なぜか関係が深まらないあなたへ~自己開示のコツ~
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お見合いをして、仮交際へ。
何度か会っている。
会話もそれなりに続く。
相手も感じがいい。
一緒にいて嫌なわけでもない。
でも、なぜか関係が深まっていかない。
そんなこと、ありませんか?
婚活では、
「いい人なんです」
「でも、距離が縮まっている感じがしなくて」
「何回か会っているのに、ずっと当たり障りのない会話のままで……」
というご相談が少なくありません。
会えているのに進まない。
悪くないのに深まらない。
そんな時、実はよくあるのが、
お互いに“踏み込めていない”状態です。
何度会ったかだけではなく、
お互いがどれくらい自分のことを見せられているか。
そこが、二人の距離に関係していることがあります。
今日は、仮交際で関係を深めていくうえで大切な「自己開示」についてお話しします。
自己開示といっても、重たい話をすることでも、無理に自分をさらけ出すことでもありません。
「何を話せば自己開示になるの?」
「どこまで話したらいいの?」
「どうすれば自然に距離を縮められる?」
そんな疑問にも、具体例を交えながらお伝えしていきます。
大切なのは、
相手に心を開いてもらおうとする前に、自分から少しだけ心を開いてみること。
ほんの少し自分の気持ちや考えを見せるだけでも、二人の会話は変わっていきます。
では、婚活でいう「自己開示」とは具体的にどんなことなのか、見ていきましょう。
① なぜ仮交際で関係が深まらないの?
関係が深まらないのは、会う回数の問題だけではない
婚活では、
「もう少し会えば気持ちが深まるかも」
と思うことがあります。
もちろん、それも間違いではありません。
実際、回数を重ねることで見えてくるものはたくさんあります。
ただ、何回会っても関係が平行線のまま、ということもあります。
その違いは何かというと、
会っているかどうかより、お互いの中身が少しずつ見えているかどうか
だったりします。
たとえば、
仕事は何をしているのか。
休日は何をしているのか。
趣味は何か。
好きな食べ物は何か。
こういう会話も、もちろん大事です。
でも、それだけだとずっと“感じのいい知り合い”のままになってしまうことがあります。
関係が深まる時には、その先にある、
「どんな時にうれしいのか」
「どんなことを大切にしているのか」
「どんな性格で、何が苦手なのか」
「どんな結婚生活を望んでいるのか」
そういう“その人らしさ”が少しずつ見えてきます。
つまり、関係が深まらないのは、会う回数が足りないというより、
お互いが“自分”をまだ出せていない
からかもしれません。
一歩踏み込めない人がやりがちなこと
仮交際で関係が深まりにくい方には、いくつか共通するところがあります。
決して感じが悪いわけではありません。
むしろ、きちんとしていて、丁寧な方も多いです。
でも、
相手に質問はするけれど、自分のことはあまり話していない。
無難な返しが多くて、感情が見えにくい。
嫌われないように合わせすぎて、本音が出てこない。
会話の中で“正解”を探しすぎてしまう。
そうなると、相手からすると、
「ちゃんとした人だな」
「感じのいい人だな」
とは思っても、
「でも、どんな人なのかがまだよく分からない」
という状態になりやすいんです。
婚活では、失礼のない対応はもちろん大切です。
でも、
失礼がないことと、関係が深まることは同じではありません。
無難であることが、かえって相手に「踏み込みにくい」と感じさせてしまうこともあります。
質問しているだけでは、関係は深まらないこともある
婚活では、
「自分ばかり話さないようにしよう」
「相手の話をちゃんと聞こう」
と意識している方も多いと思います。
これは、とても大切なことです。
ただ、ここにも少し落とし穴があります。
相手に質問する。
相手が答える。
そこから、また質問する。
そして自分は相づちを打つ。
本人としては、
「ちゃんと相手に興味を持って、話を聞いている」
つもりです。
でも相手からすると、
「私ばかり話しているけれど、この人自身のことが全然分からない」
となってしまうことがあります。
質問上手になることと、自分を見せないことは違います。
相手のことを知る。
そして、自分のことも少し知ってもらう。
このキャッチボールができるようになると、会話も少しずつ変わっていきます。
② そもそも「自己開示」って何?
