IBJのお見合い当日に無断欠席・音信不通|待つ側の心理
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IBJのお見合い当日に無断欠席・音信不通
待たされた側の心理と、結婚相談所が果たすべき責任
結婚相談所のお見合いは、単なる知人同士の待ち合わせではありません。
双方がプロフィールを確認し、結婚を前提とした出会いとして了承したうえで、両方の結婚相談所が日時と場所を調整して成立する正式な約束です。
それにもかかわらず、お見合い当日に相手が現れず、緊急連絡をしても返答がない。
いわゆる「お見合いのバックれ」が実際に起きることがあります。
今回は、IBJで実際に発生した事案をもとに、お見合い場所で待ち続ける側にどのような心理的負担が生じるのか、そして無断欠席をした会員が所属する結婚相談所には、どのような責任があるのかを考えます。
実際に起きたお見合い当日の無断欠席
お見合い開始時刻の約20分前。
当社会員は、指定された待ち合わせ場所に到着し、お相手を待っていました。
しかし、開始時刻を過ぎても相手会員は現れません。
IBJシステム上には、当日の服装についての入力もありませんでした。
そこで当社会員は、IBJの当日緊急連絡機能を使用し、次のように連絡しました。
20分前から指定の場所にて待機しておりましたが、お見えにならないため、緊急連絡にて店内でお待ちしている旨をお伝えしました。
現在も店内におりますが、全く連絡がありません。
服装などの入力もされていないことから、本日ずっと手が離せない事情があるのかもしれませんが、このままお姿が見られない場合は、どのようにすればよろしいでしょうか。
その後も相手会員から返答はありませんでした。
最終的に当社会員は、開始予定時刻から45分後まで待ちましたが、相手が現れることはなく、帰宅することになりました。
19時45分まで待ちましたが、連絡がなかったため、諦めて帰路に着きました。
開始20分前から待機していたことを考えると、現地で過ごした時間は1時間を超えています。
その時間は、単なる「待ち時間」ではありません。
会えるのか、事故なのか、場所が違うのか、自分に問題があったのか。
答えのない状態で不安を抱え続けた時間です。
お見合い相手を待つ側の心理は、時間とともに変化する
相手が約束の時間に現れないとき、待つ側の感情は一つではありません。
時間が経過するにつれて、感情は大きく変化します。
最初の数分は「遅れているだけだろう」と考える
開始時刻から5分程度であれば、多くの人は電車の遅延や会場内での行き違いを考えます。
「少し遅れているのかもしれない」
「違う入口にいるのかもしれない」
この段階では、相手を責めるよりも、状況を理解しようとします。
10分を過ぎると、不安が強くなる
相手から遅刻の連絡がないまま10分、15分と経過すると、次第に不安が大きくなります。
「事故に遭ったのではないか」
「体調を崩しているのではないか」
「自分が場所を間違えたのではないか」
相手の安否を心配すると同時に、自分の行動にも間違いがなかったかを何度も確認するようになります。
連絡しても返事がないと、自分を否定されたように感じる
緊急連絡を送ったにもかかわらず、既読や返信がない。
この状態が続くと、待っている側は、単なる遅刻ではなく「自分が無視されている」と感じ始めます。
人は他者から無視されたり、社会的に排除されたと感じたりすると、所属感だけでなく、自尊心、状況をコントロールしている感覚、自分の存在意義まで脅かされることが研究で示されています。
また、社会的な拒絶を受けたときの苦痛には、身体的な痛みに関係する脳領域と重なる反応が見られるという研究もあります。
つまり、「会ったこともない相手なのだから、そこまで傷つく必要はない」という話ではありません。
約束を交わした相手から、説明のないまま存在を無視されたように感じること自体が、心理的な負担になるのです。
最後には、怒りよりも虚しさが残ることがある
45分待っても相手が来ない。
緊急連絡をしても返事がない。
