マッチングアプリでモテるのに結婚できない人に潜む承認欲求
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マッチングアプリでモテるのに結婚できない人に潜む「承認欲求」の罠
始めに|「いいね」は来る。デートもできる。それなのになぜ結婚できない?
「マッチングアプリでは、かなりいいねが来る」
「異性から誘われることも多い」
「デート相手には困らない」
「付き合った経験もそれなりにある」
ところが、婚活になると結婚まで進まない。
そんな人がいます。
一見すると不思議です。
婚活で苦戦すると聞くと、「出会いがない」「異性から選ばれない」という人を想像するかもしれません。
しかし実際には、異性から注目されることと、結婚につながる関係を築けることは別の能力です。
ここで関係してくる可能性があるのが「承認欲求」です。
人から認められたい、好かれたい、魅力的だと思われたい。
こうした気持ちは誰にでもあります。
問題は、マッチングアプリから返ってくる反応が、自分の価値を確認するための「点数」のようになってしまうことです。
「いいねが100件来た」
「またマッチングした」
「この人からも誘われた」
すると一時的には気分が上がります。
しかし同時に、
「もっといい人がいるかもしれない」
「この人に決めたら、ほかの可能性を捨てることになる」
「もっと評価されたい」
という気持ちまで強くなってしまうことがあります。
心理学では、自分の価値を何らかの成功や他者評価に依存させる**条件付き自己価値(Contingencies of Self-Worth)**という考え方があります。Crockerらは、自己評価は単に「高い・低い」だけではなく、他者からの承認、外見、競争など、何を根拠に自分の価値を感じているかが重要だと論じています。
婚活でも同じです。
「誰から選ばれたか」で自分の価値を確認し始めると、結婚相手を探していたはずが、“自分がモテることを確認する活動”に変わってしまう。
これが、マッチングアプリでモテる人ほど注意したい「承認欲求の罠」です。
1.「いいねの数」が自己肯定感のメーターになっている
マッチングアプリの特徴の一つは、相手からの反応が可視化されやすいことです。
いいね。
マッチング。
メッセージ。
足あと。
デートの誘い。
こうした反応が続くと、
「私は魅力がある」
と感じます。
それ自体は自然なことです。
問題は、反応がなくなった瞬間です。
昨日まで何件もいいねが来ていたのに今日は少ない。
気になっていた人から返信が来ない。
デート後に連絡が減った。
すると、
「私って価値がない?」
と自分自身まで否定してしまう。
これは、自分の価値を外部評価へ預けすぎている状態かもしれません。
恋愛関係についても、**Relationship-Contingent Self-Esteem(関係依存的自己評価)**という概念があります。恋愛関係の出来事によって自己評価が大きく上下する傾向で、研究では一般的な自尊感情とは異なる特徴を持つことが示されています。
婚活で大切なのは、
「いいねが多い私は価値がある」でも、「断られた私は価値がない」でもない状態をつくることです。
相手からの評価は、あなたという人間の総合得点ではありません。
単に、その人との相性やタイミングについての一つの情報です。
2.「もっといい人がいるかも」が止まらなくなる
マッチングアプリには、多くの候補者が表示されます。
すると一人と良い関係になっていても、
「もっと若い人がいるかもしれない」
「もっと年収の高い人がいる」
「もっと美人な人がいる」
「もっと話が合う人がいるかもしれない」
と次を探したくなることがあります。
心理学では、選択肢が増えすぎることで決断が難しくなったり、決めた後の満足度や確信が下がったりする現象が**Choice Overload(選択過多)**として研究されています。近年のレビューでも、選択肢の多さが選択延期、選択後の後悔、満足度や自信の低下などにつながる場合が整理されています。
オンラインで恋愛相手を探す状況に限定した実験研究でも、選択肢が多いほど検索を続けやすくなり、最終的な選択の質が低下する可能性が報告されています。
つまり、
「たくさん選べる=必ず良い相手を選べる」ではありません。
むしろ選択肢が無限に見える環境では、一人と向き合う前に次を探し続けてしまうことがあります。
結婚では、比較対象の中から「最高得点の人」を探す必要はありません。
