結婚相談所では、なぜ婚前交渉は禁止なのか
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「結婚相談所って、婚前交渉が禁止なんですよね?」
この話をすると、わりと高い確率で驚かれます。
「いい大人同士なのに?」
「真剣交際ならいいんじゃないの?」
「体の相性って大事じゃないの?」
うん、気になりますよね。
そこが引っかかるのは、とても自然なことだと思います。
実際、婚活中の方にとっては、かなり気になりやすいテーマです。
だから今日は、仲人として私がこのルールをどう考えているのか、少し本音でお話ししたいと思います。
まず、IBJではどうなっているの?
IBJでは、交際期間中の旅行・婚前交渉・金銭の授受や貸し借りが禁止されています。
また、宿泊や宿泊を伴う旅行、婚前交渉、同棲などは、本人たちの意思にかかわらず「成婚」とみなされるルールになっています。
これだけ聞くと、
「ちょっと厳しくない?」
そう思う方もいるでしょう。
正直、最初に聞いた時に「そこまでなんだ」と感じる方も少なくないと思います。
でも私は、このルールは会員様を縛るためにあるのではなく、安心して婚活するためにあるものだと考えています。
このルールは、安心して婚活するためにある
婚活って、気持ちが動くからこそ難しいんです。
好きになれば、もっと近づきたくなる。
相手にも好かれていたら、関係を深めたくなる。
それ自体は、まったく悪いことではありません。
むしろ自然なことです。
でも、結婚するかどうかがまだ固まりきっていない段階で、体の関係だけが先に進んでしまうと、一気に話が複雑になることがあります。
・気持ちの温度差が見えにくくなる
・断りたいのに断れなくなる
・違和感があっても冷静に判断しにくくなる
・「ここまで来たし…」と無理をしてしまう
こういうことは、実際に起こり得ます。
だから私は、このルールは恋愛を制限するためではなく、大きく気持ちが揺れる場面で、自分自身を守るための線引きでもあると思っています。
ここは少し、はっきり言います
私は基本、「そう思うよね」「迷うよね」と共感するタイプです。
でも、このテーマだけは少しだけ、はっきり言わせてください。
ルールを知っているのに、それでも体の関係を強く求めてくる相手なら、一度立ち止まって考えてほしいんです。
好きな人に言われたら、断りにくいですよね。
嫌われたくない。
関係を壊したくない。
「真剣交際なんだから、いいのかな…」と思ってしまう気持ちも、よく分かります。
でも、本当にあなたを大切に思っている人なら、あなたが迷っていることを無理に進めようとはしないはずです。
ここ、本当に大事です。
優しい顔をして、
「大丈夫だよ」
「俺は本気だから」
「普通の恋愛なら当たり前だよ」
そんな言葉で押してくる人もいるかもしれません。
でも、相談所での婚活は“普通の恋愛”とは少し違います。
最初から結婚を前提に、お互いを安心して見極めるための場所です。
だから私は、このルールがあること自体が、ひとつの安心材料だと思っています。
「でも、体の相性は大事では?」
これも、本当によく分かります。
夫婦生活は結婚生活の一部ですし、体の相性がまったく関係ないとは思いません。
だから私は、この不安に対して、
「そんなの気にしなくて大丈夫です」
と簡単には言いません。
ただ、婚前交渉をしなくても確認できることは、実はたくさんあります。
・スキンシップに対する考え方
・結婚後の夫婦の距離感
・性生活についてどう考えているか
・デリケートな話を、きちんと話し合える相手かどうか
私は、こちらのほうがもっと大切だと思っています。
だって結婚って、体の関係だけで成り立つものではありません。
毎日の生活があって、仕事があって、家事があって、体調が悪い日もある。
年齢を重ねれば、お互いに変化もあります。
そんな何十年という人生を一緒に歩んでいくわけです。
だからこそ、
「行為ができる相手か」より、「何でも話し合える相手か」を見極めることのほうが、私はずっと大切だと思っています。
仲人として見ていて思うこと
会員様のお話を伺っていると、気持ちが整理できていない段階で関係が深くなってしまい、そのあと苦しくなる方はやはりいます。
好きだからこそ、冷静に見られなくなる。
不安があっても、「でもここまで来たし」と飲み込んでしまう。
本当は違和感があるのに、離れづらくなる。
頭では分かっていても、恋をすると判断はぶれます。
これは誰でもそうです。
だから私は、
好きになった時こそ、少し冷静さを借りる仕組みが必要。
そう思っています。
そのひとつが、このルールなのではないでしょうか。
困った時は、一人で抱え込まないでください
交際中に迷うことがあったり、相手との距離感で悩んだりした時は、一人で判断しないでください。
こういうテーマこそ、当事者同士だけでは冷静に考えにくいものです。
気持ちが入るからこそ、見えなくなることがあります。
そんな時に相談できる人がいること。
それも、結婚相談所で活動する大きなメリットだと思っています。
ルールに対して「厳しい」と感じることがあっても大丈夫です。
大事なのは、不安や迷いをそのままにしないことです。
私が仲人として大切にしていること
私は、何でも
「大丈夫ですよ」
と言う仲人ではありません。
必要だと思った時は、
「それは少し待ちましょう」
「そこは冷静に考えましょう」
「その違和感、見過ごさないほうがいいですよ」
そうお伝えすることもあります。
もちろん、言いにくいですよ(笑)
でも、その一言で傷つかずに済む人がいるなら、私は嫌われ役になっても構いません。
私が願っているのは、成婚という結果だけではありません。
会員様には、幸せな結婚をしてほしいんです。
そのために必要なことなら、耳が痛いことでもきちんとお伝えする。
寄り添うだけではなく、必要な時にはブレーキをかける。
それが、私なりの仲人の仕事だと思っています。
厳しいルールに見えて、実は守ってくれるもの
婚前交渉の禁止というルールは、たしかに聞いた瞬間は厳しく感じるかもしれません。
でも私は、これは単なる制限ではなく、真剣な出会いを守るための仕組みだと思っています。
好きになった時こそ、見えなくなることがある。
迷っている時こそ、流されてしまうことがある。
だからこそ、最初から線引きがあることに意味がある。
私はそう感じています。
もし今、
「これってどうなんだろう」
「相手に言われて迷っている」
そんな気持ちがあるなら、一人で抱え込まないでくださいね。
こういう時こそ、ちゃんと相談してほしいです。
大事なご縁だからこそ、自分を大切にしながら進めていきましょう。