お見合いの会話と質問例|1時間は「答えの続き」で決まる
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こんにちは。恋愛心理研究家の関口美奈子です。
お見合いで「また会いたい」と思われるのは、話がうまい人でも、質問をたくさん用意してきた人でもありません。
相手の答えを受けて、もう一歩だけ聞ける人。つまり「答えの続き」を聞ける人です。
この記事では、IBJのお見合いルールを押さえたうえで、8テーマの質問例を「1つ目の質問・答えの続き・自分の話の返し方」の3段で、面接型と比べた会話例つきで紹介します。
お見合いの前日になると、「何を話せばいいんだろう」「沈黙が続いたらどうしよう」と不安になりますよね。
質問リストをスマホにメモして、会場に向かう電車の中で何度も読み返す。そんな方も多いと思います。
用意した質問を順番に聞いていくと、会話は面接になります。
「お仕事は何ですか」「休日は何をしていますか」「好きな食べ物は」。一問一答が続くと、相手は採点されているような気持ちになってしまいます。
反対に、相手の答えの中にある小さな言葉を拾って「それって、どういうところが楽しいんですか」と続けられると、会話は面接から散歩に変わります。
のべ3万人以上の男女と向き合ってきた中で、お見合いの結果を分けるのは、話題の選び方よりこの「続き」だと感じてきました。
1時間の流れ、そのまま使えるあいさつと自己紹介、NG質問、沈黙の立て直し方まで、男女どちらにも使える形でまとめています。
この記事の結論
・お見合いで話すのは、仕事・休日・食べもの・住んでいる街や地元・最近の小さな楽しみが基本です。「過去」より「今と好きなもの」を中心にすると話しやすくなります。
・質問の数より、相手の答えを受けて深める「答えの続き」が大切です。質問、とくに相手の答えを受けた追加の質問が多い人ほど好かれやすいという研究があります。
・年収や貯金、過去の恋愛、ほかのお見合いや所属している相談所の話、容姿への言及は避けましょう。
・IBJのお見合いは1時間前後が目安で、お茶代は男性が払い、その場での連絡先交換はしないルールです。
この記事を書いた人:関口美奈子(恋愛心理研究家・作家)
著書『最初の男になりたがる男 最後の女になりたがる女』『気遣いを恋と勘違いする男 優しさを愛と勘違いする女』『働く人の悩みを89%解決する コミュニケーションの極意』。KADOKAWAほかより刊行し、中国・韓国・台湾で翻訳出版。TBS「王様のブランチ」のBOOKランキングにも掲載されました。結婚相談所エースブライダルを主宰し、のべ3万人以上の男女と向き合ってきた経験と心理学から書いています。
お見合いでは何を話せばいい?
お見合いで話すのは、「今の生活」と「好きなもの」が中心です。
具体的には、仕事、休日の過ごし方、食べもの、住んでいる街や地元、最近の小さな楽しみ。この5つを持っていけば、1時間はまず困りません。
なぜ「今と好きなもの」なのかというと、誰でも答えやすく、答えた人の表情が明るくなる話題だからです。
人は、自分のことを話すことそのものに喜びを感じる、という研究があります。自分について話しているときは、脳の報酬に関わる部分が活発になり、少しのお金を手放してでも自分のことを話したがる傾向さえ見られました(Tamir & Mitchell, 2012)。
お見合いで相手に「楽しかった」と感じてもらうには、あなたが面白い話をするより、相手が気持ちよく自分の話をできる時間をつくるほうが近道です。
そしてそのための道具が、「答えの続き」を聞く質問です。
IBJのお見合いの基本ルールは?
IBJのお見合いは、ホテルのラウンジなどでお茶をしながら、1時間前後お話しするのが基本です。
会話の中身に入る前に、IBJが公式に案内しているルールとマナーを確認しておきましょう。
・会場には10分前に到着し、定刻に始められるようにする
・お見合い時間は1時間前後で切り上げるのが目安
・あいさつは男性から声をかけるのがマナー
・お相手女性のお茶代は男性が支払うのがルール
・名刺交換を含む、当人同士の連絡先交換は禁止(仮交際が成立したらカウンセラーを通して交換)
・過去の恋愛や所属している相談所の話、ほかのお相手とのお見合いの話は触れないのがマナー
・当日プロフィールを見ながらお見合いするのはマナー違反(事前によく読んでおく)
・気が合わないと感じても、不機嫌な態度はとらない
・お見合いの返事は、できれば当日中、遅くとも翌日の午後1時までに担当カウンセラーへ
とくに気をつけたいのがプロフィールの扱いです。
IBJがマナー違反としているのは、当日プロフィールを見ながらお見合いすること。事前によく読んでから臨むように案内されています。
そのうえで私からのアドバイスをひとつ。「年収は〇〇でしたよね」「〇〇大学ご出身ですよね」と書いてある情報を読み上げる会話も、相手には確認作業のように感じられます。
プロフィールは、話題のヒントとして頭に入れておき、会話の中では相手の口から聞く。これがいちばん感じのいい使い方です。
お見合い1時間の流れは、どう組み立てればいい?