必要なのは、
自分が大切にしたい価値観を共有できる人を一人選び、その人との関係を育てることです。
3.「選ばれること」が目的になると、相手を選べなくなる
承認欲求が強くなると、婚活で不思議な逆転が起こります。
本来考えるべきなのは、
「私はこの人を好きなのか」
「尊敬できるか」
「一緒に生活したいか」
です。
ところが、
「この人は私を好き?」
「私を選んでくれる?」
「私のことを魅力的だと思っている?」
ばかり考えるようになります。
すると、自分自身の気持ちが分からなくなります。
たとえば、とても積極的に追いかけてくれる人と出会う。
「こんなに私を必要としてくれている」
それだけで相手を好きになった気がする。
ところが相手の熱量が少し落ちると、突然興味まで失ってしまう。
もし心当たりがあるなら、
「相手そのものが好きなのか、それとも“好かれている自分”が好きなのか」
一度考えてみてください。
これは非常に重要な問いです。
4.デートが「相手を知る場」ではなく「モテ確認の場」になる
マッチングアプリでモテる人ほど、初対面で自分を魅力的に見せることに慣れている場合があります。
服装。
話術。
仕事。
趣味。
店選び。
プロフィール写真。
こうした部分を整える能力は決して悪いものではありません。
むしろ婚活でも大切です。
しかし、自分を見せる能力が高い人ほど注意したいことがあります。
それは、
相手を見る時間が減っていないか
ということです。
私たちは元アパレル会社経営者として、これまで数十人のカリスマ店員を育ててきました。
その経験から感じることがあります。
本当に優秀な販売員は、自分の知識を披露する人ではありません。
お客様を見ます。
話を聞きます。
何を求めているのかを理解します。
そして必要な提案をします。
婚活も同じです。
自分を魅力的に見せることに集中して、
「自分はうまく話せた」
「相手が笑っていた」
で満足するだけでは不十分です。
デート後には、
「今日、相手について新しく5つ知ったことを言えるか?」
確認してみてください。
家族観。
仕事観。
休日の過ごし方。
お金についての考え方。
結婚後に望む生活。
もしほとんど答えられないなら、相手を知ることより「自分をどう見せるか」に意識が偏っていた可能性があります。
5.「モテる自分」を手放せないと、一人に決められない
結婚は、ある意味で「選択」です。
一人を選ぶということは、ほかの可能性を手放すことでもあります。
ここが、承認欲求の強い人にとって難しいポイントです。
複数の異性から、
「会いたい」
「かわいい」
「素敵ですね」
「また会いましょう」
と言われている状態は、とても心地よいものです。
ところが一人と真剣に向き合えば、ほかの人との出会いを減らしていかなければなりません。
すると、
「この人に決めて本当にいいのか」
「もっと上がいるのでは」
という不安が生まれます。
選択肢過多についての近年の研究でも、オンラインデーティングのように候補者が増える環境では、選択への満足度低下や決定を覆したくなる傾向との関連が指摘されています。
結婚できる人は、世界中の候補者を比較し終えた人ではありません。
「この人との関係を育てよう」と、ある時点で決められる人です。
6.IBJの成婚データを見ると「モテ続けること」がゴールではない
では、実際に結婚を決めた人はどの程度活動しているのでしょうか。
IBJが2026年4月から公開している「2025年 IBJ成婚白書」は、約2万人規模の婚活データを分析しています。代表的な成婚者像では、男女ともお見合い回数の中央値が11回、交際日数が約124〜125日でした。
つまり、成婚者も複数の人と出会っています。
重要なのは、その後です。
延々と候補者を増やし続けるのではなく、相手を見極め、関係を深め、約4か月という一定期間の中で結婚を決断している代表像が見えてきます。
さらにIBJの2025年データでは、成婚者は非成婚者に比べてお見合い数が約2.7倍だったと報告されています。
ただし、ここを「とにかくたくさん会えばいい」と解釈してはいけません。
大切なのは、
出会う→見極める→振り返る→必要なら修正する→一人との関係を深める
というプロセスです。
「いいねを増やし続ける」こととは目的が違います。
あなたは大丈夫?「モテるのに結婚できない」7つのチェック
次の項目に心当たりがないか確認してみてください。
いいねやマッチングが減ると不安になる
