若者10万人調査から見えた「不本意な未婚」に寄り添う理由
- カウンセラーの日常
はじめに:10万人調査の衝撃と、数字の裏にある「本音」
8月31日、こども家庭庁が実施した若者10万人を対象とした大規模なアンケート調査の速報値が公表され、新聞やテレビでも報道されました。
『若年世代に関する総合的な調査(若者10万人の総合調査)(令和8年度)』
特に報道では、未婚の若者の35.1%――およそ3人に1人が「結婚するつもりはない」との回答に焦点を当てて、少子化の加速を悲観する論調で語られていました。
しかし、この調査は、タイトルに『総合的な』とあるように、決して結婚に限定した若者の意識調査ではなく、26ページにも及ぶ中間報告を読み込んでいくと、異なる一面が浮かび上がってきます。
「結婚するつもりはない」と回答した若者のうち、約半数は最初から独身を強く望んでいる、非婚志向である一方で、残りの半数は「本当は誰かと支え合って生きたい気持ちがあるのに、さまざまな理由から諦めざるを得なくなっている」という現実です。
これは、望んでいないのに独身で居続ける「不本意な未婚」の状態に置かれている人たちが、若者の中に相当数存在していることを意味します。
私たちカウンセラーの役割は、結婚を無理強いすることではありません。ただ「誰かと幸せに生きていきたい」という、純粋な願いを持ちながら、壁にぶつかって諦めかけている人たちの痛みに、向き合い、寄り添うことです。
なぜ諦めてしまうのか? 若者を阻む3つの見えない壁
なぜ、多くの若者が結婚を諦めてしまうのか? 調査結果や実際の相談現場から見えてくるのは、個人の責任だけに帰すことのできない「3つの分厚い壁」の存在です。
壁①:経済的なプレッシャー
アンケートにおいて、結婚するつもりがない理由の筆頭に挙がったのが「収入への不安」(約4割)でした。
物価の上昇が続く一方で、実質賃金の伸びが追いつかない現代において、「自分の生活を維持するだけで精一杯なのに、家族を養うなんて到底無理だ」と感じてしまうのはごく自然な流れです。
特に「男性が一家の大黒柱として十分な収入を得なければならない」という旧来の固定観念に縛られている人ほど、結婚への責任を重荷に感じ、自ら結婚を選択肢から外してしまっています。
壁②:自由の喪失への恐怖
理由の第2位として約35%の人が挙げたのが、「自由な時間や趣味の時間がなくなることへの懸念」です。
多様なライブや推し活、自己投資が日常に溶け込んでいる現代の若者にとって、自分の時間は精神的な聖域です。
「結婚=家庭のために自分の楽しみを犠牲にする生活」というネガティブなイメージが刷り込まれていると、「結婚して自分の時間を失うくらいなら、一人のほうがはるかに気楽で幸せだ」と判断してしまうのも無理はありません。
壁③:人間関係のハードル
今回の調査で最も根深い問題として浮き彫りになったのが、若者が日常生活で抱えている困りごとです。
実に半数以上(約56%)の人が「自分の容姿・見た目への不安」や「恋愛関係を築くことの難しさ」「人を信頼することの難しさ」を挙げています。
SNSの普及によってオンライン上で手軽に繋がれるようになった反面、生身の人間と対面で深い関係を築いたり、感情の摩擦を乗り越えたりする機会は激減しました。
「自分に自信が持てない」
「どうコミュニケーションを取れば傷つかずに済むかわからない」
「相手の真意が見えなくて怖い」
そうした人間関係への疲弊が、結婚の前段階である「恋愛」そのものを敬遠させる大きな引き金になっています。
私たちが「不本意な未婚」に寄り添う理由
こうした現状を知ったとき、結婚相談所を運営する私たちには強い危機感と、それ以上の責任が生まれます。
私たちが「不本意な未婚」に寄り添いたい最大の理由は、結婚相談所の役割が「成婚数のノルマを達成すること」ではないからです。