1時間は、「あいさつ」「今の話」「好きなものの話」「少しだけ未来」「お礼」の5つの区切りで考えると落ち着いて過ごせます。
以下の時間配分は研究や公式の数字ではなく、私が現場で見てきた目安です。
最初の5分:あいさつと場をほぐす話
男性から:「はじめまして、〇〇です。今日はお時間をいただいてありがとうございます」
女性から:「〇〇です。今日はよろしくお願いします。ここまで迷わず来られましたか」
いきなり本題に入らず、天気や会場など、今この場のことから話すと緊張がほぐれます。
5分〜25分:今の生活の話
仕事、住んでいる街、ふだんの一日。相手の生活の輪郭が見えてくる時間です。
25分〜45分:好きなものの話
休日、食べもの、趣味、最近楽しかったこと。いちばん会話が弾みやすい時間です。
45分〜55分:少しだけ未来の話
「これからやってみたいこと」「行ってみたい場所」。結婚の条件ではなく、軽い未来の話にとどめます。
最後の5分:お礼と締め
「〇〇のお話、すごく楽しかったです。今日はありがとうございました」。
「楽しかったです」だけで終えず、何が楽しかったかを一つ具体的に添えると、相手の記憶に残ります。どんなに盛り上がっても、1時間前後で切り上げるのがIBJのマナーです。
名残惜しいくらいで終わるほうが、「もう一度会いたい」という気持ちにつながります。
心理学者アロンらが見知らぬ二人の距離を縮める手順を研究したときも、打ち明ける内容を少しずつ深めていく形がとられていました(Aron et al., 1997)。
お見合いも同じで、浅い話から始めて、少しずつ深めていく。最初から深い話や重い話に飛ばないことが、心地よい1時間の土台になります。
お見合いの自己紹介は、どう話せばいい?
自己紹介は、「名前・仕事をひと言・休日の過ごし方・今日楽しみにしていたこと」の4文で30秒ほどにまとめると、相手が質問しやすくなります。
ポイントは、全部を説明しきらず、相手が「答えの続き」を聞きたくなる余白を残すことです。
男性の例:
「〇〇です。メーカーで営業をしています。休みの日は、最近ようやくサウナの良さがわかってきたところで。今日はお会いできるのを楽しみにしていました」
女性の例:
「〇〇です。病院で事務の仕事をしています。休日はパン屋さんめぐりが好きで、気になるお店を地図に保存しています。今日は少し緊張していますが、よろしくお願いします」
「ようやくサウナの良さがわかってきた」「地図に保存している」。こうした小さな引っかかりが、相手にとっての質問の入り口になります。
「答えの続き」を聞くと、会話はどう変わる?