付き合えそうになると、もっといい人を探したくなる
相手を好きかより、自分が好かれているかが気になる
複数の異性から誘われている状態が心地いい
条件の良い新しい人を見ると、交際相手への気持ちが冷める
デートでは相手を知るより、自分を良く見せることを考える
交際が深まり結婚の話になると急に迷い始める
いくつ当てはまったら問題、という診断ではありません。
「承認欲求が強い」こと自体も医学的診断ではありません。
重要なのは、
自分が結婚相手を探しているのか、それとも“選ばれる自分”を確認しているのか
を見分けることです。
アプリ婚活から「結婚する婚活」へ変える5つの方法
方法1|いいね数を成功指標から外す
「今週何いいね来た?」
ではなく、
「結婚を考えられる人と何回向き合えた?」
を見てください。
人気ではなく、関係性を見る癖をつけます。
方法2|譲れない条件を3つまで決める
条件を20個並べれば、誰と会っても減点方式になります。
生活上、本当に必要な条件を絞りましょう。
それ以外は実際に会って判断する余白を残します。
方法3|デート後に“相手評価”と“自分の感情”を分ける
「向こうは私を気に入った?」
ではなく、
「私は安心できた?」
「尊敬できるところはあった?」
「また知りたいと思った?」
と考えます。
方法4|新規検索より、今いる人との関係を深める期間をつくる
良い相手と交際が始まったら、いつまでも新しい候補を探し続けない。
今の相手を知ることへ時間を使います。
方法5|お断りを人気投票の敗北にしない
一人に断られたことと、あなたの人間的価値は別です。
「今回は相性が違った」
「改善できる行動はあったか」
この二つだけを整理して、次へ進みます。
私たちが“外見だけ”をプロデュースしない理由
私たちの結婚相談所では、元アパレル会社経営者として、数十人のカリスマ店員を育ててきたノウハウを婚活に活かしています。
もちろん、外見は整えます。
服装
髪型
色
サイズ感
姿勢
表情
プロフィール写真
第一印象
これらは婚活で非常に重要です。
しかし、外見だけ整えて「もっとモテる人」を作ればいいとは考えていません。
なぜなら、
モテることと成婚することは別だからです。
たとえ100人から「素敵」と言われても、一人との関係を築けなければ結婚には進みません。
だから私たちは、
外面だけではなく、
会話
聞く力
自己理解
距離感
相手を見る力
自分の感情の扱い方
結婚相手を選ぶ判断軸
まで含めてブラッシュアップします。
IBJ加盟相談所として出会いの環境も活用しますが、私たちが本当にプロデュースしたいのは、
「出会える人」ではなく「出会いを成婚へ育てられる人」です。
「モテる自分」を証明する婚活から、「一人を愛せる自分」へ
もしあなたが今、
「アプリでは反応があるのに結婚まで進まない」
「交際相手ができても、もっといい人がいる気がする」
「条件のいい人に選ばれると嬉しいけれど、すぐ冷める」
「婚活歴は長いのに決断できない」
そんな状態なら、一度「出会いの数」ではなく、婚活の中身を見直してみるタイミングかもしれません。
あなたに魅力がないのではありません。
むしろ、魅力があるからこそ複数の選択肢が生まれ、それが決断を難しくしている可能性もあります。
必要なのは、さらにモテることではないのです。
自分はどんな結婚生活をしたいのか。
どんな人となら穏やかに暮らせるのか。
相手からどう見られるかではなく、自分はその人を大切にできるのか。
そこまで明確にして初めて、「婚活」が「結婚するための活動」へ変わります。
私たちの無料相談では、現在の活動状況だけを見るのではなく、
あなたの強み。
外見の見せ方。
コミュニケーション。
交際で繰り返している癖。
理想条件。
相手選びの基準。
そして成婚を止めているポイントを、第三者の視点から整理します。
元アパレル会社経営者として培ってきた「人の魅力を発見し、伝わる形へ整える力」を活かし、内面と外面の両方から成婚のステージまでプロデュースしていきます。
婚活のゴールは、最高記録の「いいね」を獲得することではありません。
100人から「会いたい」と言われることでもありません。
最後に必要なのは、一人です。
あなたが「この人と生きていきたい」と思い、相手からも「あなたと結婚したい」と選ばれること。
「モテる自分」を確認する婚活を卒業して、
一人の相手と幸せをつくる婚活へ。
その方向転換が、結婚へつながる大きな一歩になるかもしれません。