自己開示は、そんなに大げさなことではありません
「自己開示が大事」と言うと、
過去のつらい経験を話すこと。
深い悩みを打ち明けること。
本音を全部さらけ出すこと。
そんなイメージを持つ方もいるかもしれません。
でも、私はそこまで大げさに考えなくていいと思っています。
仮交際で大切なのは、
“自分という人が少し分かる話”を増やしていくこと。
たとえば、
「実は人見知りなので、最初は少し緊張するんです」
「休日はにぎやかな場所より、家でゆっくりするほうが好きです」
「仕事では、こういう時にやりがいを感じます」
「私は結婚したら、何でもないことを話せる関係がいいなと思っています」
こういう話も立派な自己開示です。
つまり自己開示とは、
重い話をすることではなく、自分の輪郭を相手に少しずつ見せていくこと。
相手はあなたのことを知りたいと思っていても、何も見えなければ、どこまで踏み込んでいいのか分かりません。
逆に、こちらから少し見せることで、相手も安心して一歩近づきやすくなります。
“素の部分”が少し見えると距離が縮まりやすい
婚活では、どうしても、
「ちゃんとして見られたい」
「いい人だと思われたい」
という気持ちが働きます。
その気持ちは自然ですし、悪いことではありません。
でも、ずっと整った自分だけを見せていると、相手もどこか緊張したままになることがあります。
たとえば、
「実はこういう場、ちょっと緊張するんです」
「意外と考えすぎるタイプで、気になることがあると一人であれこれ考えちゃうんです(笑)」
「方向音痴なので、初めて行く場所はいつも早めに出るんです」
そんな“少しだけ素の部分”が見えると、
「私もそういうところあります」
と相手も返しやすくなります。
自己開示は、自分語りをすることではありません。
完璧な自分だけではなく、少しだけ人間味のある部分も見せる。
そのほうが、相手も肩の力を抜いて話せることがあります。
③ 仮交際で使える「自己開示」のコツ
では、実際のデートではどうすればいいのでしょうか。
難しいことを話そうとしなくて大丈夫です。
普段の会話に、ほんの少しだけ**「自分」**を足してみてください。
コツ① 事実だけで終わらず「気持ち」を一言足してみる
自己開示が苦手な方から、
「そう言われても、何を話せばいいか分からないです」
と言われることがあります。
そんな時は、いきなり深い話をしなくて大丈夫です。
まずは、
事実+自分の気持ち
を意識してみてください。
たとえば、
「仕事が忙しかったです」
だけではなく、
「今週は忙しかったんですけど、無事に終わってちょっとホッとしています」
「カフェが好きです」
だけではなく、
「カフェでゆっくりすると、頭が切り替わる感じがして好きなんです」
「旅行に行きました」
だけではなく、
「自然が多い場所に行くと、すごく落ち着くんですよね」
こういう小さな一言で、相手には“あなたらしさ”が見えてきます。
自己開示って、何か特別なことを話すことではなく、
自分の“感じ方”を少し添えること
から始められるんです。
コツ② 「あなたはどう?」の前に「私はこう」
一歩踏み込んだ話をする時に使いやすい方法があります。
それが、
「あなたはどう?」と聞く前に、「私はこう」を伝えること。
たとえば、
「結婚したら家事はどうしたいですか?」
といきなり聞かれると、人によっては少し面接のように感じるかもしれません。
でも、
「私は、得意不得意で分けながら二人でできたらいいなと思っているんですけど、〇〇さんはどうですか?」
なら、ずいぶん印象が変わります。
あるいは、
「休日は夫婦で一緒に過ごしたいですか?」
より、
「私は一緒に出かけるのも好きですけど、それぞれ好きなことをする時間もあっていいなと思っていて。〇〇さんはどうですか?」
のほうが、会話になりやすい。
相手に一歩踏み込んだことを聞くなら、自分も少し開く。
相手だけに答えを求めるのではなく、
「私はこう思うけれど、あなたは?」
という形にする。
すると、“質問されている”という感覚ではなく、“二人で話している”という空気になっていきます。
