早く入籍できるかどうかで、そのカップルの本気度がわかる。

入籍を軽く見ると、後で泣くはめに。

結婚業界でいう「成婚」とは、婚約の事です。
プロポーズして、お相手が受けたら、そこで成婚料を払って成婚退会の流れです。
ふつうの相談所は、そこまでしか面倒は見ません。
入会時の契約書にも、そう書いてあると思います。
なので、入籍が早かろうと、遅かろうと、関心がなくて当然なのです。

ですが、さいきん 成婚退会したものの、結婚せずに別れてしまうケースが、前よりも増えている印象です。
結婚相談所で婚活する、歳若いアラサーの方が増えている事と、関係があるのではと思っています。

入籍を遅らせたい心理には、それなりの理由がある。

入籍＝結婚届けと言っても、たかが紙切れ一枚の事です。
遅らせても何の問題もないはず、と考えいるとしたら、ちょっと甘いかもしれません。
勢いで成婚し、その勢いのまま入籍すれば良いものの、入籍を遅らせたばかりに、ふたりの間の未解決な問題が露呈してしまい、修復不可能になって、別れるケースが増えています。

元々、赤の他人の男女が、その出会いから数ヶ月の交際で築いた絆なんて、なんらかの障害を前に一溜まりもありません。
少しでも入籍を遅らせたい心理には、言い訳や、言い分だけでなく、その人なりの理由（大抵未熟な）があると思った方が良いです。

大事なことは、形式ではなく、絆ができているかどうか？

いちばん多いのは、男性が、ふたりの体の相性が知りたいからという理由で、同棲を始めるケース。
女性の方も、恋愛体験が少ない人ほど、入籍の前に、恋人気分を味わいたくてと軽く考え、同意してしまいます。

もちろん、なんでも話せて、強い絆を作っているカップルなら、入籍や結婚式などのロードマップがしっかり作ってあれば、問題がないこともあります。

次に、お金に対する価値観の差が、露わになるケース。

片方は何事もしまり屋さんで、もう一方は自分の趣味やライフスタイルへの拘りに関して、そこに対してだけ浪費家で。
「こんな人だと思わなかった」と、お互いに愛想が尽きて、別れてしまった。

相手の親への挨拶の段階ではわからなかったのですが、母子の間で、癒着や共依存と言っていい関係なのが発覚するケース。
母親が介入してきて、論争になってしまい、相手が自分よりも母親を選んだのがショックで別れた。

挙げるとキリがないのですが、DVや借金の発覚は論外としても、入籍していたら、別れなくて済んだのにと思わされるケースもあります。

お見合い結婚では、入籍のタイミングが大事です。

大事なことは、入籍という社会的なケジメを機会にして、ふたりの間にある未解決な問題を、テーブルの上に出して、見える化してとことん話し合うこと。
気付いていながら、見ないふりはしないことなんです。
すぐに答えは見付からなくても、見える化しておくことが大事です。

男女の仲は、入籍して、一緒に住んで、衣食住を共有して、体を重ね合い、情を深めてなんぼです。
そこは時代が移り変わっても、変わらない。
日本人だけが例外なんてあるはずがありません。
軽視しない方がいいと思います。

年齢に関係なく、結婚という通過儀礼では、どんなカップルであれ、一からのスタートになります。
未熟な者同士が結ばれるのが、結婚です。
初めから完成された、初めから成熟したカップルなんかいませんよ。

（つづきは次回）#337

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