あなたの幸福度は何ですか?
以前、池上彰さんが結婚に関する女性の疑問に答える番組がありました。
その中で、イケメン貧乏とブサイク金持ち
どっちと結婚したら幸せか?という質問がありました。
番組では年収400万と年収800万の妻の幸福度はほとんど同じである、
というデータをもとに、その理由を紐解いていました。
ひとつは「限界効用逓減」の法則。
文字だけ見ると難しいのですが、
簡単に言うと、人はなんでも慣れてしまう性質があるということ。
最初は年収1000万にすごく喜びを感じますが、
次にそれが1100万になったとき、
前と同じような喜びがあるかというと、そうでもない。
分かりやすいたとえで言えば、
最初は好きで仕方のない相手でも、
何年も一緒にいれば慣れてきて、最初のようなドキドキ感がなくなる。
というのは誰もが経験したことがあるはず。
次に残業時間。
年収が高いということは当然仕事が忙しい。
なので、残業が増えて家族との時間が減ってしまうので、
年収が高ければ幸せとは必ずしも言えません。
子供がいれば育児を手伝う時間もなく、
女性への負担も多くなるわけです。
最後が幸せを感じる瞬間についてのアンケート。
年収400万の奥さんも800万の奥さんも順位は全く同じでした。
1位=夫婦の時間・会話
2位=夫の気遣い優しさ
3位=子供の存在
さらに、平日16分の夫婦の会話をお金に換算すると、
年収120万円分になるそうです。
つまり年収400万でも毎日16分会話すると、
年収520万円分になりますね。
以上の分析から、
ある程度の範囲内では年収による差はあまりない。
それよりも、自分だけを大切にしてくれる人、
夫婦の時間や会話を大切にしてくれる人を見つけるべき!
というのが池上彰さんの答えでした。
そもそも、年収は景気にも左右されるので、
今現在の年収がこの先ずっと続くとも限りません。
年収1000万稼ぐ旦那さんがいたとして、
会社の経営状態が傾いて突然リストラされたら?
病気になって働けなくなったら?
独立したいと言って、突然会社を辞めたら?
じゃあ別れます、というわけには行きませんよね。
幸福度をはかる物差しは、お金だけではありません。
あなた独自の物差しで、自分の幸せを探してみませんか?