お見合い会話の落とし穴
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東京・新宿の結婚相談所「婚活サロンmarriage pro(マリッジプロ)」です。
※【IBJ AWARD®︎ 2021〜2025】受賞結婚相談所
今回は「お見合いの会話スキル」について解説します!
「お見合いでは、かなり盛り上がりました!」
そう報告してくださったのに、翌日お相手からはお断り。
結婚相談所の現場では、実はこのようなことが珍しくありません。
ご本人としては、沈黙を作らないように頑張った。
お相手も笑ってくれていた。
質問にも答えてくれた。
だから「楽しく話せた」と感じていた。
それなのに、お相手側から届くお断り理由は、
「悪い方ではないのですが、少し疲れてしまいました」
「たくさんお話ししてくださったのですが、自分の話をする時間が少なかったです」
「会話はできましたが、またお会いしたい気持ちまでは高まりませんでした」
というものだったりします。
このズレは、とても苦しいです。
「何が悪かったのか分からない」
「会話は盛り上がっていたはずなのに」
「自分のコミュニケーション能力に問題があるのかな」
そう感じて、自信をなくしてしまう方もいます。
ただ、最初にお伝えしたいのは、お見合いで断られたからといって、あなたの人柄が否定されたわけではないということです。
多くの場合、原因は性格の悪さではありません。
少しだけ、会話の方向がズレている。
相手に関心を持っているのに、その関心の示し方が「質問攻め」に見えてしまう。
場を盛り上げようとしているのに、結果的に「自分の話が多い人」に見えてしまう。
沈黙を避けようとしているのに、お相手には「急かされている」と伝わってしまう。
お見合いのコミュニケーションは、話の上手さだけでは決まりません。
大切なのは、お相手が「自分も自然に話せた」「この人といると安心できる」と感じられるかどうかです。
「盛り上がったのにお断り」の正体
お見合いでよくある勘違いがあります。
それは、会話が途切れなかったことを「うまくいった」と判断してしまうことです。
もちろん、会話がまったく続かないよりは良いです。
でも、お見合いでは、
自分が楽しかったか。
自分がたくさん話せたか。
沈黙がなかったか。
だけで判断すると危険です。
本当に大切なのは、お相手も心地よく話せていたかです。
お見合いでは、多くの方が大人として丁寧に振る舞います。
初対面の場で露骨につまらなそうな顔をする方は少ないです。
笑顔も見せます。
相槌も打ちます。
質問にも答えます。
ただ、その笑顔が「楽しいです」の笑顔なのか、「失礼にならないように合わせています」の笑顔なのかは、見極めが必要です。
ここを見誤ると、
「自分は盛り上がったと思っていた」
「でもお相手は疲れていた」
というズレが起きます。
お見合いのお断り原因は、会話が下手だったからとは限りません。
むしろ、話せる人ほど気づきにくい落とし穴があります。
話し上手な人ほど『会話泥棒』になりやすい
婚活サロン marriage proでは、お見合い後の振り返りを大切にしています。
その中で、印象的な事例がありました。
ある女性会員様は、明るく、話題も豊富で、最初は私たちも「お話が上手な方」だと感じていました。
実際、面談でもよく話してくださる方でした。
反応も良く、笑顔もある。
一見すると、コミュニケーションに問題があるようには見えません。
ところが、お見合い後の報告を一緒に振り返っていくうちに、ある癖が見えてきました。
お相手が話したことに対して、すぐに自分の経験や考えに話を移してしまうのです。
たとえば、お相手が旅行の話をしたら、
「私も旅行好きです。前に〇〇へ行った時に……」
と、自分の旅行話が始まる。
お相手が仕事の話をしたら、
「分かります。私も仕事でこういうことがあって……」
と、自分の仕事の話に切り替わる。
悪気はありません。
むしろ、共感しようとしていました。
場を盛り上げようとしていました。
沈黙を作らないように頑張っていました。
でも、お相手からすると「自分の話を受け取ってもらえた」という感覚が残りにくかったのだと思います。
いわゆる会話泥棒のような状態です。
ここが難しいところです。
本人は楽しく会話している。
お相手も笑ってくれている。
でも、お相手の中には「自分の話を聞いてもらえた」という満足感が残っていない。
これが、「盛り上がったのにお断り」の正体になることがあります。
