婚活アプリの登録は格安なのと、敷居が低いので、併用する方が少なくないようです。IBJでの登録前にアプリを使っていたので、継続していますという方も。リアルラブの会員さんの中にもいます。中には友人がアプリで婚活していたり、流行に乗り遅れたくないという程度の理由で使う方も。結婚カウンセラーとして、リサーチしてみたいくつかの問題点を指摘しておきますね。本当の意味でコスパが良いのかというと、大いに疑問が残りました。心の傷はなかなか癒せないからです。

「恋愛と結婚はちがう。」一度は、聴いたことのある方は多いと思います。ではどう違うのか？「恋は落ちるもので、愛は育むもの」とも言います。ここで言われる愛と結婚は同じ意味ですね。結婚とは、永続的な時間の中で、愛を誓い、一からふたりして絆を作り上げるものです。ですので、結婚とはパートナーシップ（夫婦の関係性）のことなんです。

あなたが、結婚というパートナーシップを手に入れていないのは何故なのか？振り返って考えてみることはとても大切なことです。＊＊＊＊＊＊＊＊＊両親が対立関係にあると、あなたのなかでも「内なる男性」と「内なる女性」が戦争状態になっていることがしばしばです。両親のあいだでバランスがとれていなければ、あなたの内側の男性性と女性性のバランスもくずれていることでしょう。そして、内面でバランスがとれていないと、現実の男女関係もバランスをくずしてしまうのです。あなたの母性や「内なる女性」を癒すと、実際の母親も癒され、父性や「内なる男性」を癒せば、実際の父親も癒されるのです。「内なる男性」の特質は与える力と新しくはじめる力であり、「内なる女性」の特質は受けとる力とはぐくむ力です。この両方の価値を学ぶにつれてあなたのなかで自然と両者のバランスがとれてくるのです。「自立」しているとき、あなたの「内なる女性」は傷ついています。けれども自分の欲求にどうこたえてあげればよいのかを学んでいけば、あなた自身の受けとる力がはるかに大きくなり、「内なる男性」は、真実ではない男性性である自立から脱皮することができるのです。こうすることによって、実際の男女関係でも、自然にみずからはじめていく姿勢がとれることでしょう。チャック・スペザーノ博士著『傷つくならば、それは「愛」ではない』大空夢湧子訳（つづきは次回）#311

すべての三角関係は、「ひとつの関係ですべてを満たすことはできない」という思いこみから生まれる私たちはみんな、ひとつの関係ではすべてを手に入れることはできない、という限定された観念にしばられています。「大人になりなさい」、完璧に幸せですべての望みがかなうような「おとぎ話の世界」には住めないのだ、と言われながら大きくなってきました。「すべてを手に入れることはできない」という思いこみは、「父親と母親の愛を等しく手に入れることはできない」という、さらに深い観念から生まれます。こうした観念は、私たちがアンバランスな家庭に生まれ育ち、子供として結びつきの欠如に直面せざるをえなかったことが原因です。それは私たちの両親もまた、直面しなければならなかった問題でもあるのです。典型的なパターンは、片方の親とは癒着し、もうひとりの親とは離れた関係になるというものです。癒着している方の親とは、自分との境界線がわからなくなってしまいます。そして、もうひとりの親とは非常に距離があったり、その親から「自立」しています。ただし、ときには両親と密着して、結婚相手を疎んじるという場合もあります。こういうアンバランスがあると、「ひとつの関係ですべてを満たすことはできない」と信じこむようになります。たとえば、パートナーとの関係はうまくいっているのに仕事では思うようにいかないとか、パートナーとの関係よりも仕事のほうがずっと成功している、といったようにです。あなたがひとつの関係にすべてを与えるという意志をもてば、その関係があなたにすべてを与えることを可能にします。するとあなたは、もともとの人間関係のバランスを取り戻し、父親からの愛と母親からの愛を等しくもてることもわかるようになるのです。チャック・スペザーノ博士著「傷つくならば、それは『愛』ではない」大空夢湧子訳（つづきは次回）#310