同じ質問から始めても、続きを聞くかどうかで、会話は面接にも散歩にもなります。
実際に比べてみますね。
面接型の会話
女性「お休みの日は何をされていますか」
男性「最近はキャンプが多いですね」
女性「そうなんですね。お仕事はお忙しいですか」
男性「まあ、月末は少し」
女性「そうなんですね。ご出身はどちらですか」
質問は3つ出ていますが、話はどれも一往復で終わっています。男性は「採点されている」と感じやすい流れです。
「答えの続き」型の会話
女性「お休みの日は何をされていますか」
男性「最近はキャンプが多いですね」
女性「キャンプ、いいですね。どなたと行かれるんですか」
男性「学生時代の友だちと。僕は料理担当なんです」
女性「料理担当!外で作るごはんって、特別おいしそう。得意なメニューはあるんですか」
男性「ダッチオーブンで焼くチキンが評判よくて」
女性「私、料理はするんですけど外ではやったことがなくて。一度食べてみたいです」
質問は同じひとつから始まったのに、「友だち思い」「料理が得意」「人に喜ばれるのが好き」という人柄まで見えてきました。
しかも最後に女性が自分の話を少し返しているので、男性の側にも「この人のことを知りたい」という気持ちが生まれます。
お見合いで使える質問例は?テーマ別に「答えの続き」まで
お見合いで使える質問は、仕事・休日・食べもの・住まいと地元・最近のこと・人間関係・価値観・未来の8テーマでそろえておけば十分です。
大切なのは、1つ目の質問より、相手の答えを受けた2つ目の質問です。
ハーバード大学などの研究チームは、会話の中で質問、とくに相手の答えを受けて重ねる「フォローアップの質問」が多い人ほど相手から好かれることを示しました。スピードデーティングでも、フォローアップの質問が多い人ほど、次のデートの約束を得やすかったと報告されています(Huang et al., 2017)。
そしてもうひとつ。聞くだけでなく、自分のことも少し話すのが大切です。初対面の二人が、ひと言ずつ交互に打ち明け合う場合のほうが、一方がまとめて話してから交代する場合より、お互いへの好意が高くなったという実験があります(Sprecher et al., 2013)。
ですから、それぞれのテーマで「1つ目の質問」「答えの続き」「自分の話を少し返す例」の3段で紹介しますね。
①仕事の話
1つ目の質問:「お仕事は、ふだんどんなことをされているんですか」
答えの続き:「その中で、いちばんやりがいを感じるのはどんなときですか」「最近、うれしかったことはありましたか」
自分の話を返す例:「私も、お客さまに『ありがとう』と言われる瞬間がいちばん好きで」
仕事の話では、職種や会社名より「どんな気持ちで働いているか」を聞くと、人柄がよく見えます。
忙しさや残業時間を細かく聞くのは、条件確認のように聞こえやすいので控えめに。
②休日・趣味の話
1つ目の質問:「お休みの日は、どんなふうに過ごすことが多いですか」
答えの続き:「それを始めたきっかけは何だったんですか」「やっていて、いちばん楽しい瞬間はどこですか」
自分の話を返す例:「私は家でゆっくりする派なんですけど、月に一度は美術館に行くようにしていて」
趣味が「特にないんです」と返ってきたら、「では、最近いちばんのんびりできた日はどんな日でしたか」と聞き直してみてください。
趣味という言葉に構えてしまう人も、「のんびりできた日」なら話しやすくなります。
③食べものの話
1つ目の質問:「好きな食べものや、よく行くお店のジャンルはありますか」
答えの続き:「最近行って、おいしかったお店はありますか」「お料理はされますか。得意なものは」
自分の話を返す例:「私、辛いものに目がなくて。でも最近、胃が弱ってきたのか控えめにしてるんです」
食べものの話は、お見合いでいちばん失敗の少ないテーマです。
しかも、仮交際が成立したときの初デートのお店選びにそのままつながります。相手の答えは、ぜひ覚えておいてください。
④住んでいる街・地元の話
1つ目の質問:「今お住まいの街は、住みやすいですか」「ご出身はどちらなんですか」
答えの続き:「その街の、お気に入りの場所はありますか」「地元で、帰ると必ず食べるものってありますか」
自分の話を返す例:「私の地元は何もないところなんですけど、夕焼けだけは自慢できて」
地元の話は、相手の表情がやわらぎやすいテーマです。
ただ、家族構成や実家の事情を細かく聞くのは、初対面では踏み込みすぎになりやすいので、街や思い出の話にとどめましょう。
⑤最近のこと・小さな楽しみの話
