転勤族・遠距離の婚活|決め手は距離より未来の番地
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こんにちは。恋愛心理研究家の関口美奈子です。
転勤族や遠距離の婚活を難しくしているのは、距離そのものではありません。
難しくしているのは、ふたりがどこで暮らすのかという「未来の番地」が白紙のまま、交際だけが進んでいくことです。
この記事では、転勤がある男性の伝え方、転勤についていくか迷う女性の確かめ方、IBJのオンラインお見合いの使い方、遠距離の仮交際・真剣交際の進め方を、例文とチェックリストつきで整理しました。
「転勤があると伝えたら、お見合いが組めなくなるかもしれない」
「素敵な人だけど、住んでいる県が違う。私の仕事はどうなるんだろう」
「オンラインで会って、本当に気持ちが育つのかな」
距離の話は、条件の話のようでいて、実は人生の話です。だから迷うのは当然ですし、迷っているあなたはとても誠実です。
のべ3万人以上の男女と向き合ってきた中で、遠距離から成婚したカップルには共通点がありました。
会えた回数が多かったわけでも、どちらかが大きな我慢をしたわけでもありません。早い段階で、未来の番地を一緒に書き始めていたんです。
この記事の結論
・転勤族・遠距離の婚活は、距離より「どこで、どう暮らすか」が白紙のまま進むことで崩れます。
・転勤がある男性は、プロフィールとお見合いの段階で「頻度・範囲・次の時期の見込み・選べる形」の4点を早めに伝えるほど、信頼されます。
・ついていくか迷う女性は「行く・行かない」の二択にせず、仕事・住まい・距離の3つを分けて確かめましょう。
・IBJのお見合いは原則対面で、双方が合意すればオンラインお見合いもできます。オンラインで出会い、対面のデートで確かめる。この順番が遠距離の基本です。
この記事を書いた人:関口美奈子(恋愛心理研究家・作家)
著書『最初の男になりたがる男 最後の女になりたがる女』『気遣いを恋と勘違いする男 優しさを愛と勘違いする女』『働く人の悩みを89%解決する コミュニケーションの極意』。KADOKAWAほかより刊行し、中国・韓国・台湾で翻訳出版。TBS「王様のブランチ」のBOOKランキングにも掲載されました。結婚相談所エースブライダルを主宰し、のべ3万人以上の男女と向き合ってきた経験と心理学から書いています。
転勤族や遠距離の婚活は、やっぱり不利?
不利なのは距離ではなく、未来が見えないことです。距離がある関係そのものは、決して弱いものではありません。
全国規模の代表サンプル870人を比べたアメリカの研究では、遠距離の交際をしている人は、近くに住む人と比べて、関係の質の多くの項目でむしろ高い評価をしていて、関係への献身も高く、「縛られている」という感覚は低いという結果でした。
ただし追跡調査の時点で別れていた割合は、遠距離と近距離で差がありませんでした(Kelmer et al., 2013)。
遠距離だから弱いわけではない。でも、遠距離だから強いわけでもない。続くかどうかは、距離以外のところで決まっているということです。
もうひとつ、婚活の人にぜひ知ってほしい研究があります。
遠距離の交際では、相手を理想化する傾向が近距離より強く、離れているあいだは関係が安定していました。ところが、同じ土地に住むようになると別れやすくなり、会えない期間が長いこと、離れているあいだの理想化が強すぎることが、再会後の不安定さを予測していたのです(Stafford & Merolla, 2007)。
画面の中の相手は、いつも感じがよく、疲れた顔も見せません。
離れているあいだに育つのは、相手そのものではなく「相手のいいところだけを集めた像」になりがちです。
だから遠距離の婚活では、会えない時間を埋めることより、暮らしの話を早めに現実の言葉にしておくことが効いてきます。それが、未来の番地を書くということです。
転勤族の男性が、婚活で不安に思われるのはなぜ?
