『カネ恋』最終話に学ぶ・喪失体験の終わらせ方。
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目次
- 誰の中にもある喪失を癒す物語のはずが。
- 喪失とは何か？喪失への執着が問題を長引かせる。
- 誰かとつながり続けることで、喪失を手放す勇気を。
- 愛か死か。選択肢は二つしかない。感謝は愛の扉を開く。
- 30分間3000円の体験カウンセリングとは？
誰の中にもある喪失を癒す物語のはずが。
『カネ恋』終わってしまいましたね。
観終わったあとも、余韻の残るいいドラマでした。
注目したのは、喪失感との向き合い方でした。
元々このドラマ、主人公の玲子（松岡茉優）が大きな喪失を背負っているという設定で始まっています。
最終話では玲子が「清貧女子」になった理由が明らかにされます。
玲子と、慶太（三浦春馬）が、様々な人たちを巻き込んで互いの「心のほころび」を繕（つくろ）っていく愛の物語でした。
それが「あの日」起きた決定的な出来事によって、撮影は中断され、残された役者も視聴者自身も、よりリアルで大きな喪失に直面することになりました。
喪失とは何か？喪失への執着が問題を長引かせる。
喪失とは、大切なものを失ってしまうこと。
その結果、悲しみ、嘆き、加えて将来への怯（おび）えが生じます。
対象とのつながりを失ってしまった、それも永遠に。
そんな一種の心神喪失状態のことです。
基盤が崩れたので、それまで簡単だったことにも、努力を必要とします。
大切な人の死だけでなく、失った恋愛、失われた子供時代、失った故郷、失った栄光、失った希望・夢、失った自信、失った美など、執着の対象は様々です。
問題なのは、喪失への執着が、人との心の距離を作り出します。
ふさぎ込む時間が長くなり、益々内側に引きこもるようになります。
誰かとつながり続けることで、喪失を手放す勇気を。
（未視聴の方はご注意を）
番組はこう展開しました。
大きなショックと、悲しみ、混乱の中で、役者たちが自分の心を重ねて、旅に出た慶太への伝言という形で、三浦春馬その人へのメッセージだと誰もがわかる形で伝えて、視る者の胸を打ちました。
例えば、玲子（松岡茉優）のセリフ。
「淋しかったみたいです」
「会いたい……みたいです。猿渡（慶太）さんに」
慶太の父親（草刈正雄）
「人を笑顔にする才能を、生まれつき持っていた。」
「あいつは、あいつのままでいい」
慶太の母親（キムラ緑子）
「ママはいつだって、慶ちゃんの一番のファンだから」
早乙女（三浦翔平）
「ほんと……自由なヤツだなぁ」
ことさら感情移入するわけでもなく、自然体でさらっと、皆が慶太（三浦春馬）への「想い」を語って、皆が慶太の存在そのものを肯定し、有りのまま受容しているのが素晴らしい。
ここにはとても大きなヒントがあると思います。
喪失を癒して、手放すための。
愛か死か。選択肢は二つしかない。感謝は愛の扉を開く。
選択肢は二つしかありません。
愛の方向か、死の方向か。
愛に向かう道か、死に向かう道か。
喪失を手放さない限り、人間という生き物は、死の方向へ向かう傾向にあるようです。
誰かあなたの大切な人と、つながり続けることで、喪失を手放す勇気を持って、一歩を踏み出すこと。
率直に、ただ心情を吐露するというのも効果がありそうです。
大切な誰かに、愛を持って。
もしもあなたが三浦春馬さんのファンだとしたら、自分の中に埋め込まれた古い喪失を、手放す機会を与えてもらったのだと感謝して受け容れることです。
感謝は愛の扉を開きます。
婚活中の方は、目の前のお相手を、そんな目で見てみると、また別な一面が見えるかも。
婚活も捨てたものではないですよ。
（つづきは次回）#303
30分間3000円の体験カウンセリングとは？
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