【立川の家系ラーメン第2話】本当に得をしているのは誰?
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【第2話】本当に得をしているのは誰?
数字で見えた30代男性のお金の真実
前回、立川の家系ラーメン店で聞こえてきた30代男性2人の会話。
実家暮らしの男性と、一人暮らしの男性。
お互いに感情的になることはありませんでしたが、その場には確かに見えない火花が散っていました。
そして、一人暮らしの男性が最後に口にした言葉。
「実家暮らしだから、お金が残るんだよ。」
この言葉は、本当に正しいのでしょうか。
今回は感情ではなく、数字で比べてみます。
同じ給料でも、手元に残るお金はここまで違う
仮に、30代会社員の2人が毎月の手取り25万円だったとします。
年齢も同じ。
仕事も同じ。
給料も同じ。
違うのは「住んでいる環境」だけです。
一人暮らしの場合
・家賃 約80,000円
・光熱費 約15,000円
・食費 約40,000円
・通信費 約10,000円
・日用品・雑費 約20,000円
固定費合計 約165,000円
自由に使えるお金は…
約85,000円
実家暮らしの場合
・家に入れる生活費 約50,000円
・光熱費負担 約10,000円
・食費 約20,000円
・通信費 約10,000円
・日用品 約10,000円
固定費合計 約100,000円
自由に使えるお金は…
約150,000円
その差は、
毎月 約65,000円。
年間では、
約78万円。
5年間なら…
約390万円。
車が買える金額です。
頭金としてマイホームにも近づけます。
海外旅行なら何度も行ける金額です。
こうして数字だけを見ると、
「実家暮らしが圧倒的に有利じゃないか。」
そう思う人も多いでしょう。
実際、前回ラーメン店で話していた一人暮らしの男性も、同じように感じていたのかもしれません。
でも、本当に"勝ち"なのでしょうか?
ここで質問です。
ゲームで、
最初から100万ゴールド持っている人と、
毎日レベルアップしながら冒険している人。
あなたは、どちらが強いと思いますか?
お金だけなら前者です。
しかし、経験値は後者の方が多いかもしれません。
人生も同じです。
一人暮らしは「毎日が実践テスト」
一人暮らしでは、
朝起きてから寝るまで、
生活のすべてを自分で管理します。
・料理をする
・洗濯をする
・掃除をする
・家賃を払う
・光熱費を管理する
・急な体調不良にも一人で対応する
つまり、
毎日が「生活力」のトレーニングなのです。
学校で例えるなら、
一人暮らしは毎日テストを受けているようなもの。
だから自然と、
「段取り」
「時間管理」
「お金の管理」
「問題解決力」
が身についていきます。
実家暮らしにも、見えない苦労がある
一方で、
実家暮らしが「楽」と決めつけるのも違います。
家に生活費を入れている人。
親の介護や通院を手伝っている人。
家事を分担している人。
将来の結婚資金のために遊びを我慢して貯金している人。
実家暮らしにも、
外からは見えない責任があります。
旅行へ行っているから余裕がある。
新しい車に乗っているから楽をしている。
そんな単純な話ではありません。
実は、二人とも気付いていなかったこと
立川の家系ラーメン店で話していた二人。
一人は、
「家賃がないからズルい。」
と思っていました。
もう一人は、
「一人暮らしは大変だよな。」
と思っていました。
しかし、本当に比べるべきだったのは、
お金ではありません。
人は、
「自分にないもの」
ばかり見てしまいます。
実家暮らしの人は、
自由に一人で生活する経験を羨ましく思うことがあります。
一人暮らしの人は、
貯金できる環境を羨ましく思うことがあります。
つまり、
お互いがお互いを少し羨ましがっていた。
それが、この"静かな戦争"の正体だったのです。
ラーメンで例えると…
家系ラーメンは、
スープだけでは完成しません。
麺。
チャーシュー。
ほうれん草。
海苔。
味玉。
同じラーメンでも、
トッピングが変われば、まったく違う一杯になります。
人生も同じです。
お金が多いことだけが正解ではありません。
生活力。
家族との時間。
経験。
価値観。
どれも人生を豊かにする「大切なトッピング」です。
そして、第3話へ
ラーメンを食べ終えた二人は、お店を出てそれぞれの帰り道につきました。
勝負は、まだ終わっていません。
いや……
本当は、この勝負には最初から勝者も敗者もいなかったのかもしれません。
数週間後。
私は偶然、同じ立川の家系ラーメン店で、再び二人を見かけることになります。
そこで交わされた、たった一言。
その言葉が、この"静かな戦争"を終わらせることになるとは、その時はまだ誰も知りませんでした。
【最終話】「本当の勝者とは」へ続く。