女性が不安に感じているのは「転勤」という言葉ではなく、その先にある暮らしの変化が読めないことです。
お断りの理由を聞いていくと、不安の中身はだいたい次の5つに分かれます。
①自分の仕事を続けられるかわからない
何が起きているか:いちばん多い不安です。仕事は収入だけでなく、自分らしさや人間関係の土台でもあります。それを手放すかもしれないという想像は、誰にとっても重いものです。
婚活の場面での見え方:お見合いでは楽しそうだったのに、「お仕事は続けたいので」という理由で交際に進まない。
伝え方のポイント:男性が「そのときは辞めてもらえれば」と言うと、ここで扉が閉まります。「〇〇さんのお仕事は、続けられる形を一緒に考えたいです」と、相手の仕事を尊重する姿勢を先に見せてください。
②知らない土地で、ひとりになる
何が起きているか:家族や友人から離れること、頼れる人がいない場所での暮らしを想像すると、人は慎重になります。
婚活の場面での見え方:「実家の近くで暮らしたい」という希望を、プロフィールや仮交際の途中で口にする。
伝え方のポイント:転勤先での暮らしを、明るい面だけでなく正直に話せる男性は信頼されます。「最初の数か月は、僕もなじむのに時間がかかりました。そのとき助かったことを話せます」と、自分の経験を先に差し出すと安心が生まれます。
③住む場所が、いつまでも決まらない
何が起きているか:人は、見通しの立たない状態に強いストレスを感じます。転勤そのものより、「いつ、どこへ」がわからないことが不安を大きくします。
婚活の場面での見え方:真剣交際の手前で、女性の側が急に慎重になる。「次の異動はいつですか」と何度も確かめる。
伝え方のポイント:正確な時期はわからなくても、「これまでは3年前後で動くことが多かった」「次は春の可能性がある」と、わかる範囲の見込みを言葉にしてください。「わからない」だけで終わらせないことが、誠実さとして伝わります。
④単身赴任になるかもしれない
何が起きているか:結婚したのに離れて暮らす可能性は、結婚生活のイメージそのものを揺らします。
婚活の場面での見え方:「もし私がついていけなかったら、どうなりますか」と聞かれる。
伝え方のポイント:「そうならないようにします」と約束するより、「帯同する、単身で行く、どちらかの拠点に落ち着く。そのとき一緒に選びたい」と、選択肢を並べて見せるほうが信頼されます。
⑤実家や大切な人から遠くなる
何が起きているか:親の近くにいたい、年を重ねた親が心配。これは条件ではなく、その人が守りたい関係の話です。
婚活の場面での見え方:親の話になると表情が曇る。帰省の頻度を気にする。
伝え方のポイント:「帰省の交通費は家計で見ましょう」「年末年始は〇〇さんの実家を優先しても大丈夫です」と、距離の負担を相手ひとりに背負わせない言葉があると、女性は未来を描きやすくなります。
転勤族の男性は、プロフィールとお見合いで何を伝えればいい?
答えは、転勤の事実を早めに、そして具体的に伝えることです。隠して進めるほど、あとで信頼ごと失います。
伝える内容は、次の4つにまとめると相手が理解しやすくなります。
・頻度:これまで何年ごとに動いてきたか
・範囲:全国か、エリア内か、海外の可能性はあるか
・次の時期の見込み:わかる範囲で
・選べる形:帯同、単身、拠点を決めるなど、会社の制度や自分の考え
プロフィールの一文の例
「仕事柄、これまで3〜4年ごとに転勤があり、今は〇〇県に住んでいます。いろいろな土地の暮らしを楽しめるのは、この仕事でよかったことのひとつです。結婚後の住まいや働き方は、お相手のお仕事やご家族のことも大切にしながら、一緒に決めていきたいと考えています」
ポイントは、事実、楽しめている面、相手への配慮の3点を入れることです。「転勤あり、ついてきてくれる方」とだけ書くと、条件を突きつけている印象になります。
お見合いでの伝え方の例
お見合いでは、相手から聞かれる前に、会話の流れの中で一度触れておくと安心されます。
「実は転勤がある仕事なんです。気になることがあったら、何でも聞いてくださいね。僕自身、結婚したらどう暮らすかは、ひとりで決めるものではないと思っていて」
「何でも聞いてください」と扉を開けておくと、女性は不安を口にしやすくなります。不安が口に出せる相手は、それだけで候補に残ります。
転勤がある女性の場合
女性が転勤族のケースも増えています。伝え方の基本は同じです。
「会社の制度で、〇年後には異動の可能性があります。結婚後はお互いの仕事を大切にしたいので、住まいのことは一緒に考えたいです」と、事実と希望をセットで伝えてください。
自分の仕事に誇りを持っている女性は、相手の仕事も尊重できる人として映ります。
転勤についていくか迷う女性は、何を確かめればいい?