1つ目の質問:「最近、ちょっとうれしかったことってありますか」
答えの続き:「それは、どんなところがよかったんですか」
自分の話を返す例:「私は先週、ずっと気になっていたパン屋さんにやっと行けて、それだけで一日幸せでした」
「最近うれしかったこと」は、答える人の価値観がいちばん自然に出る質問です。
大きな出来事でなくてかまいません。小さな幸せを話してくれる人とは、日常を一緒に楽しめる可能性が高いと感じます。
⑥友人・人間関係の話
1つ目の質問:「仲のいいお友だちとは、どんなふうに過ごすことが多いですか」
答えの続き:「お友だちからは、どんな人だって言われますか」
自分の話を返す例:「私は友だちに『しっかりしてそうで抜けてる』ってよく言われます」
「周りからどんな人と言われるか」は、自分では言いにくい長所を、相手が気楽に話せる質問です。
自分から先に少しくだけた答えを出すと、相手も話しやすくなります。
⑦価値観の話(軽めに)
1つ目の質問:「お休みの日は、予定を決めて動くのと、その日の気分で決めるのと、どちらが好きですか」
答えの続き:「旅行に行くなら、計画をしっかり立てるほうですか」
自分の話を返す例:「私は計画を立てるのが好きなんですけど、立てすぎて当日疲れちゃうタイプで」
価値観は「結婚観」を正面から聞くより、休日や旅行の好みのような「選び方」から聞くと、重くならずに相手の考え方が見えてきます。
⑧未来の話(最後に少しだけ)
1つ目の質問:「これから挑戦してみたいことや、行ってみたい場所はありますか」
答えの続き:「それはいつごろ行けたらいいなと思っていますか」
自分の話を返す例:「私は一度、秋の京都をゆっくり歩いてみたくて」
未来の話は、お見合いの後半に少しだけ入れるのがおすすめです。
お互いに「この人と一緒なら楽しそう」と思えるのは、たいてい、こうした軽い未来の話の中です。
質問例を覚えるより、「答えの続き」を聞く習慣のほうが、ずっと役に立ちます。
とはいえ、ひとりで練習するのは難しいですよね。
エースブライダルでは、お見合い前の会話の準備や、終わったあとの振り返りも、カウンセラーが一緒に行っています。まずは無料相談で、お見合いの不安をお話ししてみてくださいね。
お見合いで聞いてはいけないNG質問は?
お見合いで避けたいのは、お金、過去の恋愛、ほかの婚活の状況、容姿、そして結婚の条件を詰める質問です。
どれも、仮交際に進んでから少しずつ知っていけばいい話です。初対面の1時間では、相手に「審査されている」と感じさせてしまいます。
お金に関する質問
「年収はどのくらいですか」「貯金はありますか」「ご実家は持ち家ですか」。
プロフィールに書いてあることでも、口に出して確かめると「条件で見られている」と受け取られます。お金の話は、関係ができてからで十分です。
過去の恋愛についての質問
「前の恋人とはどうして別れたんですか」「どうして今まで結婚しなかったんですか」。
IBJでも、過去の恋愛の話は触れないのがマナーとされています。「今まで結婚しなかった理由」は、聞かれた側がいちばん答えに困る質問のひとつです。
ほかの婚活状況についての質問
「ほかにも何人かとお見合いしているんですか」「どちらの相談所に入っているんですか」。
これもIBJでは触れないマナーです。気になっても、お互いに聞かないのが礼儀です。
容姿についてのコメント
「写真と雰囲気が違いますね」「背が高いですね」。
褒めているつもりでも、容姿への言及は受け取り方が人によって違います。どうしても伝えたいなら、「そのお洋服の色、すてきですね」と、相手が選んだものを褒めるほうが安全です。
結婚の条件を詰める質問
「結婚したら仕事は続けますか」「親と同居は考えていますか」「転勤はありますか」。
大切なことですが、初対面で聞くと面接になってしまいます。仮交際で関係ができてから、少しずつすり合わせましょう。
どうしても気になるテーマがあるなら、条件ではなく未来の暮らしの話から入ると重くなりません。
「将来は、どんな街で暮らせたらいいなと思いますか」と聞けば、転勤や住まいの考え方が自然に見えてきます。答えを詰めずに「すてきですね」と受け止めて終えるのがコツです。
一問一答の連続
NG質問というより、NGの聞き方です。
相手の答えに「そうなんですね」だけ返して次の質問に移ると、どんなにいい質問でも面接になります。
1つの答えに、せめて1回は「答えの続き」を返すことを意識してみてください。
会話が続かないとき、沈黙したときはどうすればいい?
