私と夫の出会いは結婚式場
婚活中の人が知りたいことのひとつに、既婚者の馴れ初め(おのろけなし)というのがあると思います。
自分は出会いがないのに、なぜ出会って結婚するまでに至ったのか?
私の場合、結構特殊な出会いだったのでここでご紹介させていただきます。
まず、結婚式場で出会いました。
「!?」
あっ、私はウェディングプランナーだったので職場ということです。
ウェディングプランナーの仕事は式場見学にいらした、お客様のご案内と結婚式をすると決めたカップルとのプランニングと大きく2種類になりますが、私は後者の方をメインとしており、結婚式の立ち合いがない週末は式場見学の対応もする、という業務でした。
式場見学の担当をしたお客様が、私の事を気に入ってくださると「担当指名」ということで、そのあとのプランニングもお願いしたいとお声をいただくことがあるのですが、その式場見学→担当指名→プランニングを担当していた新郎が私の今の夫です。
「略奪?!」
違います、もうちょっと私の話を聞いてください。
夫と元奥様は1年前に結婚式場の予約をされ、順調に結婚式の準備を進めていました。
私は当時たくさんのお客様を受け持っていたので、夫への印象はほぼありません。
「若いのにメタボだな」くらいの印象です。
元奥様はとても気さくで、フレンドリーな方だったので、メールや電話でたくさん相談を受けましたし、信頼されていた実感があります。
何より私がとても素敵な人と思う女性でした。
そんなある日、結婚式の1カ月くらい前、お二人が入籍されて数カ月経った頃。
奥様から電話がありました。
理由はここではあまりくわしく触れませんが、彼女の方の理由で夫と離婚し、結婚式をなしにするといった電話でした。
キャンセル料も百万単位でかかるこのタイミングでの破談は、冗談ではないとすぐ気づきました。
冷静さを欠いて、喧嘩の延長線上で式場に連絡してくるような女性ではないこともわかっていました
結婚式がなくなるので、もうおふたりとのご縁はなくなってしまったのですが、「お世話になったから」とそれぞれが一人ずつ、私に挨拶に来てくれました。
元奥様は自分の明るい未来のための選択といった様子だったので、元気はありませんでしたが、前を向いてお帰りになったと記憶しています。
反対に、メタボな夫は落ち込み、憔悴しきっている様子で挨拶に来ました。
結婚式に招待した友人たちにも同情され、とてもつらいと今の苦しさをグチるような感じでした。
新居をでて、会社の寮に移ったというお話のなか私が住んでいる駅の隣に越してきたということがわかりましたので、放っておく気持ちにもなれず、夫のヤケ酒に付き合うことになったのです。
そこからは、意気投合(笑)
ヤケ酒にお付き合いした日には、良い友人のひとりとなっていました。
こんな珍しい馴れ初めで、偶然の出会いと思う方も多いと思うのですが、今考えるといくつかポイントがあります。
1.全力で仕事に取り組んでいたからこその、信頼
2.相手のつらさを軽減してあげたいというgiveの気持ち
婚活をしているとどうしてもtakeを多く求めてしまいがちです。
求める前に、相手の事を考えてみるというのは実はなかなか難しいこと。
私の場合は、お客様だったのですんなりgiveを出すことができたのですが、そうでなければきっとできなかったでしょう。
そして何かに一生懸命な人は、素敵に見える(きっと見えていたハズ!)
脇目もふらず、一心不乱に仕事をしていたから、お客様から信頼していただき、結果結婚相手になったということです。
さぁ、あなたに今できることは何でしょうか?
求める婚活は一旦お休みして、あなたが与えられるものを少しずつ与えてみてはいかがでしょうか。