私たちの本質的な仕事は、一人ひとりがこれからの人生をより心強く、安心して歩むための「生活のセーフティネット」となるパートナーシップを共に見つけることです。
現代の社会は、一人で生きていくにはあまりにも不確実で過酷です。
だからこそ、令和の結婚は「誰かを養うための重荷」や「自己犠牲」であってはならず、「対等に助け合って人生の荒波を乗り越えるチームビルディング」であるべきだと考えています。
もし、生活の不安、一人の時間の確保、人間関係の摩擦といった「解消できるはずの不安」のせいで、本当は誰かと繋がりたいという本音に蓋をしてしまっているのなら、その心理的・構造的なハードルを取り除く伴走者が必要なのです。
結婚相談所ができる3つのアプローチ
「寄り添う」という姿勢は、単なる言葉の共感だけでは意味をなしません。
現在の結婚相談所の仕組みは、若者が抱える3大ハードルを現実的に取り除くためにこそ機能します。
①「対等に助け合う」前提の価値観マッチング【経済不安の解消】
昔のように「男性が稼ぎ、女性が家庭を守る」という前提の婚活は過去のものです。
現在の相談所では、最初から「お互いの仕事を認め合い、家事や育児をどれくらいの割合で協力し合うか?」を、プロフィール上で開示し、納得した上で出会うことができます。
一人で抱え込むのではなく、二人で生活コストを最適化し、ダブルインカムで支え合うことで、経済的な安心感をむしろ高めるパートナーシップを提案しています。
② 事前すり合わせによる「境界線」の確保【自由の維持】
「結婚しても趣味を続けたい」「休日のうち半日は自分の時間に充てたい」といった要望は、交際が深まる前にプロフィールの詳細項目や仲人を通じてあらかじめ確認できます。
お互いのパーソナルスペースを尊重し合える相手を最初から選べるため、「結婚した途端に自由が奪われる」というミスマッチを未然に防ぐことができます。
③ 駆け引き不要・仲人が間に入る安心感【コミュニケーション不安の解消】
マッチングアプリで精神を消耗してしまう人の多くは、「相手が本当に独身なのか?」「嘘をつかれていないか?」「いつ連絡を返すべきか?」という駆け引きや疑心暗鬼にさいなまれています。
結婚相談所では、公的な独身証明書や年収証明書を提出した誠実な方しか活動していません。
さらに、お見合いの日程調整、お断りの連絡、相手への細かな要望の伝達などはすべてプロの仲人が間に入って代行するので、「コミュ力に自信がない」「人を信じるのが怖い」という人ほど、ルールが整い、第三者が併走してくれる環境が、最もストレスなく素の自分を出せる場となります。
結び:結婚は義務ではない。けれど、諦めなくていい選択肢へ!
人生において、独身を選ぶ自由は100%肯定されるべきで、結婚をしない生き方も、決して否定されるものではありません。
しかし、もしあなたが「収入が少ないから」「自由がなくなるから」「恋愛の駆け引きに疲れたから」という理由で、心の奥にある「誰かと二人で生きてみたい」という願いを諦めかけているのだとしたら、少しだけ立ち止まってみてください。
結婚は、あなたを縛る鎖ではなく、あなたの人生をより身軽に、安心できるものにするための選択肢の一つです。
背負いきれない荷物は、最初から半分に分ければいい。
自信のないコミュニケーションは、私たちが間に入ってサポートすればいい。
「結婚するかどうかまだ迷っている」「まずは自分の不安を整理してみたい」――そんな段階で構いません。
あなたの抱えているモヤモヤを、一度私たちに聞かせてください。
私たちは、あなたが自分らしい人生を選ぶための伴走者として、いつでも側にいます。
▶共感型カウンセラーによる無料相談受付中
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結婚相談所 Pacific Bridal
代表カウンセラー 佐野 利昭