婚活スランプの特効薬は「相手に関心を向けること」
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自分をアピールすることに疲れてしまった
婚活が長くなると、「もう何を話せばいいのか分かりません」と相談される方がいます。
プロフィールを工夫し、お見合いでは失敗しないように気を遣い、デートでは嫌われないように振る舞う。
その繰り返しの中で、いつの間にか「自分をどう見せるか」ばかり考えるようになり、婚活そのものが苦しくなってしまうのです。
30代後半のある女性も、まさにそんな心理状態でした。
「毎回、自分を評価されている気がして疲れました。」
そう話される表情には、婚活そのものへの息苦しさがにじんでいました。
まさに自意識過剰な状態です。
カウンセラーが提案した、小さな実験
私は、その方に一つだけ提案をしました。
「次のお見合いでは、自分を良く見せようとすることを、一時間だけ忘れてみませんか。」
彼女は少し驚いた表情になりました。
そこで続けて、
「代わりに、目の前の方が『今日は会えて良かった』と思って帰れる時間をつくることだけを目標にしてみましょう。」
とお伝えしました。
面白い話をしなくても構いませんし、無理に盛り上げる必要もありません。
相手の話に興味を持ち、気持ちよく話せる時間をつくる。
それだけで十分です。
意識が変わると、見える景色も変わる
お見合いが終わったあと、彼女は少し照れくさそうに笑いながら言いました。
「不思議なんです。」
「今日は、自分のことをほとんど考えていませんでした。」
相手がどんな仕事をしてきたのかとか、休日は何を楽しみにしているのか。
そんな話を聞いているうちに、「どう見られてるか」「気に入られなきゃ」という緊張が、いつの間にか小さくなっていたそうです。
自分を見つめ続けていると、不安は大きくなります。
でも、意識が相手へ向かうと、その不安は少しずつ居場所を失っていきます。
仲人が背中を押したかったのは「会話」ではありません
数週間後、その女性から交際希望の連絡が続くようになりました。
「何か特別なことをしたんですか。」
と尋ねると、
「何もしていません。」
「ただ、相手に楽しい時間を過ごしてもらえたらいいなと思っていただけです。」
と答えられました。
私たち仲人は、テクニックを教えたいわけではありません。
婚活が苦しくなると、人はどうしても「私はどう思われているだろう」という視点から抜け出せなくなります。
その向きを少しだけ変えるお手伝いをすることも、カウンセラーの大切な役割だと考えています。
自分を忘れた時間が、自分を取り戻してくれる
その後、彼女は真剣交際へ進み、成婚されました。
退会の日に、
「婚活って、自分を売り込むことだと思っていました。」
と笑いながら、
「でも、一緒にいる人を大切にすることから始まるんですね。」
と話してくださいました。
自分のためだけに頑張り続けることには、限界があります。
けれど、誰かを喜ばせたいという気持ちは、不思議と人を自然体にしてくれます。
その結果として、自分らしさも相手へ伝わっていくのかもしれません。
ワーク:
次のお見合いやデートでは、一つだけ目標を変えてみませんか。
「気に入ってもらおう。」
ではなく、
「この一時間が、相手にとって心地よい時間になりますように。」
そう考えて過ごしてみてください。
婚活は、自分の価値を証明する場所ではありません。
誰かと心地よい時間を一緒につくっていけるかを知る時間です。
その視点に変わるだけで、肩の力が抜け、本来のあなたらしさが自然と伝わることがあります。
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