沈黙したら、「今この場」の話に戻るのがいちばん簡単です。
「このラウンジ、落ち着いていていいですね」「紅茶、おいしいですね」。目の前にあるものの話は、誰でもすぐに答えられます。
ほかにも、こんな立て直し方があります。
・前に出た話題に戻る:「さっきおっしゃっていた〇〇、もう少し聞いてもいいですか」
・自分から小さく打ち明ける:「実は今日、すごく緊張していて」
・相手の答えやすい二択にする:「朝型ですか、夜型ですか」
それから、数秒の沈黙を怖がりすぎないでください。
相手が考えている間の沈黙は、会話が深まる前の「間」であることが多いです。すぐに埋めようとせず、にこやかに待つ余裕も、お見合いでは好印象につながります。
相手があまり話さないタイプだったときは、質問の形を段階的に変えてみてください。
①まず答えやすい二択にする(「朝型ですか、夜型ですか」)
②次に具体的な場面を聞く(「昨日の夜は何を食べましたか」)
③それでも短ければ、自分が先に開示する(「私は昨日、疲れてコンビニのおでんでした」)
口数の少ない人は、話したくないのではなく、何をどこまで話せばいいかわからないことが多いのです。答えの型を先に見せてあげると、ぐっと話しやすくなります。
反対に、自分ばかり話してしまったと気づいたら、「すみません、私ばかり話してしまって。〇〇さんはどうですか」と、ボールを返せば大丈夫です。気づいて返せる人は、それだけで感じのいい人です。
男性・女性それぞれ、お見合いの会話で気をつけることは?
男性は「会話をリードしつつ、話しすぎない」、女性は「聞き役に徹しすぎず、自分のことも話す」がポイントです。
以下は、現場で多く見てきた傾向からのアドバイスです。
男性の方へ
IBJでは、あいさつは男性から声をかけるのがマナーとされています。最初のひと声と、会話のきっかけづくりは男性がリードすると、女性は安心します。
ただ、リードすることと、話し続けることは違います。仕事の実績や知識の話が長くなると、女性は「聞かされている」と感じやすくなります。自分が話した時間と同じくらい、相手に話してもらうことを意識してみてください。
女性の方へ
相手の話を聞くのが上手な女性ほど、自分のことを話さずに終わってしまうことがあります。
男性から「楽しかったけど、どんな人かよくわからなかった」と言われるのは、このパターンです。聞き役に回りつつ、2〜3回に1回は自分の話も返すと、交互に打ち明け合う心地よいリズムが生まれます。
話がうまい人より「また会いたい人」になるには?
「また会いたい」と思われる人は、相手に「この人といると、自分が自分らしくいられる」と感じさせる人です。
お見合いは、話術を競う場ではありません。1時間で相手に安心を渡せるかどうか。ここに、持てる人とそうでない人の差が出ます。
持てる人は、お見合いの場で次のことを自然にしています。
・相手の答えに、まず受け止める言葉を返す。「いいですね」だけでなく、驚きなら「えっ、そうなんですか」、共感なら「わかります、それ」、喜びなら「それはうれしいですね」と、気持ちに合わせて言葉を変える
・相手が話しているとき、目線と体を相手に向けている
・相手の答えの中にある、いちばん楽しそうな言葉を拾って続きを聞く
・自分の失敗談や苦手なことも、笑って少しだけ話す
・最後に、「〇〇のお話、すごく楽しかったです」と具体的にお礼を言う
どれも、特別な才能は必要ありません。
必要なのは、「この人のことをもう少し知りたい」という好奇心と、相手を審査するのではなく味方になろうとする余裕です。
お見合いの1時間は、相手を選ぶ時間であると同時に、相手に安心を贈る時間でもあります。
そう思えるようになると、緊張はずいぶん軽くなりますし、不思議と「また会いたい」と言ってもらえることも増えていきます。
まとめ:お見合いの会話は、質問の数より「答えの続き」
お見合いで話すのは、仕事・休日・食べもの・住まいや地元・最近の小さな楽しみといった「今と好きなもの」が中心です。
質問を用意するのは安心材料になりますが、大切なのは、相手の答えを受けてもう一歩聞く「答えの続き」と、自分のことも少し返すこと。
お金、過去の恋愛、ほかの婚活の状況、容姿、結婚の条件は、初対面では聞かない。
1時間前後で、名残惜しいくらいで切り上げる。
相手の話に本気で興味を持てる人は、きっと、相手からも本気で興味を持たれる人です。
よくある質問
Q.お見合いの前に、質問リストは用意したほうがいいですか?
A.用意しておくと安心材料になるので、おすすめです。ただ、リストを順番に聞いていくと面接のようになってしまいます。IBJも「当日使える質問を3つ程度準備しておくとスムーズ」と案内しています。質問を3つ、話題のテーマを5つほど頭に入れておき、あとは相手の答えを受けて「答えの続き」を聞くくらいがちょうどいいと思います。
Q.お見合いで自分の話はどのくらいすればいいですか?
