それぞれの趣味に没頭している、夫が主夫として活躍している、都心から地方へ移住する、高額な年収を捨てて事業をスタートする・・・等、夫婦の生活スタイルは、100組の夫婦がいれば100通りの生活スタイルがあります。何が正しい、間違っているというものではなく、二人の生活スタイルに価値観を見出していれば、どんな生活スタイルでも問題ではありません。大切なことは、お互いを思いやる気持ちがあり、同じベクトルを向いているということです。「夫婦は～でなければいけない」という固執した考えに縛られると息苦しくなり、夫婦生活は上手くいきません。

出会いから交際になったとき、お相手の方はこの先ずっといっしょにいたい人なのか自問自答してみてください。数年先、数十年先の将来像をイメージしてみてもいいでしょう。お相手の方と笑顔でいる姿がイメージできるならば、これからもずっといっしょにいたい人なのかもしれません。出会いが多くあっても、ずっと二人で過ごしたいと思える人との出会いは、それほど多くはありません。そしてせっかくの出会いも、気持ちを伝えなければすれ違いになってしまいます。周囲がいい、悪いと決めるのではなく、自分自身の気持ちに問いかけ、ココロに正直な行動をしてください。

交際中の会員様から気持ちを伝えるべきか悩んでいると相談を受けることがありますが、ずっと一緒にいたいと考えているならば、気持ちに正直になり言葉に出して伝えるべきです。お付き合いをしているのだから大丈夫と考え、気持ち伝えないことが原因で、うまくいかなくなってしまうことがあります。言葉に出すことでうまくいかなくなると考える方がいますが、うまくいかなくなるときは、言葉で伝えなくてもうまくいきません。気持ちに正直になりストレートに伝えることで、お相手もあなたの気持ちを認識でき良い方向に進むのです。言葉で伝えることは少し勇気がいるかもしれませんが、ここを避けていてはいつも同じところで終わってしまう可能性があります。言葉で伝えると将来の責任に繋がると考え躊躇する方もいますが、お相手の方とずっと過ごしていきたいと考えるならば、言葉で気持ちを伝えてください。

人と向き合うとき、あなたの気持ちがお相手の表情に表れます。好きな人で気分がよければ、口角があがり目も生き生きと輝きます。一方気分が沈んだ表情でお相手と向き合えば、お相手も同じような顔をします。お相手が自分にとって「大切な人だから」という気持ちでいると、お相手にその思いが伝わり表情も変わります。お相手の表情が優れないときは、あなた自身の表情をチェックしてください。あなたの気持ちがお相手の表情に表れると捉えれば、あなた自身の表情が暗いことが原因かもしれません。とはいいながら体調が悪い、気分が乗らないというときは誰でもあります。そんなときは「今日少し気分が乗らないけど、あなたが原因ではないから」と伝えることで、お相手が心配したり余計な詮索をしなくなります。

お見合いだけではありませんが、特に初めてお会いになる方に対して大切なことは、清潔感です。爽やかな印象は、間違いなく好感が持たれます。服装だけでなく、ヘアースタイル、口臭などに気を遣うことで、お話がスムーズに進みます。服装で迷う方も多いのですが、清潔感を意識したセレクトをしてください。普段は個性的な服装が好きでても、お相手の好みがわからない段階では、個性ではなく清潔感のある身だしなみでお会いしてください。最初の挨拶は、お相手を見ながら、少し眼を開き口角をやや上げて挨拶をすることが、好印象に繋がります。欧米人が挨拶のとき「あなたと仲良くしたい」という気持ちを表現するために眼をやや開いて握手をしますが、「仲良くしたい」という気持ちを表情で示すことで、良い関係を構築できるのです。待ち合わせの時間なを守ることも当たり前のことですが、第一印象に大きく影響します。

結婚だけではありませんが、待っているだけでは何も変わりません。結婚は、自ら結婚したいと一歩踏み出すことで、多くの気付きや新たな展開が期待できます。青い鳥症候群という言葉が一時ブームになりましたが、青い鳥がお相手を連れてきてくれると考えているようでは、素敵な異性との出会いは期待できません。せっかく結婚相談所に入会しても、自ら検索をしてお申込みをせず、申し込まれるのを待っている方がいます。そして申し込まれてもタイプではないとお会いにならなければ、交際や成婚に繋がることは難しいかもしれません。

素晴らしい経歴の方や周囲が絶対合うと言われた人との出会いでも、必ずしも好感を持てるとは限りません。ある人は気にならないことでも、別の人は。すごく気になることがあります。人それぞれ価値観が違うのですから当然です。だからこそみんなが同じ人を好きになるわけではないのです。その方の価値観を考えず、周囲が「もったいない」と嘆くのは少し違います。以前ブログで書きましたが、食べ方がどうしても生理的に合わなくて付き合えないという方がいましたが、お相手が改善できないならば、仮に結婚をしても上手くいかないでしょう。合う、合わないという気持ちは、本人が感じるものです。合わないと感じているのに無理やり好きになれというのは、とても酷です。米国の片田舎の高校に留学していたとき、授業で「日本は、親が決めた相手としかで結婚できない国だ」と言われたことがあります。時代錯誤も甚だしいのですが、ずっとこれからいっしょに生活をするお相手であれば、自分がこの人だと思う人と一緒になるべきです。

どんなお相手が合っているのかよくわからない方は、苦手なタイプの人を書き出してみてください。無口な人、お金にルーズな人、逆に話好きな人、お金に細かい人など、人それぞれ苦手なタイプが違います。ある人は無口なタイプが苦手でも、べつの人はおしゃべりな人が苦手ということがあります。苦手なタイプを書き出したら、書き出した苦手なタイプと真逆なタイプの人について、考えてみてください。無口な人が苦手であれば、話好きな人、趣味が合わない人が苦手であれば、共通の趣味がある人というように書き出してみます。書き出していくうちに好みのタイプの人が明確になってきませんか？好みのタイプがわかってくると、お相手との出会いでマッチングする可能性が高くなります。もちろん様々な要因から感情が芽生えますので、いちがいに合う人だと決めつけることはできませんが、どんなタイプが合うか悩んでいる方は、ぜひ苦手なタイプから反転させて、好みのタイプを書き出してみてください。

気になる内容にもよりますが、改善できるものであれば我慢をせずに言い方を考えて指摘すべきです。これから毎日いっしょに生活していく可能性があるわけですから、相手を傷つけないように伝えてみてください。弊社で成婚した男性会員から、結婚後便器のふたをしないのが気になって仕方がないと相談を受けました。確かに便器のふたをしないと運気が逃げると考える方もいます。お相手の良い点と合わせて軽く指摘をするように伝えたところ、お相手も笑ってすんなり理解してくれたそうです。いきなり「便器のふたが・・・」とやってしまえば。男性のくせに細かすぎると言い返されてしまい、良い結果には繋がりません。

弊社では結婚相談だけでなく、転職支援サービスもおこなっていますが、婚活と転職活動はすごく似ている点があります。転職では企業が求めている人材を見極めたうえで、これまでの経験を踏まえてできることをアピールすることが大切です。婚活も自己本位では上手くいかず、相手の気持ちを汲み取り対応できる優しさや行動力が大切です。自分に合う会社を見つけるためには、闇雲に応募するのではなく、自己分析をして優先したいことや強みを整理したうえで応募すると採用に繋がります。婚活も自分に合うタイプやライフプランなどをイメージすることで、「この人だ！」というお相手に巡り合う可能性が高くなります。