかりが育っていることがあります。そのときは、彼の決断を待つより先に、自分の迷いに向き合ってみてください。
反対に、決めてくれないように見えて、実はもう決めているケースもよくあります。
会う頻度が変わらない、あなたの話を覚えている、暮らしの話に質問で乗ってくる、あなたの家族のことを気にかける。この4つがそろっているなら、彼は点検の最後の項目を埋めているところかもしれません。ここで焦って区切ってしまうのは、もったいないことです。
男性に「決めたい」と思わせる女性は、何が違う?
決断を引き出せる女性は、相手を動かそうとする人ではなく、相手が決めやすい空気を先に差し出せる人です。
ここに出るのは、駆け引きの上手さではなく、器の差です。
持てる人は、ここで3つのことをしています。
①自分の気持ちを、見返りを待たずに先に差し出す
「言ってくれたら、私も言う」ではなく、自分から「一緒にいて楽しい」「この先も考えたい」と伝える。
先に与える余裕がある人のそばでは、相手も安心して本音を出せます。答えを急がないのに、気持ちはちゃんと届いている。その状態が、男性の点検を最後まで進めてくれます。
②相手の慎重さを、誠実さとして信頼する
決めるのが遅い男性の中には、軽く約束したくないからこそ時間をかける人がたくさんいます。
その慎重さを「頼りない」と切り捨てるのではなく、「ちゃんと考えてくれている」と受け止められる人は、結婚後の大きな決断でも、ふたりで落ち着いて話し合えるパートナーになっていきます。
③自分の人生の時計も、同じくらい大切にする
相手を信頼することと、自分の時間を差し出し続けることは違います。
持てる人は、相手を待ちながらも、自分の期限を手放しません。楽観的でいながら、必要なときには「私はこうしたい」とはっきり言える。やさしさと、自分を大切にする強さの両方を持っている人が、最後に「この人と決めたい」と選ばれていきます。
チェックリスト:彼は、ひとり点検の途中?
次の10個のうち、上の5つに多く当てはまるなら、彼はひとり点検の途中である可能性が高いです。下の5つに多く当てはまるなら、待つより確かめどきです。
□ 未来の話を振ると、彼から具体的な質問が返ってくる
□ 会う頻度は、交際初期から変わっていない
□ あなたの家族や仕事の話を、よく覚えている
□ 住まいやお金のことを、彼がひとりで調べている様子がある
□ 「ちゃんとしてから言いたい」に近い言葉が出たことがある
□ 将来の話に「いいね」と同意はするが、時期や場所が一度も出ない
□ お金や親など、特定の話題になると毎回話がそれる
□ 次のデートの日程が、毎回ぎりぎりまで決まらない
□ カウンセラー経由の確認でも、「まだわからない」が続いている
□ あなた自身の中にも、彼との結婚への迷いがある
現場で見てきた目安をひとつお伝えすると、真剣交際に入って1か月がたっても、住まい・お金・時期の話が一度も出ていないなら、ふたり点検を始めるタイミングです。統計ではありませんが、決める男性の多くは、その前後でどこかに点検の跡を見せてくれます。
まとめ:決めてくれない彼には、待つより「ふたり点検」を
真剣交際やプロポーズを決めてくれない男性の多くは、気持ちがないのではなく、結婚の準備をひとりで点検しています。
ほかに、今が心地よくて止まっている居心地型、特定の話題に引っかかりを抱える迷い型、まだほかの可能性を手放せていない比べている型があります。
見分けは、未来の話への反応と、日程と行動が保たれているか。
動き方は、点検をふたりの机に出す、自分の気持ちを先に差し出す、期限は「私の希望」として伝える、そしてカウンセラーを通して確かめる。
待つことにも期限をつけながら、相手の慎重さを信頼できる女性は、きっと、ちゃんと決めてくれる人と結婚していきます。
よくある質問
Q.真剣交際に入ってどのくらいでプロポーズされないと、脈なしですか?
A.期間だけで脈なしとは言えません。IBJでは真剣交際は1か月半〜2か月、お見合いから3か月以内のプロポーズが目安とされていますが、ひとり点検に時間がかかる男性もいます。目安を過ぎても、未来の話に具体的に乗ってくるなら準備中の可能性が高いです。反対に、時期の話すら出ないならカウンセラーに相談しましょう。
Q.女性からプロポーズや真剣交際を切り出してもいいですか?
A.もちろんです。結婚相談所では、どちらから意思を伝えてもかまいません。直接伝えにくい場合は、担当カウンセラーから先方のカウンセラーを通して、あなたの気持ちを届けてもらうこともできます。待つより、あなたの時間を守る動き方です。
Q.「ちゃんとしてから言いたい」と言われました。待っていていいですか?
A.ひとり点検型によくある言葉です。待っていて大丈夫なことが多いですが、「ちゃんと」の中身を一緒に聞いてみてください。仕事のことなのか、住まいなのか、親への紹介なのか。中身がわかれば、あなたにできる手伝いも見えてきます。
Q.期限を伝えたら、重いと思われませんか?
