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最初のスキンシップで拒絶感を出さないための作法

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婚活カウンセリングのリアルラブ「最初のスキンシップで拒絶感を出さないための作法」-1

好きなのに、身体だけが驚いてしまう


真剣交際に入ると、ときどきこんな相談を受けます。


「嫌いじゃないんです」

むしろ好意を持っています。


会うのも楽しみですし、結婚相手としても前向きに考えている。

それなのに、距離が近づきそうになると急に緊張してしまうのです。


ある30代後半の女性もそうでした。


デートの帰り道、男性が自然に手を差し出してくれました。

ところが彼女は反射的に身を引いてしまったのです。


嫌だったわけではありません。

生理的に無理だったわけでもない。


ただ、その瞬間が予想より少し早かった。

後から彼女は申し訳なさそうにこう話してくれました。


「自分でもびっくりしました。嫌じゃなかったのに、身体が勝手に動いてしまったんです」


実は短期決戦型の婚活では、こういうことが少なくありません。

触れられることにセンシティブな女性と、マニュアル通りの男性との組み合わせで。



「好きかどうか」の問題ではないこともある


こういう出来事が起きると、多くの人は不安になります。


「やっぱり好きじゃないのかもしれない」

「相性が悪いのかもしれない」


そう考えてしまうのです。


けれど現場で多くの成婚カップルを見ていると、必ずしもそうとは限りません。

むしろ真面目な人ほど起きやすい現象でもあります。


恋愛経験が少ないからではありません。

異性慣れしていないからだけでもない。


もっと手前にあるものが関係していることがあります。

それは、誰かが自分の世界へ入ってくることへの戸惑いです。


結婚したいし、誰かと人生を歩みたい。

本気でそう願っている。


しかし同時に、自分の領域へ他人が近づいてくることには慣れていない。

だから心は前を向いているのに、身体だけが驚いてしまうのです。


恐怖は「主導権」を持つと小さくなる


では、どうすればいいのでしょうか。


私は彼女との面談で、ある提案をしました。

「次は自分から少しだけ距離を縮めてみませんか」


手をつなぐことが怖い人の多くは、接触そのものが苦手なのではありません。


突然起きることが苦手なのです。

心の準備がないまま近づかれると、身体が反射的に身構えてしまう。


逆に、自分で選んだ行動なら安心できることがあります。


たとえば人混みで、

「はぐれそうなので袖を掴んでもいいですか?」

と言ってみる。


横断歩道で少し寄り添って歩いてみる。

帰り際にいつもより少し長く立ち止まって話してみる。


それだけでも十分です。

大切なのは手をつなぐことではありません。

相手との距離を、自分の意思で少しずつ縮めていく経験なのです。


男性は拒絶されたと思い、女性は誤解されたと思う


ここで知っておいてほしいことがあります。


交際慣れしていない男性は思っている以上に繊細です。


女性が少し身を引いただけで、


「嫌われたかもしれない」

「気持ち悪かったのかもしれない」

と考えてしまうことがあります。


一方の女性は、

「違うんです。びっくりしただけなんです」

と思っています。


つまり、双方が同時に傷ついているのです。

だからこそ言葉が大切になります。


「慣れていなくて緊張しました」

「嫌だったわけではないんです」


たったそれだけで相手は安心します。

婚活では完璧な振る舞いを目指すより、誤解を減らすことの方がずっと大切なのです。



手をつなぐことよりも大切なこと


また結婚相談所で活動していると、時々こんな方に出会います。


結婚したい気持ちはある。

でも一人の時間は絶対に必要。


干渉されない時間が欲しいし、生活のペースも変えたくない。

誰かと暮らしたいけれど、自分の世界には入ってほしくない。


もちろん、それ自体は悪いことではありません。

ただ、その矛盾に本人が気づいていないことがあります。


結婚とは、誰かが人生へ入ってくることです。


時間の使い方にも、休日の過ごし方にも、将来の計画にも。

そして身体の距離にも。


少しずつ相手が入ってくる。

その変化を受け入れていく営みでもあります。


だから手をつなぐことが怖い人は、手をつなぐこと自体を恐れているのではないのかもしれません。

誰かが自分の人生へ近づいてくることに、身体がまだ慣れていないだけなのです。



仲人が見ているのは「二人の変化」


婚活経験のない方からすると、

「そこまで見るのですか」と思われるかもしれません。


でも私たちは、単にデート回数を数えているわけではありません。


会話が変わって来ているか。

将来の話題が増えているか。

心と体の距離感が少しずつ近づいているか。


そして、お互いの世界へ相手を迎え入れ始めているか。

そんな変化を見ています。


優秀な仲人はスキンシップを管理しているのではありません。

二人の間に安心感が育っているかを見ているのです。


実際、成婚していくカップルはある日突然変わるわけではありません。

少しずつ距離が近づき、少しずつ心を開き、少しずつ相手を受け入れていく。


その積み重ねの先に結婚があります。


だから、もし今あなたがスキンシップに苦手意識を感じているとしても、それだけで相性が悪いとは限りません。

大切なのは恐れがないことではなく、その恐れについて二人で話せることなのだと思います。



ワーク:


次回のデートを思い浮かべてみてください。


手をつなぐのを急ぐ必要はありませんし、隣を歩く距離を少し近づけてみる。


人混みで袖を掴んでみる。

帰り際に少し長く話してみる。


そんな小さな一歩で十分です。


親密さは突然生まれるものではありません。

安心できる体験を重ねることで、少しずつ育っていくものです。


そして結婚とは、その安心を二人で育てていく営みなのかもしれません。



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