相談所からも、すぐに明確な説明が届かない。
そのような状況では、怒りだけでなく、
「今日のために準備した時間は何だったのだろう」
「自分は大切に扱われていないのではないか」
「結婚相談所で活動していても、また同じことが起きるのではないか」
という虚しさや不信感が残ります。
連絡を断たれた側は、連絡を断った側よりも、悲しさや傷ついた感覚を抱きやすいことも、いわゆるゴースティングに関する研究で報告されています。
一度の無断欠席によって、そのお見合いだけでなく、婚活そのものを続ける意欲が低下してしまうこともあるのです。
IBJのお見合い当日には明確なルールがある
IBJでは、お見合い会場には余裕を持って到着し、遅刻しそうな場合や、待ち合わせ場所で相手と会えない場合には、当日緊急連絡機能を使って、相手会員と双方の相談所へ連絡することが案内されています。
さらに、2026年2月1日改定のIBJガイドラインでは、お見合い当日は、自社会員と相手相談所の双方から連絡を受けられる状態にしておくことが加盟相談所に求められています。
キャンセル、遅刻、待ち合わせができないといった連絡が入った場合には、双方の相談所が連携し、速やかな解決を図ることも明記されています。
今回のように緊急連絡を送っても相手から返答がなく、開始時刻から45分が経過している状況で帰宅したことは、決して早過ぎる判断ではありません。
IBJのガイドラインでは、当日キャンセルのほか、15分以上の遅刻によってお見合いができないと相手側が判断した場合、当日キャンセルとして扱われます。
当日キャンセル料は現在1万円
2026年2月1日改定のIBJガイドラインでは、お見合い当日のキャンセルや、15分以上の遅刻によってお見合いが不可能になった場合、キャンセルをした側の相談所が、相手方相談所へ1万円を支払うこととされています。
ここで注意したいのは、この1万円が、待たされた会員本人に自動的に支払われる「慰謝料」として規定されているわけではないという点です。
公開されているIBJガイドライン上は、キャンセルした側の相談所から、相手方相談所へ支払う仕組みになっています。
実際に会員へどのように説明するのか、相談所が受け取ったキャンセル料をどのように取り扱うのかについては、それぞれの結婚相談所の会員規約や契約内容を確認する必要があります。
結婚相手紹介サービスは、一定の期間と金額の条件を満たす場合、特定商取引法上の特定継続的役務に該当します。契約時には、サービス内容、料金、契約期間、解約などに関する事項を明確にした書面の交付が求められます。
そのため、キャンセル料の徴収条件や取り扱いについても、入会時の規約や契約書を確認しておくことが大切です。
無断欠席をした会員本人の責任
急病、事故、家族の緊急事態など、本人の意思だけでは避けられない出来事が起きる可能性はあります。
そのため、最初から悪意のある無断欠席と決めつけるべきではありません。
まずは安否を確認する必要があります。
しかし、落ち着いた後も説明せず、相談所からの連絡にも応じず、相手を長時間待たせた事実に対する謝罪もしないのであれば、それは婚活以前の信頼に関わる問題です。
無断欠席をした会員本人には、少なくとも次の対応が求められます。
連絡できなかった理由を所属相談所へ説明する
待たせた相手に対し、相談所を通じて謝罪する
キャンセル料を含む所属相談所の規定に従う
同じことを繰り返さないための対策を示す
現在の生活状況で婚活を継続できるのか見直す
仕事が忙しい、精神的に余裕がない、連絡を返すことが難しい状態が続いているのであれば、無理にお見合いを続けるのではなく、一時的な休会も検討すべきです。
婚活は、自分一人だけで完結する活動ではありません。
一つのお見合いのために、相手も時間を空け、服装を整え、交通費を使い、緊張しながら会場へ向かっています。
その時間を尊重できない状態で活動を続ければ、別の会員にも同じ負担を与えることになります。
無断欠席をした会員の結婚相談所には、どこまで責任があるのか
結婚相談所は、成人である会員の行動を24時間監視できるわけではありません。