「ついていく・ついていかない」の二択で考えないことです。仕事、住まい、距離の3つに分けると、答えは意外と出せます。
二択のまま考えると、どちらを選んでも何かを失う気がして、決められなくなります。
分けて考えると、「仕事は続けたい、でも住まいは柔軟でいい」「最初の数年は離れても、拠点は決めたい」など、自分の本音が見えてきます。
仮交際の後半から真剣交際にかけて、次の5つの質問を、責める調子ではなく「一緒に考えたい」という形で聞いてみてください。
①「これまで、何年くらいで動くことが多かったですか」
②「次の異動は、いつ頃になりそうですか。わかる範囲で大丈夫です」
③「会社には、単身赴任や、住む場所を選べる制度はありますか」
④「私の仕事のことは、どう考えていますか」
⑤「いつかどこかに落ち着くとしたら、どのあたりがいいと思いますか」
答えの内容以上に見てほしいのは、答え方です。
「そこはまだわからない」で終わる人より、「わからないけど、一緒に調べてみよう」と言える人のほうが、結婚後の変化にも一緒に向き合える人です。
そして、自分の側の答えも準備しておきましょう。
・仕事で、絶対に手放したくないものは何か(職種か、会社か、収入か、人間関係か)
・リモートや転職など、形を変えて続けられる可能性はあるか
・どのくらいの距離なら、家族や友人と会い続けられるか
ここまで言葉にできると、相手と話すときに、感情ではなく中身で話し合えます。
遠距離の婚活で、オンラインお見合いはどう使えばいい?
オンラインお見合いは「出会いの幅を広げる入口」として使い、気持ちを確かめるのは対面のデートで、と役割を分けるのがコツです。
IBJのお見合いは原則として対面と定められていて、双方が合意した場合にオンラインお見合いができます。IBJの公式ブログによると、全体のお見合いのうちオンラインで行われたものは約11%でした(集計期間2024年10月1日〜2025年1月31日)。
また、遠方のお相手にお申し込みをしたいときは、事前に担当カウンセラーに相談することがIBJのルールになっています。
オンラインのやり取りについては、離れて暮らすカップルへのインタビュー研究で、ビデオ通話で一緒に何かをしながら長い時間を過ごすことが、離れていても「そこにいる感覚」を共有させ、親密さにつながっていたことが報告されています(Neustaedter & Greenberg, 2012)。
画面越しでも、気持ちは育ちます。ただし同じ研究で、時差や場所、通信の質、触れ合えないことなどの難しさも挙げられていました。画面だけで結論を出さないことが大切です。
オンラインお見合いで印象を落とさない準備
・カメラは目の高さに:見下ろす角度は、それだけで偉そうに見えます
・顔の正面から光を:窓を背にすると顔が暗く沈みます
・背景は整えて、生活感は少しだけ:本棚や観葉植物など、話のきっかけになるものがひとつあると会話がほぐれます
・相づちは対面より少し大きく:画面越しでは、うなずきや笑顔が伝わりにくくなります
・通信の確認は前日までに:途切れると、それだけで会話の流れが止まります
オンラインのあとは、早めに対面へ
IBJの公式ブログでも、オンラインお見合いのあとは実際に会いながら関係を深めていくと説明されています。
画面で楽しかった相手ほど、早めに会ってください。前の章でお伝えした理想化は、会わない期間が長いほど強くなります。画面の中の印象と、隣を歩いたときの印象の差は、早く知るほど傷が浅くて済みます。
遠距離の仮交際・真剣交際は、どう進めればいい?
