披露宴のハプニングとかトラブルって何??
- 成婚者エピソード
- 女性向け
- 結婚準備
披露宴のハプニングが教えてくれること|ジューンブライドの季節に思うこと
ふたりの扉 代表仲人のオオクラです。
6月になりました。
ジューンブライドの季節です。
ヨーロッパに古くから伝わる言い伝えで、「6月に結婚した花嫁は幸せになれる」と言われています。
結婚と家庭を守る女神・ユノの加護を受けられる月、という説が有力なようです。
日本の6月は梅雨まっただ中。
でも、それでも6月に式を挙げたいと思う人が後を絶たないのは、やっぱりこの言葉に惹かれる何かがあるからなんでしょうね。
今日は、そんな結婚式にまつわる「ちょっといい話」をご紹介したいと思います。
古くから語り継がれているエピソードなのですが、何度読んでも胸があたたかくなるんです。
■ 完璧な日なんて、はじめからない
まず正直にお伝えしておくと、披露宴にはハプニングがつきものです。
花嫁のドレスの裾を誰かが踏んでしまう。
三々九度の盃を緊張のあまり落としてしまう。
キャンドルサービスの炎が、招待客のお洋服をほんの少し焦がしてしまう……。
リハーサルを重ねて、準備を積み上げてきたのに、本番でそういうことが起きてしまうのが人間というものです。
でも、このコラムのことばが好きで。
「ハプニングはあるけれど、いい話もたくさんある」
そうなんです。
むしろ、ハプニングがあるからこそ生まれる場面がある。
■ 司会者のひとことが、場を救った
あるエピソードです。
花嫁のお父さんが、感極まって涙をこぼしてしまいました。
披露宴の最中のことです。
そのとき、新郎がすっと立ち上がって、ハンカチを手にお義父さんのそばに寄り添ったんです。
花嫁もつられてもらい泣きをした。
一歩間違えば、ちょっと重たい空気になりかねない場面でした。
でも、そこで司会者の方が機転をきかせてこう言ったんです。
「みなさん、盛大な拍手をお願いします」
その一声で、会場がぱっと明るくなった。
涙があたたかい笑顔に変わって、その場にいた全員が幸せな気持ちを共有できた。
「機転は、全てを救う」
そのことばが、ずっと頭に残っています。
■ 新郎が、ピンチヒッターに立った
もうひとつのエピソードも、好きなんです。
披露宴の中で、媒酌人の方がご挨拶をしようとしたその直前。
さあという場面でトイレに入ったら、挨拶文(いわゆるカンニングペーパー)をそこに忘れてきてしまったんです。
頭が真っ白になったその瞬間。
新郎が、すっと立ち上がりました。
自分たちの馴れ初めを、式の様子を、ピンチヒッターとして語り始めたんです。
場を救ったのは、筋書きではなくて、そこに居合わせた人間の「とっさのやさしさ」でした。
媒酌人の方は感激のあまり、後で新郎と固い握手をしたと言います。
■ 「完璧じゃなかった日」が、一番心に残る
私、結婚相談所の仲人として、たくさんのカップルを見届けてきました。
その中で気づいたことがあって。
「完璧だった」と言われる日より、「ハプニングがあった」日の話のほうが、何十年経っても生き生きと語られるんです。
雨が降ったこと。
お父さんが大泣きしたこと。
スピーチで誰かが噛んでしまったこと。
そういう「完璧じゃなかった記憶」の中に、そのときの空気や、笑い声や、誰かのやさしさが一緒に詰まっているからだと思うんです。
■ 婚活も、そういうものかもしれない
婚活だって、計画通りにはいきません。
うまくいかないお見合いがあって、交際がうまくまとまらなくて、予想外のことが起きて。
でも、その一つひとつが「本物の自分」を誰かに見せる機会でもある。
結婚式の新郎が、媒酌人のピンチに立ち上がったように。
誰かの涙に、そっとハンカチを差し出す人でいられるかどうか。
それが、結婚してからもずっと続く「ふたりの関係の形」を決めていくのかもしれません。
ジューンブライドの6月。
もし今、婚活に行き詰まっている感覚があるとしたら。
「完璧にいかなくてもいい」と、一度ゆるっと構えてみてください。
その場の機転、その場のやさしさ——そういうものが積み重なって、いい結婚になっていくんだと、私は信じています。
━━━━━
オオクラ(ふたりの扉 代表仲人)