したがって、会員が突然お見合いに行かなかったという事実だけで、所属相談所が会員本人と全く同じ責任を負うとは限りません。
しかし、無断欠席が発生した後の対応は、結婚相談所の責任です。
1.会員への安否確認
まずは、電話、メール、会員システムなど、利用できる連絡手段を使って本人の安全を確認します。
事故や急病の可能性もあるため、最初に行うべきなのは非難ではなく、状況確認です。
2.相手相談所への迅速な報告
本人と連絡が取れない場合でも、相手相談所に対して、
「現在、本人へ電話とメッセージで確認しています」
「何時までに改めて状況をご報告します」
といった途中経過を伝える必要があります。
「緊急連絡は届いているはずですが、その後はいかがでしょうか」と待たされている側へ確認するだけでは、十分な対応とはいえません。
相手会員は、すでに現地で不安な時間を過ごしています。
相手相談所へ状況確認を委ねるのではなく、自社会員の所在と事情を確認するために、主体的に動かなければなりません。
IBJガイドラインでも、お見合い当日は双方の相談所が連絡を受けられる状態を保ち、トラブルが起きた場合には連携して速やかに解決することが求められています。
3.事実確認と正式な説明
本人と連絡が取れた後は、相手相談所に対して、
なぜ会場に来なかったのか
なぜ連絡できなかったのか
いつから連絡可能な状態になったのか
本人から謝罪の意思があるのか
今後どのような対応を取るのか
を説明する必要があります。
個人情報や健康情報を無制限に開示する必要はありません。
しかし、相手を長時間待たせた以上、「事情がありました」「本人と連絡が取れませんでした」だけで終わらせるのではなく、開示可能な範囲で納得できる説明をすることが誠実な対応です。
4.キャンセル料を含むルールの適用
無断欠席が確認された場合には、IBJのガイドラインと自社会員との契約に従い、当日キャンセルとしての処理を進めます。
理由が分からないからといって、処理を無期限に保留するべきではありません。
相手会員側に落ち度がない以上、必要な対応時期を明確にし、相手相談所へ伝えることが必要です。
5.会員の活動継続が適切かを判断する
さらに重要なのは、キャンセル料を支払って終わりにしないことです。
所属相談所は、本人が今後も責任を持って婚活を続けられる状態なのかを確認しなければなりません。
連絡が取れない状態を繰り返している場合や、約束を守る意識が著しく不足している場合には、休会、活動停止、場合によっては退会を含めて判断する必要があります。
JLCAは、婚活カウンセラーの役割を、婚活者が結婚活動で直面する問題の解決を支援することと位置づけています。
また、資格制度では、サポートに必要な知識だけでなく、法律やコンプライアンスに関する知識も重視されています。
会員を守ることと、会員の問題行動を無条件にかばうことは同じではありません。
問題行動を正しく指摘し、改善できる状態へ導くことも、婚活カウンセラーの大切な仕事です。
待たされた会員側の結婚相談所にも役割がある
相手会員が来ない場合、待たされた会員側の相談所は、単に相手相談所へ連絡するだけでは不十分です。
現地にいる会員が、これ以上どの程度待つべきなのかを明確に伝える必要があります。
具体的には、
当日緊急連絡を使用する
相手相談所へ直ちに確認する
何時まで待つかを会員と共有する
一定時間を過ぎたら帰宅してよいと伝える
メッセージや到着時刻などの記録を残す
当日中または翌日に会員の気持ちを聞く
キャンセル料と今後の対応を説明する
という流れです。
今回のように相手から何の連絡もない状態で、会員を45分間待たせ続けることが当然であってはなりません。
15分を過ぎても相手の状況が確認できない場合には、IBJのルールを踏まえながら、会員の意思を確認し、帰宅を含めた判断を案内することが必要です。
仲人の役割は、お見合いを組むことだけではありません。
予期せぬ問題が起きたときに、会員を一人で現地に置き去りにしないことも、重要なサポートです。
無断欠席を受けた人は、自分を責めなくてよい
お見合い相手が来なかったとき、
