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私の婚活物語 「え?弟が結婚?」【2】

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私の婚活物語「え?弟が結婚?」【2】

今回のブログは、婚活物語の第2です。

 

完全にフィクションの話になります。

 

でも、実際にありそうなエピソードを満載して、日々婚活に奮闘している方々に共感してもらえるようなお話にしていきたいと思っております。

 

それでは、楽しんでいただけると嬉しいです。

    

 

 

 

私の婚活物語

 

「え?弟が結婚?」

【2】

 

 

弟の健司は就職して一年もすると家を出た。会社の近くで一人暮らしをしている。

私はというと、ずっと実家暮らし。

まあ、家に帰ると食事ができてるし、洗濯もしてもらえる。

少しの生活費は家に入れているが、給料はほぼ自分の為に使えるという生活。

なんだかんだ言って、居心地がいいから、ついそのまま居座っている。

 

健司ももう28歳か。いや、でも、結婚、早すぎない?

そんなことないか。まあ、晩婚の昨今だけど、早く結婚する人はするし。

良い人がいれば、結婚するわな、そりゃあ。

――あああ。先越されちゃったか。

考えたくないけど、どうしてもその言葉が頭に浮かぶ。

 

私だって、結婚したくないわけじゃない。そうじゃないんだけど。

できない、わけじゃないのよ。

けっして、できないってわけじゃあ……。

そんなことを考えているうちに、家についてしまった。

健司とその彼女がやって来るのは、7時だって言ってたから。

あと、30分位か。

家にはいつものように明かりがともっていて。

ただ、なんとなくバタバタと慌ただしい雰囲気が漂っていた。

「ただいま」

玄関ドアを開けて、声を掛ける。

「ああ、美帆。おかえり」

エプロン姿の母が何かを盛りつけた皿を持ちながら、キッチンから顔を出した。すぐに、そのままキッチンに戻って行く。

自分の部屋に行く前にリビングを覘くと、父親がソファに座ってこころもち前かがみになっていた。もともと、気の弱いところのある父は、かなり緊張しているのだろう。そんな気分を紛らわすかのように視線を目の前にあるテレビに向けては失敗していた。

リビングから続くキッチンでは、母がパタパタと動いている。

母の得意料理の唐揚げだろうか。良い匂いが漂っていた。

「ほら、美帆。早く着替えてきて手伝ってよ」

ワクワクが抑えきれない母の声が聞こえてきた。

「はーい」

そう返事して、二階の自分の部屋へ向かった。

「ほら、お父さんも。そこ片付けて」

母のいつもよりワンオクターブ高い声が父にも向けられていた。

 

お母さん。嬉しいのかな。うーん。でも、息子が結婚するって寂しくないのかな。

そんなことを考えながら、いつもよりは小ぎれいな普段着に着替える。

さっき、帰りがけにお気に入りのお店で簡単な食材を買ってきた。その食材の入ったビニール袋を手に下に降りる。

キッチンで、トマトとモッツアレラチーズをスライスする。交互に並べて塩と胡椒とオリーブオイルかけて、最後にバジルを散らせば出来上がり。

「あら、なにそれ?」

「カプレーゼ」

「へえ、オシャレなの知っているわねえ。いろどりも綺麗だし」

「まあね」

いや、まあ。今の時代は知らない若い人はいないと思うけど。

手伝ったとはいえないほどの簡単な一品をテーブルに運ぶ。

 

すでに、テーブルにはこれでもかとたくさんの料理が並んでいた。

唐揚げを筆頭に、ポテトサラダ、鮭とほうれん草のグラタン、おさしみ、大根とイカの煮物。などなど。

どんだけ張り切ってんだか。

「さあ、こんなもんかしらね」

そう言って母が腰に腕を当てて、満足げに頷いた。

あ、これは。戦闘モードだ。

そうか。母は弟の彼女を手ぐすね引いて待っている状態。品定めしてやろうってことね。

じゃあ、私も参戦するわ。どんな彼女なのか、じっくり観察させてもらおうじゃないの。

私は仁王立ちしている母の横に、同じように腕を腰に当てて並んで立つ。

それを見た父がビクッと大げさに肩を震わせた。

 

その時、ガチャっと玄関のドアの開く音がした。

~ to be continued ~

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