A.伝え方しだいです。「いつまでに決めてくれないと別れる」は重く響きますが、「私は年内くらいに将来の話ができたらうれしい」と自分の希望として伝えれば、多くの男性はむしろ安心します。どこに向かえばいいかがわかるからです。
Q.彼が何に迷っているのか、直接聞いてもいいですか?
A.聞いてかまいません。ただ、「なんで決めてくれないの」と理由を問い詰めるより、「気になっていることがあったら、どんなことでも聞きたい」と受け止める前置きをすると話してもらいやすくなります。直接だと言いにくそうなら、カウンセラーを通して確かめてもらいましょう。
Q.仮交際のまま、真剣交際に進んでくれません。どうすればいいですか?
A.仮交際は複数の方と並行できる期間なので、まだ比べている可能性があります。まずは日程の決まり方で優先度を確かめ、そのうえで、あなたから真剣交際に進みたい気持ちをカウンセラー経由で伝えてもらうのがおすすめです。IBJでは仮交際は1か月〜1か月半が目安なので、それを過ぎても動きがなければ区切りを考えてよい時期です。
Q.待っているあいだ、ほかの方とお見合いしてもいいですか?
A.仮交際の段階なら、IBJのルール上ほかの方とのお見合いや交際も可能です。ひとりに絞って待ち続けると、婚活の時間が止まってしまうので、並行も選択肢に入れてください。真剣交際に入ったあとは、ほかの方との交際や紹介は停止になるので、その場合はカウンセラーに相談しながら区切りを判断しましょう。
参考にした研究・資料
・Sassler, S., & Miller, A. J. (2011). Waiting to be asked: Gender, power, and relationship progression among cohabiting couples. Journal of Family Issues, 32(4), 482-506.
・Carroll, J. S., Badger, S., Willoughby, B. J., Nelson, L. J., Madsen, S. D., & McNamara Barry, C. (2009). Ready or not? Criteria for marriage readiness among emerging adults. Journal of Adolescent Research, 24(3), 349-375.
・Samuelson, W., & Zeckhauser, R. (1988). Status quo bias in decision making. Journal of Risk and Uncertainty, 1(1), 7-59.
・Lavner, J. A., Karney, B. R., & Bradbury, T. N. (2012). Do cold feet warn of trouble ahead? Premarital uncertainty and four-year marital outcomes. Journal of Family Psychology, 26(6), 1012-1017.
・Rusbult, C. E., Martz, J. M., & Agnew, C. R. (1998). The Investment Model Scale: Measuring commitment level, satisfaction level, quality of alternatives, and investment size. Personal Relationships, 5(4), 357-387.
・Reis, H. T., Maniaci, M. R., Caprariello, P. A., Eastwick, P. W., & Finkel, E. J. (2011). Familiarity does indeed promote attraction in live interaction. Journal of Personality and Social Psychology, 101(3), 557-570.
・Joel, S., Gordon, A. M., Impett, E. A., MacDonald, G., & Keltner, D. (2013). The things you do for me: Perceptions of a romantic partner's investments promote gratitude and commitment. Personality and Social Psychology Bulletin, 39(10), 1333-1345.
・IBJ「真剣交際とは?」https://www.ibjapan.com/marriage/p_7720/
・IBJ「プロポーズのタイミング」https://www.ibjapan.com/marriage/p_3928/
・IBJ「お見合いと交際のルール&マナー」https://www.ibjapan.com/success/manners/
・IBJ結婚みらい研究所(2025年成婚白書・交際日数の分析)https://www.ibjapan.jp/mirai-lab/seikon-hakusho/511/
この記事を書いた人
関口美奈子(せきぐち みなこ)
恋愛心理研究家・作家。結婚相談所エースブライダルとメンズ眉毛サロンWinsome(新宿・吉祥寺・高円寺)を運営。のべ3万人以上の男女と向き合ってきた現場経験と心理学をもとに恋愛・結婚・人間関係・コミュニケーションを執筆し、自治体や企業、官公庁でも講演。著書はKADOKAWAほかより刊行、中国韓国台湾で翻訳出版。
公式サイト https://sekiguchiminako.com/
著書:『最初の男になりたがる男 最後の女になりたがる女』『気遣いを恋と勘違いする男 優しさを愛と勘違いする女』『働く人の悩みを89%解決する コミュニケーションの極意』
「このまま待っていていいのかな」とひとりで悩んでいるなら、一度プロと一緒に整理してみませんか。
エースブライダルでは、恋愛経験ゼロから入会した方のうち98%が交際に進んでいます(※結婚相談所エースブライダルの実績。集計期間2025年1月〜2026年9月26日、仮交際を含む)。
彼の気持ちの確かめ方から、プロポーズまでの段取りまで、カウンセラーが一緒に考えます。無理な勧誘はしませんので、気軽にお話しにいらしてくださいね。