コツ③ 好意を伝えることも、自己開示です
そして婚活で、もう一つ忘れてほしくないことがあります。
好意を言葉にすることも、立派な自己開示です。
「楽しかったです」
だけではなく、
「〇〇さんと話していると楽しいです」
「今日お会いできるのを楽しみにしていました」
「〇〇さんのそういう考え方、素敵だなと思いました」
「またお会いしたいです」
こういう言葉って、ちょっと恥ずかしいですよね。
なぜ恥ずかしいのか。
それは、自分の気持ちを相手に見せているからです。
でも、その一歩がなければ、相手も、
「私のことをどう思っているんだろう?」
「楽しくは話してくれるけれど、誰に対しても同じなのかな?」
と分からないままです。
仮交際では、好意を伝えることも関係を深める大切なコミュニケーションです。
④ 自己開示で気をつけたいこと
最初から重くしすぎない
自己開示が大事だからといって、急に深い話をしすぎると、相手が戸惑うこともあります。
まだ関係が浅い段階で、
過去の恋愛を細かく話しすぎる。
家族の込み入った事情を一気に打ち明ける。
不安や寂しさを強く相手にぶつける。
それでは、相手に受け止める準備がないまま、重たいものを渡してしまうことにもなりかねません。
仮交際初期に大切なのは、
一気に踏み込むことではなく、少しずつ深くしていくこと。
今日はここまで。
次はもう少し。
相手の反応も見ながら、一つずつ。
自己開示は、勢いではなく、二人の信頼関係に合わせて進めていけばいいと思います。
⑤ 仮交際は「自分を知ってもらう期間」でもある
婚活では、どうしても、
「相手を見極める」
という意識が強くなりやすいです。
もちろん、それは大切です。
でも、仮交際は相手を見るだけの時間ではありません。
自分を知ってもらう時間でもあります。
相手のことを知りたいなら、こちらも少しずつ開く。
関係を深めたいなら、相手任せにしすぎない。
そうしないと、いつまでも、
「優しい人だった」
「感じのいい人だった」
で終わってしまいます。
婚活では、とてもいい人なのに、無難なままで終わってしまう方がいます。
それは魅力がないのではなく、
自分の魅力や人柄が相手に伝わるところまで、お互いに踏み込めていなかった
ということもあります。
だからこそ、仮交際では、
「この人はどんな人なんだろう?」
と相手を見るだけではなく、
「私はどんな人なのかを、相手に伝えられているかな?」
という視点も持ってみてほしいと思います。
⑥ 最後に、一番伝えたいこと
面談をしていると、
「何回か会ったけれど、関係が深まらないんです」
というご相談をいただくことがあります。
お話を聞いていくと、
デートはしている。
LINEもしている。
会話もしている。
でも、お互いにすごく無難だった。
ということがあります。
いい人。
ちゃんとしている。
でも、お互いに少し遠い。
そんな時は、ただ会う回数を増やすことより、
会話の中で少しだけ“自分”を出してみること
のほうが、流れを変えることがあります。
婚活では、積極性というと、
リードすること。
たくさん話すこと。
積極的にデートへ誘うこと。
そんな行動を想像しがちです。
でも実際には、
「自分の気持ちを少し言葉にする」
「自分の考えを少し見せる」
「あなたと会えてうれしい、と伝える」
そんな小さな一歩が、関係を動かすことがあります。
仮交際で関係が深まる人は、特別に話がうまい人とは限りません。
面白い話ができる人でも、完璧にリードできる人でもなく、
少しずつ自分を見せられる人。
自己開示といっても、重い話をする必要はありません。
「私はこう思う」
「私はこういう時間が好き」
「実は今日、会えるのを楽しみにしていました」
そんな小さな自己開示で十分です。
相手に心を開いてほしいなら、まずは自分から少しだけ心を開いてみること。
一歩踏み込めないと感じている方こそ、次のデートでは、いつもの会話にひとつだけ「自分の気持ち」を足してみてください。
その小さな一言が、
“感じのいい人”から“もっと知りたい人”へ。
二人の関係を一歩進めるきっかけになるかもしれません。