関係が終わる時に経験する痛みや怒りのせいで、時には扉を閉めてしまうことがあります。そして、すべての「かかわりの扉」を閉じてしまったことを、完全に抑圧してしまうのです。しばらく時間がたつと、新しい関係を探し求めにでかけます。しかし、どれだけ長い時間をかけて一生懸命、あらゆる方角を探してみても、興味をもてるようなピッタリした人がどこにも見つかりません。これはあなたが扉を閉ざしてしまったからです。ただし、これはよい知らせです。いますぐにでも扉を大きく開け放ち、ふたたび始めることができるのです。チャック・スペザーノ博士著「傷つくならば、それは『愛』ではない」（大空夢湧子訳）（つづきは次回）#309

お見合いで、交際中のデートで、「沈黙が怖い」「沈黙が気になって」と告白される会員が意外に多いです。つい最近も相談されました。お相手に嫌な気持ちをさせたのでは？そう語って、失敗感や罪悪感を感じているようなんです。性格的に、人と親密になることを怖れて、ふだんから「善い人」をやっている方が多いですね。それ、自意識過剰かも知れませんよ。お相手は、あなたほど気詰まりに感じていません。

かつての会員さんで「相思相愛の迷いのない結婚がしたいんです。」そう言って入会してきた女性がいました。「最愛のパートナー」を、数年前に病気で亡くされた方でした。両親が亡くなったら、自分は天涯孤独の身、それは寂しいのでと、婚活を始めたものの、これと言った人に巡り会えず、自分に問題があるのかも、と跳び込んでこられたのです。冷静に考えて、亡くなった「最愛の人」に勝てる男性はいません。喪失を癒し、執着を手放すのが、カウンセリングのテーマでした。

「FOOTPRINTS（あしあと）」ある夜、わたしは夢を見た。わたしは、主とともに、なぎさを歩いていた。暗い夜空に、これまでのわたしの人生が映し出された。どの光景にも、砂の上にふたりのあしあとが残された。ひとつはわたしのあしあと、もう一つは主のあしあとであった。これまでの人生の最後の光景が映し出されたとき、わたしは、砂の上のあしあとに目を留めた。そこには一つのあしあとしかなかった。わたしの人生でいちばんつらく、悲しい時だった。このことがわたしの心を乱していたので、わたしはその悩みについて主にお尋ねした。「主よ。わたしがあなたに従うと決心したとき、あなたは、すべての道において、わたしとともに歩み、わたしと語り合ってくださると約束されました。それなのに、わたしの人生のいちばんつらい時、ひとりのあしあとしかなかったのです。いちばんあなたを必要としたときに、あなたが、なぜ、わたしを捨てられたのか、わたしにはわかりません。」主は、ささやかれた。「わたしの大切な子よ。わたしは、あなたを愛している。あなたを決して捨てたりはしない。ましてや、苦しみや試みの時に。わたしはあなたを背負って歩いていた。」マーガレット・F・パワーズ作（松代恵美訳）結婚とは、パートナーシップのことです。あなたは、どんなお相手と、どんなパートナーシップを築きたいですか？（つづきは次回）#306

「ニーバーの祈り」変えることのできるものについて、それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。変えることのできないものについては、それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。そして、変えることのできるものと、変えることのできないものとを、識別する知恵を与えたまえ。ラインホールド・ニーバー（大木英夫訳）たとえ、相手の人の内面を変えることに成功したとしても、結局、負けるのはあなたです。負けた相手の人は、あなたにとって魅力的でない色あせた人になってしまうから。トキメキが失くなってしまいます。大事な誰かを変えるいちばん簡単なやり方は、あなた自身が変わることです。あなたが前に進むと決めると、不思議なことにお相手の人も共に進もうとします。隠れた競争を手放す時です。（つづきは次回）#305

婚活で出会いはあるものの、どうしても次の一歩が踏み出せない。ファンタジーとは言えないまでも、「運命的な相手にまだ出会えていないから。」気持ちのどこかでそう思っている方は、案外多いです。「今の人は違うと思うんです。」皆さんそう言います。では、どんな人が「運命の人」なのかを聴くと、はっきり答えられる方はほぼいません。このことは何を物語っているのでしょう。