愛するということ
- 婚活のコツ
- 自分磨き
- 恋愛の法則
婚活にも役立つ名著『愛するということ』が教えてくれる、本当に大切なこと
婚活をしていると、多くの方がこんな悩みを抱えます。
「どうすれば選ばれるのだろう。」
「もっと条件が良ければ結婚できるのではないか。」
「理想の相手さえ見つかれば幸せになれる。」
もちろん、年齢や年収、学歴、容姿、価値観など、結婚相手を選ぶうえで条件は大切です。しかし、それだけで幸せな結婚生活が約束されるわけではありません。
そんな「結婚の本質」を考えさせてくれる一冊が、心理学者エーリッヒ・フロムの名著『愛するということ』です。
この本は1956年に出版されましたが、70年以上経った今でも世界中で読み継がれている名著です。その理由は、恋愛のテクニックではなく、「人はどうすれば本当に愛し、愛される人間になれるのか」という、人間の本質を描いているからです。
「愛は感情ではなく、技術である」
本書の最も有名な言葉が、
「愛は技術(Art)である」
という考え方です。
私たちは、「運命の人に出会えば自然に愛が生まれる」と考えがちです。
しかしフロムは、それは恋に落ちることであって、「愛すること」とは別だと言います。
ピアノやスポーツが練習なしでは上達しないように、愛することも知識を学び、経験を積み、日々実践して身につける「能力」なのです。
つまり、結婚相手を探すこと以上に、「愛する力を育てること」が重要だと説いています。
婚活で多くの人が陥る落とし穴
婚活では、どうしても
「どうすれば選ばれるか」
を考えてしまいます。
プロフィールを磨く。
ファッションを変える。
年収や条件を気にする。
もちろん、それらも決して無駄ではありません。
しかしフロムは、「現代人は愛することではなく、愛されることばかり考えている」と指摘します。
本当に大切なのは、
「私はどれだけ相手を愛せる人間だろうか」
という問いなのです。
愛には4つの要素がある
フロムは、本当の愛には4つの要素が欠かせないと言います。
① 配慮(Care)
相手の幸せや成長を心から願い、行動すること。
② 責任(Responsibility)
義務ではなく、「相手が困っていたら力になりたい」と自然に思える姿勢。
③ 尊重(Respect)
相手を自分の思い通りに変えようとせず、一人の人格として認めること。
④ 知識(Knowledge)
相手を知ろうと努力し、価値観や気持ちを理解し続けること。
これらは交際中だけでなく、結婚生活を何十年も続けるために欠かせない土台です。
「愛とは与えることである」
もう一つ、本書で印象的なのが、
「愛とは与えることである」
という言葉です。
ここでいう「与える」とは、お金や物ではありません。
思いやり、感謝、優しさ、時間、関心、励まし、安心感…。
自分の中にある豊かさを相手と分かち合うことです。
「こんなにしてあげたのに…」という見返りを求める愛ではなく、「相手が幸せでいてほしい」と願える心こそが成熟した愛だとフロムは語っています。
ステラノットで感じる「成婚する人」の共通点
結婚相談所を運営していると、「この方はきっと成婚されるだろう」と感じる瞬間があります。
それは、条件が優れている方とは限りません。
・相手の話をよく聞く人。
・感謝を言葉にできる人。
・相手を責める前に、自分を振り返ることができる人。
・違いを受け入れ、歩み寄ろうとする人。
こうした方は、フロムのいう「愛する力」を少しずつ身につけているように感じます。
婚活は、結婚相手を探す活動であると同時に、自分自身を成長させる時間でもあります。
どんな人と出会うかも大切ですが、それ以上に「どんな自分で相手と向き合えるか」が、幸せな結婚を大きく左右します。
『愛するということ』は、恋愛や結婚のハウツー本ではありません。
「幸せな結婚とは、愛されることではなく、愛する力を育て続けることから始まる。」
そんな人生の本質を教えてくれる一冊です。
婚活に迷ったときこそ、一度立ち止まって「私は相手を大切にできる人だろうか」と自分自身に問いかけてみてください。
その問いへの答えを探すことが、幸せな結婚への第一歩になるのかもしれません。