marriage proが大切にしている『営業ではないヒアリング力』
私たち婚活サロン marriage proは、20代・30代専門の新宿にある結婚相談所です。
marriage proには、元不動産営業として実績を積み、その後は不動産コンサルティングを中心に、企業向けに会話やヒアリングのノウハウを伝えてきたカウンセラーがいます。
その経験から強く感じるのは、会話が上手な人ほど、必ずしも「相手が話しやすい人」とは限らないということです。
営業と聞くと、
相手を説得する。
うまく売り込む。
相手を動かす。
そんなイメージを持つ方もいるかもしれません。
でも、婚活に活かせる営業スキルは、そこではありません。
大切なのは、相手の不安を聞くこと。
相手が言葉にしきれていない本音を拾うこと。
急かさず、否定せず、安心して話してもらうこと。
これは、お見合いのコミュニケーションにもかなり近いです。
もちろん、婚活は営業ではありません。
お相手を攻略する場でも、説得する場でもありません。
ただ、相手の言葉を遮らない。
返ってきた答えの背景を少し聞く。
相手が何を大切にしているのかを、焦らず受け取る。
こうしたヒアリングの基本は、お見合いでも大きく役立ちます。
面談でこの考え方をお伝えすると、会員様からも、
「会話の見方が変わりました」
「質問を用意するより、聞き方が大事なんですね」
「自分が話しすぎていた理由が分かりました」
と言っていただくことがあります。
お見合い会話は、恋愛センスだけで決まるものではありません。
振り返りと練習で、かなり改善できます。
改善の第一歩は「1回のお見合いに2個だけテーマを持つ」こと
先ほどの女性会員様も、すぐに聞き上手になったわけではありません。
長年の会話の癖は、一度言われただけで変わるものではないです。
そこで、最初から完璧を目指すのではなく、1回のお見合いに2個だけテーマを持って臨んでもらうようにしました。
たとえば、
「今日はお相手の休日の過ごし方を深掘りする」
「仕事の話になったら、何を大切にしているかを一つ聞く」
このくらいです。
会話全体を完璧にしようとすると、緊張します。
「聞き上手にならなきゃ」
「話しすぎないようにしなきゃ」
「沈黙を作らないようにしなきゃ」
と考えすぎると、かえって不自然になります。
なので、課題は小さくします。
今日は2つだけ意識する。
できたかどうかを、お見合い後に一緒に振り返る。
次のお見合いで、また少し調整する。
これを繰り返していくうちに、その女性会員様は少しずつ相手の話を最後まで聞けるようになりました。
自分の話に持っていく前に、一度お相手へ返す。
質問を重ねる前に、相手の感情を受け取る。
会話を盛り上げるより、相手が話しやすい流れを作る。
すぐに劇的に変わったわけではありません。
でも、少しずつ仮交際成立率が上がっていきました。
この事例から分かるのは、お見合いのコミュニケーションは才能だけではないということです。
自分の癖に気づき、練習の仕方を間違えなければ、印象は変わります。
お見合いで大切なのは「3割話す・7割聴く」
お見合いでは、自分の話をまったくしないのもよくありません。
お相手からすると、どんな人なのか分からないからです。
ただし、自分の話が多すぎると、お相手は聞き役になりすぎて疲れてしまいます。
目安としては、
自分の話は3割。
お相手の話を聴く時間は7割。
このくらいの意識でちょうどいいです。
もちろん、きっちり時間を測る必要はありません。
大切なのは、会話の主役を奪いすぎないことです。
自己開示は「短く出して、相手に戻す」
たとえば、お相手が旅行好きだった場合。
「僕も旅行好きです。去年は京都に行って、その前は北海道に行って、学生時代は海外にも行っていて……」
と話すと、相手の話題をきっかけに自分の話が始まってしまいます。
おすすめは、短く自己開示してから相手に戻すことです。
「旅行お好きなんですね。僕も旅行は好きです。特に現地のご飯を楽しみにするタイプです。〇〇さんは、旅行先では観光メインですか?それとも食事や宿でゆっくりする方が好きですか?」
これくらいで十分です。
自分の情報を少し出す。
でも、相手の話を奪わない。
相手が話しやすい方向へ戻す。
これが、お見合いで使いやすい自己開示です。
プロフィール質問は「確認」ではなく「背景」を聞く
お見合い前にプロフィールを読むことは大切です。
ただ、プロフィールに書かれている内容を上から確認していくだけでは、面接のようになってしまいます。