答えは、「会う日」から逆算して予定を組み、会えない日は通話を予定として入れることです。遠距離は、成り行きに任せると3か月があっという間に過ぎます。
IBJでは、お見合い後の交際期間はお見合いの日から3か月がルールです。IBJの公式ブログでは、仮交際の期間の目安は1か月〜1か月半、真剣交際は1か月半〜2か月とされています。
近くに住むふたりと同じ時間で、遠距離のふたりは結論を出すことになります。だからこそ、段取りがものを言います。
仮交際:最初の1か月で、2回は対面で会う
統計ではありませんが、現場で見てきた目安として、仮交際の最初の1か月で対面のデートが2回できたカップルは、その後も予定が途切れにくくなります。
1回目は相手の住む街、2回目はあなたの住む街、というようにお互いの暮らしの場所を一度ずつ見ると、未来の番地を考える材料が自然に増えます。
移動と交通費は、最初に話しておく
IBJの公式ブログでも、遠方のお相手とは中間地点で会う、男性が女性の地域に出向くなどの工夫や、交通費の負担を無理のないように話し合うことがすすめられています。
どちらか一方だけが毎回移動する形は、続くほど小さな不満がたまります。
切り出し方の例:
「毎回来てもらうのは申し訳ないので、次は私がそちらに行きますね。交互にするか、真ん中あたりで会うのはどうでしょう」
会えない日は、通話を「予定」にする
「時間があるときに電話しよう」は、忙しい週にはまず実現しません。
「水曜と日曜の夜、30分だけ話しませんか」と、曜日と長さを決めておくと、ふたりの生活の中に相手の居場所ができます。
話す内容は、報告だけでなく「今度会ったら行きたい場所」「最近うれしかったこと」など、次の対面につながる話を混ぜてください。
真剣交際:泊まりのない予定で、暮らしの話を進める
IBJでは、真剣交際でも宿泊を伴う旅行や外泊は禁止されています。遠距離のふたりは、日帰りで会える形を前提に予定を組む必要があります。
そのうえで、真剣交際に入ったら次の話を順番に進めていきましょう。
・結婚後、最初に住む地域の候補
・お互いの仕事の続け方
・転勤があった場合の選択肢(帯同・単身・拠点)
・両家の実家との距離と、帰省の考え方
・引っ越しや転職の時期の目安
全部を決めきる必要はありません。決まったこと、まだ決まっていないこと、決め方の3つが共有できていれば、未来の番地はもう書き始められています。
遠距離の婚活で、やってはいけないことは?
いちばん避けたいのは、会えない寂しさを埋めることに夢中になり、暮らしの話を後回しにすることです。
・住む場所の話を「成婚が決まってから」に回す:プロポーズの直前に大きなずれが見つかり、どちらかが一方的に我慢する形になりがちです
・「仕事は辞めればいい」「なんとかなる」で済ませる:相手の人生の大事な部分を軽く扱った印象が残ります
・移動も交通費も片方だけが負担する:感謝の言葉があっても、負担の偏りは少しずつ気持ちを削ります
・会えない期間に、相手を想像で美化しすぎる:久しぶりに会ったときの小さな違和感が、大きな失望に変わります
・連絡の量で気持ちを測る:遠距離では、連絡の多さより、会う約束が具体的かどうかのほうが本音を語ります
遠距離の婚活は、ふたりだけで抱えると判断が難しくなります。
「この距離で進めていいのかな」「どこまで話を詰めればいいんだろう」と迷ったとき、第三者と一緒に整理すると、驚くほど気持ちが軽くなります。
エースブライダルでは、遠方の方とのお見合いの組み方や、交際中の段取りもカウンセラーが一緒に考えています。まずは無料相談で、今の状況をお聞かせくださいね。
遠距離だから脈なし?と誤読しやすいケースは?
