婚活で「相手を知る力」を身につけるために
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婚活では、「自分のことをうまく話さなければ」「相手に好印象を持ってもらわなければ」と考えてしまいがちです。
特にお見合いでは、
「趣味は何ですか?」
「お仕事は何をされていますか?」
「休日は何をしていますか?」
と質問を用意して、会話を途切れさせないように努力する方も多いでしょう。
しかし、結婚相手を探すうえで本当に大切なのは、「上手に話すこと」だけではありません。むしろ、相手の話をどれだけ深く聞けるかが、二人の関係を大きく左右します。
今回は、ジャーナリストのケイト・マーフィ氏の著書『LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる』第2章「なぜ人は『聞けない』のか」から、婚活にも役立つ「聞く」という行為について考えてみます。
私たちは、思っているほど人の話を聞いていない
「人の話を聞く」というと、相手が話している間、黙っていればいいと思うかもしれません。
しかし、本当の意味で「聞く」ことは、それほど簡単ではありません。
相手が話している最中でも、
「次に何を話そう?」
「自分ならどう答えるかな?」
「この人は自分のことをどう思っているんだろう?」
「自分も同じ経験があるから、それを話そう」
など、自分の頭の中ではさまざまなことを考えています。
つまり、相手の話を聞いているようで、実際には自分のことを考えていることが少なくありません。
婚活でもこれはよく起こります。
「次の質問を考えなければ」と意識するあまり、相手が答えている内容を十分に受け取れない。
そして、相手が話し終わった瞬間に、用意していた次の質問をしてしまう。
これでは、会話は成立していても、相手との「心のやり取り」にはなりにくいでしょう。
「聞く」の反対は「話す」ではなく、「自分のことばかり考える」こと
人は、自分の経験や価値観を基準にして相手の話を理解しようとします。
例えば、相手が、
「最近、仕事が忙しくて大変なんです」
と言ったとします。
ここで、
「私も仕事が忙しくて大変です」
と自分の話に切り替えることもできます。
もちろん、それ自体が悪いわけではありません。
共通点を見つけることは、会話を盛り上げるきっかけになります。
ただし、その前に、
「どんなところが大変なんですか?」
「最近特に忙しいんですか?」
と、もう一歩相手の話を聞いてみる。
すると、相手が「仕事量が多い」という話だけではなく、
「職場の人間関係が大変」
「責任のある仕事を任されている」
「仕事は大変だけれど、やりがいを感じている」
など、最初の一言だけでは分からなかったことが見えてくるかもしれません。
相手の話を深掘りすることで、その人の価値観や考え方が見えてくる。
これこそ、婚活における「聞く力」の大きな意味です。
なぜ人は「聞く」ことが苦手なのか
私たちが人の話を聞けない理由の一つは、自分の考えや先入観を持っているからです。
「この人はこういうタイプだろう」
「こういう人なら、きっとこう考えるはず」
と決めつけてしまうと、相手の言葉をそのまま受け取れなくなります。
婚活では特に注意が必要です。
プロフィールを見て、
「公務員だから真面目そう」
「営業職だから話が上手そう」
「趣味が旅行だからアクティブな人だろう」
などと、会う前から相手の人物像を作ってしまうことがあります。
しかし、実際に会ってみると、想像とはまったく違う人かもしれません。
だからこそ、お見合いや交際では、「自分が想像した相手」ではなく、「目の前にいる相手」を知ろうとする姿勢が重要です。
良い質問とは「情報を集めるための質問」ではない
婚活では、「質問をたくさんすれば会話が盛り上がる」と考えてしまうことがあります。
しかし、質問の数が多ければいいわけではありません。
大切なのは、相手の答えに興味を持つことです。
例えば、
「休日は何をしていますか?」
と質問して、
「映画を見ています」
と答えが返ってきたとします。
ここで、
「そうなんですね。では、旅行はしますか?」
と別の質問に移るよりも、
「どんな映画が好きなんですか?」
「最近見て面白かった映画はありますか?」
と、相手の答えに興味を持ってみる。
すると、そこから、
「実は映画館の雰囲気が好きなんです」
「一人で映画を見るのが好きです」
「昔から家族と映画を見る習慣があって……」
など、相手の人柄につながる話が出てくる可能性があります。
質問は、答えを回収するためのものではありません。相手を知るための入り口です。
「自分をアピールしなければ」と思いすぎない
婚活では、どうしても「自分をよく見せたい」という気持ちが生まれます。
もちろん、結婚相手を探している以上、自分の魅力を伝えることは大切です。
しかし、自分をアピールすることに意識が向きすぎると、相手の話を聞く余裕がなくなってしまいます。
そして、意外なことに、自分の話をたくさんする人より、「この人は自分のことを知ろうとしてくれている」と感じさせてくれる人のほうが、好印象につながることがあります。
人は、自分の話を聞いてもらうことで、「受け入れてもらえた」「理解しようとしてもらえた」と感じるからです。
結婚生活では「聞く力」がさらに重要になる
お見合いや初期の交際では、趣味や仕事、休日の過ごし方など、比較的話しやすいテーマが中心になります。
しかし、結婚を考えるようになると、
お金の使い方
仕事と家庭のバランス
子どもについて
家事分担
親との付き合い
住む場所
将来の働き方
など、簡単には答えが出ないテーマについて話し合う必要があります。
このとき重要になるのが、「自分の意見を通す力」ではなく、相手の考えを理解しようとする力です。
意見が違ったときに、
「それは違うと思う」
とすぐ否定するのではなく、
「どうしてそう考えるの?」
「そう思うようになったきっかけはある?」
と聞いてみる。
すると、表面的には意見が違っていても、その根底にある価値観は意外と近いことがあります。
反対に、相手の話を聞かずに自分の正しさだけを主張してしまえば、結婚後の生活でも衝突が増えてしまうでしょう。
「相手を理解するために聞く」ことから始めてみる
婚活では、
「好かれなければ」
「嫌われたくない」
「うまく会話しなければ」
と考えてしまいます。
しかし、婚活は面接ではありません。
大切なのは、相手から評価されることだけではなく、自分自身も相手がどんな人なのかを知ることです。
そのためには、「何を話そう」と考える前に、
「この人はどんなことを大切にしているんだろう?」
「なぜ、この人はそう考えるんだろう?」
という好奇心を持ってみてください。
相手の言葉を急いで評価せず、すぐに自分の話へ持っていかず、もう一歩だけ聞いてみる。
それだけで、今まで見えていなかった相手の人柄が見えてくることがあります。
まとめ
「聞く」という行為は、単に相手の言葉を耳に入れることではないということです。
相手に興味を持ち、先入観をいったん脇に置き、相手が何を伝えようとしているのかを理解しようとする。
これは、婚活においても非常に重要な姿勢です。
「話が上手な人になろう」とする前に、
「相手の話をもっと知りたい」と思える人になる。
それが、良い出会いを育て、将来の結婚生活にもつながる「聞く力」なのではないでしょうか。
ステラノットでは、単に「お見合いを成立させる」だけではなく、会員様が一人ひとりの出会いを大切にしながら、将来の結婚につながる関係を築いていけるようサポートしています。
お見合いで「何を話せばいいのか分からない」と悩んでいる方は、まずは「何を話すか」ではなく、「相手の話をどう聞くか」を意識してみてください。
きっと、これまでとは少し違った相手の姿が見えてくるはずです。