【婚活小説】「人生、次のフェーズへ」エピソード#3
- 成婚者エピソード
- 婚活のコツ
- 男性向け
目次
- 30代商社マン、翔のリアル婚活ジャーニー(フィクション)
- 第3話「お見合いは、恋の入り口だった。」
- “どこで暮らすか”より“誰と暮らすか”
- ご縁の種
30代商社マン、翔のリアル婚活ジャーニー(フィクション)
私たち夫婦が今までお手伝いさせていただいた、「海外赴任が決まった男性会員」6名のエピソードをまとめ、一つの物語(小説)にしてみました。
ここでの登場人物はカウンセラーの佐藤香織以外は、架空の人たちです。ですが、皆さん、おおよそこのような状況で入会されて、成婚退会後に一緒に海外へ赴任されています。
これから婚活を始めようと考えている方、
実際に「海外転勤」の可能性の高い方、
海外へ一緒について行きたいと考えている方へ。
私たち「ブライダルサロンbouquet」のサービスをイメージしてもらいやすいように、フィクションで紹介させていただきます。
『人生、次のフェーズへ』~海外駐在が決まった僕が、結婚相談所で見つけた「本当のパートナー」
海外転勤が決まり、一緒に赴任してくれるパートナーを探そうと決めた『高橋翔』さんが、結婚相談所「ブライダルサロンbouquet」を選び、代表カウンセラー『佐藤香織』と共に婚活をし、最高のパートナー『中村遥』さんと出会う物語です。
全8話、お楽しみください。
第3話「お見合いは、恋の入り口だった。」
日曜の午前11時。
名古屋駅近くのホテルラウンジ。
二人の名前で予約がされており、翔は先に予約席についた。
いつもより少しだけ丁寧に整えたネイビーのスーツで、深呼吸をひとつついた。
と自分に言い聞かせながらも、手元のグラスの水が少し揺れているのを見て、内心苦笑する。
佐藤から紹介された、あの女性だった。
“どこで暮らすか”より“誰と暮らすか”
ご縁の種
1時間のお見合い後、翔はすぐに佐藤に連絡した。
「中村さんと、仮交際に進みたいです」
それは、これまでの翔にはなかった“自発的な決断”だった。
「彼女の話し方や空気感が、とても自然で。気をつかわずにいられるというか…。海外赴任の話も、ちゃんと受け止めてくれて。なんというか、“これから”を考えたくなる人でした」
佐藤はうれしそうに頷いた。
「それが“ご縁の種”なんですよ。最初から恋じゃなくても、“安心できる”という直感は、すごく大切です」
仮交際――。
それは、結婚を前提にした真剣交際の前段階でありながら、デートを通じて相手をよく知る“見極め期間”でもある。