「男なんだからリードしなきゃ」に苦しんだ彼の話
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真面目な男性ほど動けなくなることがある
婚活をしていると、
「女性が受け身で、男性がリードするもの」
というイメージを持っている方は少なくありません。
実際、お見合いの申し込みも、デートの提案も、男性が積極的に動く場面は多くあります。
ところが真剣交際に入ると、話は少し変わってきます。
距離を縮め、気持ちを伝える。
スキンシップを進める。
こうした場面になると、急に自信を失ってしまう男性がいるのです。
今回の男性会員さんもそうでした。
30代後半で、誠実で仕事も真面目。
彼女への気持ちも十分にありました。
それでも交際が深まるほど、行動できなくなっていったのです。
彼が抱えていたのは経験不足ではなく恐れだった
面談で彼は何度もこう言っていました。
「壊したくないんです」
最初は恋愛経験の少なさが原因だと思っていました。
ところが話を聞いていくと、問題の本質は別のところにありました。
彼は彼女を大切に思っていました。
だからこそ失いたくなかったのです。
手をつないで引かれたらどうしよう。
もし怖がらせてしまったらどうしよう。
そんな不安が次々と浮かび、結果として何もできなくなっていました。
ところが女性側からすると、その様子は違って見えます。
「私に興味がないのかな」
「異性として見られていないのかな」
そんな不安につながっていたのです。
女性側も同じように悩んでいた
実は女性側の相談所からも相談がありました。
「優しい人なんです」
「一緒にいると安心するんです」
そう前置きした上で、
「でも、私ばかり好きみたいで少し不安になります」
と打ち明けてくれました。
二人とも相手を大切に思っている。
二人とも傷つけたくないと思っている。
それなのに、お互いが不安になっていたのです。
婚活では意外とよくある構図です。
気持ちがないから動かないのではありません。
むしろ気持ちがあるから慎重になり過ぎてしまう。
その結果、相手には無関心に見えてしまうことがあるのです。
カウンセラーが伝えた「翻訳」
こういう時、仲人型の相談所には大きな役割があります。
担当カウンセラーは男性に、
「彼女はあなたが思っている以上に好意を持っていますよ」
とお伝えしました。
一方で女性側には、
「彼は興味がないのではなく、失敗を怖がっているようですよ」
とお伝えしました。
いわば、お互いの本音を翻訳する作業です。
本人同士だけでは見えないことがあります。
特に恋愛経験が少ない方ほど、自分の不安を相手の評価だと思い込んでしまうからです。
少し視点を変えるだけで、見えている景色は大きく変わります。
彼を変えたのは意外な一言だった
その後、女性は自然な形でこんな言葉を伝えました。
「私は急いでいないよ」
そして少し照れながら、「一緒にいると落ち着くし」
とも話したそうです。
男性は後日、その時のことを振り返ってくれました。
「ものすごくホッとしました」と。
私はその言葉が忘れられません。
彼はそれまで、
もっとリードしなければ。
もっと男らしくしなければ。
もっと積極的にならなければ。
そう自分を追い込んでいました。
ところが彼女の言葉によって、
今の自分でも受け入れてもらえている。
そう感じることができたのです。
覚悟は安心した時に決まる
婚活では、
「男性が女性を安心させる」
という話がよく語られます。
もちろんそれも大切です。
ただ実際の成婚現場を見ていると、逆の場面も少なくありません。
女性の一言によって男性が安心することもあるのです。
今回の彼も、
プレッシャーが消えたから動けた。
自信がついたから距離を縮められた。
というより、
安心できたから覚悟が決まったのでしょう。
結婚は、どちらか一方が頑張るものではありません。
お互いが相手を安心させながら、一歩ずつ信頼を育てていくものです。
今回の二人も、男性がリードできたから成婚したのではありません。
二人で不安を減らし合えたからこそ、結婚への距離を縮めることができたのです。
ワーク:
もし真剣交際中の方がいたら、少し考えてみてください。
あなたは今、
「相手は何を不安に思っているだろう」
という視点を持てているでしょうか。
また、
「私は相手を安心させる言葉を伝えられているだろうか」
と振り返ってみるのも良いかもしれません。
結婚に向かう二人に必要なのは、完璧なリードではありません。
お互いが安心して前に進める関係を作ることなのだと思います。
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