「自分のプロフィールに問題があったのではないか」
「写真と実物が違うと思われたのではないか」
「自分には会う価値がないと思われたのではないか」
と考えてしまう人がいます。
しかし、約束の場所に時間どおりに到着し、緊急連絡を行い、相談所にも報告したのであれば、待った側に落ち度はありません。
相手が来なかった理由が何であれ、あなたの人間的な価値とは関係のない問題です。
無断欠席は、待たされた人の魅力を示す出来事ではなく、約束を管理できなかった側の事情によって起きた出来事です。
怒りや悲しさを無理に抑える必要もありません。
ただし、相手の氏名、プロフィール、相談所名、メッセージ画面などをSNSへ掲載することは避けるべきです。
事実確認が終わっていない段階で公開すれば、個人情報や名誉に関する別の問題へ発展する可能性があります。
感情は担当カウンセラーへ率直に伝え、必要な確認と対応は相談所間で進めてもらうことが大切です。
キャンセル料だけで、傷ついた気持ちが解決するわけではない
無断欠席が発生した際、規定どおりにキャンセル料を処理することは必要です。
しかし、待たされた人が本当に求めているものは、お金だけではありません。
「なぜ来なかったのか」
「自分は最初から会うつもりのない相手を待っていたのか」
「相談所は真剣に対応してくれているのか」
こうした疑問に対して、誠実な説明を受けることが重要です。
なお、IBJのキャンセル料と、法律上の損害賠償や慰謝料は別のものです。
個別に損害賠償などを請求できるかどうかは、契約内容、実際に発生した損害、相手側の事情、証拠などによって判断が変わります。
法的対応を検討する場合には、感情的な連絡やSNSへの投稿を先に行うのではなく、記録を保存したうえで、必要に応じて弁護士などの専門家へ相談することが適切です。
結婚相談所の本当の価値は、問題が起きたときに分かる
通常どおりお見合いが行われ、交際へ進んでいるときは、どの結婚相談所も同じように見えるかもしれません。
しかし、本当の違いが表れるのは、予定どおりに進まなかったときです。
相手が来ない
交際相手と連絡が取れない
理不尽な交際終了を受けた
ルール違反が疑われる
相手相談所から返答がない
こうした場面で、担当者がどこまで迅速に動き、会員の気持ちを受け止め、必要な説明を求められるか。
そこに、仲人型結婚相談所の価値があります。
Looking Happyが大切にしていること
Looking Happyでは、お見合いを成立させることだけを婚活サポートとは考えていません。
お見合い当日に問題が発生した場合には、状況を整理し、相手相談所への確認、IBJルールに沿った処理、会員への説明まで、責任を持って対応することが必要だと考えています。
特に、約束を守って現地へ向かった会員が、孤独な状態で長時間待たされることがないようにすること。
そして、残念な出来事によって「もう婚活をやめたい」と思ってしまわないよう、気持ちを立て直すところまで寄り添うこと。
それが、仲人の役割です。
一度のお見合いがうまくいかなかったからといって、あなたの婚活全体が否定されたわけではありません。
誠実に活動している人には、同じように誠実な人と出会う可能性があります。
今回のような問題を曖昧にせず、必要な対応を行ったうえで、次のご縁へ進めるように支えることが、私たち結婚相談所の責任だと考えています。
IBJ正規加盟店 Looking Happy
JLCA認定婚活カウンセラー在籍
青梅市・羽村市・福生市の結婚相談所|西多摩の婚活ならLooking Happy
青梅市・羽村市・福生市を中心に西多摩地域で婚活をサポートする結婚相談所Looking Happy。IBJ加盟の安心できる婚活環境で、地元に近い価値観を大切にしながら、お見合い・交際・成婚まで仲人チームが丁寧に伴走します。
※本記事は実際の事案をもとに、個人が特定されないよう一部の情報と表現を変更しています。
IBJのルールは改定される場合があります。実際の対応については、所属する結婚相談所の規約および最新のIBJガイドラインをご確認ください。