沈黙は怖くない！〜沈黙を味方にする方法。

天使が通った！〜自意識過剰に陥っているだけ。

お見合いで、交際中のデートで、
「沈黙が怖い」
「沈黙が気になって」
と告白される会員が意外に多いです。
つい最近も相談されました。

お相手に嫌な気持ちをさせたのでは？
そう語って、失敗感や罪悪感を感じているようなんです。
性格的に、人と親密になることを怖れて、ふだんから「善い人」をやっている方が多いですね。

それ、自意識過剰かも知れませんよ。
お相手は、あなたほど気詰まりに感じていません。

沈黙を怖れる心理の下には、何がありますか？

気づまりな一瞬のことを、フランスのことわざで「天使が通る」「天使が飛んだ」と言うそうなんです。
こんな詩的な表現で、その場を和（なご）ませられたら、どんなに素敵でしょうし、あなたにも自信になりますよね。

さて、沈黙を気づまりに感じてしまう、その心理の下には、どんな感情がありますか？
探ってみて下さい。
これ案外、深いワークなんです。
ついさいきんも、ある会員さんがやってみたら、出てきたのは「めんどくさい」という言葉でした。
お相手は父親で、子供の頃、「父親を怒らせると、面倒だ」と強烈に感じる体験があったのです。

ですから彼女の場合、沈黙が訪れると、お相手のことが父親と重なって、めんどくさいと感じてしまうわけです。
お相手が「遠くに行ったように感じる」と語ってくれました。

沈黙はチャンスなり。むしろ楽しいものに。

自分の深層心理がわかると、気持ちに余裕が生まれます。
気持ちに余裕がないと、ついつい深刻に陥りがちです。
沈黙を笑い飛ばせるとしめたものなのですが。
ちょっと上級者向け過ぎるかも。

自意識過剰になっているので、お相手に注意を向けてみることです。
眼に入ってくるものを、とにかく言葉にしてみます。
ネクタイの柄や、服の色、カバンや時計の趣味、要は何でも良いので、誉めてみるのです。
それで足りなかったら、周りに注意を向けてみます。
お店の内装、照明の雰囲気、店員さん、お客様、外のシチュエーション、もしも素敵なお年寄り夫婦がいたら、
「歳を取ったら、私もああなりたいと思って。」
気が付いたことを何でも口にしてみます。

さいきん成婚したカップルで、音楽が共通の趣味とわかり、突っ込んでみたら、10代の頃に聴いていたラジオの音楽番組が一緒だった、それが縁で結ばれました。
お相手の反応を見過ごさないようにして、眼の輝きが違ったら、その話題を深掘りしてみるのです。

ケチのマインドを止めてみる！

大切なことは、萎縮すると、私たちはケチになっているので（これをケチのマインドを呼びます）、その反対に表現を少しオーバーにして、眼の前のあなたという人に関心がありますよ、と間接的に伝えてみるのです。
話題にではなく、お相手がどんな方なのか、どんな人生を歩んできた方なのか、人に関心を向けるのです。
聴いてみたいことは山ほど出てきます。

「結婚するかどうかまだわからない人に、親しみを表現するなんてできません。」
そう語る方が偶にいます。
仮交際中にたくさん練習をして、本命に活かすのです。
機嫌よく振る舞い、愛情表現のケチのマインドを止めるのが、成婚への第一歩です。
それが沈黙を味方に変え、親密になるための方法です。


（つづきは次回）#308

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