遠距離では、距離のせいで起きていることを、気持ちの問題と取り違えやすくなります。よくある誤読を4つ挙げます。
会いに来てくれない=本気じゃない
移動の時間と費用は、人によって負担の感じ方が大きく違います。
本気かどうかは、会いに来る回数ではなく、会える日を具体的に決めようとするかで見てください。日付を出してくる相手は、距離があっても前を向いています。
転勤の話が出るまで遅かった=隠していた
本人は「お見合いで言うのは早すぎる」と気をつかっていただけ、ということもよくあります。
聞いたときに、具体的に、嫌がらずに答えてくれるなら、隠していたのではなく、言い出す時期を迷っていたのだと思います。
将来の住まいを聞くと「まだわからない」と言う=結婚する気がない
転勤族にとって「わからない」は本当のことです。
見るべきは、そのあとに「わからないけど、こういう形なら選べる」と続くかどうか。続くなら、誠実に考えている人です。
通話で話が盛り上がらない=相性が悪い
画面や電話では、表情や間合いが伝わりにくく、会話がぎこちなくなりがちです。
対面で会ったときに自然に笑えているなら、通話のぎこちなさは相性ではなく、道具の問題です。
距離があっても選ばれる人は、何が違う?
距離があっても選ばれる人は、相手を「条件」ではなく「暮らしごと」迎えにいける人です。
転勤がある、住む県が違う。婚活では、それが検索条件の数字として並びます。
でも、持てる人は、その数字の向こうにある相手の仕事や家族や、守りたい日常を想像します。そして、自分の都合だけで番地を決めようとはしません。
持てる人がしていることは、次の3つです。
①先に動く
「次は私がそちらに行きますね」「交通費はこちらで持ちます」。
先に与えられる人は、相手に「この人となら、負担を分け合える」という安心を渡しています。その安心が、未来の話を切り出す勇気になります。
②不安を、相手の欠点にしない
転勤は、相手が選んだ欠点ではなく、仕事の一部です。
「転勤さえなければ」と相手の事情を責める人より、「転勤があるなら、こういう暮らし方もできるね」と言える人のほうが、選ばれます。
③決めることを、怖がらない
遠距離の交際は、決めないままでも続けられてしまいます。
でも、婚活は恋愛の先にある暮らしを選ぶ時間です。怖くても、ひとつずつ決めていく人が、最後に番地の入った未来を手にします。
遠距離・転勤族の婚活チェックリスト
当てはまるものが少ないほど、未来の番地が白紙のまま進んでいる可能性があります。
□ 転勤の頻度・範囲・次の時期の見込みを、お互いに言葉にした
□ お互いの住む街を、一度ずつ対面で見た
□ 移動と交通費の分け方を話した
□ 会えない日の通話が、曜日と長さで決まっている
□ 自分の仕事で手放したくないものが、言葉になっている
□ 相手の仕事の続け方について、相手の考えを聞いた
□ 結婚後、最初に住む地域の候補が出ている
□ 転勤があった場合の選択肢(帯同・単身・拠点)を話した
□ 決まっていないことについて、「いつまでに、どう決めるか」を共有した
まとめ:遠距離の婚活は、距離より「未来の番地」で決まる
転勤族や遠距離の婚活で本当に向き合うべきなのは、会えない寂しさではなく、どこでどう暮らすかが見えない不安です。
転勤がある人は、事実を早めに、具体的に、相手の仕事への配慮とセットで伝える。
迷う人は、ついていくかどうかの二択ではなく、仕事・住まい・距離に分けて確かめる。
オンラインで出会いを広げ、対面で確かめ、会えない日は通話を予定にする。
距離は、ふたりで地図を広げる理由になります。
一緒に番地を書き始められる人となら、どこに住むことになっても、そこが帰る場所になります。
よくある質問
Q.転勤があることは、プロフィールに書いたほうがいいですか?
A.書いたほうが、結果的にご縁は深まります。書かずにお見合いが増えても、あとで伝えた時点でお断りになれば、お互いの時間を使ってしまいます。事実だけでなく、転勤先の暮らしを楽しめていることや、相手の仕事を尊重したい気持ちも一緒に書くのがおすすめです。
Q.遠方の人とのお見合いは、IBJでもできますか?