「趣味は映画なんですね。どんな映画を観ますか?」
「休日はカフェに行くんですね。どのあたりに行きますか?」
「料理もされるんですね。得意料理は何ですか?」
一つひとつは悪い質問ではありません。
でも、答えを聞いたあとに次の質問へ移るだけだと、お相手は「情報を確認されている」と感じやすくなります。
プロフィール質問のコツは、事実ではなく背景を聞くことです。
たとえば、プロフィールに「カフェ巡りが好き」と書いてあった場合。
「どこのカフェに行くんですか?」
だけで終わらせず、
「カフェ巡りがお好きなんですね。落ち着く雰囲気のお店が好きですか?それとも、スイーツやコーヒーを楽しみに行く感じですか?」
と聞いてみる。
もしお相手が、
「落ち着く雰囲気が好きです。休日に少し本を読んだりします」
と答えたら、
「いいですね。休日にそういう時間があると、気持ちが整いそうですね。本は小説が多いですか?それとも仕事や暮らしに関係するものですか?」
と広げられます。
プロフィールは、質問リストではありません。
その人が何を心地よいと感じるのか。
どんな時間を大切にしているのか。
何に安心し、何に喜ぶのか。
そこを知るための入口です。
沈黙は失敗ではなく、余白です
お見合いで沈黙が怖い方は多いです。
沈黙が流れると、
「つまらないと思われたかも」
「何か話さなきゃ」
「このままだと断られるかも」
と焦ってしまう。
その焦りから、次々に質問したり、自分の話で埋めたりしてしまいます。
でも、沈黙は必ずしも失敗ではありません。
お相手が考えている時間かもしれません。
飲み物を飲んで落ち着いている時間かもしれません。
次に何を話そうか、言葉を選んでいる時間かもしれません。
それをこちらが焦って埋めようとすると、お相手は「急かされている」と感じることがあります。
沈黙が来たら、少し笑顔でお茶を飲む。
「少し考えちゃいますよね」
「ゆっくりで大丈夫ですよ」
と、穏やかに受け止める。
それだけで、空気はかなり変わります。
結婚生活は、ずっと会話が盛り上がり続ける時間ではありません。
一緒にいて、話していない時間も苦しくないか。
実はここも、相性を見るうえで大切なポイントです。
お断りされやすい会話には共通点がある
お見合いでお断りにつながりやすい会話には、いくつか共通点があります。
1. 自分の話が長い
仕事の話。
趣味の話。
過去の婚活の話。
家族の話。
こだわりの話。
どれも大切ですが、長くなりすぎると、お相手は聞き役になってしまいます。
話しながら、
「相手は今、話せているかな」
「自分の説明が長くなっていないかな」
と少し意識してみてください。
2. 質問が一問一答になっている
質問をすること自体は大切です。
ただ、質問だけが続くと、相手は面接を受けているように感じます。
質問したら、答えに反応する。
自分の感想を少し添える。
お相手が話したい方向へ広げる。
この流れがあると、会話が自然になります。
3. すぐアドバイスをする
お相手が仕事や日常の話をした時に、
「それはこうした方がいいですよ」
「僕ならそうしないですね」
「それは効率が悪いですね」
と返してしまう方がいます。
本人は親切のつもりです。
でも、お見合いは問題解決の場ではありません。
まずは、
「それは大変でしたね」
「その中で続けていらっしゃるの、すごいですね」
「どうやって気持ちを切り替えているんですか?」
と受け止める方が、印象は良くなります。
4. 婚活歴を掘りすぎる
「何人とお見合いしましたか?」
「なぜ前の人とはダメだったんですか?」
「相談所にはどれくらいいますか?」
気になる気持ちは分かります。
でも、初回のお見合いで聞かれると、警戒されやすい話題です。
婚活歴より、今目の前にいる相手がどんな人なのかを見る方が大切です。
成婚者データから見ても、お見合いは「振り返り」で変わる
IBJの成婚白書に関する公表データでは、成婚者の代表的な活動傾向として「お見合い回数は11回」「交際日数は約4ヶ月」と紹介されています。
また、成婚した人は成婚しなかった人と比べて、お見合い数が多い傾向も示されています。
つまり、婚活では一度のお見合いだけで結果を決めすぎないことも大切です。
ただし、数を重ねれば自然にうまくいくわけでもありません。
大切なのは、お見合いのたびに少しずつ振り返ることです。
なぜ断られたのか。
自分はどのくらい話していたのか。
相手の話をどこまで深掘りできたのか。
沈黙を怖がりすぎていなかったか。
質問が条件確認ばかりになっていなかったか。
