「星野源が普通の男性」問題から学ぶこと

ネット界隈も騒然

三重県津市と鈴鹿市に拠点を持つ結婚相談所　HAPPY CREATE mie-fuの麻生です。

昨日12月9日、朝の情報番組『グッとラック！』（TBS系）で婚活女性が求める「普通の男性」の一例として、星野源さんの名が出されたことでネット界隈が騒然としました。

「そんなわけないｗｗｗｗｗ」

「おかしいｗｗｗｗｗｗｗｗ」

「じゃあ、相手役だったガッキーが普通の女性ってことでいい？ｗｗｗ」

などなど、Twitter上でも口々に男性からの感想が述べられていました(笑)

確かに婚活女性に男性の好みを聞くと、

「私…イケメンは苦手なんですよね。星野源さんくらいが丁度いいです」

といった答えが返ってくることもしばしば…。

もしも、結婚相談所に、星野さんが入会したらという前提でお話をすると、当然ですが、女性から凄まじい数のお申し込みが殺到するのは間違いありません。

流石に星野さんのことを本気で「普通」と思っている女性はほとんどいないと思うので、ここを追及しても実りのある話にはなりません。

もう少し視野を広げて、婚活女性の思い描く「普通」と現実の「普通」の間に大きな隔たりについてお話をすることにします。

アラサーからアラフォーにかけての婚活女性の思い描く普通の男性像は

年収４００万円以上（できれば５００万円以上）、年が近い、清潔感のある見た目、大卒、コミュ力高め、近隣在住等々…

更に身長１７０㎝以上といった好みが人によって上乗せされていきます。

女性の理想と年収の現実

まずは年収的の話を

「平成30年度少子化の状況及び少子化への対処施策の概況（令和元年版少子化社会対策白書）」から一部抜粋してお話しましょう。

少し見づらいかもしれませんが、上の図において赤い線が男性の実際の年収。

黄色い線が女性が男性に求める年収。

３００万円～４００万円未満のところでは赤１８・１％、黄色１８・７％とほぼ重なり合い、需要と供給が一致していることはわかります。

そこから黄色一番人気の４００万円～５００万円未満が赤１２・６％に対して黄２６・２％。

黄色二番人気の５００万円～６００万円未満で赤７・７％に対して、黄色２２・９％。

倍率にすると４００万円～５００万円が２・０８倍。

５００万円～６００万円に至っては２・９７倍。

このラインを「普通」という気持ちで選んでいる人がいるかもしれませんが、倍率２倍～３倍と、熾烈な女の戦いが繰り広げられていることがわかります。

「超妥協」と口にする人が多そうな３００万円～４００万円ですら、１・０３倍と競争が発生しているというのが現実です。

結婚相談所に登録している男性は一般と比べると年収４００万円以上の人は一般と比べると多いのは特徴だったりはします。

「普通」が組み合わさると超ハイスペック

世間的に年収５００万円以上をクリアできるだけで、男性はハイスペックと言ってもおかしくないのですが、確かに結婚相談所に登録している男性という観点で見れば、決して珍しくはありません。

しかし、世の婚活女性が年収だけで満足をするのかというと、そうではありません。

清潔感のあるそこそこの見た目

年齢差３歳以内

そこそこのコミュ力

などが加わっていきます。

一つひとつの条件だけをみれば「普通」といえるかもしれませんが

全てをクリアするとなると、間違いなく超ハイスペック男性です。

このようなハイスペック男性は自分で結婚相手を見つけている可能性も高く、婚活市場に回ってくること自体が少ないです。

もし、婚活市場に来たとしても、沢山の女性が群がる中で、トップにならなければ、結ばれることは叶いません。

そう考えると、イケメンですが超美形の俳優などと比べると「普通」寄りのルックス、隣人に居そうな一般人役も似合う柔らかい雰囲気など、多くの女性が手を伸ばせば届きそうと勘違いさせてしまう星野源さんが「普通」の象徴になっていることもうなずけます。

ただ男性側もこの女性たちの「普通」をただ馬鹿にするだけでは勿体ないです。

なぜなら、婚活女性のニーズの象徴とも置き換えられるので、少しでも寄せれば結婚できる確率がぐっと上がるからです。

年収は短期間で大きく伸ばすのは難しいので脇におくとして、

清潔感のある見た目なんて、少しのお金と努力をすれば、ほとんどの男性が手に入れることが可能です。

コミュ力にしても、デートやお見合いを繰り返すなど、トライアンドエラーを重ねていくと確実に伸びていきます。

多少年収が少なくても、この二つを満たす男性が成婚できる可能性は十分あります。

女性に文句をつける時間で努力をした方が実りある結果が得られる可能性が高いです。

男女ともに「普通」から学ぶことは多い

今回のお話とまとめると、

女性目線の婚活で考えると、現実と大きく乖離した自分の中の「普通」とどう向き合うかという課題。

一方、男性目線の婚活で考えると、努力を重ねられる範囲で女性の「普通」に少しでも近づくことが課題。

ということになります。

今回の星野源さんが「普通」なのかという問題は、現代の婚活に潜む男女の課題を浮き彫りにしているといえるでしょう。

ご参考になれば何よりです。

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