条件を減らせない人ほど、婚活が苦しくなる理由
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条件を探しているつもりが、不安を探していた
婚活では、「理想が高いわけではないんです」と話される方が少なくありません。
お話を伺うと、年収はこれくらい、将来の親との同居の可能性も少ない方がいい、と希望が少しずつ出てきます。
一つひとつには理由があり、その場で「その条件は間違っています」とお伝えすることはありません。
ただ、どの条件も譲れなくなっているときには、条件そのものよりも、その条件が何を守ろうとしているのかを一緒に考えてみる必要があります。
彼女が求めていたのは、高年収の男性ではありませんでした
以前、30代後半の女性が入会されました。
「私には特別な取り柄はありません。」
そう話しながら、お相手には年収800万円以上、高身長、できれば次男という希望を挙げられました。
私は「その条件は高すぎます」とは言わず、「もし年収だけが少し違っていたら、一番心配なのは何でしょう」と尋ねました。
しばらく考えた彼女は、「両親がお金のことで喧嘩ばかりしていたので、同じような家庭だけはつくりたくないんです」と打ち明けてくださいました。
その瞬間、話題は条件から、彼女が本当に守りたかった未来へと移っていったのです。
仲人は、条件ではなく「不安」を整理している
カウンセリングでは、条件を減らすことを目標にはしません。
その条件が満たされることで、どんな安心を得ようとしているのかを、一緒にたどっていきます。
この女性も、お話を重ねる中で、自分が欲しかったのは高収入そのものではなく、お金のことを安心して話し合える結婚生活だったと気づき始めました。
私たち仲人の役割は、条件に良し悪しをつけることではなく、その方が本当に求めているものを整理するお手伝いをすることなのです。
条件の奥には、その人らしい願いがある
婚活では、「条件を下げれば結婚できます」という言葉を耳にすることがあります。
でも、不安が残ったまま条件だけを変えても、別の条件が気になり始めることは珍しくありません。
安心して暮らせる穏やかな家庭を築きたい。
そうした願いが見えてくると、不思議なくらい相手を見る目も変わっていきます。
条件とは、幸せそのものではなく、その人が幸せを託しているものなのかもしれません。
条件を減らしたのではなく、見える景色が変わった
その後、彼女は以前ならお見合いを受けなかった男性と出会いました。
年収は希望より少し低めでしたが、将来のお金の話を避けず、お互いの考えを丁寧に話し合える方でした。
成婚退会の日、彼女は笑いながら、
「条件を妥協した感覚はないんです。」
「私が欲しかったのは、年収じゃなくて安心だったんですね。」
と話してくださいました。
本当に大切なものが見えてくると、それまで譲れないと思っていた条件が、自然と役目を終えていくことがあります。
その変化を一緒に見つけていくことも、仲人の大切な役割なのです。
ワーク:
もし今、「どうしても譲れない条件」があるなら、その条件が守ろうとしているものは何かを考えてみてください。
安心でしょうか。
経済的な安定でしょうか。
それとも、温かな家庭でしょうか。
条件だけではなく、その奥にある願いへ目を向けると、自分が本当に大切にしたいものが少しずつ見えてきます。
婚活とは、条件に合う人を探すだけでなく、自分がどんな人生を望んでいるのかを知っていく時間でもあるのです。
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