この振り返りがある人は、次のお見合いで少しずつ変わっていきます。
一方で、毎回「合わなかっただけ」で終わらせてしまうと、同じお断りが続くことがあります。
お見合いは、回数だけではありません。
一回ごとに何を学ぶかが大切です。
“聴く力”は婚活でも信頼につながる
厚生労働省の「こころの耳」では、傾聴について、相手の立場になって気持ちに共感しながら聴くこと、初めから否定せず関心を持って聴くこと、分からないことは確かめながら真摯に聴くことが紹介されています。
これは、カウンセリングや職場のメンタルヘルスだけの話ではありません。
お見合いでも、とても大切です。
お相手の話を最後まで聞く。
すぐに否定しない。
分からないことを決めつけずに聞き返す。
相手の気持ちを勝手に断定しない。
こうした姿勢があると、お相手は安心して話せます。
また、国立社会保障・人口問題研究所の「第16回出生動向基本調査」でも、結婚相手に求める条件として、男女ともに「人柄」が重視されていることが示されています。
条件で検索される婚活だからこそ、実際に会った後は「この人と安心して話せるか」「自分の話を受け止めてくれるか」がより大切になります。
婚活では、条件面ももちろん大事です。
年齢、年収、住まい、仕事、家族観、子どもへの考え方。
確認すべきことはあります。
ただ、条件を確認する前に、「この人とは安心して話せる」と思ってもらえなければ、次の関係には進みにくいです。
お見合いの会話は、単なる雑談ではありません。
その人の人柄、誠実さ、受け止め方、結婚生活での対話力が見える時間です。
会話を見直したい方に参考になる書籍
お見合いのコミュニケーションを磨きたい方に、読みやすく実践に活かしやすい本を2冊紹介します。
『プロカウンセラーの聞く技術』東山紘久
「話し方」ではなく「聞き方」を学びたい方に参考になる一冊です。
お見合いでは、話題をたくさん用意するよりも、相手の話をどう受け取るかが大切です。
自分の話に持っていきやすい方、沈黙が怖くて話しすぎてしまう方、相手の話を深掘りするのが苦手な方には学びが多いと思います。
『LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる』ケイト・マーフィ
「聞くこと」の価値を、広い視点で考えられる本です。
婚活では「何を話せばいいか」に意識が向きがちですが、本当に大切なのは「この人は私の話を聞いてくれる」と感じてもらえることです。
会話をうまく見せるより、相手に関心を持つ。
その感覚を整えたい方に参考になる一冊です。
お見合いは、会話力のテストではありません
お見合いは、会話力のテストではありません。
相手を楽しませるショーでもありません。
自分を売り込む営業の場でもありません。
お見合いは、二人で安心して話せるかを確かめる時間です。
沈黙があっても大丈夫です。
完璧に話せなくても大丈夫です。
少し緊張していても大丈夫です。
大切なのは、相手に関心を持つこと。
相手の話を最後まで聴くこと。
自分の話ばかりにしないこと。
条件だけでなく、人柄を見ようとすること。
そして、自分自身も無理をしすぎないことです。
「盛り上げなきゃ」と思うほど、会話は一方通行になりやすいです。
「この人を少し知ってみよう」と思えた時、会話は自然にやわらかくなります。
お見合いで大切なのは、たくさん話すことではありません。
また会いたいと思える余白を残すことです。
婚活サロン marriage proでは、20代・30代の方が自分らしさを失わず、結婚につながる出会いを育てられるよう、お見合い前の準備から交際中のコミュニケーションまで丁寧にサポートしています。
特に、お見合い後の振り返りでは、
「なぜ交際につながらなかったのか」
「会話のどこにズレがあったのか」
「次のお見合いでは何を1つ変えるのか」
を一緒に整理します。
お見合いで断られる理由が分からない。
沈黙が怖い。
会話は盛り上がるのに次につながらない。
質問を用意しているのに、なぜか距離が縮まらない。
そんな方こそ、一人で抱え込まずに、会話の癖を一緒に見直してみてください!
「また断られたらどうしよう」と一人で悩みながらお見合いに向かう前に、一度、会話の癖を整理してみることも大切です。
お見合いの印象は、少しの振り返りで変わることがあります。
そして印象が変われば、出会いの進み方も変わっていきます。
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