A.できます。遠方のお相手にお申し込みをしたいときは、事前に担当カウンセラーに相談するのがIBJのルールです。また、お見合いは原則対面ですが、双方が合意すればオンラインお見合いもできます。
Q.オンラインお見合いだけで、交際を決めても大丈夫ですか?
A.オンラインで好印象なら、仮交際に進んでかまいません。ただ、画面では伝わらないこともあるので、仮交際に入ったら早めに対面で会ってください。会わない期間が長いほど、相手を美化しやすくなります。
Q.遠距離の仮交際は、どのくらいの頻度で会えばいいですか?
A.決まった回数はありませんが、現場で見てきた目安として、最初の1か月で対面のデートが2回できると、その後も予定が途切れにくくなります。会えない日は、曜日と長さを決めて通話を入れると、関係の温度が保ちやすくなります。
Q.転勤についていくか、なかなか決められません。
A.「行く・行かない」の二択で考えると決められなくなります。仕事で手放したくないもの、住まいの希望、家族との距離に分けて、自分の本音を言葉にしてみてください。そのうえで相手と、帯同・単身・拠点を決めるなどの選択肢を並べて話し合うと、答えが見えてきます。
Q.遠距離だと、交通費の負担はどう分ければいいですか?
A.交互に移動する、中間地点で会うなど、どちらか一方に偏らない形を最初に話しておくのがおすすめです。言い出しにくければ「次は私がそちらに行きますね」と、自分から動く提案をすると角が立ちません。
Q.真剣交際になったら、相手の家に泊まってもいいですか?
A.IBJでは、真剣交際でも宿泊を伴う旅行や外泊は禁止されています。遠距離の場合は、日帰りで会える時間帯や場所を工夫して予定を組みましょう。成婚後の暮らしの話を進めるのに、泊まりは必要ありません。
参考にした研究・資料
・Kelmer, G., Rhoades, G. K., Stanley, S., & Markman, H. J. (2013). Relationship quality, commitment, and stability in long-distance relationships. Family Process, 52(2), 257-270.
・Stafford, L., & Merolla, A. J. (2007). Idealization, reunions, and stability in long-distance dating relationships. Journal of Social and Personal Relationships, 24(1), 37-54.
・Neustaedter, C., & Greenberg, S. (2012). Intimacy in long-distance relationships over video chat. Proceedings of the SIGCHI Conference on Human Factors in Computing Systems (CHI '12), 753-762.
・IBJ「お見合いと交際のルール&マナー」https://www.ibjapan.com/success/manners/
・IBJ公式ブログ「オンラインお見合いのメリット・デメリットを比較!」https://www.ibjapan.com/marriage/p_35372/
・IBJ公式ブログ「結婚相談所の真剣交際とは?仮交際からの進み方やルール」https://www.ibjapan.com/marriage/p_7720/
・IBJ公式ブログ「お見合いの遠距離交際を成功させるコツ!」https://www.ibjapan.com/marriage/p_3752/
この記事を書いた人
関口美奈子(せきぐち みなこ)
恋愛心理研究家・作家。結婚相談所エースブライダルとメンズ眉毛サロンWinsome(新宿・吉祥寺・高円寺)を運営。のべ3万人以上の男女と向き合ってきた現場経験と心理学をもとに恋愛・結婚・人間関係・コミュニケーションを執筆し、自治体や企業、官公庁でも講演。著書はKADOKAWAほかより刊行、中国韓国台湾で翻訳出版。
公式サイト https://sekiguchiminako.com/
著書:『最初の男になりたがる男 最後の女になりたがる女』『気遣いを恋と勘違いする男 優しさを愛と勘違いする女』『働く人の悩みを89%解決する コミュニケーションの極意』
距離や転勤があるからこそ、ひとりで悩まずに、段取りから一緒に考えてみませんか。
エースブライダルでは、恋愛経験ゼロから入会した方のうち98%が交際に進んでいます(※結婚相談所エースブライダルの実績。集計期間2025年1月〜2026年9月26日、仮交際を含む)。
無理な勧誘はしませんので、気軽にお話しにいらしてくださいね。