プロの仲人が見抜く「減点癖」の正体
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相手の欠点ばかりが気になってしまう
お見合いが終わるたびに、
「少し遅刻したので気になりました。」
「お店選びのセンスが合いませんでした。」
「話し方に違和感がありました。」
そんな理由でお断りが続く方がいます。
もちろん、違和感を無視する必要はありません。
結婚は大切な選択ですから、慎重になることは悪いことではないでしょう。
ただ、毎回違う相手なのに、いつも減点から始まってしまうとしたら、一度立ち止まって考えてみる価値があります。
その厳しい目は、本当に相手だけへ向いているのでしょうか。
厳しく見ていたのは、相手だけではなかった
以前、30代後半の女性がいました。
お見合いのたびに、お相手の細かな部分が気になってしまいます。
ラインの返信が遅い。
お店選びで受け身すぎて頼れない。
店員への話し方が優しくなかった。
どれも決定的な理由ではありません。
それでも交際へ進む気持ちになれないのです。
そこで私は、彼女にこんな質問をしました。
「もしあなたが五分遅刻したら、自分を許せますか。」
彼女は少し黙ってから、小さく首を振りました。
その瞬間、私には一つの共通点が見えました。
相手への減点は、自分への採点でもある
私たちは、自分へ向けている物差しで、人を見ることがあります。
「失敗してはいけない。」
「きちんとしていなければならない。」
「完璧でなければ評価されない。」
そんな基準で自分を採点していると、無意識のうちに相手にも同じ基準を求めてしまいます。
相手を責めているつもりはありません。
ただ、自分に向けている厳しさが、そのまま外へ向いているだけなのです。
だから減点が止まらない人ほど、自分自身にも休む時間を与えられていないことがあります。
仲人は「相手」より「物差し」を見る
だから私たちは、
「その人は悪い人ではありませんよ。」
とは言いません。
代わりに、
「あなたは普段、自分にも同じ基準を向けていませんか。」
と尋ねます。
すると、
「確かに、自分にも厳しいです。」
そう気づかれる方が少なくありません。
婚活では、相手を変えるより先に、自分がどんな物差しで人を見ているのかを知ることが、とても大切です。
その物差しが少し緩むと、不思議なくらい相手への見え方も変わっていきます。
呪いは、気づいた瞬間から力を失う
その後、彼女は別のお見合いで、待ち合わせに少し遅れてきた男性と会いました。
以前なら、その時点で減点していたかもしれません。
でも今回は、
「何か事情があったのかもしれませんね。」
と自然に受け止められたそうです。
もちろん、何でも許すようになったわけではありません。
ただ、人を裁く前に、一度立ち止まれるようになったのです。
面談で彼女は笑いながら、
「一番厳しかったのは、自分自身だったんですね。」
と話してくださいました。
その気づきが、彼女の婚活を大きく変えていきました。
ワーク:
もし最近、お相手の欠点ばかり気になっているなら、一度だけ自分へ問いかけてみてください。
その基準を、自分にも向けていないでしょうか。
遅刻を許せない人は、自分の失敗も許せない。
完璧を求める人は、自分にも完璧を求めている。
そんなことが少なくありません。
人を見る物差しは、自分を見る物差しでもあります。
そのことに気づいたとき、婚活は相手探しから、自分を知る時間へと変わっていくのです。
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