第10話 距離は離れていても心は近くに
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なぜ私が「逆境は好運の始まり」を書いたのか
第10話 距離は離れていても心は近くに
母の最期に会えなかった。
母のお葬儀に出られなかったことは、
私にとってとても大きな出来事でした。
母のお葬儀の導師も務められなかった。
あの時の悲しみは、今も心の奥に残って
います。
けれど、あの経験があったからこそ、
私は考えました。
コロナ禍は、様々なご事情でご法事や
お通夜・お葬儀・結婚式に参列できない人
がたくさんおられました。
病院にいる人(患者・医師・看護師)。
施設にいる人。
自宅で療養中の人。
高熱がある人。
ケガしている人。
出産間際の人。
小さなお子様を育てている人。
海外に住んでいる人。
これらの方々は当時、コロナの影響で
参列できませんでした。
会いたいのに会えない。
送りたいのに送れない。
そんな人たちが、
世の中にはたくさん
いるのではないだろうか。
私はそう思いました。
ちょうどその頃、
私はZoomの使い方を学ぶ
講座を受講していました。
当時はまだ、Zoomという言葉も
今ほど知られていませんでした。
そんな中、講座の校長先生から、
「母のお戒名をつけていただけま
せんか?」
「ご法事とお盆供養をZoomでお願い
できませんか」
とご依頼いただきました。
私はしばらく悩みました。
けれど、この仕組みを使えば、
離れている人とも同じ時間を共有で
きるのではないだろうか。
そう思いお引き受けすることに
いたしました。
当時は、ZOOM法要の前例はありま
せんでした。
「そんなことができるのか。」
「本当に意味があるのか。」
「本山からご批判をいただくのでは
ないか。」
私自身も不安がありました。
けれど、実際に行ってみると、
多くの方が喜んでくださいました。
その後、私はZoomを使い
お通夜、お葬儀、ご法事、仏前結婚式、
お悩み相談・宿曜占星術を始めました。
さまざまなご事情で
会場へ来られない方々が、
画面越しに手を合わせてくださいま
した。
ご法事が終わった後、
涙を流しながら
お話しくださった方も
おられました。
「参加できて本当に良かった。」
「故人にお別れができました。」
そんな言葉をいただくたびに、
私は思いました。
人と人をつないでいるのは、
距離ではない。
心なのだと。
画面越しであっても、
祈りは届く。
想いも届く。
ご縁も届く。
私はそのことを
たくさんの方々から
教えていただきました。
振り返ってみると、
母の葬儀に出られなかった
あの悲しい経験がなければ、
私はこの活動を始めていなかった
かもしれません。
もちろん、
母に会いたかった。
最期を看取りたかった。
その気持ちは今も変わりません。
けれど、あの経験があったからこそ、
私は新しい形で人と人をつなぐ道を
歩み始めることができました。
人生には、
その時には意味が分からない
出来事があります。
しかし、後になって振り返ると、
あの出来事があったから今がある。
そう思えることもあります。
だから私は、
こう思うのです。
逆境は、好運の始まりなのかも
しれないと。
次回へ続く。
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「逆境は好運の始まり」369Hz
https://youtu.be/S-oWP4GZ8wA?si=EsblxVvgQs9yVfri
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