A.相手と半分ずつくらいが目安です。聞き役に徹しすぎると、相手に「どんな人かわからなかった」と思われてしまいます。相手の答えを聞いたら、2〜3回に1回は自分の話も少し返してみてください。
Q.お見合いで結婚観について聞いてもいいですか?
A.正面から条件を確かめる聞き方は避けたほうが無難です。休日の過ごし方や旅行の好みなど、選び方の話から自然に見えてくる価値観を大切にしましょう。具体的なすり合わせは、仮交際に入ってからで十分間に合います。
Q.お見合いが1時間より長引いてしまったら、失礼ですか?
A.IBJでは、お見合いは1時間前後で切り上げるのが目安とされています。盛り上がっていても、そのあとに予定がある方もいます。名残惜しいくらいで終えるほうが、次につながりやすいですよ。
Q.お見合いでプロフィールに書いてあることを聞くのはNGですか?
A.IBJでは、当日プロフィールを見ながらお見合いすることはマナー違反とされています。書いてある内容を読み上げて確かめるのも、確認作業のように感じさせるので避けましょう。ただ、プロフィールを話題のヒントにして、「お料理がお好きなんですね。最近は何を作りましたか」のように、相手の口から話してもらうきっかけにするのは問題ありません。
Q.緊張して頭が真っ白になりそうです。どうすればいいですか?
A.「実は緊張していて」と、最初に正直に言ってしまうのがおすすめです。相手も緊張していることが多いので、かえって場がほぐれます。そのうえで、「ここまで迷わず来られましたか」など、今この場の話から始めると落ち着きやすいです。
Q.お見合いのあと、連絡先を聞かれたらどうすればいいですか?
A.IBJでは、お見合いの場での当人同士の連絡先交換は禁止されています。「交際が決まったら、カウンセラーさんを通して交換しましょう」とやわらかく伝えれば大丈夫です。仮交際が成立すれば、担当カウンセラーを通して連絡先が交換されます。
参考にした研究・資料
・Huang, K., Yeomans, M., Brooks, A. W., Minson, J., & Gino, F. (2017). It doesn't hurt to ask: Question-asking increases liking. Journal of Personality and Social Psychology, 113(3), 430-452.
・Sprecher, S., Treger, S., Wondra, J. D., Hilaire, N., & Wallpe, K. (2013). Taking turns: Reciprocal self-disclosure promotes liking in initial interactions. Journal of Experimental Social Psychology, 49(5), 860-866.
・Tamir, D. I., & Mitchell, J. P. (2012). Disclosing information about the self is intrinsically rewarding. Proceedings of the National Academy of Sciences, 109(21), 8038-8043.
・Aron, A., Melinat, E., Aron, E. N., Vallone, R. D., & Bator, R. J. (1997). The experimental generation of interpersonal closeness: A procedure and some preliminary findings. Personality and Social Psychology Bulletin, 23(4), 363-377.
・IBJ「お見合いと交際のルール&マナー」https://www.ibjapan.com/success/manners/
この記事を書いた人
関口美奈子(せきぐち みなこ)
恋愛心理研究家・作家。結婚相談所エースブライダルとメンズ眉毛サロンWinsome(新宿・吉祥寺・高円寺)を運営。のべ3万人以上の男女と向き合ってきた現場経験と心理学をもとに恋愛・結婚・人間関係・コミュニケーションを執筆し、自治体や企業、官公庁でも講演。著書はKADOKAWAほかより刊行、中国韓国台湾で翻訳出版。
公式サイト https://sekiguchiminako.com/
著書:『最初の男になりたがる男 最後の女になりたがる女』『気遣いを恋と勘違いする男 優しさを愛と勘違いする女』『働く人の悩みを89%解決する コミュニケーションの極意』
「お見合いで何を話せばいいかわからない」「いつも1回で終わってしまう」。そんな悩みも、準備と振り返りで変えていけます。
エースブライダルでは、恋愛経験ゼロから入会した方のうち98%が交際に進んでいます(※結婚相談所エースブライダルの実績。集計期間2025年1月〜2026年9月26日、仮交際を含む)。
無理な勧誘はしませんので、気軽にお話しにいらしてくださいね。